命宮の化忌が十二宮に入る:飛星派は各ラインをどう読むか
命宮の化忌が各宮に入ると何を表すのかを知りたいときは、まず命宮自身の天干を見ます。そこから出た化忌星が盤のどのマスに止まるか、そのマスへ、あなたが気にかけていることが流れていきます。化忌星が命宮そのものに座る場合は、命宮の自化忌と呼びます。12の落点を1段ずつ、命宮から父母宮の順に読みます。使うのは飛星派の方法で、『紫微斗数全書』には載っていません。
目次
命宮の天干・化忌星・12の落点の命盤数
命宮の天干は、生まれ年の天干と命宮のある地支の両方から導きます(五虎遁)。そのため、生まれ年によって化忌星が変わります。太陽(甲)、太陰(乙)、廉貞(丙)、巨門(丁)、天機(戊)、文曲(己)、天同(庚)、文昌(辛)、武曲(壬)、貪狼(癸)です。1950年から2009年まで、日ごと時辰ごとに並べた262,980枚の命盤で、落点はそれぞれ1つだけ。各ルートは8.2%から8.5%に収まり、奴僕宮に入るものが最多(22,370枚)、財帛宮に入るものが最少(21,502枚)でした。化忌星が主星のない宮に落ちるのは約3%にすぎません(任意の宮が空宮になる確率は約16.5%)。その場合の化忌星は文昌か文曲に限られるためです。命宮の天干がちょうど生まれ年の天干と同じになる盤は約10%あり、そのとき命宮は来因宮で、出る化忌は生年化忌そのものです。
命宮は何をつかさどるか、忌入・忌沖・自化をどう読むか
星格では、命宮はあなた自身を表します。そのため12本のルートに共通する読み方は、自分が気にかけていることがどの宮へ流れるか、であって、その宮の出来事があなたを訪ねてくるという意味ではありません。飛星派にはさらに忌沖があります。化忌がある宮に入ると、その力は真向かいの宮にも及ぶという見方です。遷移宮に入ると、跳ね返るのは命宮そのものなので、よく忌沖命と呼ばれます。ほかの宮に入る場合は、それぞれの対宮につながります。自化忌では化忌星が外へ飛び出さないので、沖は書きません。星格の自化の概念ページでは、自化は来るのも早く散るのも早い傾向とされています。命宮が空宮の盤は約16.5%あり、遷移宮の主星を借りて読みます。空宮の割合はルートごとに大きく違うので、各段で確認してください。
命宮化忌の各段の輝度の分け方と、借りる忌星の句
輝度と同坐する主星の数字は抽出調査によるものです。1950〜2009年について7日おきに1日を取り、それぞれ12の時辰をすべて並べた37,572枚で、輝度の母数は化忌星が主星である盤です。化忌になりうる8つの主星を物差しにすると、基準は廟・旺が約43%、陥と不得地が約23%です。夫妻・官禄・福徳・財帛・遷移と自化は、廟・旺が46%から48%で明るめ。疾厄・父母・田宅・子女は、陥と不得地が約27%で暗めです。兄弟と奴僕は基準に近い値でした。化忌星の明暗をどう読むかについて、星格に決まった説明はなく、各段に出てくる明暗の読み方は先生方の経験談です。各段では、星格にある命宮の生年化忌の句を言い換えて(武曲と文昌・文曲は借りません)、気がかりの雰囲気を描いています。参考程度にしてください。
十二のライン
命宮の自化忌 · 命宮の化忌が兄弟宮に入る · 命宮の化忌が夫妻宮に入る · 命宮の化忌が子女宮に入る · 命宮の化忌が財帛宮に入る · 命宮の化忌が疾厄宮に入る · 命宮の化忌が遷移宮に入る · 命宮の化忌が奴僕宮に入る · 命宮の化忌が官禄宮に入る · 命宮の化忌が田宅宮に入る · 命宮の化忌が福徳宮に入る · 命宮の化忌が父母宮に入る
命宮の自化忌
命宮の自化忌とは、命宮の天干から出た化忌星が、ちょうど命宮の中に座っている状態です。飛星派は、気がかりが外へ飛ばず、自分の中でぐるぐる回ると読みます。よくある姿は、自分への要求が高く、やり終えたあとにも振り返って反省することです。星格の自化の概念ページでは、自化を来るのも散るのも早いと読んでいます。それに沿えば、これは自分の基準につまずきやすいけれど、考えがまとまれば手放せる傾向であって、ずっと詰まり続けるという意味ではありません。
命宮自化忌の盤:化忌星が命宮の中に座る
該当する盤は合計21,827枚で、全体の8.3%です。10種類の化忌星がすべて出ており、太陽化忌の8.8%から武曲化忌の11.5%まで、両端の差は3ポイント近くあります。順位はつけられません。文昌と文曲の合計は20.1%です。抽出調査で命宮が空宮のものは約3.7%しかなく、一般の盤は約16.5%です。命宮に主星がないときに座れる化忌星は、文昌か文曲だけで、それで自化が成り立ちます。
実際の盤を1つ見てみましょう。命宮は午、天干は庚で、天同(陥)と太陰(不得地)が座っています。庚の干が飛ばす化忌はまさに天同で、命宮の中でその場を回っています。化忌星が単独で命宮に座るのは約38%で、同坐する主星がある盤では、天相・天府・太陰がそれぞれ約8%から9%です。輝度は明るめで、廟・旺は46.8%、陥と不得地の合計は20.6%でした。明暗の読み方は星格に書いていませんが、一部の先生は、明るいときはこの気がかりが基準として働き、暗いときは内側の消耗に近づくと言います。
命宮自化忌の人は、繰り返し考えることに出口を作る
自化は散りやすい性質なので、考えを押さえ込むことよりも、考えが終わる場所を作ることが大切です。1つのことをやり終えたら、うまくいった点と次に調整する点を書き出し、書いたらノートを閉じます。考えが止まらないときは、問いを今日できる小さな動作に置き換えます。信頼できる人に一度話すのもよいでしょう。口に出すと、自分で3日考えるより早く手放せることがよくあります。
