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官禄宮の化忌が十二宮に入る:飛星派は各ラインをどう読むか

官禄宮の化忌が十二宮に入るとき、それぞれの線はどう読まれるのでしょうか。飛星派は、まず官禄宮自身の天干を調べ、そこから出る化忌星が盤のどのマスに座るかを見ます。仕事と事業に向かう気力は、そのマスへ流れていくと読みます。化忌星が官禄宮の中にとどまる場合は自化忌と呼びます。これは飛星派の方法で、古書『全書』には見当たりません。このページでは命宮から父母宮まで、全12段で順に読みます。

官禄宮の化忌が十二宮に入る:飛星派は各ラインをどう読むか
目次

官禄宮の天干、化忌星、12の落点の命盤数

官禄宮の天干は、生まれ年の天干から宮の順に数えて決まります(五虎遁)。官禄宮がどの宮にあるか、どの年に生まれたかによって、化忌星は変わります。太陽(甲)、太陰(乙)、廉貞(丙)、巨門(丁)、天機(戊)、文曲(己)、天同(庚)、文昌(辛)、武曲(壬)、貪狼(癸)です。1950年から2009年まで、日ごと・時辰ごとに並べた262,980枚の命盤では、1枚につき落点は1か所だけです。各線は8.1%から8.5%を占め、自化の命盤数がいちばん多く(22,234枚)、父母宮に入る線がいちばん少なくなります(21,306枚)。官禄宮が空宮になる割合は約16.4%ですが、線ごとに大きく違います。夫妻宮に入る命盤では約40%が空宮で、父母宮に入る線と自化では約4%しかありません。化忌星が空宮に落ちる命盤は約3%です。主星のない宮では、文昌か文曲だけが化忌星になれます。

官禄宮は何をつかさどるか、忌入・忌沖・自化をどう読むか

星格では、官禄宮は仕事と事業をつかさどります。そのため、この12本の線は、仕事の気力がどの宮へ流れるかを読むものです。飛星派の忌沖とは、化忌が一つの宮に入ると、その力が真向かいの宮にも及ぶことです。官禄宮の対宮は夫妻宮なので、夫妻宮に入ると官禄宮自身に忌沖が返ってきます。ほかの落点は、それぞれの対宮につながります。自化忌では化忌星が外へ飛び出していないので、忌沖は書きません。星格の排盤ページのヒントは、官禄宮の自化を、仕事がいつも終わらない・手放せないと読みます。責任感の表れでもあるので、自分に仕事を終える時間を与えることも必要だ、という内容です。命宮、財帛宮、福徳宮、遷移宮、夫妻宮、田宅宮については、排盤ページにそれぞれヒントが一つずつあり、各段で引用します。

官禄宮の化忌の各段の輝度グループと、借りてくる化忌星の一文

輝度と同坐する主星の数字は、抽出して並べた命盤によるものです。1950年から2009年まで7日おきに1日を取り、12の時辰すべてを並べた37,572枚で、化忌星が主星である命盤だけを数えています。化忌になる8つの主星を物差しにすると、廟・旺は約43%、陥と不得地を合わせて約23%です。命宮、財帛宮、福徳宮、自化、夫妻宮、遷移宮に入る線は、廟・旺が47%から51%で、明るめです。兄弟宮に入る線は廟・旺が39%しかありません。奴僕宮(星格では交友宮)と父母宮に入る線は、陥と不得地が26%で、暗めです。子女宮、田宅宮、疾厄宮は基準に近い値です。輝度の明暗をどう読むかについて、星格には定めた説明がなく、各段で引いているのは先生方の経験談です。各段では、星格の命宮の化忌の説明を書き換えて借りています(武曲と昌曲は借りません)。あくまで参考です。

十二のライン

官禄宮の化忌が命宮に入る · 官禄宮の化忌が兄弟宮に入る · 官禄宮の化忌が夫妻宮に入る · 官禄宮の化忌が子女宮に入る · 官禄宮の化忌が財帛宮に入る · 官禄宮の化忌が疾厄宮に入る · 官禄宮の化忌が遷移宮に入る · 官禄宮の化忌が奴僕宮に入る · 官禄宮の自化忌 · 官禄宮の化忌が田宅宮に入る · 官禄宮の化忌が福徳宮に入る · 官禄宮の化忌が父母宮に入る

命宮へ

官禄宮の化忌が命宮に入る

仕事が「我是誰」(訳:自分は何者か)と結びつく、というのが飛星派が官禄忌の命宮入りを読むときの要点です。仕事の気がかりがあなた本人に戻ってきて、事業は単なる務めではなく、自分を測る物差しにもなります。この線は気力の向きを描くもので、仕事で何が起こるかを予告するものではありません。

仕事の忌が命宮に座る:事業と自分がなぜ結びつくのか

官禄宮はあなたの仕事のやり方と事業の進む方向をつかさどり、命宮はあなた自身です。官禄宮の天干から出た忌が命宮に座ると、平たく言えば、成果へのこだわりと仕事への責任感が、すべてあなた本人に収まります。よくある場面は、仕事の後も頭の中で会議が続いている、報告書が赤字だらけで返ってきて、自分を否定されたように感じる、といったことです。星格の排盤ページのヒントも同じ方向です。仕事がいつも気にかかり、仕事の後も考えてしまうのは、真面目さという長所なので、自分を休ませることも忘れないように、というものです。

一枚の命盤で見てみます。申宮が官禄宮で、宮干は壬、紫微(旺)と天府(得地)が座っています。壬干の化忌星である武曲(廟)は辰宮に単独で座り、その辰宮がちょうど命宮です。別に、方向を逆に読む先生もいますが、星格では採っていません。あなたが仕事を手放せないのではなく、仕事の要求がいつもあなたのところに来る、という読み方です。二つの言い方は同じことを語っていて、仕事と自分の間に隙間が残っていないということです。命宮の対宮は遷移宮なので、環境を変えるとき、外に出て人と向き合うときにも、仕事の気がかりがついてくると読まれます。

命宮が官禄の忌を受ける命盤:廟・旺が過半数、官禄の忌も戻ってきやすい

官禄宮の忌が命宮に落ちる命盤は22,041枚で、約8.4%です。武曲忌が11.5%、天機忌が11.4%、巨門忌が10.8%と上位で、太陰忌は8.1%とやや少なめです。最上位と最下位の差は3ポイント強ですが、隣り合う順位の差はどれも2ポイントに届かず、順位はつけられません。廟・旺が過半数(51.2%)で、輝度は明るめです。

官禄宮が空宮の割合は17.6%で、一般の16.4%に近い値です。命宮の忌がまた官禄宮に戻る割合は約14%で、平均の約6%を上回ります。命宮の自化は約4%しかありません。星格の命宮ページの文を書き換えて、味わいを表すことができます。天機忌の人は、心の中でいつも次の一手を計算していて、細かくなるほど行き詰まりやすいです。太陽忌の人は、先に人を照らす習慣があり、疲れても口にしません。前者の負担は計算にあり、後者の負担は引き受けることにあります。

