命盤はどうやって作られるのか
誕生日を入れると命盤が出てくる。そのあいだに何が起きているのか・4分
一秒でできる命盤
アプリなら命盤は一秒でできあがります。スマホのない時代、昔の人は口訣に沿って一マスずつ数えて作りました。使っているルールは同じです。このルールは四つのステップに分けられます。わかれば、紙とペンで自分でも作れます。
ステップ1:旧暦に置き換える
紫微斗数は旧暦の月を使い、時刻は十二の時辰で数えます。ひとつの時辰は2時間です。時辰は特に注意が必要です。時辰がひとつずれると、命宮が一マス動きます。
ステップ2:命宮を探す
寅のマスを1月として、時計回りに生まれ月まで数えます。そのマスを子の刻として、今度は反時計回りに生まれた時辰まで数えます。止まったマスが命宮です。
ステップ3:五行局を決める
命宮の干支の納音(なっちん)五行を見ます。干支そのものの五行ではありません。水二局・木三局・金四局・土五局・火六局のどれかになります。五行局(ごぎょうきょく)は、紫微星がどのマスに座るかを決め、大限が何歳から始まるかも決めます。
ステップ4:星が席につく
まず紫微星が席につき、残り十三の主星が口訣どおりに続きます。そのあと副星、四化、乙級星を並べます。こうした口訣は古書の巻二に散らばっていて、星ひとつにつき一条の「安〇〇星訣」があります。命盤はこうして一歩ずつできあがっていきます。
あなたの命盤作成データ
命主は生まれ持った下地を、身主は生きるほどに似てくる姿を見ます。
あなたは金四局で、命宮は未の宮にあります。
- 旧暦
- 旧暦2001年4月26日・戌の刻
- 四柱
- 辛巳・癸巳・辛巳・戊戌
- 五行局
- 金四局紫微星がどの宮に入るか、最初の大限が何歳から始まるかを決めます
- 命主
- 武曲根っこは現実的でがんばり屋です。やってこそ意味があると考えます。気持ちの置き場所も、少し作っておきましょう。
- 身主
- 天機年を重ねるほど、頭の良さと機転で生きていくようになります。アイデアが多いのはいいことです。ひとつ選んで、最後までやり抜きましょう。
これはサンプルの命盤です。生年月日を入力すると、このカードがあなたの命盤に切り替わります。 命盤を出す ›
時辰をひとつ間違えたとき、いちばん変わりやすいのは?
- 命宮が一マス動く
- 何も変わらない
- 性別だけが変わる
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命宮が一マス動く
命宮は生まれ月と時辰から数えて出します。時辰がひとつずれれば、命宮も一マス動きます。
誕生日は正確に。時辰はもっと正確に。
深掘り
命宮の置き方の原文
『全書』巻二「安身命例」には、こう書かれています(現代語訳)。
おおよそ人の命は、どれも寅から1月を起こし、順に生まれ月まで数えて止める。さらに生まれ月から子の刻を起こし、逆に生まれた時刻まで数えて命を置き、順に生まれた時刻まで数えて身を置く。
わかりやすく言うと三つのステップです。
- 命盤の寅のマスを1月とし、時計回りに一マス一か月ずつ、旧暦の生まれ月まで数えます。
- そのマスを今度は子の刻とし、反時計回りに一マス一時辰ずつ、生まれた時辰まで数えます。止まったマスが命宮です。
- 同じく生まれ月のマスから、時計回りに生まれた時辰まで数えます。止まったマスが身宮(しんきゅう)です。
実際にやってみましょう。旧暦4月、酉の刻生まれです。寅から4月まで数えると巳です。巳で子の刻を起こし、反時計回りに酉の刻まで数えると申で止まるので、命宮は申の宮です。時計回りに酉の刻まで数えると寅で止まるので、身宮は寅の宮です。本にも例があり、1月の子の刻生まれなら命宮も身宮も寅の宮です。子の刻と午の刻に生まれた人は、逆回りと順回りがちょうど同じマスに止まります。これを「命身同宮」といいます。
五行局
