紫微斗数の副星・六煞星

地空星とは?

地空星はひらめきの星。発想は型破りですが、空回りもしやすい星です。

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地空星(ちくうせい)は、六煞星(ろくさつせい)の中でいちばん「虚」の星です。書によっては天空星とも呼ばれます。擎羊星のようにぶつかるのでも、陀羅星のように長引かせるのでもなく、物事を空振りさせやすい星です。計画はとても美しいのに、最後には手の中に残らない。けれども同じ「空」は、世俗にとらわれない発想や、人が思いつかないひらめきでもあります。地空星のある宮でいちばん必要なのは、もっと多くのアイデアではなく、アイデアを地面に下ろすことです。自分の地空星がどの宮にあるかを知るには、まず命盤を作ってみてください。

地空星はどんな星か

地空星は六煞星に属し、星格ではその持ち味を「空亡の星」としています。発想が世俗離れしていてひらめきがある一方、空振りしやすく、現実離れしがちです。かみくだいて言えば、地空星はひらめきの星で、頭はよく少し高いところを漂っています。

まず名前について、ひとつ注意があります。『紫微斗数全書』はこの星を「天空」と書き、地劫星と合わせて「天空地劫」と呼んでいます。のちに一部の配置法では、別の小さな星にも天空という名前がついたため、区別するために、今の命盤ではこちらを地空と呼ぶことが多くなりました。星格も地空を使っています。古書で「天空」を見かけたら、それはこの星のことです。日本の古い書籍で天空星と呼ばれているのも、多くはこの星です。

地空星の配置:生まれた時辰だけで決まる

地空星と地劫星(ちごうせい)は対になる星で、位置は生まれた時辰だけで決まります。『全書』巻二の「天空地劫訣」にはこうあります。

亥の上より子を起こし、順に劫を安ず。逆に向かえば便ち是れ天空の郷なり。

亥の宮を子の刻として、生まれた時辰まで順に数えたところが地劫星、逆に数えたところが地空星です。原文は例も挙げています。

如し子の時の生まれならば、劫空倶に亥の宮に在り。若し丑の時の生まれならば、劫は順に子の宮に在り、空は逆に戌の宮に在り。若し午の時の生まれならば、劫空倶に巳の上に之を安ず。

ですから子の刻と午の刻に生まれた人は、地空星と地劫星が同宮します。それ以外の時辰では、片方は順、片方は逆に分かれます。時辰だけで決まるので、同じ時辰に生まれた人の地空星は、みな同じ十二支に入ります。生まれた年も月も日も関係ありません。地空星と地劫星には、廟・旺・利・陥のような輝度はありません。

古書の言葉と、今の読み方

『全書』巻二には、天空が命宮にある場合の歌があります。

命、天空に坐すれば定めて出家す。文昌・天相は実に誇るに堪えたり。

「出家」は昔はとても具体的な進路でした。今の暮らしに置き換えると、世間の物差しにあまり縛られない、ということに近いでしょう。お金や地位にはそれほど執着せず、考え、信じるもの、創作のほうを大事にします。後半は、文昌星や天相星と出会うとかえって称えるべき形になる、という意味です。地空星のひらめきは、書いて整理する力のある星と出会うと、落ち着く場所を得ます。

『全書』は天空を語るときに、よく項羽を引き合いに出し、英雄でも運が天空にさしかかれば崩れる、と言います。この古人の話は、全書に登場する古人・下で詳しくまとめています。

地空星が命宮にある場合

地空星が命宮にある人は、「発想がちょっと変わっている」と思われることがよくあります。物事を見る角度が人と違い、流行や常識をそれほど気にせず、新しいコンセプトに惹かれやすいです。クリエイター、研究者、デザインや企画の仕事をしている人の命盤には、よく目立つ地空星があります。

つまずきやすいのは空振りです。アイデアはたくさんあるのに、実行の部分がよく途切れます。お金や現実的なことにあまり気が向かず、いざ必要になってから準備が足りないと気づくこともあります。

地空星が命宮にある人へのアドバイスはひとつです。アイデアにはそれぞれ具体的な次の一歩をセットにし、現実的な相棒に進み具合を見てもらうこと。あなたは飛ぶ担当、相棒はあなたを着地させる担当です。

