博士・将前・歳前

ひと組は一生ついてきて、ふた組は年とともに動く・4分

命盤の端の小さな文字

命盤の各マスの隅には、博士、青竜、歳建、将星といった小さな文字がよく書かれています。これらは三つの組に分かれていて、ひと組は一生ついてきて、ほかの二組は毎年並べ直されます。

三組の小さな神、二種類の時間

どの組並べ方見るもの
博士十二神本命のもので、一生動かないこのマスでの物事の進め方の小さな性格
将前十二神本命で一度、流年でもう一度この一年の推進力
歳前十二神本命で一度、流年でもう一度この一年の雰囲気

博士は禄存星についていく

はのマスから始まり、博士・力士・青竜・小耗……と続きます。順に並べるか逆に並べるかは、陰陽男女で決まります。ですから禄存星のあるところに、博士もいます。

『紫微斗数全書』巻二「安十二宮太歳殺禄訣」
博士は聡明、力士は権、青竜は喜気、小耗は銭、将軍は威武、奏書は福。

やさしく言うと博士は賢さ、力士は権力、青竜は喜び、小耗は小銭、将軍は威厳、奏書は福を運びます。昔の人は一、二字で、それぞれの神の性格を決めました。

小耗や病符の名前に驚かないで

博士十二神には、小耗、病符、伏兵、官府といった名前もあります。どれも力はとても軽く、たいていはヒントにすぎません。小銭に気をつける、生活のリズムを整える、言葉ははっきり伝える、といったことです。

将前・歳前:一年ごとに入れ替わる

は将星から、は太歳から始まります。星格の本命の命盤では生まれ年で一度並べ、旧暦の新しい年が来たら、その年でもう一度並べ直します。『全書』で流年の太歳とともに動くのは喪門や白虎など数個だけで、組全体は後世に補われたものです。

命盤で見てみるサンプル命盤

あなたの博士十二神

命宮にどの神が座っているかを見てください。それが、あなたが物事を進めるときの小さな習慣です。

博士十二神では、命宮は「伏兵」にあたります。

天同廟
夫妻宮
癸巳104–113
破軍旺
子女宮
壬辰94–103
借天機巨門
財帛宮・身
辛卯84–93
廉貞廟
文曲平科
天鉞
疾厄宮
庚寅74–83
武曲旺
天府旺
天魁
兄弟宮
甲午114–123
太陽得権
太陰不
左輔
右弼
命宮
乙未4–13
表現タイプ・太陽2001年4月26日・戌の刻
年辛巳
月癸巳
日辛巳
時戊戌
金四局
命主 武曲・身主 天機
借太陽太陰
地空
火星得
遷移宮
辛丑64–73
七殺旺
文昌得忌
奴僕宮
庚子54–63
貪狼平
鈴星陥
陀羅陥
父母宮
丙申14–23
天機旺
巨門廟禄
禄存
地劫
福徳宮
丁酉24–33
紫微得
天相得
擎羊廟
田宅宮
戊戌34–43
天梁陥
天馬
官禄宮
己亥44–53
命宮
伏兵
兄弟宮
大耗
夫妻宮
病符
子女宮
喜神
財帛宮
飛廉
疾厄宮
奏書
遷移宮
将軍
奴僕宮
小耗
官禄宮
青竜
田宅宮
力士
福徳宮
博士
父母宮
官府

これはサンプルの命盤です。生年月日を入力すると、このカードがあなたの命盤に切り替わります。 命盤を出す ›

命盤で見てみるサンプル命盤

今年あなたが出会うのは

歳前は今年の雰囲気を、将前は今年の推進力を見ます。来年はまた別の組に入れ替わります。

今年の命宮には、歳前十二神の「晦気」と将前十二神の「攀鞍」がめぐってきます。

天同廟
夫妻宮
癸巳104–113
破軍旺
子女宮
壬辰94–103
借天機巨門
財帛宮・身
辛卯84–93
廉貞廟
文曲平科
天鉞
疾厄宮
庚寅74–83
武曲旺
天府旺
天魁
兄弟宮
甲午114–123
太陽得権
太陰不
左輔
右弼
命宮
乙未4–13
表現タイプ・太陽2001年4月26日・戌の刻
年辛巳
月癸巳
日辛巳
時戊戌
金四局
命主 武曲・身主 天機
借太陽太陰
地空
火星得
遷移宮
辛丑64–73
七殺旺
文昌得忌
奴僕宮
庚子54–63
貪狼平
鈴星陥
陀羅陥
父母宮
丙申14–23
天機旺
巨門廟禄
禄存
地劫
福徳宮
丁酉24–33
紫微得
天相得
擎羊廟
田宅宮
戊戌34–43
天梁陥
天馬
官禄宮
己亥44–53
歳前十二神
晦気
将前十二神
攀鞍
博士十二神
伏兵本命のもので、一生変わりません

これはサンプルの命盤です。生年月日を入力すると、このカードがあなたの命盤に切り替わります。 命盤を出す ›

ミニテスト

年とともに入れ替わるのはどの組?

