長生十二神
植物の一生のように、各マスの気がどの段階にあるかを見る・4分
名前は怖くても、意味はおだやか
命盤を開いて、命宮の横に「病」、別のマスに「絶」と書いてあるのを見ると、先を読むのをためらう人もいます。これは実は十二の段階の名前で、マスの気がどこまで進んでいるかを語っているだけです。予言ではありません。
一本の植物だと思ってみる
長生十二神(ちょうせいじゅうにしん)は、植物の一生にたとえるとわかりやすくなります。芽が出るのが長生、形ができてくるのが冠帯、いちばん盛んに咲くのが帝旺です。そのあとはゆっくり実りを収め、休眠し、次のひと巡りを準備します。
十二の段階を四つに分ける
| 区切り | 段階 | 読み方 |
|---|---|---|
| 芽生え | 長生・沐浴・冠帯 | 顔を出し、手探りし、形になる |
| 満開 | 臨官・帝旺 | 物事がうまく運び、勢いがいちばん強い |
| 収穫 | 衰・病・死 | ペースを落とし、引き締め、静まる |
| 休眠 | 墓・絶・胎・養 | しまい込み、温め、育てられる |
「病」「死」は段階の名前
ここでの「病」は気の力が少し足りないこと、十二神の「死」はペースがとても静かで止まっていること、「絶」は古いものが途切れ、新しいものが来ようとしていることです。語っているのはリズムで、体のことではなく、よい悪いもありません。
生まれて敗地に逢えば、発するもまた虚花。絶処に生に逢えば、花を生じて敗れず。
やさしく言うと「敗地」とは沐浴のマスのことで、まだ手探りの段階なので、咲くのも早く散るのも早いのです。「絶処に生に逢う」は、途切れたものがまたつながること。こうして咲いた花は、かえって長く咲きます。谷底は結末ではなく、次のひと巡りの出発点です。
どうやって配置されるか
まずあなたの五行局を見ます。火局は寅から、木局は亥から、金局は巳から、水局と土局は申から始まります。順に並べるか逆に並べるかは、『全書』の原文では男性が順、女性が逆ですが、星格は陰陽男女で決めています。
あなたの各マスの段階
まず命宮がどの段階かを見て、次に帝旺がどのマスにあるかを探してください。そこがあなたの勢いがいちばん強い場所です。
長生十二神では、命宮は「冠帯」にあたります。
- 命宮
- 冠帯
- 兄弟宮
- 沐浴
- 夫妻宮
- 長生
- 子女宮
- 養
- 財帛宮
- 胎
- 疾厄宮
- 絶
- 遷移宮
- 墓
- 奴僕宮
- 死
- 官禄宮
- 病
- 田宅宮
- 衰
- 福徳宮
- 帝旺
- 父母宮
- 臨官
これはサンプルの命盤です。生年月日を入力すると、このカードがあなたの命盤に切り替わります。 命盤を出す ›
命宮が「病」のとき、命理家はどう読む?
- このマスの気は控えめで、ペースがゆっくり
- 体が弱いという意味
- 一生うまくいかない
答えを見る
このマスの気は控えめで、ペースがゆっくり
長生十二神は気の段階を語っています。「病」は力が少し控えめということで、病気のことでも運が悪いということでもありません。
谷底も、段階のひとつにすぎません。
深掘り
一本の植物の一生
長生十二神は、長生・沐浴・冠帯・臨官・帝旺・衰・病・死・墓・絶・胎・養という十二の段階の名前です。昔の人は、命が生まれ、育ち、老いて、また新しく宿っていく流れを借りて、あるマスの「気」がどの段階にあるかを表しました。
- 長生(ちょうせい):種が芽を出す。新しい始まり。
- 沐浴(もくよく):顔を出したばかりで、まだ手探り。移り変わりやすく、特に魅力もあります。古書はこのマスを「敗地」と呼びます。
- 冠帯(かんたい):形ができてきて、人の目に留まり始める。
- 臨官(りんかん):ふさわしい位置に立ち、物事がうまく運ぶ。
- 帝旺(ていおう):いちばん盛んに咲き、勢いも自分の考えもいちばん強い。
- 衰(すい):勢いが少しずつ引いていき、守りに向く。
- 病(びょう):少し力が入りにくく、ペースを落とす必要がある。
- 死(し):静かに止まっている、力をためる段階。
