桃花星ファミリー
人望、ときめき、魅力。それぞれに星がある・4分
なぜ生まれつき人に好かれる人がいるのか
同じ教室に、口数は少ないのに印象に残る人もいれば、口を開くとクラスじゅうが笑う人もいます。こうした、近づきたくなる引力を、昔の人はひとつのものとしてではなく、いくつかの小さな星に分けて見ました。
桃花は恋愛だけではない
桃花星(とうかせい)が語るのは「近づきたくなる」ことです。恋愛もそのひとつですが、人望、魅力、ファンに恵まれること、お客さんに恵まれることも含まれます。ですから桃花星を見ても、すぐに恋愛のことだけを考えないでください。
四つの桃花の小さな星
坐守するこの宮は紅鸞の位、対宮の天喜は差移せず。
やさしく言うと紅鸞がどのマスに座っていても、天喜はその真向かいにいて、離れることはありません。ひとつはときめきを、ひとつは喜びを司り、二つの星はいつも命盤をはさんで向かい合っています。
主星にも桃花がある
貪狼は古書で「化気は桃花」とされ、好奇心旺盛で遊び好き、友だちが多い星です。廉貞は「次桃花」と呼ばれ、人を惹きつけるのはその強い個性です。この二つは主星なので、桃花の小さな星よりずっと重みがあります。
どのマスに来るかで、物語が変わる
桃花星が命宮にあれば、引力はあなた自身にあります。夫妻宮なら恋愛の縁がはっきりし、奴僕宮なら友だちの輪がにぎやかに、官禄宮ならお客さんや舞台に恵まれます。星は同じでも、どのことに来るかで違ってきます。
あなたの桃花星はどこに?
どのマスに来ているかを見てください。そのマスのことで、あなたは好かれやすいことが多いのです。
紅鸞は田宅宮に、天喜は子女宮にあります。
- 紅鸞
- 田宅宮(戌の宮)
- 天喜
- 子女宮(辰の宮)
- 天姚
- 子女宮(辰の宮)
- 咸池
- 兄弟宮(午の宮)
これはサンプルの命盤です。生年月日を入力すると、このカードがあなたの命盤に切り替わります。 命盤を出す ›
紅鸞があなたの命宮にあるとき、天喜はどのマス?
- 遷移宮
- 夫妻宮
- 毎年ランダムに変わる
答えを見る
遷移宮
紅鸞と天喜はいつも対宮にあり、命宮の真向かいは遷移宮です。
桃花が語るのは人望で、恋愛だけではありません。
深掘り
桃花はひとつの引力
昔の人が言う「桃花」は、恋愛運だけではありません。描いているのは、その人がどれだけ人に近づきたいと思わせるか、つまり人望、魅力、存在感です。今で言えば、ファンやお客さん、舞台に恵まれることでもあります。桃花星の多くは乙級星に属し、重みは主星や六吉星・六煞星より軽く、そのマスに「好かれやすい」という色をひとつ加える働きをします。
四つの小さな星の並べ方
- 紅鸞(こうらん):生まれ年の十二支で見ます。『全書』の口訣は「卯の上に子を起こして逆にこれを数え、数えて当生の太歳の支に到る」で、卯の宮を子の年として、生まれた年まで逆に数えます。
- 天喜(てんき):別に計算はせず、いつも紅鸞の対宮にあります。二つの星は同じ軸の両端に来ます。
- 天姚(てんよう):生まれ月で見ます。丑の宮を1月として、生まれ月まで順に数えます。
- 咸池(かんち):生まれ年の十二支で見ます。寅午戌年生まれは卯、申子辰年生まれは酉、巳酉丑年生まれは午、亥卯未年生まれは子です。この星は『全書』にまったく出てこず、後世の命書が加えたもので、星格は現在広く使われている並べ方で命盤に置いています。
並べ方から、ひとつのことがわかります。同じ年に生まれた人は、紅鸞と天喜の位置がみな同じです。同じ月に生まれた人は、天姚も同じマスにあります。ですから桃花の小さな星だけを見ても、あなたとクラスメイトのどちらが人に好かれるかはわかりません。命盤を一枚一枚違うものにしているのは、命宮がどこにあり、主星がだれかで、小さな星はそのマスに入れて一緒に読みます。
古書はこの星たちをどう語っているか
紅鸞の口訣には、さらに二句が続きます。「年少き婚姻、喜事奇なり」「三十年前は吉曜と為し、五十年後は相宜しからず」。若いころに紅鸞に出会えば、昔の人は結婚のお祝いごとと見ました。年を重ねると、もうよい兆しとは見なくなります。同じ星でも、人生の段階によって読み方が変わるのです。
天姚は「諸星問答論」でかなり重く書かれていて、色ごとに関する強い言葉まで並んでいます。ところが同じ段で、「廟旺に入れば富貴を主り奴多し、亥に居れば学識あり」とも書き、運限が天姚に来れば「媒妁を用いず、手招きして婚を成す」とも書いています。人の紹介がなくても、縁のほうから訪れる、ということです。「太微賦」はさらに、貪狼が亥・子の二つの宮に来る形を「犯水桃花」と呼んでいます。
こうした評は、昔の恋愛についての道徳の基準を映したものです。星格の読み方はこうです。魅力そのものによい悪いはなく、それをどう使い、応えるかどうかは、あなた自身が選ぶことです。
主星の中の桃花
十四主星のうち、貪狼は『全書』で「化気は桃花」とされ、好奇心旺盛で経験好き、友だちが多い星です。廉貞は「身命にあれば次桃花と為す」とされ、その魅力は、筋の通し方と感情がどちらも強いというギャップから来ています。主星はそのマスの本来の色で、小さな星は彩りにすぎません。同じ天姚でも、天梁星の隣にあれば落ち着いた頼もしさで記憶され、貪狼星の隣にあれば、遊び上手で話し上手として記憶されます。
よくある三つの誤解
- 桃花が多いと移り気:桃花星が語っているのは好かれることで、あなたが軽はずみかどうかではありません。桃花星が命宮にある人の多くは、ただ話しかけられることや覚えてもらえることが多いだけです。
- 命盤に桃花星がなければ人望がない:人望は主星でも見ます。天同星・太陰星・天相星のような主星は、それ自体がつきあいやすく、小さな星に頼りません。
- 夫妻宮に桃花星があると恋愛が複雑になる:語っているのは、ときめく機会が多く、恋愛の縁がはっきりしているということで、何か問題が起きるということではありません。
実際に命盤を見るとき
まず桃花星がどのマスにあるかを探し、それからそのマスの主星を見ます。命宮にあれば、引力はあなた自身にあります。奴僕宮や官禄宮にあれば、人望は人脈や仕事の舞台に変わります。流年が紅鸞と天喜の軸に来ると、命理家は、この一年はお祝いごとに恵まれやすいと言います。恋愛や結婚かもしれないし、昇進や新居への引っ越しのような、うれしい知らせかもしれません。
この回の用語
- 桃花星
- 紅鸞・天喜・天姚・咸池など、人に好かれる力や恋愛を表す星です。
- 貪狼
- 貪狼星は欲望の星。多才で人づきあいが好き、望むものがたくさんあります。
- 廉貞
- 廉貞星は審判の星。筋を通す力も感情も強く、人を惹きつける一方で、複雑な面もあります。
- 命宮
- あなたという人の核。性格と生まれ持った器を表し、命盤はすべてここから読み始めます。
- 乙級星
- 副星よりさらに軽い小さな星々。恋愛運や才能、孤独感など、細かなところを補います。

