六吉星:三組の助け手

仲間、頭脳、引き立て役。それぞれ一組ずつ・4分

寮に引っ越す日

箱を運んでくれる人がいて、電車の乗り方を調べてくれる人がいて、グループで安い中古の冷蔵庫を探してくれる人がいる。助け方は人それぞれです。六吉星は助け手を三組に分けていて、一組に二つずつ星があります。

左輔星・右弼星:仲間

は表立った助け手で、グループ分けのときに自分から一部を引き受けてくれるタイプです。はもっと控えめで、あなたが気づかないうちに、先回りして場を取りなしてくれます。どちらも生まれ月で配置します。

文昌星・文曲星:頭脳と口

は筋道、試験、書類を司り、物事をきちんと整理するのが得意です。は話術、芸事、表現を司り、物事を魅力的に語り、見ばえよく仕上げるのが得意です。どちらも生まれた時辰で配置します。

天魁星・天鉞星:引き立ててくれる人

は表立った引き立て役で、たとえば人前で推薦してくれる先生です。は陰の引き立て役で、たとえば個別に連絡をくれて社内推薦してくれる先輩です。どちらも生まれ年の十干で配置します。

三組の助け手の分け方

輔弼人手。一緒にやってくれる人がいます。
昌曲能力。物事をきれいに仕上げます。
魁鉞チャンス。引っぱり上げてくれる人がいます。

ペアでそろうと完全になる

六吉星は二つずつ組になっています。一組の星が同宮しているとき、向かい合っているとき、左右から同じマスをはさんでいるときに、力がいちばん完全に出ます。どちらかひとつだけでも助けにはなりますが、少しばらけた形になります。

『紫微斗数全書』巻一「左輔の主るところ若何と問う」
左輔は帝極主宰の星、身命諸宮を守りて福を降す。

やさしく言うと左輔星は帝王の星を補佐する星です。命宮でも身宮でもほかの宮でも、座ったマスに福をひとつ加える、と昔の人は言いました。

命盤で見てみるサンプル命盤

あなたの六人の助け手

六つの吉星がそれぞれどのマスにあるかを見てください。そのマスのことは、助けてくれる人が見つかりやすいテーマです。二つが同じマスか真向かいにあれば、力はもっと集中します。

左輔星は命宮に、右弼星は命宮にあります。

天同廟
夫妻宮
癸巳104–113
破軍旺
子女宮
壬辰94–103
借天機巨門
財帛宮・身
辛卯84–93
廉貞廟
文曲平科
天鉞
疾厄宮
庚寅74–83
武曲旺
天府旺
天魁
兄弟宮
甲午114–123
太陽得権
太陰不
左輔
右弼
命宮
乙未4–13
表現タイプ・太陽2001年4月26日・戌の刻
年辛巳
月癸巳
日辛巳
時戊戌
金四局
命主 武曲・身主 天機
借太陽太陰
地空
火星得
遷移宮
辛丑64–73
七殺旺
文昌得忌
奴僕宮
庚子54–63
貪狼平
鈴星陥
陀羅陥
父母宮
丙申14–23
天機旺
巨門廟禄
禄存
地劫
福徳宮
丁酉24–33
紫微得
天相得
擎羊廟
田宅宮
戊戌34–43
天梁陥
天馬
官禄宮
己亥44–53
左輔
命宮(未の宮)
右弼
命宮(未の宮)
文昌
奴僕宮(子の宮)・得・化忌
文曲
疾厄宮(寅の宮)・平・化科
天魁
兄弟宮(午の宮)
天鉞
疾厄宮(寅の宮)

これはサンプルの命盤です。生年月日を入力すると、このカードがあなたの命盤に切り替わります。 命盤を出す ›

ミニテスト

試験前に要点を整理して出題ポイントをつかむのが得意。近いのはどの星?

  1. 文昌
  2. 天鉞
  3. 右弼
答えを見る

文昌
文昌星は筋道と試験を司ります。天鉞星は陰の引き立て役、右弼星は控えめな助け手で、どちらも出題ポイントをつかむタイプではありません。

助け手はあなたをよりよくしてくれます。 でも、代わりにやってはくれません。

深掘り

三組の助け手の並べ方

は、どの組も同じ起点のルールで、向きだけが逆になっています。だから二つの星はいつも対称です。

  • 左輔星・右弼星は生まれ月で見る。 『全書』の口訣は「左輔は正月を辰に起こし、順に生月に逢うは是れ貴方。右弼は正月を戌に尋ね、逆に至る」です。左輔星は辰の宮を1月として先へ数え、右弼星は戌の宮を1月として逆に数えます。4月と10月生まれの人は、二つの星が同じマスに座ります。
  • 文昌星・文曲星は生まれた時辰で見る。 文昌星は戌の宮を子の刻として逆に進み、文曲星は辰の宮を子の刻として順に進みます。卯の刻と酉の刻に生まれた人は、昌曲が同宮します。
  • 天魁星・天鉞星は生まれ年ので見る。 口訣は「甲戊庚は牛羊、乙己は鼠猴の郷、六辛は虎馬に逢う」で始まります。牛羊は丑と未で、甲・戊・庚年生まれの人は天魁星が丑、天鉞星が未に来ます。ほかの年も同じように考えます。ウィキソースの版では丙・丁年が「豚犬の位」と書かれていますが、通行本は「豚鶏」で、天魁星が亥、天鉞星が酉です。星格は後者で配置しています。

