博士十二神とは?
目次
命盤を出して詳細表示で博士十二神を見てみましょう
命盤のマスの隅にある博士、青竜、奏書、伏兵といった小さな字は、博士十二神(はくしじゅうにしん)のものです。本命の1組で、禄存のマスから配置し、一生入れ替わりません。各マスでの物事の進め方の、小さな性格を表します。自分の博士がどの宮にあるかを見るには、まず命盤を作ってみてください。
12の神の順番
『紫微斗数全書』巻二「安十二宮太歳殺禄訣」は、まず一句で順番を挙げています。
博士・力士・青竜続き、小耗・将軍及び奏書、蜚廉・喜神・病符録し、天耗・伏兵、宮府に至る。
書の中の蜚廉、天耗、宮府は、いま一般的な飛廉、大耗、官府のことです。12の神は順に次のとおりです。
- 博士(はくし):頭と見識で進める。いつも禄存星と同じマスにいる。
- 力士(りきし):持ちこたえられ、決められる。力もあり、権もある。
- 青竜(せいりゅう):良い知らせと思いがけない収穫。
- 小耗(しょうもう):こまごました消耗。時間も力も小銭も含む。
- 将軍(しょうぐん):決断が早く、勢いがある。
- 奏書(そうしょ):書類と良い知らせ。書き残したものがとくに役に立つ。
- 飛廉(ひれん):古書は「孤を主る」とし、ひとりで奮闘している気分になりやすい。
- 喜神(きしん):喜びの気。うれしいことはここから来る。
- 病符(びょうふ):疲れを感じやすい。生活リズムを大事に、という合図。
- 大耗(だいもう):入るより出るほうが速い。手を出す前によく考える。
- 伏兵(ふくへい):予想していなかった抵抗や、陰での口論。
- 官府(かんぷ):決まりごとと言い争い。決まりに沿って、言うべきことをはっきり言う。
博士十二神の配置の出し方
同じ篇はこう続けます。
要は知るべし、男女の命を論ぜず禄存星を尋ねて起こし、陽男陰女は順に推して輪し、陰男陽女は逆に流行す。
まず禄存星を探します。禄存星は生まれ年の十干で決まり、甲年は寅、乙年は卯、丙・戊年は巳、丁・己年は午、庚年は申、辛年は酉、壬年は亥、癸年は子です。博士を禄存星のマスに置き、性別と生まれ年の十干の陰陽で向きを決めます。甲・丙・戊・庚・壬の年に生まれた男性と、乙・丁・己・辛・癸の年に生まれた女性は順に、その逆の人は逆に、1マスにひとつずつ官府まで並べます。
例を挙げます。甲年生まれの男性なら、禄存星は寅で、博士も寅、力士は卯、青竜は辰と順に並び、官府は丑に入ります。
禄存星の両隣はいつも擎羊星(けいようせい)と陀羅星(だらせい)なので、並べ終えると、力士と官府がいつもこの2つの星のどちらかと同宮していることがわかります。順なら力士は擎羊星と、官府は陀羅星と同じマスに入り、逆ならその反対です。対宮の組み合わせも決まっていて、博士と飛廉、力士と喜神、青竜と病符、小耗と大耗、将軍と伏兵、奏書と官府が向かい合います。
古書が決めたそれぞれの性格
「安十二宮太歳殺禄訣」の歌訣は、ひとつの神を2、3字で言い表しています。
博士は聡明、力士は権、青竜は喜気、小耗は銭、将軍は威武、奏書は福、蜚廉は弧を主り、喜神は延(の)ぶ。病符は疾を帯び、耗は祖を退く、伏兵・宮府は口舌纏う。生年に坐守する十二殺、方に敢えて人の禍福の源を断ず。
「弧を主る」の「弧」は版本の誤字で、巻二で各星の五行を挙げた箇所には「飛廉は火に属し、孤を主る」とあり、「孤」が正しいと考えられます。「太微賦」も、このうちいくつかを頼もしい助け手として扱っています。
奏書・博士と流禄は、尽く吉祥と作す。力士・将軍、青竜と同じくすれば、其の権勢を顕す。