この種の盤のうち約9.7%は、自化の化忌星が同時に生年化忌でもあります。これは命宮がちょうど来因宮で、生年化忌が命宮の中に座っている場合です。2つの層を分けて読みます。生年化忌は生まれつき手放せない事柄、自化は考えがどう流れるかを表します。三合派は宮干を見ず、命宮の星と輝度だけを見ます。同じ星で同じ輝度なら、自化の有無で読みが書き換わることはありません。この線が描くのは気持ちの向かう方向であって、性格の判決ではありません。繰り返し考えるのが好きでないなら、無理に当てはめなくて大丈夫です。
命宮の化忌が兄弟宮に入る
きょうだいや同世代の人が気になって手放せない、というのが、飛星派が命宮の化忌を兄弟宮に落とすときの平たい言い方です。気がかりが同世代やきょうだい、長く付き合う仲間に向かうことを指し、心の向かう方向の話であって、きょうだいとの縁の厚い薄いを言うものではありません。
兄弟宮が命宮の化忌を受ける:きょうだいと同世代に心を取られる
兄弟宮は、きょうだいとの縁を表し、同世代との付き合いにおける協力や競い合いも見ます。場面はとても具体的です。家族のグループチャットに1通メッセージが来ると、返信を長く考えます。きょうだいが何か決めると、何日も気にかけます。同世代の人が困っていると、つい手を出してしまいます。
もう1枚の盤を見ましょう。命宮は寅、天干は戊で、紫微(旺)と天府(廟)が座っています。戊の干が飛ばす化忌は天機(陥)で、丑の宮に単独で座っており、そこがまさに兄弟宮です。一人っ子なら、同級生・同期・いつも付き合う友人の輪と読めます。ある流派は、これを気がかりとしてではなく「欠」(訳:借り、負い目)として読み、きょうだいに借りがあると感じたり、相手が応えるべきなのに応えないと感じたりすると見ます。この読み方は星格では採用していません。
兄弟宮に落ちる盤数・化忌星の分布と、奴僕宮への忌沖
このルートの命盤は22,252枚、約8.5%です。太陰化忌が11.0%、天機化忌が10.4%、武曲化忌が10.3%で、天同化忌は9.3%とやや少なめ。10種類のあいだの差は2ポイントに届かず、順位はつけられません。輝度は基準に近く、廟・旺は42.1%、陥または不得地は23.9%です。兄弟宮で化忌星が単独で座るのは約45%で、同坐する貪狼・巨門・破軍・七殺はそれぞれ約8%です。命宮が空宮のものは約11%で、一般の盤より低めです。空宮の盤のうち、化忌星が主星であるものは約63%です。
忌沖は対宮、つまり奴僕宮に及び、同世代以外の友人関係に触れます。きょうだいのことが同僚や友人との付き合いに影響したり、友人の前でも気を張ってしまったりします。きょうだいを助ける時間と自分のことをする時間を分けてみましょう。きょうだいのことは決まった連絡のリズムを決めておき、呼ばれるたびに駆けつけない形にします。同世代との比較の気持ちは、自分が比べているのか、相手が本当に比べているのかを先に見分けてください。
命宮の化忌が夫妻宮に入る
恋愛が、あなたが自分から手放せないことになる。これが、飛星派が命宮の化忌を夫妻宮に入れて見るときの核心です。気持ちが親密な関係に注がれ、いちばん繰り返し気にかけ、手間をかけて大事にしたい場所になるということで、恋愛がうまくいくかどうかを言うものではありません。
夫妻宮の中の命宮の化忌:親密な関係への思い入れが強い
夫妻宮は、恋愛の中のあなたがどんな姿か、そしてパートナーのどこを最も大切にするかを表します。場面でいえば、相手のひと言を長く思い返し、約束したことはきちんと果たしたいと思い、付き合いの質への基準が高め、といったことです。今パートナーがいない人は、親密な関係への期待として読めます。
実際に並べた1枚の盤です。命宮は辰、天干は庚で、太陽(旺)が座っています。庚の干が飛ばす化忌は天同(利)で、天梁(廟)とともに寅の宮、つまり夫妻宮にあります。これは庚年生まれの盤で、天同はもともと生年化忌です。宮干の化忌と生年化忌が同じ星に重なるため、気がかりは単独のルートより明らかですが、それでも気持ちの向かう方向にすぎません。ある流派はこれを「我欠對方」(訳:私は相手に借りがある)と読み、自分が多く与えなければと感じると見ます。この説は星格では採用していません。
夫妻宮側の数字:輝度は明るめ、自化が多く、飛び戻りは少ない
合計22,090枚で、8.4%です。貪狼化忌が11.1%、太陽化忌が10.7%、巨門化忌が10.5%で上位、廉貞化忌と武曲化忌がそれぞれ9.4%で下位ですが、2ポイント以上離れる星はありません。化忌星の輝度は明るめで、廟・旺が47.8%、輝度が低い(陥・不得地)ものは19.7%です。約39%の盤では、夫妻宮の主星がこの化忌星1つだけです。同坐がある場合は、天梁と太陰がそれぞれ約8%です。
このルートに特有の数字が2つあります。夫妻宮自身の天干も化忌を飛ばし、それが夫妻宮に戻って自化になるものが約22%で、一般は約10%です。夫妻宮の化忌が命宮に飛び戻るのは約1.0%しかなく、一般は約6%です。恋愛の気がかりは多くの場合その場で回り、あなたのもとへ戻ってきにくいということです。盤の中心をはさんで夫妻宮と向かい合うのは官禄宮で、忌沖は仕事に及びます。恋愛への思いが仕事の集中を圧迫することも、仕事の状態が恋愛の気分に影響することもあります。実際には、望むことを先に口に出して、相手に察してもらうことを期待しないでおきましょう。「我在意」(訳:私は気にしている)と「我要你怎麼做」(訳:あなたにこうしてほしい)は分けて話します。仕事が忙しいときは、決まった邪魔の入らない2人の時間を約束しておきます。
命宮の化忌が子女宮に入る
