三方四正とは?
目次
三方四正(さんぽうしせい)とは、紫微斗数でひとつの宮を読むときにいっしょに見る4つの宮のことで、本宮、真向かいの対宮、左右の2つの三合宮からなります。昔の人がひとつのマスの良し悪しを判断するときは、そのマスだけを見ることはなく、この4マスを合わせた力を見ていました。
まず要点:
- 公式:三方四正=本宮+対宮+2つの三合宮、あわせて4マス。
- 命宮の三方四正:命宮・財帛宮・官禄宮・遷移宮。人、お金、仕事、外の世界です。
- 数え方:対宮は6マス先、三合宮は左右にそれぞれ4マス先。どの宮からでも同じように数えられます。
- 重み:本宮がいちばん重く、次が対宮、その次が三合宮。ただし4マスを合わせて読み、1マスだけで判断しないことが大切です。
三方と四正はそれぞれ何を指すか
- 三方:本宮と2つの三合宮。3マスが命盤の上で三角形を作ります。三合は地支から来ていて、申子辰・寅午戌・巳酉丑・亥卯未の4組があり、それぞれ4マスずつ離れています。
- 四正:三方に、真向かいで6マス離れた対宮を加えたもの。たとえば子と午、寅と申が向かい合います。
| 名前 | 距離 | 命盤での形 | 役割 |
|---|---|---|---|
| 本宮 | そのマス | 出発点 | 主役、そのテーマ自体 |
| 対宮 | 6マス先 | 一直線 | もう一面、いつも照らしてくる |
| 三合宮(2つ) | 左右に4マス先 | 三角形の2つの角 | 両側の支え |
実際に数えてみる
命宮が子の宮にあるとします。子の対宮は午、三合は申と辰です。子から反時計回りに宮の名前を並べると、亥が兄弟宮、戌が夫妻宮、酉が子女宮、申が財帛宮、さらに数えると辰が官禄宮、午が遷移宮になります。三方四正の4マスは、ちょうど命宮・財帛宮・官禄宮・遷移宮です。
十二宮の順番は決まっているので、命宮がどのマスに移っても結果は同じです。命宮の三方四正は、いつもこの4マスです。
| 宮 | 三方四正での役割 | おもに見ること |
|---|---|---|
| 命宮 | 本宮 | 性格、才能、物事への向き合い方 |
| 遷移宮 | 対宮 | 外出、チャンス、人からの見え方 |
| 財帛宮 | 三合宮 | 稼ぎ方、使い方、お金への態度 |
| 官禄宮 | 三合宮 | どんな仕事を、どう働くか |
十二宮の三方四正対照表
ほかの宮にもそれぞれ決まった組があります。見たいテーマの行を探して、4マスをいっしょに読んでください。
| 本宮 | 対宮 | 三合宮 | 三合宮 |
|---|---|---|---|
| 命宮 | 遷移宮 | 財帛宮 | 官禄宮 |
| 兄弟宮 | 奴僕宮 | 疾厄宮 | 田宅宮 |
| 夫妻宮 | 官禄宮 | 遷移宮 | 福徳宮 |
| 子女宮 | 田宅宮 | 奴僕宮 | 父母宮 |
| 財帛宮 | 福徳宮 | 命宮 | 官禄宮 |
| 疾厄宮 | 父母宮 | 兄弟宮 | 田宅宮 |
| 遷移宮 | 命宮 | 夫妻宮 | 福徳宮 |
| 奴僕宮 | 兄弟宮 | 子女宮 | 父母宮 |
| 官禄宮 | 夫妻宮 | 命宮 | 財帛宮 |
| 田宅宮 | 子女宮 | 兄弟宮 | 疾厄宮 |
| 福徳宮 | 財帛宮 | 夫妻宮 | 遷移宮 |
| 父母宮 | 疾厄宮 | 子女宮 | 奴僕宮 |
この表には、決まった4つのグループが隠れています。それぞれの4マスはたがいに三方四正の関係です。命・財・官・遷は「何をして、何を得るか」、夫・遷・福・官は「だれといて、どんな気持ちか」、兄・疾・田・奴は「身近な人と体、家」、子・田・奴・父は「上下の世代と人のつながり」です。
重みの分け方
多くの先生の読み方では、本宮がいちばん重く、次が対宮、その次が三合宮です。古文には、星がどこから力を出しているかを表す動詞がいくつか出てきます。
