ひとつの命盤に、十二の部屋
マスごとに、人生のひとつのことを受け持っています・3分
十二のマスにひとりの人
命盤には十二のマスしかありません。それなのに、恋愛もお金も仕事も、友だちも家族も入れなければなりません。そこで分担します。マスごとにひとつのことだけを受け持ち、星はそのマスに住んでいます。このコースでは、マスを「部屋」と呼びます。
十二の部屋の名前
命宮・兄弟・夫妻・子女・財帛・疾厄・遷移・奴僕・官禄・田宅・福徳・父母。命宮から始めて、反時計回りにひと回り並びます。無理に覚えなくても、使っているうちに自然と身につきます。
三つのラインで分ける
部屋の座席は決まっている
命盤の十二マスの十二支は、いつも動きません。左下が寅で、時計回りに卯、辰、巳…と続きます。変わるのは、どの部屋がどのマスに座るかです。命宮がどのマスに来るかは、生まれ月と時辰で決まります。
あなたの十二の部屋
各マスに書いてあるのは、そこに住む主星です。主星のいないマスが空宮です。
十二の宮がすべてここにそろっています。宮ごとに、入っている星が違います。
- 命宮
- 太陽(得)化権、太陰(不)
- 兄弟宮
- 武曲(旺)、天府(旺)
- 夫妻宮
- 天同(廟)
- 子女宮
- 破軍(旺)
- 財帛宮
- 空宮
- 疾厄宮
- 廉貞(廟)
- 遷移宮
- 空宮
- 奴僕宮
- 七殺(旺)
- 官禄宮
- 天梁(陥)
- 田宅宮
- 紫微(得)、天相(得)
- 福徳宮
- 天機(旺)、巨門(廟)化禄
- 父母宮
- 貪狼(平)
これはサンプルの命盤です。生年月日を入力すると、このカードがあなたの命盤に切り替わります。 命盤を出す ›
お金に対する態度を見たいとき、まず見るのは?
- 財帛宮
- 田宅宮
- 福徳宮
答えを見る
財帛宮
財帛宮はどう稼ぎ、どう使うかを見ます。田宅宮はどちらかというと、貯めておく家の土台です。
人生のことは、十二のマスに分けられています。
深掘り
古書の十二宮
『全書』巻二「安十二宮例」が挙げる順番は、命宮・兄弟・妻妾・子女・財帛・疾厄・遷移・奴僕・官禄・田宅・福徳・父母です。見出しの横には、こんな注がついています。
男女ともに逆回りに並べ、決して順回りにしてはならない。
男女の区別なく、命宮から反時計回りに並べ、時計回りにしてはいけない、という意味です。現在よく使われる名前では「妻妾」が夫妻になり、ほかはそのまま残っています。「奴僕」は今では交友宮とも呼ばれますが、星格の日本語版では奴僕宮と書きます。
それぞれのマスが見るもの
- 命宮(めいきゅう):その人の核。最初の反応と基本的な性格。
- 兄弟宮(けいていきゅう):きょうだい、同世代の仲間、共同経営者。
- 夫妻宮(ふさいきゅう):親密な関係。どう人を愛し、パートナーの何を大事にするか。
- 子女宮(しじょきゅう):子ども。さらに、自分が育てた作品、生徒、部下にも広がります。
- 財帛宮(ざいはくきゅう):お金の稼ぎ方と使い方。
- 疾厄宮(しつやくきゅう):星格では、プレッシャーの受け止め方と、自分をどうすり減らすかだけを見ます。
- 遷移宮(せんいきゅう):外に出たとき、環境が変わったときの姿。
- 奴僕宮(ぬぼくきゅう):交友宮とも。友だち、同僚、サークルの仲間。
- 官禄宮(かんろくきゅう):仕事とキャリア。
- 田宅宮(でんたくきゅう):家と不動産。ものを貯めておけるかどうかも見ます。
- 福徳宮(ふくとくきゅう):心の生活、趣味、気持ちが楽でいられるか。
- 父母宮(ふぼきゅう):親や目上の人。さらに上司や組織にも広がります。
宮の名前と座席は別のもの
初心者がいちばん混乱しやすいのが、宮の名前と十二支です。十二支は座席で、どの命盤でも同じです。左下が寅、時計回りに卯、辰、巳と進み、丑まで一周します。宮の名前は、その座席にだれが座っているかで、人によって違います。あなたの命宮は午の宮かもしれないし、友だちの命宮は亥の宮かもしれません。
ですから、人の命盤を見るときは、まず命宮がどの十二支にあるかを探し、そこから反時計回りに一マスずつ確かめていきます。覚えやすい方法があります。命宮の両隣のうち、反時計回り側が兄弟宮、時計回り側が父母宮、真向かいが遷移宮です。この四つを押さえれば、ほかはすぐ見つかります。
字面どおりに読まない
宮の名前は昔の人がつけたもので、字面どおりに読むと意味が狭くなりがちです。子女宮は「子どもができるかどうか」だけではなく、後輩の育て方や自分の作品との向き合い方も見ます。父母宮は親だけでなく、上司や組織とのつきあい方も見ます。奴僕宮はもともと家の使用人を見る宮でしたが、今は友だちや同僚を見ます。
現代の読み方では、それぞれのマスを「ある種類の関係」や「ある種類の資源」と広く捉えます。そう読めば、結婚していない人や子どものいない人でも、夫妻宮や子女宮から読み取れることがあります。
昔の人が命盤を読む順番
十二マスは均等に力を入れて読むものではありません。『全書』巻三「談星要論」は、命盤を見る順番を挙げています。第一に命宮、次に身主、それから遷移・財帛・官禄の三方、四番目に福徳です。さらに、命・身・遷移・財帛・官禄・福徳のマスを「八座」と呼び、どれもよければ富と長寿の土台になる、と書いています。
今の言葉にすると、まずその人自身を見て、次に外での姿、お金の稼ぎ方、仕事の進め方を見て、それから心が楽でいられるかを見る、ということです。ほかのマスは細部です。入門のうちはこの順番で読むと、迷いにくくなります。
一マスを読むとき、一マスだけを見ない
十二宮はそれぞれ独立しているわけではありません。真向かいの部屋を対宮(たいきゅう)といい、命宮と遷移宮、夫妻宮と官禄宮がそうです。家にいる自分と外に出た自分、恋愛と仕事、という組み合わせです。ほかに「三方四正」という読み方もあり、第1章で説明します。
この回の用語
- 十二支
- 子・丑・寅・卯から亥までの十二で一巡りするもの。命盤の十二の座席にあたります。
- 対宮
- 真向かい、六つ離れた宮。本宮の次に強い影響を持ちます。
- 三方四正
- 本宮と対宮、二つの三合の宮。この四つを合わせて読むと全体像が見えます。