命宮化忌が子女宮に入ると、平たく言えば、あなたが育てている人が気がかりになる、ということです。子ども、生徒、部下、後輩の様子がよく気持ちを動かします。子どもがいない人も、人を率いる、教える、育てる部分として同じように読めます。
子女宮が命宮の化忌を抱える:後輩のまなざしひとつが気になる
子女宮は、子どもとの縁や付き合いを表し、あなたが育てた人たちも見ます。場面はたとえばこうです。後輩のまなざしひとつで、もうひと言聞くべきか考えます。部下が出してきた成果に、つい手を加えたくなります。生徒の進み具合のほうが、自分のことより気がかりです。出発点は多くの場合思いやりで、気をつけたいのは、気にかけることがだんだん相手の代わりに全部やってしまうことに変わっていく点です。
1枚の盤を挙げます。命宮は戌、天干は甲で、紫微(得)と天相(得)が座っています。甲の干が飛ばす化忌は太陽(得)で、太陰(不得地)とともに未の宮にあり、落点はまさに子女宮です。また別の流派は、化忌が入ることを「欠」(訳:借り、負い目)と読み、付き添う時間が足りなかったと感じると見ます。星格はこの説を採用しておらず、事実でもありません。
子女宮の盤面:暗めの輝度で、命宮の空宮はほとんど見られない
全体の盤のうち21,912枚(8.3%)です。巨門・天同・太陽の3種の化忌星がそれぞれ10.8%で並んで上位、武曲化忌は8.8%とやや少なく、太陰化忌の9.5%とは1ポイント足らずの差なので順位はつけません。輝度は暗めの側に偏っていて、陥または不得地が26.9%と、基準より約4ポイント高く、廟・旺は41.6%です。命宮が空宮のものは約4%しかなく、しかもその盤の化忌星はすべて文昌か文曲です。
化忌星が子女宮に単独で座るのは約49%で、田宅宮と並んで最も高くなります。同坐する主星は、巨門・七殺がそれぞれ約8%と多めです。星格にある生年化忌が命宮に座る描写を言い換えると、想像の助けになります。化忌星が太陽なら、人を照らすのに慣れていて、疲れても黙っています。人を率いるときは自分で背負い、つらさを言いません。天同なら、先に雰囲気を整え、自分の必要は後回しにします。人を率いるときは、相手に少し苦労させるのが忍びなくなりがちです。巨門なら、言葉を飲み込んで心の中で回します。以上はあなたと彼らとの付き合い方についての話で、誰が良い悪いを判断するものではありません。
子女宮の忌沖が田宅宮に:人を世話する力と家のリズム
田宅宮と子女宮は互いに対宮です。人を率いる気持ちが、家の空間やリズムに入り込むことがあります。いつも誰かを待っている、いつも片づけている、家が人から必要とされる場所になってしまう、といった形です。
整える方法はこうです。まず相手が何を望むかを聞いてから、どれだけ手伝うか決めます。選択肢を出せるなら、答えを直接は渡しません。「幫」(訳:手伝う)と「放」(訳:手放す)を別々の時間に分け、手放す時間は本当に相手に任せます。家の中に、誰からも必要とされない自分だけの一角を残しておきます。子どもがいない場合は、これらの原則を生徒や部下に置き換えても同じように使えます。
命宮の化忌が財帛宮に入る
お金のことを繰り返し計算して手放せなくなる。飛星派は、命宮の化忌が財帛宮に飛び込むことをこう読みます。気持ちが稼ぐこと、使うこと、そしてお金への態度に向かうということで、稼げるか稼げないかを言うものではありません。
財帛宮が命宮の化忌を迎える:お金がいちばん気にかかることになる
財帛宮は、お金をどう稼ぎどう使うか、そしてお金への態度を表します。命宮・官禄宮と同じ三方に入っているので、命宮の化忌が落ちると、日常にとても近いところで働きます。口座の数字を見ると心の中で計算し、1回の出費についてそれだけの価値があるかを繰り返し考え、見積もりが出せずに長く止まることもあります。
実際の盤の例です。命宮は戌、天干は丙で、武曲(廟)が座っています。丙の干が飛ばす化忌は廉貞(平)で、天相(廟)とともに午の宮、つまり財帛宮にあります。この盤は面白く、財帛宮自身の天干である壬がまた武曲の化忌を飛ばして命宮に戻ります。あなたはお金を気にかけ、お金のことのほうもあなたを気にかけている形です。ある流派は財帛宮を「倉庫」(訳:蔵)と読み、化忌が入るとお金は入ってくるが管理が固く簡単には手放さないと見ます。この読み方は星格では採用していません。
財帛宮側の数字:命宮が受け取る戻りの化忌が特に多い
21,502枚で、8.2%。12本のルートの中で最も枚数が少ない線です。太陽化忌が10.7%、天同化忌が10.4%、天機化忌が10.3%で上位、武曲化忌は9.3%とやや少なく、10種類すべてが9%から11%に収まっています。輝度は明るめで、廟・旺が46.3%、陥と不得地の2区分にあるのが約20.9%です。
この線に特有なのは飛び戻りです。財帛宮自身の天干が飛ばす化忌が命宮に落ち戻るのは約15%で、一般は約6%です。官禄宮の14%とともに、飛び戻りが高めの2本にあたります。命・財・官の3宮は同じ三方にあり、お金とあなたという人が互いにつながり合っています。財帛宮に他の主星が同坐しない化忌星は約37%で、同坐するのは太陰・天梁・天府・天相がそれぞれ約8%から9%です。お金の雰囲気は、生年化忌が命宮に座る句を借りて想像できます。天同化忌は、まず場の雰囲気を整え、自分のために使うのはかえって惜しみます。太陽化忌は、他人のために背負い、自分の疲れを言いません。天機化忌は、帳簿を何度も計算し、細かくなるほど決めにくくなります。
財帛宮の忌沖が福徳宮に:稼ぐ緊張が心のゆとりを食べないように
福徳宮は財帛宮の対宮です。お金への気がかりのせいで、本当にくつろぐことが難しくなり、休息や趣味までそれだけの価値があるかを考えてしまうことがあります。