| 位置 | 重み | 古文でよく使う字 | 意味 |
|---|---|---|---|
| 本宮 | いちばん重い | 守、坐、居 | 星がそのマスにあり、基調を決める |
| 対宮 | 次に重い | 照、沖 | 真向かいから照らす |
| 三合宮 | その次 | 拱、会、朝 | 両側から支える、または引っぱる |
吉星には「拱」「朝」、煞星には「沖」をよく使います。「拱照」「会合」「沖破」は、どれも三方四正の中の星が影響し合うことを言っています。
同宮と会照のちがい
- 同宮:2つの星が同じマスにあること。同じ部屋に住んでいるようなもので、影響がいちばん直接的で、性質が混ざり合います。たとえば紫微星と七殺星が同宮なら、2つの星の特徴が同時にあなたに表れます。
- 会照:星が対宮や三合宮にあること。となりの部屋から聞こえてくる声のようなもので、影響はありますが、同宮より薄くなります。たとえば命宮の紫微星が子か午にあるとき、対宮はかならず貪狼星で、貪狼星のにぎやかで社交的な面は、外出したり人と関わったりするときに目立ちます。
ですから読む順番は、まず本宮にどの星が座っているか(同宮)、次に対宮から何が照らしてくるか、最後に2つの三合宮です。同じ吉星でも、本宮に座っているのと三合宮から会照するのとでは重みがちがいます。
三方四正と夾宮のちがい
夾宮は本宮の左右にとなり合う2マスで、三方四正とは別の関係です。
| 三方四正 | 夾宮 | |
|---|---|---|
| どのマスか | 対宮+2つの三合宮 | 左右のとなり2マス |
| 影響のしかた | 照、拱、会 | 両側からはさむ |
| 重み | ふつうは大きい、先に見る | 補助、あとで見る |
| よくある言い方 | 拱照、会合、沖破 | 左右夾、昌曲夾、羊陀夾 |
本宮に主星がないとき
本宮に主星がないことを空宮と言います。このときは三方四正がいっそう大事になります。まず対宮の主星を借りて読み、次に三合宮から照らしてくる星を見ます。『全書』巻三にはこうあります。
命宮に主星がなく、財帛・官禄の二宮に吉星が拱照していれば、富も貴もそろう。
命宮が空いているなら、財帛宮と官禄宮に良い星が照らしているかを見る。これはまさに命宮の三方四正の2マスです。
2つの実例
仕事を見る:その人に合う仕事を知りたいとき、官禄宮だけでは足りません。官禄宮の三方四正は、官禄宮、夫妻宮(対宮)、命宮、財帛宮です。命宮が寅にあって天機星と太陰星が同宮しているとします。頭の回転が速く、気配りが細やかです。財帛宮は戌で天同星、お金にあまりこだわりません。官禄宮は午で天梁星、人の面倒を見るのが好きで筋を通します。夫妻宮は子で太陽星、官禄宮に向けて面倒見の良さと責任感を照らしてきます。古書が「機月同梁」と呼ぶ組み合わせです。合わせて読むと、この人には細やかさと計画性、人を支える力が求められる安定した仕事、たとえば専門職の補佐、教育、公務などが向いていて、成果報酬で突っ走るポジションは向きません。
恋愛を見る:夫妻宮の三方四正は、夫妻宮、官禄宮(対宮)、遷移宮、福徳宮です。たとえば夫妻宮の星はロマンチックなのに、官禄宮の星がとても仕事熱心な人は、恋愛がよく仕事で中断されます。気持ちがないのではなく、時間が別のマスに取られているのです。さらに福徳宮を見ます。福徳宮が安定していれば心が落ち着いていて、恋愛の浮き沈みにも持ちこたえやすくなります。
古書での使い方
「斗数発微論」にはこうあります。
四正に吉星があればかならず貴く、三方を煞星が取り囲めば、ぬきんでることは少ない。
吉星が四正にあれば、昔の人は格の高さと見ました。煞星が三方を囲んでいれば、目立ちにくいということです。巻三の「談星要論」は、命盤を見る順番をもっとはっきり書いていて、3つめの手順はこうです。