十二宮での地空星

地空星のある宮では、その分野のことに「空」の感覚が出やすくなります。期待は高く、実際に手にするものは少なめで、常識にもあまり縛られません。

  • 命宮:発想が世俗離れしていて、ひらめきがある。上で話したとおりです。
  • 夫妻宮:恋愛に理想のイメージを持ちやすく、現実とのあいだにずれが出がちです。相手に察してもらうのを待つより、自分の期待をはっきり言葉にしましょう。
  • 財帛宮:お金にあまり執着せず、貯めるのも少し苦手です。自動積立のように、お金のことは決まったルールに任せるのが合っています。
  • 官禄宮:創造性やコンセプトが求められる仕事に向いていて、毎日くり返す決まった流れには向いていません。計画は小さなステップに分けると最後までやり切れます。
  • 遷移宮:外では思いがけない展開がよくあり、予定が急に取りやめになることもあるので、スケジュールには余白を残しておきましょう。
  • 福徳宮:精神生活が豊かで、抽象的な問いを考えるのが好きですが、考えすぎやすくもあるので、地に足をつける習慣が必要です。
  • 疾厄宮:ここで見るのはストレスの出方です。地空星がここにある人は、考えすぎからストレスが生まれやすいので、規則正しい生活が何より大切です。

地空星を読むときは、同宮する主星を見ます。主星が安定していれば地空星はひらめきになり、主星そのものもふわふわしているなら、着地させる習慣がいっそう必要になります。読む順番は六煞星の回に、対宮と三合の宮を合わせて見る方法は三方四正の回にまとめています。

地空星と合わせて見る星

  • 地劫星:片方は順、片方は逆で、子の刻と午の刻では同宮します。2つがある宮を両側からはさむ形は空劫夾と呼ばれ、その宮のことは両方向から空振りしやすくなります。
  • 禄存星・化禄:禄存星(ろくぞんせい)や化禄が地空星・地劫星と出会う形は禄逢空劫と呼ばれ、恵みが来ても去っていきやすくなります。
  • 天府星:天府星(てんぷせい)は財の倉庫の星で、地空星・地劫星と出会う形を後世は空庫と呼びました。倉庫はあっても、足りないと感じやすい形です。
  • 旬空・截空:命盤には旬空や截空のような空亡もあります。地空星とは別のものですが意味は近く、どちらも物事が虚になりやすく、着地させることがより大切になります。説明は小さな星の回にあります。

よくある質問

地空星と天空星は同じ星ですか?

『紫微斗数全書』が「天空」と書いている星が、今の命盤の地空星です。のちに一部の配置法で別の小さな星にも天空という名前がついたため、区別するために、こちらは地空と呼ばれることが多くなりました。古書で「天空地劫」とあれば、地空星と地劫星のことです。

地空星が命宮にある人はどんな性格ですか?

たいていは発想が世俗離れしていてひらめきがあり、常識や世間の物差しにあまり縛られず、お金や地位より理想や創作に心を向けます。つまずきやすいのは、アイデアは多いのに実行が少ないことです。アイデアごとに具体的な次の一歩をセットにするのが、地空星が命宮にある人にとっていちばん実用的な習慣です。

地空星の配置はどう出しますか?

地空星は生まれた時辰だけで決まります。亥の宮を子の刻として、生まれた時辰まで逆に数えたところが地空星、順に数えたところが地劫星です。子の刻と午の刻に生まれた人は、地空星と地劫星が同宮します。同じ時辰に生まれた人の地空星は、みな同じ十二支に入ります。

地空星が財帛宮にあると、お金に困りますか?

そうとは限りません。地空星が財帛宮にあるのは、お金に執着せず、貯めるのが少し苦手、ということに近く、収入が必ず少ないという意味ではありません。地空星が財帛宮にあっても収入の多い人はたくさんいて、ただお金の流れが速いのです。収入が入ったらまず一定額を貯蓄に回すような決まったルールでお金を管理すれば、この性質は補えます。

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ここに書いたのは一般的な読み方です。あなた自身の命盤では、星の明るさ、三方四正、流年によって変わってきます。

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