奴僕宮の化忌が十二宮に入る:飛星派は各ラインをどう読むか
奴僕宮(星格では交友宮)の化忌は、各宮に入るとどう読むのでしょうか。星格の交友宮は、日本語の宮名では奴僕宮にあたります。飛星派は奴僕宮の天干から化忌になる星を調べ、その星が命盤のどの宮に座るかで、友人・同僚・部下の輪への気がかりがどこへ流れるかを読みます。化忌星がちょうど奴僕宮の中に座る場合は自化忌と呼びます。12の落点がそれぞれ1本の線になっていて、このページで順に読みます。宮干飛化は『紫微斗数全書』にはなく、以下はすべて飛星派の読み方です。人付き合いの心の力がどこに向かうかを述べるもので、誰があなたによくしてくれるか、悪くするかを判断するものではありません。
目次
奴僕宮(星格では交友宮)の宮干・化忌星と、12本の線の分布
奴僕宮(星格では交友宮)は、命宮から数えて8番目の宮で、兄弟宮の真向かいにあります。宮干は生まれ年の天干から決まり(五虎遁)、生まれ年や命宮の位置が違えば奴僕宮の天干も変わります。甲は太陽、乙は太陰、丙は廉貞、丁は巨門、戊は天機、己は文曲、庚は天同、辛は文昌、壬は武曲、癸は貪狼で、10種がそれぞれ約10%ずつです。落点が主星のない空宮のときは、化忌星は文昌か文曲にしかなりえません。1950年から2009年までで262,980枚の命盤を並べました。1枚の盤が落ちる先は1か所だけなので、12本の線の命盤数をすべて足すと、ちょうどこの数になります。各線は8.0%から8.7%を占め、自化忌が最も多く(22,937枚)、夫妻宮に入る線が最も少ない(20,914枚)です。
奴僕宮は何をつかさどるか、忌入・忌沖・自化の読み方
星格では、友人・同僚・部下を奴僕宮(星格では交友宮)に置きます。古書では奴僕宮、または僕役宮と呼び、同じ1つの宮です。飛星派には、祿は忌に随う(祿隨忌走)という考え方があり、化忌星が行った宮へ、奴僕宮の気がかりが流れる、という意味です。もう1つ忌沖があります。忌がある宮に入ると、力は真向かいの宮にも及ぶので、対宮も合わせて見ます。盤上の対宮は、命宮と遷移宮、夫妻宮と官禄宮、財帛宮と福徳宮、疾厄宮と父母宮、子女宮と田宅宮、兄弟宮と奴僕宮です。したがって兄弟宮に入る線では、沖が戻ってくるのは奴僕宮自身です。自化忌は外へ飛び出さないので、星格も飛星派も、忌沖は外へ飛んだ化忌についてだけ語ります。自化は、来るのが早く、散るのも早いと読みます。チームを率いていない人なら、友人の輪とのやり取りと読んでもかまいません。「忌」(訳:化忌のこと)は流派によって読み方が異なります。各段ではいちばんよくある読みを書き、別の流派の読みは、そのつど分けて示します。
奴僕宮の各段の抽出調査の数字と、借りる忌星の句
命盤数と各忌星の枚数は、262,980枚すべての盤から取っています。輝度、同坐する主星、空宮の割合は、抽出調査(7日おきに1日を選び、12の時辰をすべて並べた計37,572枚、誤差は約1ポイント)によるものです。輝度の比較の基準は、化忌になる8つの主星を、12の位置で平均したものです。陥が約15%、陥と不が約23%、廟・旺が約43%で、基準との差が3ポイントに届かない段は、輝度に触れていません。星格には忌星の明暗の固定した読み方がなく、各段の明暗の説明はすべて先生方の説です。各忌星の味わいは、星格の命宮化忌の句を言い換えて借りたものです。太陽化忌は人のために場を支え、巨門化忌は言葉を飲み込み、天機化忌は何度も思案し、貪狼化忌は欲が多いのに自分はまだ足りないと感じ、天同化忌は自分の欲求を後回しにし、廉貞化忌は張り合いたがり、太陰化忌は感じたことを深くしまい込み、武曲化忌は何でも自分で背負い込み、文曲化忌は言葉が繊細なのに誰にもわかってもらえないと感じます。文昌化忌は借りません。
十二のライン
奴僕宮の化忌が命宮に入る · 奴僕宮の化忌が兄弟宮に入る · 奴僕宮の化忌が夫妻宮に入る · 奴僕宮の化忌が子女宮に入る · 奴僕宮の化忌が財帛宮に入る · 奴僕宮の化忌が疾厄宮に入る · 奴僕宮の化忌が遷移宮に入る · 奴僕宮の自化忌 · 奴僕宮の化忌が官禄宮に入る · 奴僕宮の化忌が田宅宮に入る · 奴僕宮の化忌が福徳宮に入る · 奴僕宮の化忌が父母宮に入る
奴僕宮の化忌が命宮に入る
化忌星が命宮に座ると、飛星派は、友人・同僚・部下の輪への気がかりがすべてあなた自身に戻ってくる、と読みます。人の感情や求めを、つい自分の事として背負い込みやすくなります。
奴僕宮(星格では交友宮)の化忌が命宮に入る:人の事がどう自分の事になるか
化忌星が命宮に座ると、友人の落ち込みを覚えていて、同僚の進み具合が気にかかり、部下がうまくできなかったときは、まず自分の指示のどこが足りなかったのかを考えます。命宮に化忌が座ると、力は真向かいの遷移宮にも及ぶので、先生方はこう言い添えます。この心の力は外の場でより目立ち、人前では家にいるときより力が入る、と。この一言は先生方の延伸で、定説ではありません。
命宮の側:割合、忌星、命宮の空宮
この線は22,318枚の盤に現れ、8.5%を占めます。太陽化忌が11.3%、巨門化忌が11.0%、天機化忌が10.6%とやや多く、武曲化忌が最も少なく8.6%です。星格が化忌星の命宮坐を表す言葉でたとえると、太陽化忌は人のために場を支え、疲れを表に出さない感じ、巨門化忌は言いたいことを先に飲み込み、心の中で何度も議論する感じです。