実際のやり方です。お金のための自分のルールを決め、金額と頻度は自分で決めます。他人の数字に合わせる必要はありません。見直しの時間を決めて、それ以外の時間は計算しないようにします。福徳宮のために、説明しなくてよい小さな出費枠を残し、楽しみが理性の審査をまず通らなくてもよいようにします。これは習慣の調整であり、金運の予測ではありません。
命宮の化忌が疾厄宮に入る
化忌星が疾厄宮に入ると、飛星派の読みでは、自分の感情やストレスに特に敏感で、責任も自分で背負いやすく、気持ちが自分の状態に向かいます。ここでは、疾厄宮のうち、ストレスの背負い方と感情の扱い方を見る半分だけを取ります。
疾厄宮が命宮の化忌を受ける:自分の感情とストレスを手放せない
場面はこんな感じです。感情が起きると、どうしてだろうと自分に問い続けます。責任が重いときは、まず自分が支えなければと思います。他人の何気ないひと言が、家に帰ってからも頭に残ります。この敏感さは、ときによいことでもあり、自分が持ちこたえられなくなっていることに、早く気づけることが多いのです。
1枚の盤を並べてみます。命宮は亥、天干は乙で、紫微(旺)と七殺(平)が座っています。乙の干が飛ばす化忌は太陰(不得地)で、午の宮の疾厄宮に落ち、同宮には天同(陥)もあります。ある流派は、疾厄宮を「根」(訳:根っこ)と見立て、化忌が入ると多くのことを自分の中に収めて簡単には口に出さなくなる、と読みます。この読み方は星格では採用していません。
疾厄宮側:命宮の空宮の割合が高めで、輝度は暗め
合計21,660枚で、約8.2%です。廉貞化忌が10.7%、武曲化忌が10.6%でやや多く、巨門化忌が9.3%でやや少なく、10種類の幅は1.5ポイントに届きません。8つの主星の基準に比べると、廟・旺は37.7%しかなく、輝度が悪い(陥または不得地)ものが27.0%で、約4ポイント高くなっています。
命宮が空宮のものは約23.5%で、一般の盤は約16.5%です。これらの空宮の盤では、化忌星が主星であるものが約84%で、その場合は遷移宮の主星を借りて命宮を読みます。疾厄宮で化忌星が唯一の主星であるものは約46%で、同坐する破軍・七殺がそれぞれ約9%です。感情がどう流れるかを描くために、生年化忌が命宮に座る描写をたとえとして使います。廉貞化忌は原則も感情も硬く、自分とよく張り合います。天同化忌は、まず場の雰囲気を整え、自分の必要を後回しにします。化忌星の明暗について、一部の先生は、明るいときは自分のことに気を配りやすく、暗いときは疲れ切ってから気づきやすいと言います。以上はすべてストレスと感情についての読み方です。
疾厄宮の忌沖が父母宮に:ストレスを、目上の人やルールと切り分ける
疾厄宮のもう一端は父母宮です。心の中のストレスと、目上の人や上司、規則と付き合うストレスは、互いに増幅しやすくなります。求められることが多くなると、すべてをうまくやろうと急ぎ、急ぐほどまた求められすぎていると感じます。
できることは2つあります。毎日いちばん大切な1つか2つのことを先に終え、あとは後回しにして、ストレスに上限を持たせます。目上の人や上司と話すときは、先に自分が何を必要としているかをはっきりさせ、それから相手の期待を話します。
命宮の化忌が遷移宮に入る
命宮の化忌が遷移宮に飛ぶことを、飛星派は忌沖命と呼びます。化忌が遷移宮に落ちると、その沖の勢いが真向かいの命宮自身にも同時に向かいます。気持ちが外の世界に向かい、外の人や場面がまた戻ってきてあなたを動かす、と読みます。
命宮化忌が遷移宮に入ると、なぜ忌沖命と呼ぶのか
遷移宮は、慣れた環境を離れたときの振る舞い、外出先でのさまざまな人付き合いの場面、機会がどこから来るかを見ます。命宮の真向かいで、2つの宮は6マス離れています。そのため化忌星が遷移に落ち、沖の勢いが命宮へ打ち返す、行きも帰りも同じ1本の線上にあります。場面はこんな感じです。外出先では、他人の目が特に気になります。環境を変える前に長く考えます。ある場が終わってからも、さっきの会話を思い返します。
1枚の盤を挙げます。命宮は子、天干は丙で、破軍(廟)が座っています。丙の干が飛ばす化忌は廉貞(平)で、天相(廟)とともに午の宮、つまり遷移宮にあります。三合派は宮干を見ず、遷移宮の星を直接見ます。2つの見方を並べて照らし合わせられます。
遷移宮側:命宮の空宮の割合は12本のルートで最も高い
全体の盤は21,850枚で、8.3%です。武曲化忌が11.6%、太陽化忌が8.8%で、差は3ポイント近くあります。残りの多くは1割前後なので、武曲がやや多く太陽がやや少ないのですが、順位はつけません。廟・旺は46.6%、陥・不得地の合計は20.6%で、輝度は明るめです。注意したいのは、庚の干の化科・化忌の配置は流派によって違い、庚年生まれの人は流派で結果が変わる点です。
この線に特有なのは命宮の空宮です。抽出調査では約39%で、一般の盤(16.5%)の2倍以上になります。これらの空宮の盤では、約89%で化忌星がまさに遷移宮の主星です。つまり命宮を読むために借りる星が、同時に化忌を帯びた星でもあります。遷移宮自身の天干も化忌を飛ばし、それが遷移宮に戻って自化するものは約3%しかなく、一般は約10%です。
忌沖が命宮に届いたあと:外の場面と自分を切り分ける
この線を2つに分けて見ると、わかりやすくなります。1つは外の世界にとても気を配ること、もう1つは外の出来事が戻ってきてあなたの気持ちを動かすことです。対応する整え方は次のとおりです。外出前に、達成したい1つのことを先に決めておけば、ほかの場面ですべて力を入れなくて済みます。帰宅後に締めくくりの動作を1つ入れ、たとえばカバンの整理や数行の記録をして、外のことを外に残します。環境を変える、仕事を変えるといった決定の前には、外の期待と自分の望みをそれぞれ1枚のリストに書き、見比べます。
