命主・身主とは?
目次
命主(めいしゅ)と身主(しんしゅ)とは、紫微斗数の命盤にある2つの「代表の星」のことで、命主は命宮が入っている十二支で決まり、生まれつきの性質の下地を表します。身主は生まれ年の十二支で決まり、生きるほどに力を注いでいく方向を表します。どちらも星であって、命盤のマスではないので、命宮や身宮と混同しないでください。命盤を作ると、命主と身主はたいてい命盤の中央の情報欄に書かれています。無料で命盤を作ればすぐに見られます。
まず要点:
- 公式:命主=命宮の十二支で表を引く。身主=生まれ年の十二支で表を引く。それぞれ星が1つ決まります。
- 命主は7種類:貪狼星・巨門星・禄存星・文曲星・廉貞星・武曲星・破軍星。子と午を軸に左右対称です。
- 身主は6種類:火星・天相星・天梁星・天同星・文昌星・天機星。向かい合う2つの干支が同じ星です。
- 2つの流派:命主を生まれ年で決める流派もあるので、ソフトによって命主がちがうことがあります。身主はどの流派も生まれ年で見ます。
命主の対応表(命宮の十二支で見る)
『紫微斗数全書』巻二の「安命主」の原文はこうです。
貪狼は子の宮、巨門は丑と亥の宮、禄存は寅と戌の宮、文曲は卯と酉の宮、廉貞は申と辰の宮、武曲は巳と未の宮、破軍は午の宮。
命宮が子の宮なら命主は貪狼星、命宮が丑か亥の宮なら命主は巨門星、という意味です。表にするとこうなります。
| 命宮の十二支 | 命主 | 星の種類 |
|---|---|---|
| 子 | 貪狼星 | 主星 |
| 丑・亥 | 巨門星 | 主星 |
| 寅・戌 | 禄存星 | 副星 |
| 卯・酉 | 文曲星 | 副星 |
| 辰・申 | 廉貞星 | 主星 |
| 巳・未 | 武曲星 | 主星 |
| 午 | 破軍星 | 主星 |
子と午を軸に左右対称になっているのが規則です。丑と亥が同じ、寅と戌が同じ、というように続きます。子と午だけは、それぞれ1つの星をひとりじめしています。
身主の対応表(生まれ年の十二支で見る)
『全書』巻二の「安身主」は安命主のすぐあとに続き、生まれ年の十二支で6組に分けています。どの組も向かい合う2つの十二支です。
| 生まれ年の十二支 | 干支の動物 | 身主 | 年の例 |
|---|---|---|---|
| 子・午 | ねずみ・うま | 火星 | 1984・1990 |
| 丑・未 | うし・ひつじ | 天相星 | 1985・1991 |
| 寅・申 | とら・さる | 天梁星 | 1986・1992 |
| 卯・酉 | うさぎ・とり | 天同星 | 1987・1993 |
| 辰・戌 | たつ・いぬ | 文昌星 | 1988・1994 |
| 巳・亥 | へび・いのしし | 天機星 | 1989・1995 |
原文の子・午の組は「子午人火玲星」と書かれていて、火星と鈴星が並んでいます。星格は火星を採っていて、上の表は星格のやり方に合わせています。
ここでの火星(かせい)は惑星ではなく、紫微斗数の星です。年は旧暦で数えます。1月や2月生まれで旧正月の前に生まれた人は、前の年の干支になります。12年でひとまわりするので、1996年や2008年も子年で、身主は火星です。
実際に調べてみる
1990年1月27日(旧暦の元日、庚午の年)、亥の刻生まれの命盤を例にします。
- 命主:命宮は卯にあるので、表では文曲星です。
- 身主:午年生まれなので、表では火星です。
- 星の場所を探す:『全書』は命主の表のすぐあとにこう書いています。
たとえば午の宮に命を置いたなら、破軍星がどの宮にあるかを探す。それが命主である。
つまり命主がわかったら、その星が命盤のどのマスに実際にあるかを探す、ということです。この命盤ではこうなります。
| 星 | 入っている宮 | 輝度 | |
|---|---|---|---|
| 命主 | 文曲星 | 命宮(卯) | 旺 |
| 身主 | 火星 | 子女宮(子) | 陥 |
命主の文曲星はちょうど命宮にあって太陽星・天梁星と同宮なので、話術や文才の面がはっきり出ます。身主の火星は子女宮で落陥なので、後天的に強まっていく勢いが、次の世代や生徒、自分の作品に向かいやすく、ただ少しせっかちに使いがちなので、自分にゆとりを残しておくとよい、と読めます。
命主・身主の読み方
命主は生まれつきの下地、つまりどの星の雰囲気を生まれつき持っているかを表すとよく言われます。身主は、生きるほどに似てくる姿、つまり後天的にどの星の方向へ力を使っていくかです。たとえば命主が文曲星、身主が天梁星なら、生まれつき話術や芸術的な感性があり、だんだん人の面倒を見る、筋を通す人になっていく、と読めます。
命主は7つ、身主は6つで、重なりはなく、合わせて13の星です。それぞれの雰囲気はこうです。
| 星 | なるもの | 雰囲気のキーワード |
|---|---|---|
| 貪狼星 | 命主 | 多才、社交的 |
| 巨門星 | 命主 | 話がうまい、深みがある |
| 禄存星 | 命主 | 安定、守りが堅い |
| 文曲星 | 命主 | 芸術的、感性豊か |
| 廉貞星 | 命主 | 魅力的、筋を通す |
| 武曲星 | 命主 | 実務的、実行力 |
| 破軍星 | 命主 | 古きを壊し新しく、大胆 |