抽出調査では、この線で命宮に主星がない盤は2.7%しかなく、全体の約16.5%より大きく下がります。理由は構造にあります。命宮が空宮のとき、そこに落ちる忌星は文昌か文曲しかありえず、この線では昌曲を合わせても20%未満(19.5%)なので、空宮の割合が低く抑えられます。明暗は平均とほぼ同じです。星格には固定した読み方がなく、世間の先生には、明るいと責任感を持って背負い、暗いと人の重さを背中にのせている感じだと考える人がいます。
命宮が人の気がかりを受けたとき、自分の分と相手の分をどう分けるか
事を2つの山に分ける練習をします。相手が自分で処理できることは、ここにいるよと一言伝えれば十分で、引き取る必要はありません。本当にあなたの力が必要なことは、どこまでやるか、いつ渡すかを先に決めておきます。部下を率いるときや友人と協力するときは、役割分担を書き出すほうが、感覚で少し多めに背負うより役に立ちます。
星格が採っていない別の読みもあります。人脈そのものがあなたの元手であり、忌はその元手をきちんと手入れしないと安定しない、と見る先生がいます。2つの読みの違いは、先に負担を見るか、先に資源を見るかです。自分の経験と照らし合わせてみてください。命盤の下地は、やはり主星と生年四化です。
奴僕宮の化忌が兄弟宮に入る
兄弟宮は奴僕宮(星格では交友宮)の対宮です。忌星がここに落ちるので、飛星派は、友人・同僚の輪と、きょうだい・同世代の輪が重なり、両方の事が互いに引っ張り合う、と読みます。
兄弟宮が奴僕宮の忌を受ける:同世代の2つの輪はなぜ重なるのか
星格の兄弟宮は、きょうだいと同世代の仲間をつかさどり、同世代どうしの協力や張り合いも見ます。奴僕宮(星格では交友宮)は友人・同僚・部下をつかさどります。2つの宮は真向かいなので、忌が奴僕宮から兄弟宮へ飛ぶと、同じ軸の上を行き来して見ることになります。きょうだいに向ける基準で友人を見たり、友人や同僚の事を家族のところへ持ち帰って話したりする形です。きょうだいがいない人でも読めます。同世代どうしの協力と張り合いは同じようにあてはまります。
この線の特別なところは、沖を受けるのが別の宮ではなく、出発した奴僕宮自身だということです。兄弟宮の対宮が奴僕宮だからです。ある流派は、忌の圧力が、あなたと友人・同僚との付き合いに戻ってくる、と見ます。
兄弟宮の側:奴僕宮が空宮になる割合が大きく高い
統計では21,051枚がこの兄弟宮に行き、8.0%を占めます。廉貞化忌がやや多く11.3%、太陰・文曲・太陽・文昌はいずれも10.2%から10.6%の間、武曲化忌が最も少なく8.8%で、各約10%とするのが最も正確です。星格の命宮化忌の描写を、たとえとして借ります。廉貞化忌は原則が多く人と張り合いやすい、太陰化忌は感じたことを心の奥深くにしまい込む、という味わいです。
この線にははっきりした数字があります。抽出調査では、奴僕宮自身に主星がない盤が39%で、全体は約16.5%しかありません。奴僕宮が空宮のときは、対面の兄弟宮の星を借りて読み、忌はまさにその借りる宮に落ちています。輝度はやや明るめで、忌星が主星の盤では半数近くが廟・旺、陥は12%しかありません。星格には明暗の解釈がなく、耳にした説では、廟・旺のときは同世代に使う時間が自発的で、陥のときは引っ張られている感じになります。
同世代の2つの輪が重なるとき、兄弟宮の線をどう使うか
きょうだいや決まった同世代の仲間がいて、集まり、グループ、付き合いが同じ週末に重なりがちなら、まず優先順位を決めます。友人の輪と家族の輪の連絡は時間帯を分けて返し、1晩ですべての人に返すのは避けましょう。同世代どうしの比べる気持ちは、口に出してしまったほうが、心の中に溜めておくより楽です。
同業の目で読む先生もいます。兄弟宮を同じ業界の人と見て、忌を同業者どうしの比較と読むもので、これは別の流派の説であり、星格では採っていません。同世代の関係の厚さは、兄弟宮の主星と三方四正で見ます。この線は、心の力がどこに落ちるかを一言補うだけです。
奴僕宮の化忌が夫妻宮に入る
人付き合いの輪と恋愛生活が同じ心の力を取り合う、というのが、飛星派のこの線へのいちばん一般的な読みです。集まり、義理、同僚の事が、あなたとパートナーの間に持ち込まれがちになります。
夫妻宮が奴僕宮の忌を受ける:友人の輪と親密な関係が心の力を取り合う
星格の夫妻宮は、パートナーと恋愛のパターンを見る宮で、どんな関係を望むかも見ます。忌が対等な関係から親密な関係へ飛ぶと、よくある読みはこうです。友人の意見を恋愛の決断に持ち込んだり、恋愛の状況を友人に話したりします。仕事のあとに同僚の事で夜が埋まり、2人の時間が減ります。パートナーがいない人は、親密な関係への期待が友人の輪の様子に左右される、と読めます。
官禄宮は夫妻宮の真向かいにあり、忌は官禄宮を沖します。義理と恋愛の両方に気を配るとき、仕事のリズムも引っ張られます。
夫妻宮の側:太陽化忌が先頭、同坐では貪狼が多い