古書は博士と奏書を吉祥、力士・将軍・青竜を権勢と見て、小耗・大耗・病符・伏兵・官府は気をつけたい位置としました。今の暮らしに置き換えると、星格は後ろのこれらの神を合図として読みます。小銭に気をつける、生活リズムを大事にする、一歩先まで考える、言うべきことをはっきり言う。悪いことが寄ってくる、という意味ではありません。
命盤の中での重さ
博士十二神の力は雑曜よりもさらに軽く、ひとつのマスを読むときは、主星、四化、六吉星と六煞星、雑曜のあとに見ます。主星がその宮の物事の中身を語り、博士十二神は物事の進め方の小さな習慣をひとこと足します。命宮に奏書があれば、まず書き出してから動く習慣があるかもしれません。将軍なら、すぐ動くほうを好むでしょう。博士・将前・歳前の回では、自分の命盤の例で確かめられます。
ほかの3組との違い
命盤には十二神が全部で4組あり、起点も使い道も違います。
- 長生十二神:五行局と陰陽・男女で決まり、マスの気がどの段階にあるかを表します。これも本命の組です。
- 博士十二神:禄存星から並べ、マスでの物事の進め方の小さな性格を表します。本命の組です。
- 将前十二神:生まれ年の十二支の三合で決まる将星から並べ、1年の勢いを見ます。流年で入れ替わります。
- 歳前十二神:年支から歳建を置き、1年の雰囲気を見ます。流年で入れ替わります。
博士の組と歳前の組には、どちらにも小耗、大耗、病符があります。名前は同じでも配置法が違い、博士の3つは禄存星について一生動かず、歳前の3つは太歳について毎年1マスずつ動きます。また歳前には「官符」という神がいて、博士の「官府」とは1字だけ違います。
本命と流年
星格の命盤の博士十二神は本命の1組だけで、流年で入れ替わるのは将前と歳前の2組です。流年の禄存星からもう1組、流年の博士を並べる先生もいます(たとえば王亭之)が、星格は並べていません。命盤を読むときは、大限や流年がある宮に来ると、その宮の博士十二神が表に出やすくなります。たとえば流年が奏書のある宮に来れば、その年は書類や記録が役に立ちやすくなります。
よくある質問
博士十二神はどうやって配置しますか?
まず生まれ年の十干で禄存星を探し、博士を禄存星のマスに置きます。陽年生まれの男性と陰年生まれの女性は順に、陰年生まれの男性と陽年生まれの女性は逆に並べます。順番は博士、力士、青竜、小耗、将軍、奏書、飛廉、喜神、病符、大耗、伏兵、官府です。
博士十二神は流年で入れ替わりますか?
星格の命盤では入れ替わりません。博士十二神は本命の組で、生まれ年の禄存星について一生動きません。毎年入れ替わるのは将前十二神と歳前十二神です。
小耗、病符、伏兵といった名前は良くないのですか?
名前はあまり良く聞こえませんが、博士十二神はもともととても軽いものです。星格はこれらを合図として読みます。小耗はこまごました出費、病符は生活リズム、伏兵は一歩先まで考えること、官府は言うべきことをはっきり言うこと。主星と四化と一緒に見て、はじめて意味を持ちます。
博士十二神の飛廉と雑曜の蜚廉は同じですか?
違います。『全書』のこの組では蜚廉と書き、禄存星について並び、孤を主ります。星格の命盤では飛廉と書いています。これとは別に、生まれ年の十二支で配置する雑曜の蜚廉があり、『全書』には載っておらず、一般的な説ではうわさや口論を表します。2つは分けて読みます。
博士十二神を一つずつ
ここに書いたのは一般的な読み方です。あなた自身の命盤では、星の明るさ、三方四正、流年によって変わってきます。
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