官禄化忌が命宮に入る人へ:仕事に、帰宅の出口を作る

この線を知ったら、練習したいのは「我」(訳:自分)と「我的工作」(訳:自分の仕事)を分けて書くことです。原稿が差し戻されたら、これは書類を直しているのか、自分が評価されているのかを先に自問します。仕事を終える前に、明日最初に片づける一件を書き出すと、頭に置き場所ができて、一晩中何度も拾い直さずにすみます。やるなら自分が満足するまでやる人は、完了の基準をはっきり決めて、そこに来たら手を止める方法もあります。

性格の土台になるのは主星と三方四正で、この線が添える一言は、気力が仕事へ流れやすいけれど、その力をいつ引き戻すかはあなたが決められる、ということです。

兄弟宮へ

官禄宮の化忌が兄弟宮に入る

仕事の気がかりが同世代の人へ回る、というのが飛星派の官禄忌の兄弟宮入りの読み方です。協力する仲間、肩を並べる同僚、比べてしまう相手が対象になります。ここで語るのは気力の向きだけで、仕事の結果には触れません。

同世代の人が官禄宮の忌に入る:協力と競い合い、どちらを気にかけるか

兄弟宮は、きょうだいとの縁を見るほか、同世代との付き合いの中での協力と競い合いも見ます。官禄宮の忌星がここに飛び込むと、仕事の考えの大きな部分が同世代の人に使われます。分担で誰が多く働いたか、手柄がどう記録されるか、同期で入った人がどこまで進んでいるか、といったことです。この気がかりは、必ずしも不愉快なものとは限らず、同世代と肩を並べる感覚を大切にしているという形でもあり得ます。

一部の先生は兄弟宮を手元の資金繰りまで広げて読みますが、星格の宮位ページにはその意味はありません。この読み方に従うと、仕事と協力資金の絡み、共同の出費や立て替えが話題になりやすくなります。実例です。寅宮の官禄宮(宮干は戊)に廉貞(廟)が座っています。戊干の忌星である天機(旺)は酉宮に落ち、巨門(廟)と同坐します。この酉宮が兄弟宮です。忌沖は対宮の奴僕宮(星格では交友宮)に及び、同僚や部下の周辺の雰囲気も、同じ気がかりに動かされると読まれます。

兄弟宮側の線:廟・旺はやや低く、官禄宮の空宮もやや多い

兄弟宮に入る命盤は22,158枚で、8.4%を占めます。巨門忌が11.1%、天機忌が10.7%、太陽忌が10.7%で、天同忌は9.1%とやや少なめです。10種類すべてが9%から11%の間に収まります。輝度は暗めで、廟・旺は39.4%しかなく、基準より約4ポイント低くなります。

官禄宮が空宮の命盤は24%で、一般の16.4%より高めです。約46%の命盤では、兄弟宮の主星が化忌星1つだけで、貪狼と破軍がそれぞれ約8%の割合で同坐します。兄弟宮の忌がまた官禄宮に戻る割合は約9%で、平均よりやや高めです。星の性質は、星格の命宮の化忌の説明を借ります。巨門忌の人は、言葉をいったん飲み込んで何度も考える習慣があります。太陽忌の人は、人を照らす習慣があり、疲れても自分の中にしまっておきます。同世代の人に当てはめると、一方は話を切り出さずにいやすく、一方は人の分まで多く背負いやすくなります。

協力の前に書き出す:兄弟宮が官禄の忌を受けるときの実務

実際の段取りは次のようにできます。協力を始める前に、誰が何を担当するか、成果にどう名前を載せるか、お金をどう分けるかを、簡単な紙に書いておきます。後から暗黙の了解に頼るより、関係を傷つけにくくなります。同世代の人と比べる気持ちが出たら、比べているのが進み具合なのか、収入なのか、認められている感覚なのかを先に自問します。三つは、必要としているものが違うので、やり方も違います。

決まった協力相手がいない人は、仕事へのこだわりを、同世代の目を借りて調整しがちだ、と読むこともできます。これらは話し合いの方法であって、誰がどうなるかを予測するものではありません。主星と三方四正は、やはりあなたの性格の土台です。

夫妻宮へ

官禄宮の化忌が夫妻宮に入る

官禄の忌が夫妻宮に入ることを、飛星派は官禄への忌沖と呼びます。忌星が夫妻宮に飛ぶと、その力が真向かいの官禄宮自身にも同時に及ぶので、仕事の気がかりは一方でパートナーへ流れ、もう一方でまた仕事の上に戻ってきます。この線は気力の配分を描くもので、恋愛や仕事への判決ではありません。

官禄と夫妻が向かい合う:夫妻宮への忌入がなぜ官禄への忌沖になるのか

十二宮のどの宮にも、真向かいの宮があります。官禄宮の対宮は夫妻宮です。化忌がどの宮に飛ぶと、その宮に落ちるだけでなく、その対宮を「沖」(訳:衝く)します。官禄宮の忌が夫妻宮に入ると、衝かれるのは官禄宮自身です。仕事の側は二つの力を同時に受けます。一つはパートナーや恋愛生活への気がかり、もう一つは衝いて戻ってくる力です。よくある場面は、ある案件の話をするために遅く帰り、両方を気にかけたい、あるいは仕事のプレッシャーが大きい日に、付き合いの余裕が減っていく、といったことです。星格の排盤ページのヒントでは、仕事は繰り返しやすく、一緒に過ごす時間を取られやすいので、速さより先に安定を求め、パートナーのための時間も残すように、とあります。

一枚の命盤です。子宮の官禄宮は宮干が丙で、破軍(廟)だけです。丙干の忌星である廉貞(平)は、天相(廟)と一緒に午宮に入り、この午宮が夫妻宮です。星格が採っていない見方では、この線を、パートナーがあなたの仕事に関わる、同業や共同事業などと読みます。独身の場合は、関係を測るとき、まず仕事に空きがあるかを見る習慣がある、と読むこともできます。

夫妻宮が受ける官禄の忌:官禄宮の空宮の割合が最高

夫妻宮が官禄の忌を受ける命盤は21,698枚で、約8.3%です。天機忌が10.9%、太陽忌が10.6%、廉貞忌が10.3%、巨門忌と貪狼忌がそれぞれ9.3%で、高低の差は2ポイントに届きません。半数近く(47.7%)の忌星が廟・旺に座り、輝度は明るめです。