夫妻宮が受けた盤は20,914枚、8.0%で、12本の線の中で最下位です。盤数が最も多い自化忌より約2,000枚少なくなっています。太陽化忌が11.4%で先頭、天同化忌が8.9%、巨門化忌が8.5%で最下位、残りの数星は10%前後です。星格の命宮化忌の句を借ります。太陽化忌は人のために場を支え、自分の疲れを言わない感じ、文曲化忌は言葉が繊細なのに誰にも本当には聞いてもらえないと感じる感じです。
抽出調査で、夫妻宮で忌星と同坐する主星は、貪狼が約19%、太陰が約18%、巨門と太陽がそれぞれ約17%で、どれも多く、1つに絞る必要はありません。夫妻宮が空宮の盤は約3%で、忌星は文昌か文曲にしかなりえません。明暗は平均とほぼ同じです。星格に明暗の記述はありませんが、耳にした説では、明るいと相手を思いやる細やかさ、暗いと友人のプレッシャーまで関係に持ち込む感じになります。
パートナーの有無にかかわらず、夫妻宮の線で時間と線引きをどう組むか
時間を書き出すほうが、感覚に頼るより効きます。毎月の集まりは何回か、どの日を2人のために空けるか、先に相手に伝えてから、友人の誘いに返事をします。同僚の事を全部家に持ち帰って話す必要はありません。話す前に、相手に聞いてほしいのか、一緒に解決策を考えてほしいのかを自分に問いましょう。今は1人なら、まず自分の友人の輪を見極めておくと、将来の関係の中でそれがどれだけの場所を占めるかがわかります。
星格には採っていない説もあります。パートナーとあなたの友人の輪に重なりがあり、同級生・同僚・共通の友人が恋愛のきっかけになる、という読みです。これは説の1つにすぎず、自分に当てはめる必要はありません。
奴僕宮の化忌が子女宮に入る
気がかりが、友人・同僚・部下の輪から、あなたが導く相手へ流れます。これが飛星派の、忌が子女宮に入る線の読みです。子ども、生徒、年下の人、あるいはあなたが育てている部下がその対象です。
人を導くことがなぜ手放せないのか:忌が子女宮に入る
星格の子女宮は、子どもや年下の人をつかさどり、あなたが人を導き、作品をつくる方法も見ます。奴僕宮(星格では交友宮)も部下を含むので、2つの宮は人を導くという点で重なります。忌が対等な関係から人を導く宮へ飛ぶと、飛星派はこう読みます。部下や年下の人の様子に特に敏感で、相手の表情ひとつ、うまくいかなかった一度が心に残ります。友人の子どもや同僚の家庭の事も、気にかかりやすくなります。子どもがいない人にも同じようにあてはまり、人を導く、教えるときに心に留めている部分と読みます。
子女宮の対宮は田宅宮なので、忌は田宅宮を沖します。先生方はこう補います。人を導く気持ちが家に持ち帰られ、家のリズムの一部が占められる、と。この句は先生方の延伸で、星格の宮位のページには書いていません。
子女宮の側:太陰化忌がやや高く、同坐の太陰も多い
この忌を子女宮に受けた盤は21,049枚で、8.0%です。太陰化忌が最も高く11.3%、天同化忌と巨門化忌が並んで最低の9.2%で、10種の差は約2ポイントなので順位はつけません。星格の命宮化忌の描写を言い換えて、たとえとして使います。太陰化忌は感情を心の中にしまい込み、天機化忌は次の一手を何度も考える感じです。
抽出調査で、忌星と子女宮に同坐する主星は、太陰が約21%で、2位の太陽(約17%)より約4ポイント高く、この宮でよく見られる組み合わせです。忌星は全体に明るめで、廟・旺が47%近く、陥は12%しかありません。星格に明暗の読み方はなく、一部の先生は、明るいときはこの気がかりが安定した忍耐になり、暗いときは心配のまま止まりやすいと考えます。
子女宮の線:人を導く力の使い方と、相手に空間を残すこと
まず期待を口に出します。部下や年下の人を導くときは、今月その人に何をしてほしいかを数分かけて書き出すほうが、あとから表情で推し量るより役立ちます。定期的に時間をとって1対1で話し、相手が自分の考えを話せる機会をつくりましょう。相手の決定権を少し残してください。あなたが手放したその分が、相手の育つ空間になることが多いのです。
別の先生は、子女宮をあなたの作品や創作と見て、忌は作品を人がどう見るかを特に気にすることだと読みますが、この読みは星格では採っていません。この線が描くのは心の力であり、あなたの子どもやあなたが導く人を評価するものではありません。
奴僕宮の化忌が財帛宮に入る
義理とお金が結びつく、というのが、飛星派の、忌が財帛宮に入る線のいちばん一般的な読みです。ごちそう、共同出資、同僚どうしのお金の事が、あなたの心に留まるところです。
義理とお金の境目:忌が財帛宮に落ちる
星格の財帛宮は、お金がどう入りどう出ていくかを見て、お金に対する心構えも見ます。忌が人間関係からお金へ飛ぶと、よくある場面はこうです。食事の会計は誰が払うか、貸し借りを口に出すかどうか、共同出資の分け前をどう話すか、同僚への祝儀や香典をどう加減するか。友人が出費をさせるわけではなく、この種のお金に対するあなたの感じ方が、一般のお金の事より敏感だということです。
忌が財帛宮に入ると、対宮の福徳宮にも及びます。先生方はこう注意します。人付き合いのお金の事をはっきり話していないと、気楽な気分も一緒に占められる、と。これは延伸の説です。
財帛宮の側:太陰化忌がやや多く、同坐の主星は3星が並ぶ