化忌星が太陽なら、生年化忌が命宮に座る描写を言い換えて当てはめられます。まず場を明るくし、疲れても言わない。外の場に置くと、自分がまず支えている姿になります。これは借用であり、この線だけの結論ではありません。
命宮の化忌が奴僕宮に入る
命宮の化忌が奴僕宮へ流れると、気がかりは対等な人間関係に落ちます。グループチャットのひと言や友人のちょっとした困りごとが、心に長く残りやすく、友人・同僚・部下のことで頭がいっぱいになりがちです。奴僕宮は『紫微斗数全書』では奴僕宮と呼び、星格では交友宮と呼びます。
奴僕宮が命宮の化忌を収める:友人や同僚があなたの気にかける人になる
奴僕宮は、対等な人間関係、つまり友人・同僚・部下を表し、チームの率い方も見ます。場面はたとえばこうです。同僚のグループでのひと言を、ひと晩中考えます。友人が困っていると、本人以上に焦ります。チームを率いるとき、何もかも気を配ろうとします。
例を挙げます。命宮は午、天干は庚で、七殺(旺)が座っています。庚の干が飛ばす化忌は天同(廟)で、亥の宮に単独で座っていて、そこが奴僕宮です。この線を「欠」(訳:借り、負い目)と読む人もいます。友人に義理の借りがあると感じたり、相手が応えるべきなのに応えないと感じたりするというものです。星格はこの読みを採らず、ひとつの言い方として受け止めれば十分です。
奴僕宮側の数字:12本のルートで盤数が最多、輝度は基準に近い
22,370枚で、8.5%。枚数は12本のルートの中で最も多くなります。太陰化忌が11.0%でやや多く、天同化忌と太陽化忌がそれぞれ9.3%でやや少なく、最高と最低の差は2ポイントに届きません。輝度は基準に近く、廟・旺が42.4%、陥または不得地に座るのは23.8%です。
命宮が空宮のものは24%で、一般の16.5%より高くなっています。奴僕宮の化忌が命宮に飛び戻るのは約8.3%で、一般よりやや高めです。奴僕宮の化忌星が単独で座るのは約45%で、残りの盤では貪狼・七殺・巨門・破軍がそれぞれ約8%から9%で同坐します。人間関係での姿は、生年化忌が命宮に座る描写からいくつかの形容を借りられます。太陰化忌は、感じたことを深く収め、友人の心の内を自分の胸に置きます。天同化忌は、まず場の雰囲気を整え、自分の必要を最後に置くので、断るのが苦手です。巨門化忌は、言葉が口元まで来ては飲み込まれ、誤解されることを恐れます。先生方が明暗を語るときは、人望と影響力が十分なら、この気持ちの負担を支えられるが、足りないと、与えるばかりで反応が少ないというギャップが出やすいと言います。
友人の輪ときょうだいの輪:奴僕宮の忌沖が兄弟宮に及ぶ
忌沖は対宮の兄弟宮に及びます。友人の気がかりが、きょうだいや同世代の側に引っ張られます。たとえば、友人のことで家族の集まりに遅れてしまったり、家族のことで友人の前で上の空になったりします。
具体的なやり方をいくつか挙げます。友人の手伝いは、先に自分が手を貸せる範囲を決めて伝えておくと、途中で無理だと言うより楽です。協力を始める前に、分担と金銭のやり取りをはっきりさせ、書き残します。仲のよい友人と仕事上の同僚は分けて見て、同じ物差しで測る必要はありません。
命宮の化忌が官禄宮に入る
仕事とキャリアが、あなたが気にかけることになります。飛星派は、命宮の化忌が官禄宮に入るのをこう読みます。成績、責任、うまくできたかどうかが、手放せないことになりやすいのです。官禄宮は命宮の三方四正の一員なので、この線はあなた自身にとても近く感じられます。
官禄宮が命宮の化忌を抱える:仕事は主戦場であり、手放せない場所でもある
官禄宮は仕事とキャリアを表し、成績や社会での位置づけは多くがここから見られます。場面はたとえばこうです。退勤後も明日のことを考えています。1つのことが思い描いたとおりにできないと、気持ちの区切りがつきません。他人が評価されるのを見ると、自分の心の中でも何度も回ります。
こんな盤です。命宮は丑、天干は丁で、天機(陥)が座っています。丁の干が飛ばす化忌は巨門(旺)で、巳の宮に単独で座っていて、そこが官禄宮です。三合派のやり方は宮干を見ず、官禄宮の主星と三方四正を直接見ます。2つの読み方を並べて見ると、1本の線だけを見るより完全になります。
官禄宮側:輝度は明るめで、化忌星が命宮に戻りやすい
全部で22,232枚、8.5%です。貪狼化忌が11.0%、太陽化忌が10.7%でやや多く、武曲化忌と廉貞化忌がそれぞれ9.4%でやや少なく、どの2星も2ポイントの差には届きません。化忌星が廟・旺にあるものは48.3%で、陥または不得地まで落ちるものは19.5%にすぎず、輝度は明るめです。
さらに2つの数字があります。命宮が空宮のものは約25%(一般は16.5%)で、官禄宮自身の天干が飛ばした化忌が命宮に戻るのは約14%、一般は約6%です。官禄宮の化忌星に他の主星が同坐しないのは約39%で、同坐がある場合は天梁と太陰がそれぞれ約8%で多くなっています。仕事のスタイルは、星格が生年化忌について書いた何句かを言い換えて取ります。貪狼化忌は、できることも欲しいものも多く、自分は足りないと感じやすく、仕事では何でも試したいのにうまくできないのが怖い形になります。太陽化忌は、人を照らし、自分の疲れは隠し、責任のために背負います。巨門化忌は、心の中で自分と議論し、会議でのひと言を長く考えます。ある先生は、化忌星が明るいときは専門性と評判に変わり、暗いときは苦労しても見てもらえにくいと考えます。
官禄宮の忌沖が夫妻宮に:仕事に使う気力が、2人の時間を押しのけないように