  1. 歳前十二神
  2. 博士十二神
  3. 長生十二神
答えを見る

歳前十二神
歳前と将前は流年とともに並べ直されます。博士と長生は本命のもので、動きません。

三つの組のうち、年とともに変わらないのは博士だけです。

深掘り

三組の十二神

命盤には星のほかに、いくつかの「神」の列があります。その力はよりさらに軽く、マスに加える小さなラベルのようなものです。そのマスの小さな性格や、この一年の雰囲気を思い出させてくれます。

博士十二神

順番は、博士・力士・青竜・小耗・将軍・奏書・飛廉・喜神・病符・大耗・伏兵・官府です。『』巻二は「禄存星を尋ねて起こし、陽男陰女は順に推し輪し、陰男陽女は逆に流れ行く」と書いています。のマスを博士とし、陰陽男女で向きを決めるのです。『全書』では蜚廉・天耗・宮府と書かれていて、これは現在広く使われている飛廉・大耗・官府のことです。

禄存星についていくので、博士はいつも禄存星と同じマスにいます。禄存星は安定した財禄、博士は賢さで、二つが一緒に座っているので、昔の人はこのマスを、頭も働き下地もある場所と見ました。

同じ口訣は、一、二字でそれぞれの神の性格を決めています。博士は賢く、力士は権力を持ち、青竜は喜びを運び、小耗は小銭を受け持ち、将軍は威厳があり、奏書は福を運ぶ。「太微賦」にもこうあります。

奏書・博士と流禄は、ことごとく吉祥と作る。力士・将軍と青竜は、その権勢を顕す。

小耗、病符、伏兵、官府といった名前は、あまりよくなさそうに聞こえます。けれども星格はこれらをヒントとして読みます。小銭に気をつける、生活のリズムを整える、一歩先まで考える、言葉ははっきり伝える。たとえば小耗が財帛宮にあれば、「サブスクやデリバリーで、いつのまにかお金が出ていきやすい」というのに近く、大きく失うという意味ではありません。

歳前十二神

太歳のある十二支から「歳建」を起こし、順に並べます。歳建・晦気・喪門・貫索・官符・小耗・大耗・竜徳・白虎・天徳・弔客・病符です。『全書』巻二には、このうち四つしか収められていません。「安喪門白虎弔客官府四飛星訣」は「流年太歳の前二位は是れ喪門、後二位は是れ弔客」と書き、白虎と官府はそれぞれその向かいに来ます。昔の人が流年の太歳で並べていたことがわかります。「太微賦」の「羊陀は太歳に憑りて引き行き、病符・官符みな禍を作す」も、これらを流年の中で見ています。

現在広く使われている命盤作成では、生まれ年の十二支で本命の命盤にひと組並べ、流年ではその年の十二支でもうひと組並べます。星格もそうしています。このレッスンでは流年のほうの組だけを見て、今年の天気として扱います。

将前十二神

「将星」から並べ始めます。寅午戌の年は将星が午、申子辰の年は子、巳酉丑の年は酉、亥卯未の年は卯です。順番は、将星・攀鞍・歳駅・息神・華蓋・劫煞・災煞・天煞・指背・咸池・月煞・亡神です。この一年の各マスの推進力を見るもので、たとえば攀鞍は上を目指すのに向き、歳駅は変化が多いことを表します。

この組はまるごと『全書』にはなく、後世の命盤作成で加えられたもので、星格は広く使われている並べ方に従っています。

読み方

  • 博士は本命で見ます。命宮に座っている神が、物事を進めるときのあなたの小さな習慣です。命宮に奏書があれば、物事を書き出してから取りかかる習慣があるかもしれません。将軍があれば、すぐに取りかかるほうが好きでしょう。
  • 将前と歳前は今年で見ます。旧暦の新しい年が来るたびに、新しい流年の十二支で並べ直します。歳前は太歳とともに一年にひとマスずつ進みます。将星は子・午・卯・酉の四マスにしか来ないので、将前は飛び飛びに進みます。
  • 三つの組はどれもとても軽く、いつも主星、四化、副星のあとに読みます。名前の怖いものは、今年少し気をつけたい小さなこととして受け取れば十分です。
出典:『紫微斗数全書』巻二「安十二宮太歳殺禄訣」「安喪門白虎弔客官府四飛星訣」
出典:『紫微斗数全書』巻一「太微賦」

この回の用語

博士十二神
博士・力士・青竜など十二の神。その宮での物事の進め方の、小さな性格を表します。
禄存
禄存星は堅実な財の星。慎重で貯めるのが得意ですが、擎羊星と陀羅星に挟まれているため思い切るのが苦手です。
将前十二神
将星から数える一系統。本命では生まれ年で、毎年は流年で配置し直し、各宮の勢いを見ます。
歳前十二神
太歳から数える一系統。本命では生まれ年で、毎年は流年で配置し直し、各宮の雰囲気を見ます。
乙級星
副星よりさらに軽い小さな星々。恋愛運や才能、孤独感など、細かなところを補います。
流年
一年ごとに変わるテーマ。その年の重心がどの宮にあるかを見ます。
紫微斗数全書
紫微斗数のもっとも古典的な書物。陳希夷の作とされ、明代にまとめられました。星格の読み方はこの書に従っています。
紫微斗数の用語をすべて見る ›
✎ 星霊に感想を書く
次の回『全書』とはどんな本か ›