十干十二支の速習コース
紫微斗数で使う部分だけを学びます・3分
甲乙丙丁、まだ怖がらなくて大丈夫
甲乙丙丁、子丑寅卯。はじめて見ると頭が痛くなりがちです。うれしいことに、紫微斗数で使うのはそのうち二つだけです。十干は四化を、十二支は座席を受け持ちます。このレッスンではこの二つだけを学びます。ほかは使うときに覚えれば十分です。
十干:四化のスイッチ
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸。十でひと回りです。生まれた年の十干が、どの四つの星が「化」するかを決めます。これが第4章で学ぶ生年四化(せいねんしか)です。
十二支:決まった座席
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥。十二でひと回りし、命盤の十二マスにぴったり対応します。寅が左下で、時計回りにひと回りします。座席は動かず、入れ替わるのは住みにくる星のほうです。
十二支どうしの二つの関係
五行:まずは名前を知るだけで
木・火・土・金・水は、昔の人がものの性質を表すのに使った五つの分類です。紫微斗数では、主に五行局と星の属性で使います。今は五種類あると知っていれば十分です。
あなたの四柱
年・月・日・時にそれぞれ干支がひと組ずつ。全部で八字になり、これがあなたの四柱です。
生まれ年は辛巳の年で、命宮の干支は乙未です。
- 年柱
- 辛巳生まれ年の十干で、生年四化が決まります
- 月柱
- 癸巳
- 日柱
- 辛巳
- 時柱
- 戊戌生まれた時辰で、命宮がどの宮に入るかが決まります
- 命宮
- 乙未
これはサンプルの命盤です。生年月日を入力すると、このカードがあなたの命盤に切り替わります。 命盤を出す ›
生年四化を決めるのは?
- 生まれ年の十干
- 生まれた時辰の十二支
- 命宮の主星
答えを見る
生まれ年の十干
四化は十干についてくるので、生年四化は生まれた年の十干で見ます。
干支で学ぶのは二つだけ。四化と座席です。
深掘り
六十干支
十干は十、十二支は十二あり、ひとつずつ組み合わせて一緒に進みます。甲子、乙丑、丙寅…。10と12の最小公倍数は60なので、六十組を回りきってやっと甲子に戻ります。これが「六十干支(ろくじっかんし)」です。年・月・日・時のどれもこの仕組みで表すので、人の生まれは八字で書けます。これを四柱といいます。
組み合わせには決まりがあります。陽の十干は陽の十二支とだけ、陰の十干は陰の十二支とだけ組みます。甲・丙・戊・庚・壬が陽干、子・寅・辰・午・申・戌が陽支なので、甲子はあっても甲丑はありません。百二十組ではなくちょうど六十組なのは、このためです。
紫微斗数の「年」はいつ切り替わるか
紫微斗数の年は、旧暦の1月1日で切り替わります。四柱推命はたいてい立春で年を切り替えるので、1月末から2月初めに生まれた人では、両者がずれることがよくあります。立春は過ぎたけれど旧正月はまだ、というとき、四柱推命ではもう新しい年、紫微斗数ではまだ前の年です。星格は多くの紫微斗数の命盤作成ソフトにならい、旧暦1月1日を使います。四柱推命の年柱と見比べて違っていたら、たいていはこれが理由です。
紫微斗数での十干の使いみち
- 生まれ年の十干:生年四化を決めます。たとえば甲年生まれなら、廉貞化禄・破軍化権・武曲化科・太陽化忌です。
- 各マスの宮干(きゅうかん):命盤の十二マスにもそれぞれ十干が割り当てられ、五行局を決めるのに使います。飛星や自化(じか)を見るときにも使います。
- 大限や流年の十干:その時期の四化を決めます。
- 陰陽:生まれ年が陽干の男性と陰干の女性は、大限が時計回りに進みます。逆の組み合わせなら反時計回りです。これを陰陽男女といい、第6章で使います。
宮干の並べ方
『全書』巻二「起五行寅例」にはこうあります(現代語訳)。
甲・己の年は丙寅から、乙・庚の年は戊寅から、丙・辛の年は庚寅から、丁・壬の年は壬寅から、戊・癸の年は甲寅から起こす。
生まれ年の十干を見て、まず寅のマスの十干を決め、そこから時計回りに順に並べていく、という意味です。たとえば甲年生まれなら、寅が丙寅、卯が丁卯と続き、丑まで並べます。この口訣は四柱推命でも使われ、「五虎遁(ごことん)」と呼ばれます。十干は十しかないので、最後の子と丑のマスの十干は、寅と卯のものと重なります。
納音:五行局はどこから来るか
干支のひと組ごとに「納音五行」があります。『全書』には「六十花甲子納音歌」という歌が収められていて、「甲子・乙丑は海中金、丙寅・丁卯は炉中火」で始まります。二組で一句、三十句で六十組を覚える仕組みです。命宮の干支をこの歌で調べると、五行局がわかります。
納音の五行は、干支そのものの五行とは別物です。甲は木、子は水なのに、甲子の納音は金です。ですから、十干や十二支の五行から五行局を推測せず、表で調べてください。
紫微斗数での十二支の使いみち
- 座席:十二支はそのまま命盤の十二マスで、寅が左下です。
- 対宮:六マス離れた二つのマスは真正面から向き合います。たとえば子と午、卯と酉。
- 三合:四マスずつ離れた三つのマスが三角形を作ります。申子辰、寅午戌、巳酉丑、亥卯未。三方四正は、三合に対宮を加えたものです。
- 生まれ年の十二支:年支で置く星も少なくありません。たとえば天馬や紅鸞です。身主も年支で見ます。
五行
木は火を生み、火は土を、土は金を、金は水を、水は木を生みます。これが相生です。木は土に、土は水に、水は火に、火は金に、金は木に剋ちます。これが相剋です。紫微斗数は四柱推命のように五行を主役にはせず、五行は主に五行局と星の属性で使います。たとえば『全書』は武曲星を金、太陰星を水としています。相生と相剋の向きがわかれば十分です。
この回の用語
- 生年四化
- 生まれ年の十干から生じる四化。一生ずっと持ち続けます。
- 五行局
- 水二局から火六局まで。紫微星がどこに入るか、大限が何歳から始まるかを決めます。
- 四柱
- 生まれた年・月・日・時をそれぞれ十干と十二支の組で記したもの。全部で八文字になります。
- 宮干
- 命盤の各宮に割り当てられた十干。生まれ年の十干から導き、飛星と自化を見るのに使います。
- 飛星
- 各宮の十干からも四化が生まれ、ほかの宮へ飛んでいきます。心の力がどこへ向かうかを見ます。
- 自化
- ある宮の十干から生じた四化の星が、その宮の中にある状態。物事が早く来て、早く去ります。
- 対宮
- 真向かい、六つ離れた宮。本宮の次に強い影響を持ちます。
- 三合
- 四つずつ離れた三つの十二支。三角形の三つの角のように、互いに響き合います。
- 身主
- 生まれ年の十二支から決まる星。人生を重ねるほど力を注ぐ方向を表します。