夫妻宮に入る線でいちばん目立つのは、官禄宮の空宮です。抽出では約42%に達し、一般の16.4%と比べて12本の線の最高になります。空宮の命盤では、約90%で、忌星がちょうど官禄宮が夫妻宮から借りて読む主星になります。夫妻宮の自化は約3%、忌星がまた官禄宮に飛び戻る割合も約3%で、どちらも平均を下回ります。性格の描写は星格の命宮ページを借ります。天機忌の人は、次にどう進むかをいつも計算し、太陽忌の人は人を照らす習慣があり、疲れても口にしません。親密な関係に当てはめると、前者は気を回すことが多く、後者は尽くしても口にしません。

官禄の忌が夫妻宮に入る場合の段取り:仕事と付き合いに、それぞれ出口を残す

この線を知った後にできるのは、二つの側の気力を分けて配分することです。仕事がいちばん忙しい時期は、身近な人に数日遅くなると先に伝え、いつ埋め合わせるかも決めておきます。黙って姿を消すより、ずっと楽です。気持ちの話をしたいときは、仕事がひと区切りついた後に選び、締め切りの最中に挟まないようにします。一人の人は、デートや付き合いを予定表に入れて、会議のように固定の項目にします。これらは時間と話し合いの上での方法で、恋愛や仕事の結果を予測するものではありません。

子女宮へ

官禄宮の化忌が子女宮に入る

官禄化忌が子女宮に入ることを、飛星派は、仕事の気がかりがあなたの育てる人へ流れる形と読みます。生徒、部下、後輩、あるいは生活の中で面倒を見る年下の人です。この線は気力の向きを描くもので、誰かとの関係を判断するものではありません。

子女宮が見るのは子どもだけではない:人を育てることがなぜ官禄とつながるのか

子女宮は、子どもとの縁や付き合い方を見るほか、あなたが手塩にかけて育てた人も含みます。官禄宮の忌星がここに座ると、仕事の気力の大きな部分が、人を育てることに使われます。新人が仕事に慣れる速さ、生徒がついてきているか、あなたが任せたことを相手が理解したか、といったことです。別に、子女宮を作品・創作と見る先生もいて、その場合は仕事へのこだわりが、自分の成果物へのこだわりになり、一つの企画や作品までが自分で育てた子どものように感じられます。この層は星格の宮位ページにはありません。

卯宮の官禄宮を見てみましょう。宮干は丁で、廉貞(平)と破軍(陥)が座っています。丁干の忌星である巨門(廟)は申宮へ飛び、そこには太陽(得地)もいて、申宮が子女宮です。子女宮の真向かいは田宅宮なので、忌沖により、家と落ち着く感覚が、仕事で人を育てる負担に引っ張られやすくなります。

子女宮側の線:輝度は基準並みで、空宮の官禄がやや多い

子女宮の命盤数は21,461枚で、約8.2%と、やや少ない線です。太陽忌が11.1%、廉貞忌が10.7%、天機忌が10.4%で、巨門忌は8.3%とやや少なめです。順位はつけられません。輝度は基準とほぼ同じです(廟・旺は43.6%)。

官禄宮に主星がない命盤は約23%で、一般の16.4%より高めです。巨門と破軍が、それぞれ約10%の割合で忌星と子女宮に同坐し、単独で座る形は約44%です。星の性質は、星格の命宮ページの描写を借ります。太陽忌の人は、人を照らす習慣があり、疲れても口にしません。廉貞忌の人は、原則が重く気性も強く、自分や人とよく張り合います。人を育てるときは、前者はすべてを行き届かせようとし、後者は大事にしている基準を譲りません。どちらも力を入れて気を配っていますが、一方は人に、もう一方は原則に向かっています。

子女宮が官禄の忌を受ける:人を育てるときは、期待を基準として言葉にする

具体的には、次のように使えます。仕事を任せるときは、完成の基準を数項目に書き出して、相手に推測させないようにします。短いフィードバックの時間を決まって設け、育てている人に、どこがよかったか、次は何かを伝えます。あなた自身の期待は、同世代や先輩に別途話し、育てている相手にすべてをぶつけないようにします。太陽忌の人は、人の代わりに仕事を終わらせてしまいがちなので、一度手本を見せてから手を放すとよいでしょう。廉貞忌の人は、感情が高ぶったら、先に一度止まります。

家で子どもや年下の人と過ごすときも同じです。自分が求めることを明確にしたうえで、相手には自分なりのやり方で成し遂げてもらいます。

財帛宮へ

官禄宮の化忌が財帛宮に入る

仕事と収入が結びつく、というのが飛星派が官禄忌の財帛入りを読むときによくある読み方です。事業の気力は稼ぐことと使うことへ流れ、給与・報酬・見合うかどうかが、仕事を測る大切な物差しになります。このページでも、あなたがいくら稼ぐかは語りません。

官禄宮の忌が財帛宮に飛ぶ:仕事はなぜいつも損得を考えるのか

官禄宮は仕事と事業を見て、財帛宮はお金がどう入りどう出るか、そしてお金への姿勢を見ます。二つの宮はどちらも命宮の三方四正にあり、もともと互いに結びついています。忌星が財帛宮に飛ぶと、平たく言えば、仕事を報酬で測りやすくなります。この仕事は見合うか、かけた時間が何に換わったか、と心の中で勘定することが多くなります。排盤ページのヒント文は、仕事のことが収入を動かしやすく、忙しくても収入になるとは限らないので、案件を受ける前に原価を計算しておくように、というものです。

この命盤では午宮が官禄宮で、宮干は壬、廉貞(平)と天相(廟)が座っています。壬干の忌星である武曲(廟)は戌宮に単独で落ち、これが財帛宮です。この命盤の財帛宮の天干は丙で、そこから出る廉貞忌が官禄宮に戻ります。仕事がお金を引っ張り、お金も仕事を引っ張る形です。星格が採っていない流派は、方向を逆に読み、お金を稼ぐために事業を前に置いて、仕事の力が収入に支えられていると見ます。忌沖は財帛の対宮である福徳宮にも及ぶので、この線は内面の感じ方にもつながります。細かく計算するほど、リラックスしにくくなります。

財帛宮が官禄の忌を受ける命盤:輝度は明るめで、双方が互いに戻る

財帛宮側には21,565枚の命盤があります(8.2%)。廉貞忌が11.7%、太陰忌が11.0%で、ほかは1割前後、武曲忌は8.6%とやや少なめです。上位2つの差は1ポイントに届かず、順位はつけられません。廟・旺の割合は50.8%で、明るめの線でもあります。

官禄宮に主星がない命盤は約23%で、一般より高めです。財帛宮の忌が官禄宮に戻る割合は約14%で、平均の約6%を上回り、二つの宮が同じ三方の組にあって、互いによく指し合います。星の性質は、星格の命宮ページの描写を借ります。廉貞忌の人は原則が固く、張り合いやすいです。太陰忌の人は気持ちが細やかで、感じ方を内側に収めます。収入のことに当てはめると、前者は自分の計算にこだわり、後者は不安を心の中にそっとしまいます。一方は原則に引っかかり、もう一方は感情に引っかかります。