夫妻宮は官禄宮の反対側にあります。仕事が取る気力が、恋愛や親密な関係の時間を圧迫することがあります。独身なら、夫妻宮を親密な関係への打ち込みとして読めます。
自分のために退勤ラインを設けられます。時間が来たらパソコンを閉じ、通知を切ります。意志の力ではなく動作で行います。重要なプロジェクトでは、周りの人に忙しくなる週を知らせておき、終わったらどう埋め合わせるかも伝えます。仕事以外に、自分だけが楽しめることを1つ残します。これは仕事と生活の整え方であり、キャリアの成否の予測ではありません。
命宮の化忌が田宅宮に入る
命宮の化忌が田宅宮に落ちると、家、住まい、蓄えられるものが気がかりになる、と読まれることが多いです。心が落ち着くかどうか、自分の居場所があるかどうかが、あなたが特に気にかけることです。
田宅宮が命宮の化忌をしまう:家は気持ちが身を寄せる場所
田宅宮は家と住まいを表し、心の落ち着きや、物が手元に残るかどうかにも関わります。場面はたとえばこうです。引っ越しや賃貸の決定を長く考えます。家の配置が目になじんでいないとくつろげず、家に帰ってはじめて充電される感じがあります。物が手元に残るかどうかも、気にかかります。
実際の盤を見ます。命宮は未、天干は癸で、天機(陥)が座っています。癸の干が飛ばす化忌は貪狼(廟)で、戌の宮に単独で座っていて、そのマスが田宅宮です。ある流派は田宅宮を「收藏」(訳:収蔵、しまい込むこと)で読み、化忌が入ると物を手元に置いて簡単には手放さないと見ます。星格はこの読み方を採用せず、傍流の見方にすぎません。
田宅宮側:輝度は暗めで、化忌星は多くが単独で座る
22,030枚で、8.4%です。巨門化忌・天同化忌・太陽化忌がそれぞれ10.8%、武曲化忌は8.8%でやや少なく、太陰化忌の9.4%とは1ポイント足らずの差なので、順位はつけません。廟・旺は40.9%、輝度が悪い(陥・不得地)ものは27.4%に達し、基準より約4ポイント高く、疾厄・父母とともに輝度が暗めのグループです。
化忌星が1つで田宅宮を占めるのは約49%で、子女宮と並んで最も高くなります。同坐がある場合は巨門・七殺がそれぞれ約8%です。命宮が空宮のものは約19%です。家の中での気持ちは、星格にある生年化忌が命宮に座る数句を言い換えて想像できます。巨門化忌は、言葉を隠して言わず、家の中の話が心の中でこもります。天同化忌は、家で摩擦が起きるのを恐れて、自分の必要を後回しにします。貪狼化忌は、何でも欲しいのにいつも足りないと感じ、家をもっとよくしたくなります。輝度の読み方として、化忌星が明るいときは実際の運営力になり、暗いときは安心のすべてを所有に賭けないよう注意が必要だと言う人もいます。
家の整え方とあなたが率いる人:田宅宮の忌沖が子女宮に及ぶ
田宅宮の忌沖が子女宮に落ちると、家のことが、子どもや後輩、あなたが率いる人たちとの付き合いに影響しやすくなります。たとえば、引っ越しで学区を考えなければならない、部屋が足りない、家事の分担から小さな摩擦が生まれる、といったことです。子どもがいない場合は、家の空間と、あなたが教え導く人が互いに影響し合うことと読めます。
実用的なやり方です。家の大きな事柄はリストにして、急ぎかどうかで順番をつけ、同時には決めないようにします。家の中に自分専用の一角を作ります。同居する人と片づけのルールを約束し、誰かが先に我慢の限界を迎えるのを待たないようにします。
命宮の化忌が福徳宮に入る
命宮の化忌が福徳宮に入ると、心の中のことは外のことよりも手放しにくくなります。気持ちが内面の世界に流れ、趣味・休息・くつろげるかどうかが、特に気にかけやすく、繰り返し考えやすい場所になります。
福徳宮が命宮の化忌を収める:休んでいても頭が回り続ける
福徳宮は、心の満足と余暇をつかさどり、内面がくつろげているかどうかも見ます。場面はたとえばこうです。休んでいても頭が回り続けます。何もないのに静かにできません。好きなことには特にこだわり、自分が納得するまでやります。ひとりのときは、口にするより考えることのほうが多くなります。
1枚の盤を挙げます。命宮は戌、天干は甲で、天同(平)が座っています。甲の干が飛ばす化忌は太陽(陥)で、子の宮に単独で座っていて、まさに福徳宮です。ある流派は福徳宮を福を享受する蔵と見て、化忌が入ると楽しみを収めて簡単には外に出さなくなる、と読みます。星格はこの読み方を採用していません。三合派は、福徳宮の星の輝度と吉星・煞星を直接見て、あなたが生活を楽しむ力を判断します。
福徳宮側:輝度は明るめで、福徳宮自身がよく自化する
21,556枚(8.2%)を並べました。太陽化忌が10.7%、天同化忌が10.4%、天機化忌が10.3%で上位、武曲化忌は9.3%とやや少なく、高低差は1.5ポイント前後です。輝度は廟・旺が46.2%、陥と不得地の2区分に約20.9%で、明るめです。
福徳宮自身の天干も化忌を飛ばし、それが福徳宮に戻って自化するのは約24%で、一般は約10%です。福徳宮の化忌が命宮に飛び戻るのは約1.4%しかなく、一般は約6%です。約38%の盤では、福徳宮の主星がこの化忌星1つだけです。同坐する太陰・天梁・天府はそれぞれ約8%から9%です。心の中のことは、星格が生年化忌について書いた数句を借りて想像できます。天同化忌は、自分の必要を最後に回し、休息さえもそうです。天機化忌は、繰り返し計算し、考えが次々と続きます。巨門化忌は、言葉を飲み込み、自分の中で自分と議論を始めます。化忌星が明るいときは、集中とセンスだと言う先生もおり、暗いときは手放すための出口を自分に見つけてあげることがより必要です。これらはすべて考えの流れる向きであって、感情状態の診断ではありません。
