化忌:いちばん手放せない場所

示しているのは、あなたがいちばん大事にしていること・4分

寝る前にいちばん考えること

寝る前に何度も考えてしまうのは、どうでもいいことではないはずです。気にかかりすぎるから、手放せないのです。化忌が命盤で示すのは、たいていこういう場所です。

化忌は不運の印ではない

はいちばん厄介な化だとよく言われますが、その核心はこだわり、執着、欲しいのにまだ手に入らないことです。これがあるマスに、あなたはいちばん心を砕きます。

『紫微斗数全書』巻一「化忌星の主るところ若何と問う」
忌は多管の神と為す。……事を処するにはただ七分を求めよ。

やさしく言うと昔の人は、化忌を「何にでも口を出す」神だと言いました。何もかも管理したくて、手放せないのです。同じ段の最後では、こうも勧めています。物事は七分でよしとしなさい。

七分でいい

化忌のマスでは、つい十二分までやりたくなります。昔の人のすすめは七分です。残りの三分は運に、人に任せて、自分もひと息つきましょう。

部屋によって違う化忌

財帛にお金がとても気になる。よく計算し、いつも足りない気がする。
夫妻に関係がとても気になる。相手の気持ちを確かめたくなる。
官禄に仕事がとても気になる。うまくいかないと、ずっと考えてしまう。

手放せないことの裏側

手放せないのは、掘り下げる力があるということです。多くの人のいちばんの強みは、ちょうど化忌のマスに育っています。違いは、それに引っぱられるのか、それを引っぱっていくのかです。

命盤で見てみるサンプル命盤

いちばん心を砕く部屋

「化忌」の行を見てください。光っているマスが、あなたがいちばん心を砕く場所です。

辛の年の生まれなので、生年四化は巨門星の化禄、太陽星の化権、文曲星の化科、文昌星の化忌です。

天同廟
夫妻宮
癸巳104–113
破軍旺
子女宮
壬辰94–103
借天機巨門
財帛宮・身
辛卯84–93
廉貞廟
文曲平科
天鉞
疾厄宮
庚寅74–83
武曲旺
天府旺
天魁
兄弟宮
甲午114–123
太陽得権
太陰不
左輔
右弼
命宮
乙未4–13
表現タイプ・太陽2001年4月26日・戌の刻
年辛巳
月癸巳
日辛巳
時戊戌
金四局
命主 武曲・身主 天機
借太陽太陰
地空
火星得
遷移宮
辛丑64–73
七殺旺
文昌得忌
奴僕宮
庚子54–63
貪狼平
鈴星陥
陀羅陥
父母宮
丙申14–23
天機旺
巨門廟禄
禄存
地劫
福徳宮
丁酉24–33
紫微得
天相得
擎羊廟
田宅宮
戊戌34–43
天梁陥
天馬
官禄宮
己亥44–53
化禄
巨門・福徳宮
化権
太陽・命宮
化科
文曲・疾厄宮
化忌
文昌・奴僕宮

これはサンプルの命盤です。生年月日を入力すると、このカードがあなたの命盤に切り替わります。 命盤を出す ›

ミニテスト

化忌が奴僕宮にあるとき、近い読み方は?

  1. 友だちを大事にし、よく友だちのことで気をもむ
  2. 一生友だちができない
  3. 友だちは少ないほどいい
答えを見る

友だちを大事にし、よく友だちのことで気をもむ
化忌はこだわりと執着です。友だちができないのではなく、友だちのことを心にかけているのです。

いちばん心を砕く場所は、 たいていいちばん大事にしている場所です。

深掘り

なぜ化忌は評判がよくないのか

は、四化の中でいちばん誤解されやすい化です。古書の書き方はたしかに重めで、『全書』は「忌は多管の神と為す。身命を守れば一生順ならず」と書き、巻二ではさらに「是非を招く」の三字を加えています。