そろばんと情熱を分ける:財帛宮が官禄の忌を受けた後で

この線を知ったら、「做這份事值不值」(訳:この仕事は見合うか)という問いを三つに分けられます。収入は生活に足りるか、学んだことは資産と言えるか、この仕事にまだ興味はあるか。三つにそれぞれ答えがあり、すべてを一つの数字に押し込む必要はありません。お金の話をするときは、範囲・スケジュール・報酬を文書にして書き出すと、原則が強い人にはいちばん実用的です。不安を心にしまいこみやすい人は、収入の中から先にとりわけておく決まった動作を作り、金額は自分で決めます。

収入がどう変わるかは、この線の予測の範囲ではありません。この線は、あなたの気力がいちばん留まりやすい場所がここだ、と知らせるだけです。

疾厄宮へ

官禄宮の化忌が疾厄宮に入る

仕事の負荷が、あなたのストレスの背負い方や感情の扱い方に落ちる、と飛星派は官禄忌の疾厄宮入りを見ます。語るのは気力の向きであり、体の状態ではなく、いかなる判断もしません。

官禄宮の忌が疾厄宮に入る:仕事の重さはどこにかかるのか

星格の疾厄宮は、半分があなたのストレスの背負い方と感情の扱い方をつかさどり、ここではその半分だけを取ります。官禄宮の忌星が飛んでくると、仕事の負荷はまずあなたの感情にかかります。たとえば、案件に追われる数週間は気持ちが張り詰め、仕事の後も気持ちがその場に残っている、といったことです。別に、あなたはよく耐えられるけれども、そのため耐えすぎやすく、疲れたと感じる頃にはすでに長く背負ってきた、と読む先生もいます。この説は星格では採っていません。

一枚の命盤を並べます。未宮の官禄宮は天干が癸で、天機(陥)が単独で座っています。癸干から出る貪狼忌(廟)は、戌宮の疾厄宮を単独で守っています。疾厄宮の対宮は父母宮で、星格の父母宮は、あなたと権威・制度との関係を見ます。忌沖を重ねると、上司・制度・年長者の要求が、あなたのストレスの背負い方を左右する、と読まれます。

疾厄宮側の線:忌星は基準並みで、空宮の官禄がやや多い

疾厄宮側は22,172枚で、8.4%です。太陰忌が11.4%、廉貞忌が11.1%、天同忌が10.7%、貪狼忌と武曲忌は8.4%から8.7%ほどで、やや少なめです。輝度は基準にぴったりで、廟・旺は42.0%、陥と不得地は約4分の1です。

官禄宮の空宮は約19%で、一般よりやや高めです。七殺と貪狼が、それぞれ約9%の割合で忌星に同坐し、単独で座る形は約46%です。疾厄宮の忌が官禄宮に戻る割合は約4%、疾厄宮の自化は約6%で、どちらも平均の近く、あるいはやや下です。星格の命宮ページの化忌の描写を借りて、星の性質を語れます。太陰忌の人は、感じ方を深くしまいこみ、うっかり感情に引きずられやすいです。廉貞忌の人は、原則も感情も固いです。二つの共通点は、感情を手放しにくいために、仕事の負荷がずっと心に留まることです。

官禄忌が疾厄宮に入る:仕事のストレスを、手放せる小さな塊に分ける

実際にできるのは、ストレスをはっきり言葉にすることです。紙を1枚取り、最近仕事で緊張していることを3つ書き出し、自分で変えられるものと、変えられないものに分けます。変えられるものは次の一歩に入れ、変えられないものは「這件事我先放著」(訳:このことは、ひとまず置いておく)という一言だけを残します。感情が浮かんできたら、まず名前をつけます。苛立ちか、焦りか、悔しさか。名前が見つかれば、感情はそれほど大きな塊ではなくなります。いつでも話せる決まった相手がいると、なおよいです。助言はいらず、話を最後まで聞いてくれるだけで十分です。

これらはストレスと感情だけを語るもので、この線もあなたの状況の判断ではなく、あなたの気力がここに比較的長く留まる、と知らせるだけです。

遷移宮へ

官禄宮の化忌が遷移宮に入る

官禄の忌が遷移宮に飛ぶことを、飛星派は命宮への忌沖と呼びます。遷移宮の真向かいに座るのは命宮なので、仕事の気がかりは外の場へ飛びつつ、同時にあなた本人へ戻って衝いてきます。ここで語るのは気力の向きだけで、仕事の結果には触れません。

仕事の関心が外へ出ていく:遷移宮はなぜ命宮とつながるのか

遷移宮は、あなたが安心できる範囲を出て、外でどう振る舞うか、つまり場面、人間関係、チャンスがどこから来るかを見ます。官禄宮の忌星がここに座ると、仕事の気力が外に置かれます。出張、赴任、顧客訪問、部署をまたぐ会議、初めての場で自分を見せることなどが、特に気にかかる場面になりがちです。排盤ページのヒントはとても実際的です。外での仕事は変動が多く、計画が乱されやすいので、外での段取りには余裕を持たせるように、というものです。

実際の命盤はこうです。官禄宮は子にあり、宮干は丙で、七殺(旺)だけがあります。丙干の廉貞忌(廟)は寅宮に止まり、この寅宮が遷移宮で、ほかの主星はいません。忌が遷移宮に入ると、真向かいの命宮にも衝いてくるので、この気がかりはあなた自身に折り返します。外での出来が、そのまま自分をどう見るかになりやすいのです。別に、遷移宮を舞台と読む先生もいて、仕事の舞台の大きさ、つまりどんな場に立ちたいかを、ずっと気にかけています。これは星格の宮位ページにはない広げ方です。

遷移宮側の線:太陰忌が先頭で、輝度は明るめ、自化も多い

遷移宮に落ちる命盤は22,124枚で、約8.4%です。太陰忌が12.1%で、2位の天同忌と天機忌(それぞれ10.1%)より約2ポイント多くなります。残る7つの星は8.7%から10.1%の間です。46.7%の忌星が廟・旺に座っていて、基準より多く、明るめです。

遷移宮の自化は23%で、平均の2倍を超えます。遷移宮の忌が官禄宮に戻る割合は1%に満たず、福徳宮と同じく、ほとんど戻らない部類です。官禄宮が空宮の割合は14%で、一般よりやや低めです。天相が約9%、天梁が約9%の割合で忌星に同坐し、単独で座る形は約37%です。星の性質の形容は、星格の命宮ページの化忌の説明を借ります。太陰忌の人は、感じ方を深くしまいこみます。天同忌の人は、場の空気をやわらかく整える習慣があり、自分の必要は後回しにします。外の場に当てはめると、一方は感じ方を心の中にしまい、もう一方はまず人が心地よいかを気にかけます。

