化禄:縁があり、収穫がある

あなたがなぜか順調なことは、たいていこれと関係しています・3分

特に頑張っていないのに、うまくいく

あまり勉強していないのに成績がいい科目がある。初日からバイト先の店長に気に入られる。理由をうまく言えないこういう順調さは、命盤ではよく化禄と重なります。

化禄は縁と収穫

は、その星を角の取れた、つきあいやすい、うまみのある星にします。どのマスに来ても、そのマスのことは収穫を得やすく、あなたを楽しい気持ちにさせやすくなります。

『紫微斗数全書』巻一「化禄星の主るところ若何と問う」
禄は福徳の神と為す。

やさしく言うと昔の人は化禄を福の神と見ました。運んでくるのは恩恵、順調さ、楽しみです。

入るのも楽、出ていくのも楽

化禄が運んでくるものは、入ってくるのも楽ですが、出ていくのも楽です。アルバイトの初任給が、気づけば全部食事会に消えていた、というように。収穫があったときは、一部を残しておくことを忘れずに。

同じ化禄でも、味わいが違う

武曲化禄現実のお金。やればそのぶん入ります。
太陰化禄少しずつ貯め、着実に積み上げます。
貪狼化禄人望と才能がチャンスを運びます。
巨門化禄話す力と説得力で身を立てます。
命盤で見てみるサンプル命盤

あなたの化禄はどこに?

「化禄」の行を見てください。その星と、それが座るマスが、あなたが生まれつき縁を持ちやすい場所です。

辛の年の生まれなので、生年四化は巨門星の化禄、太陽星の化権、文曲星の化科、文昌星の化忌です。

天同廟
夫妻宮
癸巳104–113
破軍旺
子女宮
壬辰94–103
借天機巨門
財帛宮・身
辛卯84–93
廉貞廟
文曲平科
天鉞
疾厄宮
庚寅74–83
武曲旺
天府旺
天魁
兄弟宮
甲午114–123
太陽得権
太陰不
左輔
右弼
命宮
乙未4–13
表現タイプ・太陽2001年4月26日・戌の刻
年辛巳
月癸巳
日辛巳
時戊戌
金四局
命主 武曲・身主 天機
借太陽太陰
地空
火星得
遷移宮
辛丑64–73
七殺旺
文昌得忌
奴僕宮
庚子54–63
貪狼平
鈴星陥
陀羅陥
父母宮
丙申14–23
天機旺
巨門廟禄
禄存
地劫
福徳宮
丁酉24–33
紫微得
天相得
擎羊廟
田宅宮
戊戌34–43
天梁陥
天馬
官禄宮
己亥44–53
化禄
巨門・福徳宮
化権
太陽・命宮
化科
文曲・疾厄宮
化忌
文昌・奴僕宮

これはサンプルの命盤です。生年月日を入力すると、このカードがあなたの命盤に切り替わります。 命盤を出す ›

ミニテスト

化禄が官禄宮にあると、命理家はどう読む?

  1. 仕事でよいチャンスに恵まれやすい
  2. 仕事でまったく努力がいらない
  3. 恋愛にしか関係しない
答えを見る

仕事でよいチャンスに恵まれやすい
化禄はそのマスのことを順調にしますが、何もしなくていいわけではありません。チャンスに乗って動けば、収穫はもっと増えます。

順調な場所には、 もう少し心を注ぐ価値があります。

深掘り

古書は化禄をどう見ていたか

は四化の一つ目です。『全書』の「化禄星の主るところ若何と問う」は冒頭で「禄は福徳の神と為す」と言い、続けて「身命・官禄の位を守り、科権相逢えば必ず大臣の職と作る」と書いています。化禄が命宮や身宮、官禄宮に座り、さらに化科や化権が会えば、昔の人は高い官職に就けると考えました。

同じ段にはもうひと言あります。「悪曜来臨し、あわせて羊陀火忌の衝照するも、また害を為さず」。化禄の力は厚いので、煞星や化忌が向かいから照らしてきても抑えられる、という意味です。巻二は化禄を土としていて、土の性質は厚く、受け止め、実りをもたらすことです。この読み方と同じ方向です。

化禄はお金だけではない

「禄」は昔の俸禄のことなので、化禄はよく財と言われます。けれども、より完全な意味は「縁」と「恩恵」です。

  • 命宮にあれば:人望があり、愛される性格で、チャンスをくれる人がよく現れます。
  • 夫妻宮にあれば:関係にうまみがあり、相手があなたの福になることがよくあります。
  • 官禄宮にあれば:仕事でよいチャンスに恵まれやすく、やりやすく感じます。
  • 福徳宮にあれば:楽しみ方を知っていて、心が満たされやすい。

化禄になる十の星

『全書』の四化の口訣によれば、十の十干の化禄は順に、廉貞・天機・天同・太陰・貪狼・武曲・太陽・巨門・天梁・破軍で、すべて主星です。副星は化禄になりません。

同じ化禄でも、どの星が化すかで味わいが大きく変わります。

  • 武曲化禄は手堅いお金で、やればそのぶん入ります。太陰化禄は少しずつ貯めていく財で、家や住まいとも関係することがよくあります。
  • 貪狼化禄は人望と才能が運んでくるチャンス。巨門化禄は言葉と説得力で身を立てます。
  • 天同化禄は暮らしの楽しみと福。廉貞化禄は広報や人を惹きつける魅力と関係することがよくあります。
  • 天機化禄はアイデアと計画が収穫を運びます。太陽化禄は尽くしたことが人気と名声に変わります。
  • 天梁化禄は人の面倒を見て、目上の人に可愛がられます。破軍化禄は壊して作り直す勇気があり、新しい局面で稼ぎます。

化禄と禄存は違う

禄存は星で、自分の位置を持っています。化禄はどれかの星に貼られる印です。どちらも「禄」に関係していますが、禄存は守る側、化禄は入ってくる側に寄っています。化禄と禄存が同宮したり、三方四正で出会ったりすると、後世の命書はこれを「双禄」と呼び、資源が入ってきて、しかも守れると読みます。

化禄からのヒント

化禄は入るのも順調ですが、散るのも早くなりがちです。命理家はよく「禄には貯める場所が必要」と言います。化禄が禄存星や天府星のような守る星に出会えば、恩恵は残りやすくなります。化禄が破軍星のような変化好きの星に乗っていれば、お金が入ってはまた流れ出ていく形に近くなります。

アルバイトの初任給が、気づけば全部食事会に消えていた。これが化禄の姿です。楽しいのは本当で、残るかどうかは自分の段取りしだいです。実際のやり方は簡単です。化禄のマスで収穫があったら、まず一部を貯金に回すか、長く使えるものに換える。そうすれば恩恵が手元に残ります。

禄随忌走

飛星派には「」という言葉があります。化禄は縁が始まる場所、化忌は最後まで手放せない、締めくくりの場所だということです。この章の最後のレッスンの飛星で、もう一度出てきます。

今はこれだけ覚えておきましょう。化禄のマスは、あなたが一歩を踏み出しやすく、好かれやすい場所です。そこに少し多めに心を注ぐと、少ない力で大きな成果が得られることがよくあります。

出典:『紫微斗数全書』巻一「化禄星の主るところ若何と問う」
出典:『紫微斗数全書』巻二「安禄権科忌四星変化訣」

この回の用語

化禄
恵み、順調さ、縁。物事が実りやすくなります。
禄随忌走
飛星派の言葉。化禄は縁が始まる場所、化忌は最後まで手放せない場所を示すとされます。
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