| 火星 | 身主 | せっかち、爆発力 |
| 天相星 | 身主 | 公正、調整上手 |
| 天梁星 | 身主 | 大人びている、面倒見 |
| 天同星 | 身主 | おおらか、楽天的 |
| 文昌星 | 身主 | 筋道、学問を重んじる |
| 天機星 | 身主 | 頭がいい、アイデア豊富 |
昔の人は、命盤を見るときに身主をかなり前のほうに置いていました。『全書』巻三の「談星要論」の見る順番はこうです。
第一に命宮の吉凶、廟旺、化吉・化忌、生と剋を見る。次に身主の吉凶、生と剋を見る。
ただ今の読み方では、命主と身主の重みは命宮の主星より軽く、補足のひとつとして見れば十分です。
命主と身主の星が、あなたの命宮や身宮に入っているとはかぎりません。あくまで「代表」なので、その星の性格を読みつつ、その星が実際に命盤のどのマスにあるか、輝度はどうかも合わせて見るとよいでしょう。
命主・身主・命宮主星・身宮の見分け方
似た名前が4つあるので、表で整理します。
| 何か | 決まり方 | 読み方 | |
|---|---|---|---|
| 命主 | 1つの星 | 命宮の十二支で表を引く | 生まれつきの下地 |
| 身主 | 1つの星 | 生まれ年の十二支で表を引く | 後天の方向 |
| 命宮主星 | 命宮にある主星 | 星を配置して決まる | 性格の中心 |
| 身宮 | 1つの宮 | 生まれ月+時辰 | 後天に力を注ぐ所 |
上の例では、命宮主星は太陽星と天梁星、命主は文曲星、身宮は夫妻宮、身主は火星で、4つともちがいます。これはよくあることです。
もうひとつの命主の出し方
命主の出し方には2つの流派があります。
| 流派 | 命主の基準 | 身主の基準 |
|---|---|---|
| 『全書』(星格) | 命宮の十二支 | 生まれ年の十二支 |
| 中州派など | 生まれ年の十二支 | 生まれ年の十二支 |
どちらも同じ対応表(子は貪狼星、丑・亥は巨門星……)を使い、表を引くときの十二支がちがうだけです。上の例は午年生まれなので、中州派のやり方なら命主は文曲星ではなく破軍星になります。ですから星格の命盤をほかのソフトと比べると、命主がちがうことがあり、たいていはこれが理由です。身主はどの流派も生まれ年で見るので、ふつうは一致します。星格のほかの『全書』や一般的なやり方とちがう点は、すべて命盤の作り方にまとめています。
よくある誤解
- 命主は命宮の主星ではありません:命宮の主星は命宮に入っている主星で、命主は表で引く1つの星です。2つはちがうことがよくあります。命宮の主星の読み方は、紫微星や天機星など、それぞれの星のページを見てください。
- 身主は身宮ではありません:身宮はマス、身主は星です。
- 命主・身主に良し悪しはありません:禄存星も火星も代表の星になりえますが、読むのは雰囲気で、良し悪しではありません。
- 身主は干支の性格だけではありません:同じ干支の人はみな身主が同じなので、その星がどこにあって、どれだけ明るいかまで見て、はじめて一人ひとりのちがいが読めます。
この2つの星は、命盤のでき方の講座でも説明しています。命宮の決まり方は命盤を見てください。
よくある質問
命主と身主はどうやって決まりますか?
命主は命宮が入っている十二支で、身主は生まれ年の十二支で、それぞれ表から1つの星を引きます。たとえば命宮が子の宮なら命主は貪狼星で、子年か午年の生まれなら身主は火星です。
命主はどうやって調べますか?
まず命宮がどの十二支にあるかを確かめ、表を引きます。子は貪狼星、丑・亥は巨門星、寅・戌は禄存星、卯・酉は文曲星、辰・申は廉貞星、巳・未は武曲星、午は破軍星です。命盤を作れば中央の情報欄にそのまま書かれています。
身主はどうやって調べますか?
生まれ年の十二支(干支)で見ます。子年・午年は火星、丑年・未年は天相星、寅年・申年は天梁星、卯年・酉年は天同星、辰年・戌年は文昌星、巳年・亥年は天機星です。年は旧暦で数えます。
命主と命宮の主星は何がちがいますか?
命宮の主星は、実際に命宮に入っている十四主星です。命主は、命宮の十二支から表で引く代表の星で、主星のこともあれば、禄存星や文曲星のような副星のこともあります。2つはちがうことが多いので、分けて読みます。
ソフトによって命主がちがうのはなぜですか?
命主の出し方に2つの流派があるからです。『全書』は命宮の十二支で、中州派などは生まれ年の十二支で決めます。星格は『全書』の出し方を採っています。身主はどの流派も生まれ年の十二支で見るので、ふつうは一致します。
身主と身宮には関係がありますか?
名前は似ていますが、直接の関係はありません。身宮は生まれ月と時辰から求める1つのマスで、身主は生まれ年の十二支から表で引く1つの星です。片方は部屋、片方は星です。
命主・身主は大事ですか?
昔の人は命宮のすぐあとに身主を見ていたので、重みは軽くありませんでした。今の読み方は命宮の主星と三方四正が中心で、命主・身主は補足として、その星の雰囲気を読み、どこにあって明るいかどうかを見ます。
ほかの基本用語
ここに書いたのは一般的な読み方です。あなた自身の命盤では、星の明るさ、三方四正、流年によって変わってきます。
無料で自分の命盤を出す自分の命盤で確かめる