出かける前に、慣れた拠点を用意する:遷移宮が官禄の忌を受けるとき

具体的な方法です。慣れない場に出る前に、今回の目標は一つだけで、ほかはおまけだとはっきりさせます。自分が慣れている資料や手順を準備して、ゼロから始めなくてもよいようにします。席や家に戻ったら、仕事の話をしない時間を取り、外で積もった緊張を手放します。この線は命宮にも衝いてくるので、なおさら覚えておく価値があります。外での出来は、その一度の出来にすぎず、あなた全体の評価ではありません。

奴僕宮へ

官禄宮の化忌が奴僕宮に入る

チームの雰囲気と、誰が自分と同じ側にいるかを、とても気にしています。官禄忌が奴僕宮(星格では交友宮)に入ると、仕事の気がかりは同僚、部下、友人の輪へ流れます。この線は気力がどこへ向かうかだけを語り、仕事の行方を予告するものではありません。

同僚、部下、人脈:官禄の忌はなぜ奴僕宮(星格では交友宮)に飛ぶのか

奴僕宮(星格では交友宮)は、あなたの身近にある横のつながりをつかさどり、友人・同僚・部下がすべて含まれます。あなたがチームをどう率いるかもここで見ます。官禄宮と奴僕宮は、どちらも職場に関わります。一方は事業そのもの、もう一方は身近な人です。忌星が奴僕宮に入るとは、仕事であなたが最も気を回すのが人だということです。誰と誰が合うか、チームの呼吸、自分の言葉が受け止められたかどうか、などです。

一枚の命盤です。酉宮が官禄宮で、癸干、太陰(旺)が座っています。癸干の忌星である貪狼(廟)は、戌宮の奴僕宮に落ち、1つの星が1マスを占めます。奴僕宮のもう一方の端は兄弟宮なので、忌沖により、同世代との協力や競い合いが入り込みやすくなります。一部の先生は奴僕宮を人脈と読み、誰に頼るか、誰と組むかに特に敏感だとしますが、これは星格の宮位ページにはない広げ方です。

奴僕宮側の線:輝度は暗めで、単独で座る忌星が多い

奴僕宮(星格では交友宮)の命盤数は22,049枚で、約8.4%です。巨門忌が10.5%、太陰忌が10.4%、天同忌が10.1%、廉貞忌は8.8%とやや少なめで、10種類は8.8%から10.5%の間に入ります。陥または不得地に落ちる割合は26.2%で、基準の23%より約3ポイント高く、輝度は暗めです。

官禄宮に主星がない割合は約6.5%しかありません。47%の命盤では奴僕宮の主星が化忌星1つだけで、巨門と貪狼がそれぞれ約9%の割合で同坐します。星の性質は、星格の命宮ページの描写を借ります。巨門忌の人は、言葉をいったん飲み込み、心の中で自分と議論します。太陰忌の人は、感じ方を深くしまい、感情に引きずられやすいです。チームに当てはめると、一方は黙って内側で消耗しやすく、もう一方はチームの雰囲気に引きずられやすくなります。

チームで言い出せなかったこと:奴僕宮の忌は、先に口を開くことを求める

できることはとても具体的です。期待を一、二文に書き、相手に推測させるのではなく、直接伝えます。チームの呼吸は、決まった短い会議や共有の記録で保つほうが、感覚だけに頼るより安定します。力を注ぐ前に、この人があなたの力を注ぐ価値があるか見極め、すべての同僚を世話する相手にしないようにします。自分が人を率いる側なら、部下の感情は部下のものであり、すべてを持ち帰って背負わなくてよいことにも気をつけてください。これらは付き合い方の方法であり、同僚があなたにどう接するかを予測するものではありません。

自化忌

官禄宮の自化忌

官禄宮の自化忌とは、官禄宮の天干から出る忌星がちょうど官禄宮の中に座っていることです。飛星派は、仕事の考えが別の場所へ飛ばず、その場で繰り返し回っていると読みます。星格の読み方は中立寄りで、来るのも早く散るのも早く、自分と折り合いをつけにくい点を知らせるだけです。

官禄宮の自化忌:仕事の考えはなぜ自分の家の中で回るのか

普通の忌は、この宮から別の宮へ飛び、気がかりが別の場所へ流れます。自化忌は違い、忌星が官禄宮に座っていて、外へ飛び出していません。そのため飛星派はこれを離心自化と呼びます。平たく言えば、仕事のことが頭の中で繰り返し回るということです。同じ決定を何度も考え、終わらせてもまた戻って確認し、仕事を終えてよいのに止まれません。星格の排盤ページのヒントはこの意味です。仕事がいつも終わらない・手放せないと感じるのは責任感の表れですが、自分に仕事を終える時間を与えることも必要です。

どの宮にも流れないので、このページでは原地で回ることだけを見て、人を気にかける線としては読みません。星格が採録していない別の流派は、自化忌を、仕事への要求がすべて自分から来ていて、外から迫られたものではない、と読みます。亥宮が官禄宮の命盤が例になります。宮干は乙で、太陰(廟)が座っています。乙干から出る忌がまさに太陰で、亥宮にとどまり、出ていません。

官禄宮の自化忌の命盤上の事実:忌星は明るめで、空宮はごく少ない

22,234枚の命盤が官禄宮の自化忌で、8.5%を占め、12本の線の中でいちばん多くなります。太陰忌が11.4%、天同忌と巨門忌がそれぞれ10.7%、天機忌と太陽忌がそれぞれ9.0%で、順位はつけられません。文昌と文曲を合わせると20.2%です。廟・旺は48.3%で、輝度が低い(陥、不得地)のは19.2%しかなく、明るめです。

官禄宮が空宮なのは約4%だけで、そのとき自化する星は必ず文昌か文曲です。官禄宮を単独で占める忌星は約40%で、同坐するのは天相と太陰がそれぞれ約8%から9%と多めです。星格の命宮ページの描写を借りて星の性質を見ます。太陰忌の人は感じ方を深くしまい、天同忌の人は雰囲気に気を配り、自分の必要を後回しにし、巨門忌の人は自分と議論しがちです。三つとも物事を心の中で回すもので、仕事に入ると、その場の堂々巡りになります。

官禄宮の自化忌の覚え書き:手放したいときは、本当に手放す

自化忌のよいところは、出口があなた自身の手にあることです。仕事の中で繰り返し考えるその一件を、まず明確な問いにします。足りない情報は何か。足りないなら補いに行き、足りているなら仕事を終えます。議論しがちな人は、考えをリストに書き出します。雰囲気に気を配る人は、まず自分が求めるものを確かめます。感じ方を深くしまいこむ人は、感情と課題を分ける練習をします。