心が落ち着かないとき、お金をどう見るか:福徳宮の忌沖が財帛宮に
福徳宮の対宮はまさに財帛宮です。心の中で手放せないことが、安心を買うためにお金を使う形や、心の空白を埋めるために稼ぐ形になることがあります。これはよくある読みで、誰もがそうなるわけではありません。
こんなふうに整えられます。毎日、何もしない小さな時間を持ち、スマホをいじりません。何か買いたくなったら、ひと晩待ってから決めます。趣味のために自分の予算を決め、金額は自分で決めて、他人と比べません。心の中のことがはっきりするほど、お金の決定は感情に引っ張られにくくなります。
命宮の化忌が父母宮に入る
目上の人や権威のまなざし。これが、飛星派が命宮の化忌を父母宮に入れて見るときの要点です。気持ちが父母や目上の人、そして上司や制度のような権威との関係に向かい、彼らの期待や評価を特に気にします。あなたの父母を評価するものではありません。
父母宮が命宮の化忌を受け取る:目上の人・上司・規則
父母宮は、父母や目上の人とのあなたの縁を表し、権威や体制に向き合うあなたの姿勢も見ます。場面はたとえばこうです。目上の人への返信は、言葉を選んでから送ります。上司のひと言を何層にもほどいて考えます。書類・試験・規則のような、基準のあることには特に真剣になります。この気にかけ方は、ときに基準を高く引き上げることにもなります。
1枚の盤を並べます。命宮は未、天干は癸で、太陽(得)と太陰(不得地)が座っています。癸の干が飛ばす化忌は貪狼(平)で、申の宮に単独で座っていて、そこが父母宮です。この盤では、父母宮自身の天干である甲が飛ばした化忌の太陽が、ちょうど命宮に座っています。2本の線が互いを指し合い、あなたは目上の人を気にかけ、目上の側の出来事もあなたを動かします。ある流派は、化忌が父母に入ることを「欠」(訳:借り、負い目)と読み、目上の人のためにもっとすべきだと感じると見ます。星格はこの読み方を採用しておらず、付き合いの事実としてそのまま受け取ることもできません。
父母宮側:輝度は暗めで、命宮の空宮は少なめ
全体の盤の8.3%、合計21,699枚です。廉貞化忌と武曲化忌がそれぞれ10.6%、天同化忌が10.3%、巨門化忌が9.3%でやや少なく、最上位と最下位の間は1ポイント余りです。輝度は暗めで、化忌星が廟・旺にあるのは37.9%しかなく、輝度が悪い(陥または不得地)ものが27.0%で、基準より約4ポイント高くなっています。
命宮が空宮のものは約8%しかなく、一般の盤のおよそ半分です。父母宮の化忌が命宮に飛び戻るのは約6%で、一般と同程度です。父母宮で化忌星が単独でいるのは約46%で、同坐する破軍・七殺はそれぞれ約9.5%です。権威に向き合う姿は、星格が生年化忌を命宮に座らせて書いた描写を言い換えています。廉貞化忌は原則も感情も強く、規則に特に敏感です。貪狼化忌は、心の中で認められたい気持ちが足りず、まだ資格が足りないと感じ続けます。巨門化忌は、口に出せず、心の中で行ったり来たり考えます。輝度の見方として、明るいときはこの気にかけが堅実な成果になりやすく、暗いときは自分を認めることがより必要で、他人の評価に引っ張られにくくなります。以上はあなたと彼らの付き合い方についての話で、どの目上の人も評価するものではありません。
期待が肩にのしかかるとき:父母宮の忌沖が疾厄宮に及ぶ
父母宮と疾厄宮は盤の中心をはさんで向かい合っています。目上の人や規則の期待は、心の中のストレス感、たとえば緊張・考えすぎ・手放せなさに変わりやすくなります。これはストレスと感情についての読み方です。
することは、期待を具体的なことに置き換えることです。目上の人と話すときは、自分が必要なのが時間なのか、空間なのか、理解なのかをはっきり言います。上司と話すときは、先に基準を確認してから手をつけ、推測を減らします。他人の評価が大きな声で聞こえるときは、自分のリズムのための時間を先に確保します。全員を満足させる必要はなく、いちばん大切な1つか2つのことをきちんとやれば、たいてい十分です。
よくある質問
命宮化忌がどの宮に入るかはどうやって求めますか?
まず命盤を作り、命宮の天干を読み取ります。次に十干の化忌星(甲は太陽、乙は太陰、丙は廉貞、丁は巨門、戊は天機、己は文曲、庚は天同、辛は文昌、壬は武曲、癸は貪狼)と照らし合わせ、その星が盤のどの宮にあるかを見ます。その宮が落点です。化忌星が命宮そのものに座っていれば、自化忌です。
命宮化忌は『紫微斗数全書』の説なのですか?
いいえ。古書には、各宮が自分の天干でもう一度四化を飛ばすという考え方はありません。のちに飛星派が発展させた読み方で、気持ちの向かう方向を描くものです。条文でも、運勢の判決でもありません。
命宮化忌が各宮に入るのと、生年化忌が命宮に座るのとは、どう違いますか?
根拠にする天干が違います。生年化忌は生まれ年の天干から取るので、1枚の盤に1つだけです。命宮化忌は命宮自身の天干から取るので、12か所のどこにでも落ちえます。両者が重なる場合は約10%です。命宮の天干がたまたま生まれ年の天干と同じなら、命宮が来因宮となり、出る化忌星は生年化忌と同じ星になります。読むときは2つの層を分けてください。
命宮化忌がある宮に入ったら、その方面がうまくいかないということですか?
違います。どの命盤にも落点が1つあり、各ルートの命盤数の差は1〜2割ほどです。これはあなたが気持ちを向け、繰り返し考えやすい場所を示すもので、物事の結果を示すものではありません。落点がもともと大切にしている分野なら、この線はその大切さをはっきり言葉にしているだけです。
命宮自化忌は、考えすぎやこだわりすぎを意味しますか?