財帛宮が忌を受けたのは21,189枚、8.1%です。太陰化忌が11.9%、廉貞化忌が10.5%、貪狼・天機・太陽・巨門の4種が9.1%から9.5%の間で、太陰化忌だけがやや多く、残りは各約10%です。財帛宮に同坐する主星は、貪狼が約17.6%、巨門が約17.4%、太陰が約16.8%で、どれも抜けていません。星格が化忌星の命宮坐を表す言葉を借りて描きますが、定説とは受け取らないでください。武曲化忌は何でも自分で背負い込み、お金と大きな決断が心に引っかかる感じ、貪狼化忌は何でも欲しいのに自分はまだ足りないといつも思う感じです。
輝度はやや暗めで、陥の割合(17.8%)は平均より3ポイント以上高くなっています。星格に明暗の解釈はなく、先生方の間の説では、明るいと人脈のために喜んでお金を使い、見返りも見えるのに対し、暗いと、使ってから自分の望みではなかったと気づく感じです。
義理のお金は先に話しておく:財帛宮の忌の整え方
ルールを口を開く前に決めます。お金を貸す前や共同出資の前に、誰がいくら出すか、いつ精算するかを先に決め、メッセージに書いて残します。義理の予算は自分で決め、決めたらその通りに進め、毎回その場で迷わないようにします。部下や同僚へのごちそうも、今年は何回と先に考えておくと、あとで後悔しにくくなります。
星格が採っていない別の読みもあります。人脈があなたの収入の経路であり、忌はその経路に力をかけて手入れする必要があることを示す、と考える先生がいます。これは説の1つで、お金の実際の動きは、財帛宮の主星と命盤全体で見ます。
奴僕宮の化忌が疾厄宮に入る
友人・同僚との付き合いの気がかりが、あなたが心に背負う圧力と感情に変わる、というのが、飛星派のこの線の解釈です。この段は圧力と感情の流れだけを扱い、体には触れません。
忌が疾厄宮に入る:人間関係の事がどう圧力になるか
星格の疾厄宮は、一方で体質、もう一方で圧力に向き合い感情を処理する方法を見ます。ここでは後半だけを使います。忌が奴僕宮から疾厄宮へ飛ぶと、よくある読みはこうです。人間関係の小さなことを持ち歩きます。たとえば返事をしなかった一言、会議の空気などが、しばらくたっても心に影として残ります。
忌が疾厄宮に入ると、対宮の父母宮も沖されます。先生方の延伸はこうです。圧力が、目上の人や上司との付き合いにも響き、少し緊張したものになる、と。これは延伸の読み方で、命盤全体を見る必要があります。
疾厄宮の側:太陰化忌と天同化忌が多く、天機化忌が最少
全体で21,929枚がこの疾厄宮に行き、8.3%を占めます。太陰化忌が12.2%、天同化忌が11.5%、天機化忌は7.8%しかなく、最多と最少の差は4.4ポイントで、12本の線の中で10種の忌星の開きが最も大きい線です。疾厄宮に同坐する主星は、太陰が約20%で、2位の武曲の16.5%より3ポイント余り高くなっています。星格の命宮化忌の句でたとえると、天同化忌は場の雰囲気を前に置き、自分の望みを後ろに回す感じ、文曲化忌は言葉が繊細なのに誰にも本当には聞いてもらえないと感じる感じです。
輝度は明るめで、廟・旺が半数を超え(50.5%)、陥は11%しかありません。星格に明暗の記述はなく、先生の中には、明るいと圧力が来ても自分で消化でき、暗いと胸にこもりやすいと言う人がいます。
人間関係の圧力をどう下ろすか:疾厄宮の線の使い方
まず、この圧力は出来事そのものから来ているのか、場の雰囲気から来ているのかを見分けます。出来事の部分は、今日できる小さな動作を1つ挙げます。雰囲気の部分は、信頼できる人に一度話すと、話し終えただけで少し軽くなることがよくあります。人間関係の場が終わったあと、数分間メッセージに返事をしない余白をとり、感情をまず着地させましょう。
先生の中には、この線は人間関係の圧力が長く残ることを表すと言う人がいます。これは別の流派のより重い説で、星格では採っていません。星格が採るのは圧力の流れの読みだけで、より重い結論は出しません。この線が補うのは、圧力がどこへ向かうかだけです。命盤全体は主星とあわせて見てください。
奴僕宮の化忌が遷移宮に入る
友人・同僚への気がかりを外に持ち出します。外出、付き合い、環境が変わるときに、人間関係への気持ちが特に重くなる、というのが、飛星派の、忌が遷移宮に入る線の読みです。忌が遷移宮に座ると、力は同時に真向かいの命宮にも及びます。
忌が遷移宮に入る:外での人間関係の場面に特に気を使う
星格の遷移宮は、慣れた輪から出たあと、あなたが外の世界にどう応じるかを見ます。奴僕宮の忌がこの宮に飛ぶと、よくある読みはこうです。集まり、イベント、新しい職場に行くと、場の一人ひとりの反応に敏感になり、帰宅してからも、誰が何を言ったかを思い返します。
忌は命宮を沖します。つまり、あなた自身に及ぶということです。平たく言えば、外での人間関係への気持ちが、あなたの状態に戻ってきて、圧力を感じるのは命宮の側です。
遷移宮の側:命宮が空宮になる割合が2倍に高い
遷移宮に入る忌は21,568枚で、8.2%です。天同化忌が11.0%、巨門・武曲・太陰が各約10.7%、天機化忌と太陽化忌が最少で8.3%と8.2%、最多より2ポイント余り低くなっています。星格が命宮化忌の様子を書いた句を、たとえとして借ります。巨門化忌は言いたいことを飲み込んで心の中で繰り返し議論する感じ、貪狼化忌は欲が多く才能も多いのに自分は足りないと感じる感じです。