ひとつは辰から、ひとつは戌から起こし、一方は順、一方は逆に進むので、輔弼も昌曲も丑と未を結ぶ線を軸に左右対称になります。ひとつの位置がわかれば、もうひとつも導けます。二つが同宮するときは、丑か未のどちらかに限られます。

古書はこの星たちをどう語っているか

  • 左輔星・右弼星:『全書』は左輔星を「身命諸宮を守りて福を降す」、右弼星を「身命を守れば文墨に精通す」としています。左輔星は表立った役割分担、右弼星は人情の根回しに寄っています。
  • 文昌星・文曲星:文昌星は正統派で、筋道、書類、試験、契約のように正解のあることに向きます。文曲星は表現派で、話術、芸事、感性に向きます。後世の命書が文曲星は「異路の功名」を主ると言うのは、決まったルートを通らない成功のことです。
  • 天魁星・天鉞星:ひとつは陽の引き立て役、ひとつは陰の引き立て役です。『全書』は二つの星について「もし大難に遇えば、必ず貴人の成就し扶助するを得る」と書いています。現代の読み方では、行き詰まったときに手を差し伸べてくれる人がよく現れる、ということです。

輔弼は君に会う必要がある

左輔・右弼の歌には「君を失えば用なし、三合に君を見るに宜し」とあります。君とは帝王の星である紫微星のことで、広くリーダーの気質を持つ主星も指します。輔弼は補佐役なので、補佐するボスがいなければ力を発揮できません。だから昔の人は、紫微星が命宮にあって左右がそろう形をもっとも重んじ、後世はこれを「君臣慶会」と呼びました。逆に輔弼が主星のいないにあると、命理家は少し控えめに読みます。助けたいと思ってくれる人はいるけれど、何を手伝えばいいのかがはっきりしない、ということです。

よくある三つの誤解

  • 文昌星が命宮にあれば勉強ができる。 文昌星がくれるのは筋道と文字への感度で、努力するかどうかは別の話です。企画書を書いたり帳簿を整理したりするのに使っている人も、同じように文昌星です。
  • 魁鉞があれば、引き立ててくれる人が向こうからやって来る。 魁鉞は、まわりに助けたいと思ってくれる人が多い、というのに近いものです。ただ、たいていはまず自分から声をかけ、物事を形にしてみせる必要があります。
  • 六吉星は全部命宮にないとよくない。 どの命盤でも六つとも配置されます。違うのは、どのマスに来るかです。あちこちに散らばっていれば、いろいろな分野に少しずつ助け手がいるということです。

暮らしでの使い方

まず六吉星がどのマスにあるかを探します。そのマスのことについては、人も方法もチャンスも見つかりやすいのです。

転職を考えているとき、輔弼が官禄宮のあたりにあるなら、前の同僚や先輩と話してみるほうが、ひとりで黙々と履歴書を送るより役に立つことがよくあります。昌曲が財帛宮にあるなら、帳簿をきちんとつけて収支を表にまとめると、お金を管理しやすくなります。魁鉞が遷移宮にあるなら、外に出たり環境を変えたりしたときに、引っぱり上げてくれる人によく出会います。

助け手は物事をよりよくしてくれますが、手を動かすのはやはりあなた自身です。

出典:『紫微斗数全書』巻一「左輔の主るところ若何と問う」「右弼の主るところ若何と問う」「天魁天鉞星の主るところ若何と問う」
出典:『紫微斗数全書』巻二「安文昌文曲星訣」「安左輔右弼星訣」「安天魁天鉞訣」

この回の用語

左輔
左輔星は表立った助け手。安定した支えや、同年代からの後押しを表します。
右弼
右弼星は陰の助け手。人間関係をうまく取り持ち、肝心なときに誰かが手を貸してくれます。
文昌
文昌星は学問と試験の星。筋道、書類、正統な学びを表します。
文曲
文曲星は才芸の星。話す力、芸術的なセンス、表現力を表します。
天魁
天魁星は昼の貴人。年上の人や、表立って引き立ててくれる人を表します。
天鉞
天鉞星は夜の貴人。目立たないところでの、さりげない助けを表します。
六吉星
左輔星と右弼星、文昌星と文曲星、天魁星と天鉞星。三組の助け手の星です。
十干
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の十で一巡りするもの。四化を決めます。
空宮
主星のない宮。向かい側の宮の主星を借りて読みます。
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