自化はあくまで添え書きで、主星や生年の四化を上書きするものではなく、仕事の結果を予告するものでもありません。まず主星を読み、それで一言足してください。

田宅宮へ

官禄宮の化忌が田宅宮に入る

仕事の気がかりが家へ流れる、というのが飛星派の官禄忌の田宅宮入りの大意です。住まい、家の雰囲気、そして貯えや家財を守れるかどうかが含まれます。気力の向きを語るもので、仕事や不動産の結果には触れません。

仕事と家:田宅宮が官禄の忌を受けると、気がかりは家のどこに落ちるのか

田宅宮は不動産と住環境をつかさどり、この空間で落ち着けているかどうかもこの宮で見ます。官禄宮の忌星が飛んでくると、いちばんよくある場面は、仕事が家の姿を動かしてしまうことです。労働時間、通勤、リモートワークの場所などで家が職場の延長になり、仕事の後もリビングで会議が続いている、といったことです。排盤ページのヒントは、仕事の変動が家や住まいを動かしやすいので、転職の前に、家のことをどうするか先に考えておくように、というものです。

一枚の命盤を見ます。丑宮の官禄宮は宮干が丁で、天相(廟)が守っています。丁干から出る巨門忌(旺)は、子宮の田宅宮を単独で占めています。星格が採っていない読み方は、これを逆に見ます。家をより安定させるために、事業を特に気にかけ、仕事が家を築く後ろ盾になっているというものです。忌が田宅宮に落ちると、衝くのは対宮の子女宮で、人を育てる、教えるといったことが、家のリズムに引き込まれる、と読まれます。

田宅宮側の線:忌星はほぼ一人占め

田宅宮に入るのは全部で22,077枚、約8.4%です。貪狼忌が11.4%、武曲忌と巨門忌がそれぞれ10.8%、太陽忌と天機忌がそれぞれ8.4%とやや少なめで、最高と最低の差は3ポイントです。輝度は基準に近く(廟・旺は41.7%、陥と不得地は23.6%)なっています。

田宅宮の忌星は約49%が単独で座り、父母宮・奴僕宮(星格では交友宮)と並んで、よく単独で座る組に入ります。七殺が約10%、貪狼が約9%の割合で同坐します。官禄宮に主星がない割合は11%で、一般より低めです。田宅宮の忌が官禄宮に飛び戻る割合は約4%、田宅宮の自化は10%です。星の性質は、星格の命宮ページから借ります。貪狼忌の人は、求めるものが多く、まだ足りないと感じがちです。巨門忌の人は、言葉を飲み込み、何度も考えます。家のことに当てはめると、貪狼忌は家をもっとよく整えたいと思い、巨門忌の気がかりは心にとどまり、言葉にならないままです。

仕事と家に、それぞれ一本線を引く:田宅宮が官禄の忌を受けた後で

実際の段取りです。在宅で働く人は、決まった一角か、スイッチを入れる一連の儀式を使って、仕事の時間を分けます。出勤する人は、家に入る前に緩衝の時間を作ります。たとえば一区間を歩く、着替える、などして、家のモードに切り替えます。同居の人には、仕事の電話を何時までかけてよいかをはっきり伝えます。家を買う、引っ越すといった大きなことは、別に時間を取って話し合い、仕事がいちばん詰まっているときに押し込んで決めないようにします。これは生活の段取りであり、不動産や仕事の結果を予測するものではありません。

福徳宮へ

官禄宮の化忌が福徳宮に入る

官禄化忌が福徳宮に入ることは、平たく言えば、仕事の気がかりが心の内側に沈み、心に置かれた事柄になるということです。休息や趣味まで、仕事の考えに占められやすくなります。語るのは気力の向きであり、結果には触れません。

官禄の忌が福徳宮に沈む:仕事が心の中で手放せない一件になる

福徳宮は、心の内の自在さをつかさどり、余暇や趣味もこの宮に属します。官禄宮の忌星がここに座ると、飛星派はこれを、仕事が心の中に住みついたと読みます。週末に景色を眺めていても、頭は月曜に出すものを考えています。趣味をする時間があっても、まず進み具合が思い浮かびます。排盤ページのヒントは、仕事のプレッシャーが家に持ち帰られやすく、気分や出費に影響するので、仕事と生活の間に線を引くように、というものです。

一つの例です。戌宮の官禄宮は宮干が甲で、天機(利)と天梁(廟)が座っています。甲干の太陽忌(得地)は申宮へ行き、巨門(廟)と同居し、この申宮が福徳宮です。福徳宮の対宮は財帛宮なので、忌沖は収入の側にも及び、内心の落ち着かなさが、報酬や収入の勘定へ戻りやすくなります。星格が採っていない説は逆に言います。仕事こそがあなたの興味の在りかだから手放せないのであり、この手放せなさは負担とは限らない、というものです。

福徳宮側の線:武曲忌がやや高く、忌星にはよく仲間がいる

福徳宮に入るのは22,095枚の命盤で、約8.4%です。武曲忌が12.1%、巨門忌が11.1%、貪狼忌が10.1%、太陰忌は7.7%とやや少なめです。最高と最低の差は4.4ポイントで、官禄の12本の線の中でいちばん差が大きい線ですが、隣り合う順位の差はどれも2ポイントに届きません。廟・旺は48.4%、陥または不得地は17.6%しかなく、明るめの線です。

福徳宮の忌星が単独で座るのは約34%だけで、官禄の12本の線の中で単独がいちばん少ない線です。天相が約10%、天府が約10%の割合で同坐します。福徳宮の自化は22%で、平均の2倍を超えます。福徳宮の忌が官禄宮に飛び戻るのは1.4%だけで、ほとんど戻りません。官禄宮の空宮は9.6%です。星の性質は、星格の命宮ページの化忌の描写を借ります。巨門忌の人は、言葉を隠して頭の中で何度も議論しがちです。天機忌の人は、心の中でずっと計算していて、考えが一つずつ続きます。どちらも止まれませんが、一方が止まれないのは議論、もう一方は計算です。

休息も予定に入れる:福徳宮が官禄の忌を受けた後で

休息を仕事の一部として予定に入れます。毎週、目的のない時間を一区切り残し、成績を決めず、ついでに用事の話もしません。趣味は、作品や副業になるものばかり選ばず、純粋に楽しいものを一つ残します。頭が止まらないときは、思いついた仕事のことをToDoに1枚書き、明日処理すると自分に言い聞かせます。物事を心に閉じ込める習慣のある人は、まず自分が止まることを許します。繰り返し思い返しがちな人は、考えを口に出せる人や場所を探します。

趣味にも別のルールを決めておけます。この間は写真を撮らない、投稿しない、進み具合を数えず、ただ遊ぶ、というものです。この線が描くのは気力が留まる場所であり、あなたの仕事への評価ではありません。

父母宮へ

官禄宮の化忌が父母宮に入る

官禄宮の天干が化忌を父母宮に入れることを、飛星派は、仕事の気がかりが上司、年長者、制度へ流れる形と読みます。大事にされたい、認められたいという気持ちが強くなります。このページでは、上司や家族との関係の良し悪しを判断しません。