注目すべき数字が1つあります。抽出調査では、この線の命宮に主星がない盤は32%で、全体は約16.5%なので、2倍に高くなっています。命宮が空のときは対面の遷移宮の主星を見ますが、忌がまさにこの宮に落ちています。この線の忌星は12本の線の中で最も暗く、陥と不が26.4%で最高、廟・旺は38.5%で最低です。星格に明暗の記述はなく、一説では、明るいと外の場でそつなく振る舞え、暗いと疲れやすいそうです。
外出や環境が変わる前に、遷移宮の線で最初にすること
集まりに行く前に、どのくらいいるかを決め、帰りたくなったときに口に出せる理由を1つ用意しておくと、その場で話しながら帰るかどうかを計算しなくて済みます。引っ越し、転職、出張で新しい環境に入るときは、慣れるまでの期間を見込み、最初の1週間で全員と親しくなろうとしないでください。帰宅後も場の細部を思い返してしまうなら、2行に書くだけにし、書いたら再生をやめます。
先生の中には、遷移宮を外の世界へ見せるイメージと見て、忌は人からどう見られるかを気にすることだと読む人がいますが、この読みは星格では採っていません。この線は心の力だけを描いていて、外出先での実際の状況は、遷移宮の主星に戻って見る必要があります。
奴僕宮の自化忌
奴僕宮(星格では交友宮)の自化忌とは、奴僕宮の天干に対応する化忌星が、ちょうど奴僕宮自身に座る場合です。飛星派は、友人・同僚への気がかりが外へ送り出されず、その場で回り続け、来るのは早く、散るのも早い、と読みます。
忌が外に出ず、奴僕宮(星格では交友宮)自身に落ちる
計算は3ステップです。生まれ年の天干から宮干を出し、奴僕宮の天干で忌星を調べ、その星が奴僕宮の中に座っているかを見ます。座っていれば、盤面では ↻ と描かれ、飛星派では離心自化と呼びます。星格の自化の読み方は、来るのが早く散るのも早い、というものです。そのため、奴僕宮の自化忌によくある姿は、友人や同僚の一言を数日心の中で回し、回し終えると本当に手放せて、あまり覚えていない、というものです。
自化忌の特徴は、誰か特定の人とではなく、自分と自分が引っ張り合うことです。先生の中には、友人の輪の出入りがやや頻繁になる、と別の見方をする人もいます。星格では採っておらず、参考にとどめます。
自化忌の盤はどれだけあるか、どの星が化けるか
全盤面のうち22,937枚が自化忌で、8.7%を占め、命盤数は12本の線の中で首位です。太陰化忌が約11.0%、武曲化忌が10.7%、巨門化忌と天同化忌が各約10.4%、廉貞化忌が最も少なく9.1%で、どの星も9%から11%の間にあり、特に目立つ星はありません。星格が化忌星の命宮坐を書いた句をたとえとして借ります。天同化忌は場の雰囲気を前に置き、自分の望みを後ろに回す感じ、武曲化忌は何でも自分で背負い込み、簡単には口を開かない感じです。
抽出調査で、奴僕宮に主星がない盤は3.4%しかなく、全体は約16.5%です。主星がないとき、忌星は必ず文昌か文曲です。輝度は明るめで、半数近くが廟・旺(47.9%)です。星格に明暗の読み方はなく、先生の中には、明るいと友人の話を真剣に聞き、暗いと自分にがっかりしやすいと言う人がいます。
自化忌の出口:繰り返し考えることに結末を残す
自化忌の要点は、考えを抑え込むことではなく、考えに終わる場所を与えることです。人間関係でつかえている一言を、直接の質問に変え、相手に一言聞くか、会って話してはっきりさせたほうが、3日間推測するより早く済みます。推測しきれない部分は書き出して一晩置くと、翌日にはたいてい1回り小さくなります。
命盤全体の下地は、やはり主星と生年四化です。抽出調査で、この種の盤のうち忌星が生年化忌でもあるものは約9%で、そのときは2つの層を分けて読みます。生年化忌は生まれたときから持つ気がかり、自化忌はその気がかりがどう流れるかを語ります。もともと人間関係の事をあまり考えないなら、この線を無理に当てはめなくてかまいません。
奴僕宮の化忌が官禄宮に入る
飛星派の読みでは、友人・同僚・部下の事が直接仕事の中に入り、あなたが手放せない一部になります。仕事上の人間関係は、仕事そのものより心を占めることが多いのです。
忌が官禄宮に入る:仕事の内容より同僚と部下に気を使う
星格の官禄宮は、仕事とキャリアの進め方をつかさどります。同僚と部下はもともと奴僕宮(星格では交友宮)に含まれるので、忌が官禄に入る読みはとても直接的です。仕事で特に手放せないのは、事ではなく人です。誰と誰が合わないか、新人が馴染めるか、自分のどの一言が足りなかったか、といったことが、報告書よりも頭を占めがちです。
忌は夫妻宮を沖します。これは飛星派の補足です。仕事のあとも同僚の事を処理していると、パートナーと過ごす時間が圧縮されるので、パートナーがいる人は気をつけてください。
官禄宮の側:貪狼化忌がやや多く、命宮の空宮がやや高い
官禄宮に落ちた忌は22,612枚で、8.6%を占めます。貪狼化忌が11.2%、巨門化忌・武曲化忌・天機化忌がいずれも約10.5%、廉貞化忌が最少の8.9%です。忌星と同坐する主星は、貪狼が約20%、巨門が約18.5%で、どちらも多く見られます。星格が化忌星の命宮坐を書いた句を、たとえとして借ります。貪狼化忌は才能も考えも多いのに、まだ足りないと感じやすい形、天機化忌は次の一手を何度も考え、細かくなるほど動けなくなる形です。