命宮のマスには、それぞれ十干と十二支があります。この干支を「六十花甲子納音歌」で調べて出てくる五行が五行局です。水二局・木三局・金四局・土五局・火六局の五つです。本の例では命宮が丙寅で、納音は「炉中火」なので火局になります。
局の数には二つの役割があります。生まれ日と合わせて紫微星の位置を探すことと、最初の大限(だいげん)が何歳から始まるかを決めることです。水二局は2歳から、火六局は6歳から始まり、そのあと十年ごとに次のマスへ移ります。
紫微星の座り方
『全書』は局ごとに表を一枚ずつ描き、口訣も添えて、生まれ日がどのマスにあたるかを調べられるようにしています。たとえば火局の1月1日生まれについて、本には「酉の宮から1日を起こすので、酉の宮から紫微を起こす」とあります。
表は覚えにくいので、現代の先生の多くは割り算の口訣を使います。
- 旧暦の生まれ日を局の数で割ります。割り切れたら、商の数だけ寅から数えます(寅を一マス目とします)。
- 割り切れなければ、割り切れるようになる最小の数を生まれ日に足し、その商の数だけ寅から数えます。
- 足した数が奇数なら、その数だけ反時計回りに戻ります。偶数なら、その数だけ時計回りに進みます。
本の例で確かめてみましょう。火六局の1日生まれは、5を足すと6で割り切れて商は1なので、寅に来ます。5は奇数なので、寅から反時計回りに五マス戻って酉に着きます。原文と一致します。
紫微星の位置が決まれば、ほかの主星は「安南北斗諸星訣」に沿って並びます。紫微星から反時計回りに天機・太陽・武曲・天同・廉貞が続き、天府星は寅と申を結ぶ線をはさんで紫微星と対称の位置に立ち、時計回りに太陰・貪狼・巨門・天相・天梁・七殺・破軍が続きます。ですから、紫微星が同じマスにある人は、十四主星の並びがすべて同じで、全部で十二通りしかありません。くわしくは第2章で説明します。
命主と身主
命主(めいしゅ)は命宮の十二支で、身主(しんしゅ)は生まれ年の十二支で決まり、それぞれ星がひとつずつ割り当てられます。巻二「安命主」は「子の宮なら貪狼、丑の宮と亥の宮なら巨門」という形で始まり、命宮が子の宮なら命主は貪狼星だという意味です。命主は生まれ持った下地、身主は生きるほどに力を入れていく方向、とよく言われます。これは星であって命盤のマスではないので、身宮と混同しないでください。
時辰と月の細かい点
- 夜の子の刻:夜11時から12時まで。星格は多くの命盤作成ソフトにならい、翌日の子の刻として扱い、日付も翌日にします。当日として扱うべきだという先生もいます。
- 閏月:『全書』は「閏1月生まれは2月の中で身と命を起こす」としていて、閏月はすべて翌月として扱います。現在よく見るのは、閏月の15日までは前の月、16日以降は翌月として扱うやり方で、星格はこちらを採っています。
- 時辰の境目:境目の前後数分に生まれた人は、両方の時辰の命盤を見る価値があります。読んでみて、より自分らしいほうを選んでください。
時辰がわからなくても大丈夫です。星格の時辰推定アンケートで、まずいちばん可能性の高い答えを探せます。ただ、推定で作った命盤は少しゆるやかに読んでください。
この回の用語
- 時辰
- 一日を二時間ずつ十二に分けた古い時刻の単位。生まれた時辰で命宮の位置が決まります。
- 命宮
- あなたという人の核。性格と生まれ持った器を表し、命盤はすべてここから読み始めます。
- 五行局
- 水二局から火六局まで。紫微星がどこに入るか、大限が何歳から始まるかを決めます。
- 身宮
- 人生を重ねるほど力を注ぐようになる場所。多くは中年以降にはっきりしてきます。
- 大限
- 十年ひと区切りの人生の章。章ごとに別の宮がテーマになります。
- 命主
- 命宮の十二支から決まる星。生まれ持った気質の下地を表します。
- 身主
- 生まれ年の十二支から決まる星。人生を重ねるほど力を注ぐ方向を表します。