けれどもよく読むと、昔の人が言いたかったのは「多管」、つまり何でも心にかけて何でも把握したいので、疲れるし引っかかる、ということです。『全書』がいちばん重く書いているのは、化忌が羊陀火鈴とひしめき合っている場合です。紫府や昌曲のような吉星が会っても、「忌と同宮し、また四殺と共に処る」なら、「たとえ財を発するも佳ならず、功名もまた成就せず」とあります。裏を返せば、化忌のそばに煞星があるかどうかで重みはまったく違うので、化忌をひとつ見ただけで、いちばん重い方向に読む必要はありません。

現代の読み方:こだわり

星格は化忌を「あなたがいちばんこだわり、いちばん心を砕く場所」と読みます。こだわりは二つのものを運んできます。

  • 引っかかり:うまくやりたい気持ちが強すぎて、かえって身動きがとれなくなる。失うのが怖すぎて、かえって強く握りしめすぎる。
  • 集中:手放せないからこそ、何度も練習し、何度も考え、最後にはあなたのいちばん深い力になることがよくあります。

ですから化忌はひとつのヒントです。ここがあなたの課題で、あなたの重心でもある、ということです。

何にこだわるかは星が決める

『全書』の四化の口訣によれば、十の十干の化忌は順に、太陽・太陰・廉貞・巨門・天機・文曲・天同・文昌・武曲・貪狼です。どの星が化忌になるかで、こだわる方向が違います。

  • 太陽化忌:たくさん尽くしているのに、見てもらえていないと感じがち。
  • 太陰化忌:安心感がとても気になり、家のことや貯金の額がいつも頭にある。
  • 巨門化忌:言ったことが誤解されやすく、人の言葉の裏を考えすぎることもある。
  • 天機化忌:計画を何度も変え、頭が止まらない。
  • 文昌化忌・文曲化忌:書類、数字、契約の細かい点に特に神経をとがらせ、誤字ひとつも見逃せない。
  • 武曲化忌:お金の出入りがぎくしゃくしがちで、やりくりに気をもむことが多い。
  • 貪狼化忌:欲しいものが多すぎて、手に入らないひとつがいちばん気になる。
  • 廉貞化忌:筋と感情がぶつかり合い、人のことも物事も、なかなか手放せない。
  • 天同化忌:楽をしたいのに、どうしても楽になれない。

部屋によって違う化忌

  • 命宮にあれば:自分への要求が高く、よく自分を追いつめます。
  • 財帛宮にあれば:お金がとても気になり、よく計算し、いつも足りない気がします。実はやりくりもとても上手です。
  • 夫妻宮にあれば:関係がとても気になり、何度も確かめたくなります。推測するより、話してしまうほうが役に立ちます。
  • 官禄宮にあれば:仕事の成果がとても気になり、うまくいかないとずっと考えてしまいます。そのぶん、人より細やかな仕事をすることもよくあります。
  • 奴僕宮にあれば:友だちをとても大事にし、友だちのことで気をもんだり、尽くしすぎたりしやすい。

事を処するにはただ七分を求めよ

『全書』の化忌の段の最後の一文は「事を処するにはただ七分を求めよ」です。化忌のマスでは、満点以上を目指すのが習慣になっています。昔の人のすすめは、少し余地を残すことでした。三分は運に、人に、そして自分に残しておくのです。

暮らしに当てはめると、とても具体的です。化忌が官禄宮にある人は、レポートを5回直してもまだ直したくなります。提出前のチェックは一回だけ、と自分と約束してみましょう。化忌が夫妻宮にある人は、相手の気持ちを確かめたくなったら、十回推測するより一回まっすぐ聞くほうが、ずっと楽です。

出典:『紫微斗数全書』巻一「化忌星の主るところ若何と問う」
出典:『紫微斗数全書』巻二「安禄権科忌四星変化訣」

この回の用語

化忌
こだわり、つかえ、手放せない思い。いちばん心を注ぐ場所を示すもので、悪いことではありません。
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