- 墓(ぼ):倉にしまい込み、積み重ねを大事にして目立たない。
- 絶(ぜつ):古いものが途切れ、そこではじめて新しいものが入ってくる。
- 胎(たい):まだ温めている途中で、考えが形になっていない。
- 養(よう):育てられ、ゆっくり育っていく。あとから力が出ます。
どの命盤にも「病」と「絶」がある
十二の段階がちょうど十二マスを埋めるので、だれの命盤にも病・死・絶があり、帝旺もあります。あるマスに十二神の「死」と書かれていても、あなたが人より運が悪いということではなく、そのマスのことはペースが静かだ、というだけです。たとえば「死」が奴僕宮にあれば、自分からはあまり人を誘わず、友だちの顔ぶれがゆっくり変わるのかもしれません。帝旺が官禄宮にあれば、仕事ではいちばん思い切って突き進めます。
こうした字は重く聞こえますが、この仕組みの中では循環の一駅にすぎず、語っているのはペースの速さや力の強さで、体や寿命とは関係ありません。逆に、帝旺も強ければ強いほどよいわけではありません。勢いが強すぎると、人の話が耳に入らないこともあります。
どうやって配置されるか
『紫微斗数全書』巻二の口訣は「火局は命寅に長生を起こす。木局は命亥に長生を起こす。水局は命申に長生を起こす。金局は命巳に長生を起こす。土局は命申に長生を起こす」です。起点はあなたの五行局で決まり、土局は水局と同じく申から始まります。
向きについては二つの説があります。『全書』のこの節の見出しには「男命は順に数え、女命は逆に数う」と注がついています。現在広く使われている並べ方(星格もこちら)は、大限と同じく陰陽男女で見るように改めていて、陽男・陰女は順、陰男・陽女は逆です。陽の年に生まれた人は、どちらの説でも結果は同じで、違いが出るのは陰の年に生まれた人です。ですからほかのアプリで順番が逆になっていたら、たいていはこれが理由です。
古書はどう使っているか
「太微賦」にはこうあります。
生まれて敗地に逢えば、発するもまた虚花。絶処に生に逢えば、花を生じて敗れず。
『全書』巻三は、この二句それぞれに例を挙げています。「生まれて敗地に逢う」:水局と土局の長生は申で、次の酉が沐浴、つまり敗地です。命宮が酉にあり、さらに擎羊星や陀羅星のような煞星に出会えば、咲くのも早く散るのも早い。ただし禄存を得れば、昔の人は吉に転じると言いました。「絶処に生に逢う」:水局と土局の絶は巳にあります。命宮が巳にあれば本来は絶の地ですが、そのマスに金に属する星があれば、金は水を生むので気がつながり、こうして咲いた花はかえって散らない、と昔の人は言いました。
「太微賦」のもうひとつの句、「もし敗地に逢えば、扶持すれば大いに奇功あり」も同じ意味です。弱い段階にあっても、吉星がひと押ししてくれれば、効果が特にはっきり出ます。
暮らしに置き換えると、これは落ち込んでいる時期を見るのにとても向いています。始めからとても順調なことが、遠くまで続くとは限りません。いったん途切れたように見えてからもう一度つながったもののほうが、かえって安定していることがよくあります。
命盤を読むちょっとしたコツ
- まず命宮がどの段階かを見ます。それがあなたという人の気のリズムです。
- 次に帝旺と臨官がどのマスにあるかを探します。そこはたいてい、あなたがいちばん自信を持てる場所です。
- 長生十二神の力はとても軽く、マスにリズム感を加えるもので、主星を覆い隠すことはありません。
この回の用語
- 長生十二神
- 長生・沐浴から養まで。植物の一生のように、その宮の気がどの段階にあるかを見ます。
- 五行局
- 水二局から火六局まで。紫微星がどこに入るか、大限が何歳から始まるかを決めます。
- 紫微斗数全書
- 紫微斗数のもっとも古典的な書物。陳希夷の作とされ、明代にまとめられました。星格の読み方はこの書に従っています。
- 禄存
- 禄存星は堅実な財の星。慎重で貯めるのが得意ですが、擎羊星と陀羅星に挟まれているため思い切るのが苦手です。
- 命宮
- あなたという人の核。性格と生まれ持った器を表し、命盤はすべてここから読み始めます。