抽出調査では、この線の命宮の空宮が約22%で、全体の16.5%より高くなっています。明暗はやや暗めですが、平均との差は3ポイントに届きません。星格に明暗の解釈はなく、先生の中には、明るいと人間関係への気がかりを管理の細やかさに変えられ、暗いとあらゆることに気を配りすぎる形になりやすい、と言う人がいます。
仕事の事と人の事を分けて記録する:官禄宮の忌の収め方
仕事を2冊の帳簿に分けます。業務の事を1冊、人の事を1冊です。人の事の帳簿には2種類だけ書きます。相手にしてほしいことと、まだ返事をしていないメッセージで、書き終えたらそこで一区切りとします。人を導くときは、やり方より先に期待を伝えると、部下は推測せずにすみ、あなたもあとで取り繕わなくてすみます。
別の読みもあります。この線は人脈で仕事を切り開くことを表し、友人が仕事の機会を運んでくる、というものですが、星格では採っていません。これは説の1つです。どちらの読みも、誰があなたによくするか悪くするかを予測するものではなく、心の力が人間関係のところに置かれている、と述べているだけです。
奴僕宮の化忌が田宅宮に入る
人間関係への気がかりが、家と住まいの空間にまで広がります。飛星派の見方では、友人・同僚の事を家に持ち帰るか、家の段取りが人付き合いで乱されやすくなります。
忌が田宅宮に入る:人間関係の事が家に入ってくる
星格は不動産と家庭環境を田宅宮に置き、家の中でくつろげるかどうかにも関わります。忌が対等な関係から家へ飛ぶと、よくある場面はこうです。仕事のあとも同僚のメッセージが入り続ける、友人が訪ねてくるときに家を片付けるかどうか、引っ越しや住まいを変えるときに周りの人の意見が特に多い、といったものです。
対宮は子女宮で、忌は子女を沖します。先生方の中には、人を導く、年下の面倒を見る力も家の雰囲気に引っ張られる、と言う人がいます。これは延伸の説です。
田宅宮の側:12本の線の中で忌星が最も明るい線
田宅宮が受けた忌は22,444枚で、8.5%です。巨門化忌と天機化忌が各約10.9%、武曲化忌が約10.6%、太陰化忌が最少の7.6%で、最多より3ポイント余り低くなっています。田宅宮で忌星と同居する主星は、天機が約18%、巨門が約17%、武曲と太陰が各約16.5%で、どれも多く見られます。星格の命宮化忌の描写を、たとえとして借ります。巨門化忌は言いたいことを先に飲み込んで自分の中で繰り返し議論する形、廉貞化忌は原則が多く感情も濃く、人と張り合いやすい形です。
輝度がこの線の特色です。忌星が陥なのは9.3%、陥と不を合わせて16.4%で、どちらの数字も12本の線の中で最も低く、廟・旺は52.4%で最も高くなっています。星格に明暗の記述はなく、耳にした説では、明るいと家は友人と気楽に会える場所、暗いと人の出入りが多く静かになりにくい感じです。
家に人間関係の線引きを設ける:田宅宮の線の使い方
家に簡単なルールを幾つか決めます。何時以降は仕事のメッセージに返さない、友人が来るときは前日までに伝える、自分だけの部屋か一角を1つ持つ、などです。ルールが具体的なほど、毎回その場で人を断らずにすみます。引っ越しや改装のときは、先に誰の意見を聞き、誰の意見は聞くだけにするかを決めておくと、全員に一票ずつある状態を避けられます。
先生の中には、田宅宮を財庫と呼び、忌が入るのは庫の中のものが義理に引かれていくことだと読む人もいます。これは別の流派の読みで、星格では採っていません。星格が採るのは心の力の流れという読みだけで、誰が何を失うとは言いません。
奴僕宮の化忌が福徳宮に入る
人間関係の輪が内心の居心地を決める、というのが、飛星派の、忌が福徳宮に入る読みの主な方向です。友人や同僚とうまく付き合えているかどうかが、あなたの気分に直接影響します。
忌が福徳宮に入る:気分が身近な人とともに上下する
星格は、福徳宮で精神生活と趣味を見て、内心の居心地も見ます。忌が奴僕宮からこの宮へ飛ぶと、よくある読みはこうです。気分が身近な人とともに上下し、友人の一言で1日中気分が悪くなり、同僚の場の空気が、仕事のあとに自分のことをしたくなるかどうかに直接響きます。多くの人が好きな趣味も、友人の輪に支えられています。
忌は財帛宮を沖します。先生の中には、気分が人間関係に占められると、お金の使い方の判断も影響を受けやすい、と言う人がいます。これは延伸の説です。
福徳宮の側:天機化忌と太陽化忌がやや多く、同坐は巨門と貪狼
福徳宮が受けたのは22,736枚で、8.7%、命盤数は2位で、自化忌にだけ及びません。天機化忌が11.7%、太陽化忌が11.1%、天同化忌が10.5%、太陰化忌が最少の8.2%です。福徳宮で忌星と同居する主星は、巨門が約20%、貪狼が約19%で、2つの差は2ポイントに届きません。星格が化忌星の命宮坐を書いた句で表すと、天機化忌は次の一手を何度も考え、貪狼化忌は趣味が多すぎて何でも手を出したくなり、どれも十分にできないと感じる形です。
明暗は平均とほぼ同じです。星格に明暗の記述はなく、先生の中には、明るいと人間関係が趣味の養分になり、暗いと人間関係が気力を消耗することに近い、と言う人がいます。
誰のためでもない時間を自分に残す:福徳宮の忌の使い方