飛星派は確かに、自分について繰り返し考える傾向と読むことが多いです。ただ、自化が語るのは来るのも散るのも早いということで、自分の基準につまずきやすいが手放すこともできる傾向に近いものです。実際にどれだけ考えるかは、主星の個性や普段の習慣にもよります。
きょうだいがいない場合、命宮化忌が兄弟宮に入るのはどう読みますか?
兄弟宮は同世代との付き合いや協力も見るので、同世代の仲間、決まった友人、共同経営者などを特に気にかけている、と読めます。飛星派のポイントは、気持ちがどんな種類の関係へ流れるかで、血縁のきょうだいが必要なわけではありません。
命宮化忌が夫妻宮に入ると、恋愛が大変になりますか?
飛星派が見るのは気持ちの注ぎ方であって、結果ではありません。恋愛に心を多く使いやすいので、関係が骨の折れるものに見えるのです。その思い入れをうまく使えば、細やかさや責任感にもなります。最終的にうまくいくかどうかは、主星やパートナー、実際の付き合い方によります。
命宮化忌が夫妻宮に入るのと、夫妻宮化忌が命宮に入るのは、何が違いますか?
方向が逆です。命宮化忌が夫妻宮に入るのは、あなたの気がかりが関係へ流れること。夫妻宮化忌が命宮に入るのは、関係の気がかりがあなたへ流れてくることです。前者はあなたが自分から手放せない感じ、後者は気にかけられる、あるいは頼られる感じに近く、2つのルートは1枚の盤に同時に現れることもあります。
命宮化忌が子女宮に入ると、子どもを厳しく管理しすぎますか?
飛星派が読むのは気持ちがここに向くということで、どう管理するかまでは言っていません。細やかに寄り添う形で現れる人もいれば、不安から口を出しすぎる形で現れる人もいます。違いは、化忌星がどの星か、そして普段どう線引きしているかによります。
子どもがいなくても、命宮化忌が子女宮に入るのは読めますか?
読めます。子女宮はあなたが育てる人、つまり生徒・部下・後輩も見るので、この線は人を教え育てることに特に力が入る、と読めます。子女宮の範囲を自分の作品や創作にまで広げるのは飛星派の別の延長で、星格の宮位ページにはありません。補足として受け取ってください。
命宮化忌が財帛宮に入ると、お金が足りない、稼ぎにくいということですか?
そうは読めません。飛星派が言うのは、お金をとても気にかけていて、気がかりが多いということです。気にかける人には、特に貯めるのが上手な人もいれば、特に不安になりやすい人もいます。稼ぎが多いか少ないかは、財帛宮の主星、三方四正、実際の仕事で見ます。
命宮化忌が財帛宮に入るのと、財帛宮化忌が命宮に入るのは、何が違いますか?
前者は、あなたが自分から気持ちをお金に向けること。後者は、お金のことがあなたを訪ねてくること、つまり対応に出る必要がある、お金のことに引っ張られる、といった感じです。2つの線は方向が逆で、読むと一方は自分から気にかけるほう、もう一方は向き合わざるをえないほうに偏ります。
命宮化忌が疾厄宮に入ったとき、ストレスが来たらまずどこをケアすればよいですか?
まず、話す出口をケアしましょう。決まって心の内を話せる人と、誰にも邪魔されず誰にも応える必要のない時間を持ちます。この線のよい点は、気づくのが早いことです。その気づきを小さな行動に変えれば、ストレスは内にこもりにくくなります。
命宮化忌が遷移宮に入る人は、地元にいるのに向いていますか、外へ出て伸びるのに向いていますか?
命盤にそのような単純な答えはありません。この線が言うのは、外の世界があなたを引きつけ、同時に消耗もさせるということです。どこへ行くにしても、先に戻って充電する方法を自分のために決めておき、そのうえで実際の条件を見て決めてください。
命宮化忌が奴僕宮に入るのと、奴僕宮化忌が命宮に入るのは、何が違いますか?
方向が逆です。命宮化忌が奴僕宮に入るのは、あなたの気持ちが友人や同僚に流れること。奴僕宮化忌が命宮に入るのは、人間関係の気がかりが逆にあなたを訪ねてくることで、友人や同僚がよくあなたのところへ来て、あなたを必要とするような感じです。前者は自分から気にかけるほう、後者は必要とされるほうに偏ります。
命宮化忌が官禄宮に入るのと、官禄宮の自化忌は、何が違いますか?
命宮化忌が官禄宮に入るのは、あなた自身の気持ちが仕事に流れること。官禄宮の自化忌は、官禄宮の天干が飛ばした化忌星がちょうど官禄宮にとどまるもので、仕事上の考えが来るのも散るのも早いと読まれることが多いです。見る天干が違い、一方は命宮の、もう一方は官禄宮のものです。
命宮化忌が田宅宮に入ると、お金が貯まりにくい、家が残りにくいということですか?
そうは推せません。飛星派が言うのは、家や蓄えられるものを非常に気にかけているということです。気にかけが多いと、安定して貯められる人もいれば、不安になる人もいます。残せるかどうかは、田宅宮の主星、収入や習慣で見るもので、この線1本で決まるものではありません。
命宮化忌が福徳宮に入ると、休息はどう整えるとよいですか?
まず、頭を本当に静かにできる活動を見つけましょう。散歩、手作業、音楽を聴くことなど、もう1つ考え事を増やすものではないものです。決まった時間、決まった方法で、休息に儀式を持たせると、一度に長く休むよりも続けやすくなります。
命宮化忌が父母宮に入る人は、上司との付き合いで何に気をつければよいですか?
いちばんよくあるのは、上司の言葉を考えすぎることです。期待を具体的な質問に変えて、どこまでやればよいかを直接聞き、その答えに従って動くとよいでしょう。推測を減らし、確認を増やすほうが、たいてい楽です。
命盤を出して、各宮の天干を見れば、これらの飛化を自分の盤で確かめられます。
他の宮の化忌
ここに書いたのは一般的な読み方です。あなた自身の命盤では、星の明るさ、三方四正、流年によって変わってきます。
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