上司、規則、年長者:忌が父母宮に入る気がかりをどう読むか

父母宮は、親や年長者との縁をつかさどり、上司や規則といった権威と制度もこの宮に属します。官禄宮の忌星が飛んでくると、仕事の気力は、これらの人や物事に落ちます。上司があなたの仕事ぶりをどう見るか、会社の規則、年長者があなたのこの仕事をどう思うか、などです。よくある場面は、提出の前に上司の反応を推測する、書類にサインするときに繰り返し確認する、といったことです。

この命盤です。官禄宮は申にあり、天干は壬で、天機(得地)と太陰(利)が同坐しています。壬干の武曲忌(平)は巳宮へ飛び、破軍(平)と同坐し、巳宮が父母宮です。一部の先生は、父母宮を別に書類・契約と読みます。星格の宮位ページにはこの層はありません。この読み方では、仕事へのこだわりが、書類の細部へのこだわりになります。忌沖が及ぶもう一方は疾厄宮で、上からの要求が、自分のストレスの背負い方になりやすい、という意味です。

父母宮側の線:命盤数は12本の中で最少、輝度は暗め

父母宮に入るのは21,306枚で、わずか8.1%と、12本の線の中で最下位です。貪狼忌が11.1%、武曲忌が10.8%、巨門忌が10.1%、太陰忌は8.7%とやや少なめで、先頭と末尾の差は約2.4ポイント、隣り合う順位の差は2ポイントに届きません。陥または不得地の忌星は26.2%で、基準の23%より3ポイント前後多く、暗めです。

官禄宮に主星がない割合は約4%しかなく、しかもそれらの命盤の忌星はすべて文昌か文曲です。約48%の命盤で、父母宮の主星は化忌星1つだけで、破軍が約10%の割合で同坐します。星の性質は、星格の命宮ページから借ります。貪狼忌の人は、求めるものが多く、自分はまだ足りないと感じがちです。巨門忌の人は、言葉を飲み込み、何度も考えます。廉貞忌の人は、原則も感情も強いです。上からの期待に向き合うとき、貪狼忌は力不足と感じやすく、巨門忌は心の中で繰り返し推し量り、廉貞忌は決まりにとても敏感です。

上からの期待を問いに翻訳する:父母宮が官禄の忌を受けた後で

やり方です。上司の期待があいまいなときは、「這件事你最在意哪一點」(訳:このことで、いちばん気にされているのはどの点ですか)と直接聞くほうが、自分で推測するより楽です。規則や契約は、時間をかけて一度読み、疑問点を書き留め、問いにしてから教えを請います。年長者の考えには、どれが相手の期待で、どれが自分の決定かを分けます。「被認可」(訳:認められること)を、一言のフィードバックや明確な基準といった具体的なものに分けるほうが、見てもらうのを待つより確かです。これらは話し合いの方法であり、上司や年長者がどう考えるかを予測するものではありません。

よくある質問

官禄宮の化忌はどの宮に入るか、どう調べますか?

官禄宮の天干を調べたら、四化表でその化忌星を探します。甲干は太陽、乙干は太陰、丙干は廉貞、丁干は巨門、戊干は天機、己干は文曲、庚干は天同、辛干は文昌、壬干は武曲、癸干は貪狼です。この星が座る宮が落点になり、官禄宮自身に座る場合は自化忌です。

官禄宮の化忌は『紫微斗数全書』の説ですか?

いいえ。古書には「每宮各用自己的天干重排一次四化」(訳:各宮が自分の天干で四化をもう一度並べ直す)という手順がありません。これは後の飛星派の読み方で、仕事の気力がどこへ向かうかを描くものです。条文ではなく、事業の成否を予告するものでもありません。

官禄宮の化忌が、ある宮に入ると、仕事がうまくいかないということですか?

いいえ。12の落点のうち、1枚の命盤で当てはまるのは1か所だけで、各線の命盤数の差は1割から2割ほどです。この線が語るのは、仕事の気がかりをどこに置くか、どんなことが仕事の後も頭に残りやすいかであり、結果ではありません。事業の浮き沈みは、官禄宮の主星、三方四正、大限・流年で見ます。

官禄宮の化忌と生年化忌は何が違いますか?

二つの経路で使う天干が違います。生年化忌は生まれ年の天干を使い、1枚の命盤に一つだけです。官禄宮の化忌は官禄宮自身の天干を使い、12か所のどこにでも落ちます。重なるのは約10%で、官禄宮の天干がちょうど生まれ年の天干と同じとき、出てくる化忌星は生年化忌になります。読むときは二つの層を分けてください。

官禄宮の化忌が命宮に入る場合と、命宮の化忌が官禄宮に入る場合は、何が違いますか?

方向が逆です。官禄宮の化忌が命宮に入るのは、仕事の気がかりがあなたの身に戻ってくる形で、事業が自分の肩にのしかかるようなものです。命宮の化忌が官禄宮に入るのは、あなたの気がかりが仕事へ流れる形で、自分から事業を手放せずにいるようなものです。飛星派はどちらも仕事を強く気にかけると読みますが、前者は仕事に引っ張られる傾向、後者は自分から飛び込む傾向が強くなります。

官禄宮の化忌が命宮に入る場合、仕事の後に仕事を手放せないときはどうしたらよいですか?

まず、これは気力が向かう一つの流れだと認め、あなたの努力が足りないという意味ではないと考えます。明日最初にやることを書き出すといった、締めくくりの小さな習慣を決めておくとよいでしょう。さらに、仕事の連絡を受ける時間帯と休む時間帯を分けて、頭がいつ止まってよいかを分かるようにします。

官禄宮の化忌が兄弟宮に入る場合、同僚とどう協力すれば疲れませんか?

まず、分担・手柄・費用の三つをはっきり話し、さらに決まった照合の時間を約束します。巨門忌の人は特に、言葉に出して伝えることが大切です。太陽忌の人は、みんなの分を多く背負っていないかに気をつけてください。

官禄宮の化忌が夫妻宮に入る場合と、夫妻宮の化忌が官禄宮に入る場合は、何が違いますか?

二つの線は方向が逆です。官禄宮の化忌が夫妻宮に入るのは、仕事の気がかりが恋愛へ流れ、仕事自身に衝き返す形です。夫妻宮の化忌が官禄宮に入るのは、恋愛の気がかりが仕事へ流れ、夫妻宮に衝き返す形です。前者は、仕事が付き合いを引っ張るもの、後者は、付き合いが仕事を揺らすものに近くなります。

忌沖官禄の「沖」(訳:衝く)とは、平たく言うとどういう意味ですか?