毎週、自分だけのための空き時間を1つ組み、人と会わず、メッセージに返さず、ただ好きなことを1つします。この空き時間は、デートの約束のようにあらかじめ予定表に書いておくと、急な誘いを防げます。友人の輪に、いつも気力を消耗させる人がいても、必ずしも縁を切る必要はなく、まず会う頻度と長さを調整できます。
星格が採っていない別の説もあります。友人の輪そのものがあなたの娯楽の源で、忌はその娯楽を保つのに力が要ることを表す、というものです。自分の経験と照らし合わせてみてください。
奴僕宮の化忌が父母宮に入る
忌星が父母宮に落ちると、飛星派は、友人・同僚への気がかりが、目上の人、上司、権威のほうへ流れ、対等な付き合いの気持ちと上下の関係が互いに引っ張り合う、と読みます。
忌が父母宮に入る:対等な関係と上下の関係が重なる
星格の父母宮は、父母や目上の人との縁を見て、権威や制度に向き合うときの姿も見ます。宮位の表には、文書と証書にも触れています。忌が対等な関係から上下の関係へ飛ぶと、よくある場面はこうです。同僚どうしの空気が、上司にどう向き合うかに影響する、あるいは目上の人の前でかえって、友人にもらった意見を思い出す、といった形です。父母と同居していない人は、目上の人を恩師や上司と読めます。
別の先生は、父母宮の文書をもっと広く読み、名分、資格、契約まで含めます。この延伸に従うと、父母に入る忌は、人付き合いの中での契約や資格も含みます。星格の宮位の表は文書と証書だけを書いていて、この一層は先生方の説です。
父母宮の側:廉貞化忌と天機化忌が先頭
父母宮が受けたのは22,233枚で、8.5%です。廉貞化忌が11.4%、天機化忌が11.3%、巨門化忌が10.7%、太陰化忌が最少の8.0%で、差は3ポイント余りです。父母宮で忌星と同坐する主星は、太陰が約17.5%、廉貞と天機が各約17%で、互いに近い値です。星格の命宮化忌の描写を、たとえとして借ります。廉貞化忌は原則が多く感情も重く、人にも自分にも張り合いたがる形、天機化忌は次の一手を繰り返し思案し、細かく考えるほど動けなくなる形です。
忌星は明るめで、廟・旺が半数近く(48.9%)、陥と不は17%しかありません。星が明るいか暗いかについて、星格には記述がなく、先生の中には、明るいと目上の人への筋の通った敬意、暗いと上司の態度を心に留める感じに近いと言う人がいます。
目上の人や上司との付き合いで、父母宮の線をどう加減するか
対等な関係と上下の関係を切り替えるとき、まず1つ問いを立ててみてください。この件で私が求めているのは、相手の理解か、相手の承認か、と。前者なら友人に話すようにそのまま言えますが、後者は数字と期限が必要です。上司への報告のリズムを決めておき、たとえば週1回の簡単な更新をするほうが、あとで説明するより役に立ちます。目上の人には、お互いに気を緩めている時間を選んで話すほうが、急に切り出すより楽です。
忌が父母宮に座ると、真向かいの疾厄宮にも及びます。ここでは圧力と感情だけを扱います。上下の圧力が積み重なると、人間関係をどう処理するかに影響します。先生の中には、貴人から読み、目上の人や上司を人脈の上流と考える人がいますが、この読みは星格では採っていません。
よくある質問
奴僕宮の化忌がどの宮に入るかは、どう計算しますか?
命盤を出したら、奴僕宮(星格では交友宮。盤によっては僕役宮と書かれます)の天干を探し、十干に対応する化忌星を調べます。その星が座っている宮が落点です。奴僕宮自身に落ちる場合は、自化忌です。
僕役宮の化忌、奴僕宮の化忌、交友宮の化忌は同じことですか?
同じ1本の線です。書物やソフトによってこの宮の呼び方が違い、僕役・奴僕・交友はすべて同じ1つの宮を指し、友人・同僚・部下をつかさどります。星格では交友宮に統一していますが、日本語の宮名では奴僕宮と呼びます。
奴僕宮の化忌は『紫微斗数全書』の説ですか?
違います。『全書』の原文には宮干飛化がありません。これは後の飛星派の方法で、各宮自身の天干で化を出します。生まれ年の天干で決まる生年四化とは別物なので、分けて読んでください。
奴僕宮の化忌は、友人にだまされる、人望がないという意味ですか?
違います。1枚の盤が落ちる先は1か所だけで、12本の線はそれぞれ約12分の1ずつです。この線が語るのは、人付き合いの心の力がどこへ向かうか、つまり友人や同僚と付き合うとき、特に気にかけるところです。人望の良し悪しや、誰があなたにどう接するかを予告するものではありません。
奴僕宮の化忌がある宮に入る場合と、その宮の化忌が奴僕宮に入る場合は、どう違いますか?
出発点で見分けます。奴僕宮の化忌がある宮に入るのは、友人・同僚への気がかりがその領域へ流れることです。ある宮の化忌が奴僕宮に入るのは、その領域の気がかりが人間関係の輪へ流れることです。1枚の盤に2本の線が並び立つことがあり、それぞれ別々に読みます。
奴僕宮(星格では交友宮)の化忌が命宮に入ると、友人に振り回されやすいという意味ですか?
飛星派が読むのは、あなたが人のことを心に留めておく習慣であって、友人が必ずあなたを振り回すということではありません。人のために一歩余計に考える傾向で、役割分担や線引きをはっきり伝えることで調整できます。
きょうだいがいない場合、奴僕宮の化忌が兄弟宮に入るのはどう見ますか?
