化忌の「坐」と「沖」

化忌はひとつのマスに座り、真向かいも照らしている・4分

疲れるのは向かい側

化忌が座るマスは、あなたがいちばん気にかけていることです。けれども多くの人が本当に疲れを感じるのは、その真向かいのマスです。このレッスンでは、化忌の「坐」と「沖」を見ていきます。

坐:化忌があるマス

化忌が座っているマスのことは、特に気にかかり、手放せず、いちばん掘り下げたくなります。これが前のレッスンで見た「坐」です。

沖:真向かいのマス

化忌は同時ににも向いていて、命理家はこれをと呼びます。座っているマスはあなたが気にかけている場所、沖されるマスは、引っぱられ、すり減らされていると感じやすい場所です。

坐と沖の違い

坐とても気になる。しっかりつかみたい、うまくやりたい。
沖振り回される。ここでよく疲れを感じる。

例を挙げると

化忌が財帛宮に座っていれば、お金の使い方がとても気になります。沖するのは向かいの福徳宮なので、たいてい気持ちのほうが先に疲れます。表向きはお金の話でも、すり減っているのは実は心の力です。

『紫微斗数全書』巻一「斗数発微論」
対照は凶を詳らかにし吉を詳らかにし、合照は賤を観て栄を観る。

やさしく言うと対宮から照らしてくるものを、昔の人は特に順調かどうかを見るのに使いました。三合から照らしてくるものは、格の高さを見るのに使いました。真向かいのマスは、とても重みがあるのです。

命盤で見てみるサンプル命盤

あなたの化忌の坐と沖

光っている二つのマスのうち、ひとつはあなたが気にかけている場所、もうひとつは疲れやすい場所です。

文昌星の化忌は奴僕宮にあり、向かいの兄弟宮を沖しています。

天同廟
夫妻宮
癸巳104–113
破軍旺
子女宮
壬辰94–103
借天機巨門
財帛宮・身
辛卯84–93
廉貞廟
文曲平科
天鉞
疾厄宮
庚寅74–83
武曲旺
天府旺
天魁
兄弟宮
甲午114–123
太陽得権
太陰不
左輔
右弼
命宮
乙未4–13
表現タイプ・太陽2001年4月26日・戌の刻
年辛巳
月癸巳
日辛巳
時戊戌
金四局
命主 武曲・身主 天機
借太陽太陰
地空
火星得
遷移宮
辛丑64–73
七殺旺
文昌得忌
奴僕宮
庚子54–63
貪狼平
鈴星陥
陀羅陥
父母宮
丙申14–23
天機旺
巨門廟禄
禄存
地劫
福徳宮
丁酉24–33
紫微得
天相得
擎羊廟
田宅宮
戊戌34–43
天梁陥
天馬
官禄宮
己亥44–53
入る宮
奴僕宮・七殺(旺)いちばん気にかけ、心を砕きやすいこと
沖する宮
兄弟宮・武曲(旺)、天府(旺)プレッシャーを感じやすいところ

これはサンプルの命盤です。生年月日を入力すると、このカードがあなたの命盤に切り替わります。 命盤を出す ›

ミニテスト

化忌が官禄宮に座っているとき、沖するのは?

  1. 夫妻宮
  2. 財帛宮
  3. 父母宮
答えを見る

夫妻宮
官禄宮の真向かいは夫妻宮です。仕事が詰まりすぎると、恋愛が先に押し出されがちです。

疲れたと感じたら、 化忌の向かい側を見てみましょう。

深掘り

坐と沖

化忌があるマスに来ることを「坐」といいます。そのマスのことは、あなたがいちばん気にかけ、いちばん心を砕く場所で、前のレッスンで見たとおりです。けれども化忌は同時にと真正面から向き合っていて、三合派も飛星派もこの関係を「沖」と呼びます。これがです。