三に、遷移宮・財帛宮・官禄宮の三方の星辰の刑・沖・剋・破を見る。
命宮を見たあとに遷移宮、財帛宮、官禄宮を見る。これはちょうど命宮の三方四正の残り3マスです。巻三の格局も、三方をはっきり条件にしていることがよくあります。たとえば「紫府が輔弼と同じ宮にあり、三方から拱照して会すれば、一生富貴」です。
有名な組み合わせの多くも、三方四正があってはじめて成り立ちます。七殺星、破軍星、貪狼星の3つはいつもたがいに三合の位置にあり、ひとつが命宮にあれば、残り2つは財帛宮と官禄宮に入ります。これが殺破狼です。
よくある誤解
- 4マスがすべて良くなければいけないわけではありません:4マスに強い弱いがあるのがふつうで、大事なのは、どのマスが支えていて、どのマスが足を引っぱっているかを見つけることです。命宮の星はふつうでも官禄宮の星がとても強い人は、仕事の中で自分を見つけることが多いです。
- 左右のとなりは入りません:となりの2マスは「夾」という別の関係です。上の比較表を見てください。
- 4マスを均等に分けない:本宮がいちばん重いです。三合宮の星がどれほど良くても、横から助けるだけで、本宮の代わりにはなりません。
- 時間の層にも三方四正があります:大限や流年の命宮も、その対宮と三合宮をいっしょに読みます。
くわしい例と練習は、三方四正:部屋どうしは行き来するの講座にあります。命盤を作って、命宮・財帛宮・官禄宮・遷移宮の4マスを並べて見てみてください。
よくある質問
三方四正はどう見ればいいですか?
まず本宮に座っている星、次に対宮から照らしてくる星、最後に左右2つの三合宮を見ます。本宮がいちばん重く、次が対宮、その次が三合宮です。4マスを合わせて読み、どのマスが支え、どのマスが足を引っぱっているかを見つけると、その宮の全体像が見えます。
三方四正はどの4つの宮ですか?
本宮、対宮、2つの三合宮です。対宮は真向かいで6マス先、三合宮は左右にそれぞれ4マス先の2つの宮で、地支はかならず申子辰・寅午戌・巳酉丑・亥卯未のどれか1組になります。
命宮の三方四正はどの宮ですか?
命宮、遷移宮(対宮)、財帛宮と官禄宮(三合)です。十二宮の順番は決まっているので、命宮がどの地支にあっても、この4マスはいつも1組です。
三方四正の中でいちばん大事なのはどのマスですか?
多くの先生の読み方では、本宮がいちばん重く、次が対宮、その次が2つの三合宮です。本宮が主役で、対宮はいつも照らしてくるもう一面、三合宮は両側で加勢したり反対したりします。
命宮を見るのに、なぜ財帛宮と官禄宮も見るのですか?
昔の人は、ひとつのマスの良し悪しを三方四正全体で判断していたからです。『全書』巻三の見る順番でも、3つめの手順が遷移宮・財帛宮・官禄宮の三方の星を見ることです。命宮はあなたがだれかを、財帛宮と官禄宮はどう稼ぎどう働くかを表し、合わせてはじめて全体が見えます。
三方四正と夾宮は何がちがいますか?
三方四正は本宮、対宮、4マス離れた2つの三合宮です。夾宮は本宮の左右にとなり合う2マスです。どちらもマスに影響しますが、ふつうは三方四正のほうが力が大きいので、先に三方四正を見ます。
空宮の三方四正はどう見ますか?
本宮に主星がないときは、まず対宮の主星を借りて読み、次に2つの三合宮から照らしてくる星を見ます。『全書』が、命宮に主星がないときは財帛宮と官禄宮に吉星が拱照しているかを見るように言っているのは、この方法です。
ほかの基本用語
ここに書いたのは一般的な読み方です。あなた自身の命盤では、星の明るさ、三方四正、流年によって変わってきます。
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