兄弟宮は同世代の協力や張り合いも見るので、友人・同級生・同僚をきょうだいのように気にかけ、返事を期待している、と読めます。血のつながったきょうだいがいなくても、この線の使い方には影響しません。
奴僕宮の化忌が夫妻宮に入るとき、友人の輪と恋愛の予定が重なったらどうしますか?
飛星派が語るのは、あなたの心の力を友人の輪と恋愛の間でどう配分するかです。実用的な方法は、先に自分の必要を伝えることです。たとえば、今月は決まった集まりが2つあるので、週末のどちらかの日を2人のために空けたい、と具体的な時間にして話し合います。
奴僕宮の化忌が子女宮に入ると、子どもや部下を導くときにどこでつまずきやすいですか?
飛星派が語るのは心の力がここにあるということで、あなたがどう管理するかには触れていません。細やかに育てる形で現れる人もいれば、不安で何度も聞いてしまう形で現れる人もいます。違いは、忌星がどの星か、輝度、そして普段どう線引きをしているかにあります。
子どもがいない場合、奴僕宮の化忌が子女宮に入るのはどう読みますか?
子女宮はあなたが導く人も見るので、生徒・年下の人・部下を気にかけていると読めます。友人の子どもや、あなたが面倒を見ている後輩も、この宮の範囲に入ります。
奴僕宮の化忌が財帛宮に入るとき、友人にお金を貸す件はどう見ますか?
飛星派の要点は、この種のお金の事にあなたが特に敏感ということで、貸したお金が戻るかどうかの予言ではありません。実用的な方法は、貸す前に、自分が手放せる金額を考えておき、そのうえで返済方法を話すことです。
奴僕宮の化忌が疾厄宮に入るとき、人間関係の圧力が大きい場合、自分の分か他人の分かをどう見分けますか?
自分に問うてみましょう。これが他の人に起きたことなら、私は同じように緊張するだろうか、と。そうでなければ、多くは相手の感情まで一緒に背負っています。相手の反応と自分の気持ちを2行に分けて書くと、たいてい分けられます。
奴僕宮の化忌が遷移宮に入ると、忌沖命宮とはどういう意味ですか?
遷移宮の対宮は命宮で、忌が遷移宮に座れば、沖を受けるのは命宮です。飛星派は、外での人間関係への気持ちが、あなた自身に戻ってくる、と読み、圧力を感じるのは命宮の側とします。心の力の向きを知らせるもので、何かが起こると予告するものではありません。
命宮に主星がなく、奴僕宮の化忌が遷移宮に入る場合はどう読みますか?
命宮が空宮なら対宮の遷移宮の主星を見ますが、忌がまさにこの宮に落ちているので、借りた星は人間関係への気がかりを帯びやすくなります。まず借りた主星を読み、そのうえでこの線を補足として使ってください。
奴僕宮の自化忌の人は、なぜ友人にわかってもらえないと感じやすいのですか?
飛星派は自化忌を、言葉が心の中で回り、送り出されていないものと読みます。相手はあなたが何を考えているかを知らないので、応じにくくなります。考えを一度友人に話すほうが、自分で3日間考えるより役に立つことが多いです。これは読み方であり、性格の判決ではありません。
奴僕宮の自化忌と、奴僕宮の生年化忌は何が違いますか?
生年化忌は生まれ年の天干で決まり、生まれたときから持つ気がかりです。自化忌は奴僕宮自身の天干から化けたもので、その星がちょうどこの宮にあるかどうかを見ます。両方が同時にあってもよく、それぞれ1層ずつ読み、1つの言葉に混ぜないでください。
奴僕宮の化忌が官禄宮に入るとき、会社でいちばんつまずきやすいのはどこですか?
飛星派が語るのは、あなたが同僚や部下の事を心に留め、多くを注いでいるということで、人望について述べているのではありません。つまずきやすいのは、業務より人の事が心を占めることです。誰がどう考えているか、誰がきちんと面倒を見てもらえているか、といったことです。うまく注げば、人を導き、チームを気にかける人になります。
奴僕宮の化忌が田宅宮に入ると、友人や同僚が不動産に影響しますか?
この線は不動産の結果を語りません。飛星派が読むのは、人間関係の気がかりが家にまで及ぶこと、つまり人を家に入れるかどうか、家の段取りが友人の事に影響されるかどうかです。不動産の行方は、田宅宮の主星と命盤全体で見ます。
奴僕宮の化忌が田宅宮に入るとき、家で自分の空間をどう保ちますか?
まず家に固定したルールを1つ決めます。たとえば仕事のメッセージの締め切り時間です。そのうえで、家のどの一角では来客を迎えないかを決めます。具体的な線引きは、その時の気分で断るよりも続けやすいです。
奴僕宮の化忌が福徳宮に入るとき、なぜ他人の感情が1日中私の気分に影響するのですか?
飛星派の読みでは、あなたは人間関係を自分の気分の一部として気にかけています。実用的な方法は、気分に影響する場に出会ったとき、まず自分が本当に望んでいるのは何かを書き出し、そのうえでどれだけ応じるかを決めることです。
奴僕宮の化忌が父母宮に入るとき、上司との付き合いでいちばんつまずきやすいのはどこですか?
飛星派が語るのは、対等な関係の気持ちを上下の関係に持ち込むということで、上司が付き合いやすいかどうかを判断しているのではありません。上司の反応に敏感になる形で現れる人もいれば、同僚の上司への見方を特に重視する形で現れる人もいます。
命盤を出して、各宮の天干を見れば、これらの飛化を自分の盤で確かめられます。
他の宮の化忌
ここに書いたのは一般的な読み方です。あなた自身の命盤では、星の明るさ、三方四正、流年によって変わってきます。
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