「沖」(訳:衝く)は飛星派の用語で、忌星が一つの宮に落ちるとき、その力が真向かいの宮にも及ぶことを指します。平たく言えば、両側が互いに引っ張り合うということです。夫妻宮の側に気がかりがあると、官禄宮の側の仕事のリズムもつられやすくなります。気力の引っ張り合いを語るもので、物事が必ず悪くなるという意味ではありません。

官禄宮の化忌が子女宮に入る場合、仕事でいちばんよく出るのはどんな場面ですか?

多くは、新人を教える、生徒を教える、チームを管理するなど、他の人の成長に責任を持つ場面を指します。気力は自分の進み具合ではなく、相手がついてきているかを確かめることに使われます。

子女宮の化忌が官禄宮に入る場合と、官禄宮の化忌が子女宮に入る場合は、どう区別しますか?

気がかりがどちらから出発するかで見ます。官禄宮の化忌が子女宮に入るのは、あなたの仕事の気がかりが、育てている人へ流れる形です。子女宮の化忌が官禄宮に入るのは、子どもや年下の人の側のことが、逆にあなたの仕事のリズムを動かす形です。

官禄宮の化忌が財帛宮に入る場合と、財帛宮の化忌が官禄宮に入る場合は、何が違いますか?

前者は、仕事の気がかりが収入へ流れる形で、報酬で仕事を測るようになります。後者は、お金へのこだわりが事業へ流れる形で、稼ぐために事業を優先するようになります。方向が違うので、要点も違います。

官禄宮の化忌が財帛宮に入る場合、給与や見積もりの交渉で何に気をつけたらよいですか?

口を開く前に、自分の最低ラインと理想の範囲を書き出します。この線が語るのは、報酬を特に気にするということだけで、交渉がまとまらないという意味ではありません。数字を準備しておくと、不安をリストに変えられます。

官禄宮の化忌が疾厄宮に入る人は、ストレスがたいていどこに最初に出ますか?

飛星派は多くの場合、まず感情に出ると読みます。心に引っかかって手放せない、ちょっとしたことで頭の中で繰り返してしまう、といった形です。これはよくある描き方であって予測ではなく、実際の状況はあなたの生活に戻って見る必要があります。

疾厄宮の化忌が官禄宮に入る場合と、官禄宮の化忌が疾厄宮に入る場合は、何が違いますか?

前者は、あなたの感情の状態が逆に仕事を動かす形です。後者は、仕事の負荷があなたの感情に落ちる形です。前者の気がかりは心から出発し、後者は仕事から出発します。

官禄宮の化忌が遷移宮に入ることを、なぜ命宮への忌沖と言うのですか?

飛星派の規則では、忌が一つの宮に入ると、その力が真向かいの宮にも及びます。遷移宮の真向かいは命宮なので、仕事の気がかりは外へ飛ぶと同時に、あなた自身へ折り返します。この言い方は、外での出来が、自分についての見方に影響しやすいことを思い出させるためのものです。

官禄宮の化忌が遷移宮に入る人は、外出先で仕事の気がかりに追われないためにどうしたらよいですか?

まず、一回一回の外出に、はっきりした区切りをつけます。たとえば、その日の連絡に返信したら電源を切る、帰り道に空白の時間を残す、といったことです。気がかりが収まる場所を得れば、外でも本当にくつろげます。

官禄宮の化忌が奴僕宮(星格では交友宮)に入る場合、同僚の間で最もよくある誤解はどんなものですか?

飛星派は多くの場合、話を切り出せていないことだと言います。相手が分かっていると思っていたのに、実際には伝わっていなかった、あるいはその逆です。巨門忌の人は特にはっきり出ます。期待と境界線を言葉にして伝えれば、大半は減らせます。

官禄宮の化忌が奴僕宮(星格では交友宮)に入る場合、チームを率いるときに特に何に気をつけますか?

チーム全体の雰囲気を自分一人で背負っていないかに気をつけてください。分担をはっきり書き、フィードバックの時間を決めて、あなたが求めることをみんなに知らせるほうが、いつも顔色をうかがうより楽です。

官禄宮の自化忌と、官禄宮の化忌が命宮に入る場合は、何が違いますか?

自化忌は、忌星が官禄宮の中に座り、考えが仕事の中で回る形です。命宮に入るのは、忌星が命宮に飛び、仕事の気がかりがあなた本人に流れ戻る形です。前者は仕事の中を回るもの、後者は仕事とあなたを結びつけるものです。

官禄宮の化忌が田宅宮に入る場合、家のことはどんなときに仕事に動かされやすいですか?

飛星派は多くの場合、仕事が忙しく、気がかりが重いときを指します。帰宅後も仕事を処理していて、家のリズムも引き締まります。仕事の締めくくりを玄関の外に置くと、たいてい染み込む量が少なくなります。

官禄宮の化忌が田宅宮に入る人は、引っ越しや転居をどう決めたらよいですか?

決定を、予算・通勤・求める生活感の三つに分け、それぞれリストを作ります。仕事のプレッシャーがいちばん大きいときに一度に決めないようにします。この線が知らせるのは、仕事のプレッシャーが家の決定に染み込むことだけで、不動産の結果を予告するものではありません。

官禄宮の化忌が福徳宮に入る場合、仕事の後に頭が止まらないときはどうしたらよいですか?

飛星派の読み方は、仕事の気がかりが内心に沈むというものなので、扱うべきなのは時間ではなく考えです。その日終わらなかったことを明日のリストに書くのは、いちばん直接的な仕事じまいの動作です。さらに、成果のいらない活動を一つ入れてください。

官禄宮の化忌が父母宮に入る場合、上司との付き合いで最もよく引っかかるのはどこですか?

飛星派は多くの場合、上司の考えと基準を推測することだと言います。基準が不明確なときは、推測ではなく質問ではっきりさせると、気力をかなり節約できます。

官禄宮の化忌が父母宮に入るとき、疾厄宮にも及ぶのはなぜですか?

父母宮の真向かいは疾厄宮で、忌星が父母宮に落ちると、力はその対宮にも及びます。飛星派はこの言い方で、上からの要求が多すぎる・長すぎると、自分のストレスの背負い方になりやすいから、期待をはっきり伝えるように、と知らせています。

命盤を出して、各宮の天干を見れば、これらの飛化を自分の盤で確かめられます。

生年月日
性別
生まれた時間

生まれた時間がわからない方へ

無料ツールで推測できます。入力した生年月日と性別は引き継がれます。

命盤の設定(上級)

流派によって作り方が違うところです。わからなければそのままで大丈夫。ほかのサイトの命盤と合わないときに合わせられます。

他の宮の化忌

命宮の化忌兄弟宮の化忌夫妻宮の化忌子女宮の化忌財帛宮の化忌疾厄宮の化忌遷移宮の化忌奴僕宮の化忌田宅宮の化忌福徳宮の化忌父母宮の化忌

ここに書いたのは一般的な読み方です。あなた自身の命盤では、星の明るさ、三方四正、流年によって変わってきます。

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