座っているマスは、あなたが力を入れる場所。沖されるマスは、振り回され、すり減らされやすい場所です。沖されるマスのほうがかえって実感が強い、と考える先生も少なくありません。気にかけていることが、向かい側から力を持っていってしまうからです。坐のほうを沖より重く見る先生もいます。どちらの見方もあるので、星格の命盤では両方のマスを示し、自分の暮らしと照らし合わせられるようにしています。

なぜ対宮がそれほど大事なのか

第1章で見たように、対宮はずっと照らしてくる鏡のようなものです。「斗数発微論」には「対照は凶を詳らかにし吉を詳らかにし、合照は賤を観て栄を観る」とあります。対宮から照らしてくる星を、昔の人は順調かどうかの判断に使い、三合から照らしてくる星を、格の高さを見るのに使いました。ですから化忌を読むときは、どこに座っているかだけでなく、どこを照らしているかも見ます。

六本の軸

十二宮は二つずつ向かい合っていて、ちょうど六本の軸になります。化忌が一方の端に座れば、もう一方の端を沖します。

  • 命宮と遷移宮:忌が命宮にあれば、自分への要求が高く、外では思うように力を出せないと感じやすい。忌が遷移宮にあれば、外のことに振り回されているとよく感じます。
  • 夫妻宮と官禄宮:一方を気にかけすぎると、もう一方が押し出されがちです。仕事と恋愛は、交代で手をかけましょう。
  • 財帛宮と福徳宮:お金を気にかけると、心が先に疲れます。気持ちを気にかけると、お金を使って埋め合わせがちです。
  • 子女宮と田宅宮:自分が育てている人や作品のことで気をもむと、家のことが後回しになりがちです。逆も同じです。
  • 兄弟宮と奴僕宮:いちばん近い人を気にかけると、外側の人間関係が薄くなりがちです。友だちの輪を気にかけると、いちばん近い人が少し待たされます。
  • 疾厄宮と父母宮:プレッシャーを自分で背負うのが習慣で、目上の人や上司とのつきあいも張りつめやすくなります。

ひとつの例を通して見る

あなたが乙年生まれで、太陰化忌だとします。太陰星が田宅宮に座っていれば、化忌も田宅宮に座ります。家がとても気になり、住まい、家の雰囲気、たくわえたものをいつも心にかけています。沖するのは子女宮で、つまりあなたが育てる人、あなたの作品、あなたが切り開きたい新しいことです。

暮らしの中では、こんな姿になるかもしれません。新しい案件を受けたい、副業を始めたいと思うたびに、まず心の中で「家のことは回るだろうか」と計算し、結局新しいことを後回しにしてしまう。これがわかっても、家を手放しなさいということではありません。その引っぱり合いがどこから来ているかがわかれば、先に家のことを整えて、新しい計画のために決まった時間を取っておくことができます。

よくある二つの誤解

  • 沖されるマスでは何かが起きる。 忌沖が語っているのは力を持っていかれることで、そのマスのことがだめになるという意味ではありません。どちらかというと注意書きです。このマスはつい後回しにしがちなので、ときどき振り返って手をかけましょう、ということです。
  • 化忌は生年のものだけを見る。 大限や流年にもそれぞれ化忌があり、同じように坐と沖を見られます。飛星派はさらに、各マスの宮干で化忌を出し、どのマスを沖するかを見ます。

使い方

忌沖を見ても、そのマスで何かが起きると読まないでください。気にかけていることが向かい側から力を借りていくとわかれば、そのマスに前もって少し余裕を残しておけます。層の違う化忌が同じ軸に重なっているときは、その軸のことに少し多めに気を配る価値があります。

出典:『紫微斗数全書』巻一「化忌星の主るところ若何と問う」「斗数発微論」

この回の用語

対宮
真向かい、六つ離れた宮。本宮の次に強い影響を持ちます。
忌沖
化忌がある宮から、真向かいの宮に向かう形。その向かいの宮がプレッシャーを感じやすい場所になります。
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