沐浴とは?
目次
命盤を出して詳細表示で沐浴を見てみましょう
沐浴(もくよく)は長生十二神の2番目で、長生のすぐあとに続きます。生まれたばかりの赤ちゃんは産湯に入ります。昔の人はこの姿を借りて「顔を出したばかりで、まだとても若い」段階を表しました。『三命通会』にも「人の生まれて三日、之を沐浴するが如し」とあります。物事がまだ揺れていて定まらず、新しいものに気を取られやすい段階です。沐浴のある宮では、急いで結論を出さないほうがよいでしょう。沐浴が自分のどの宮にあるかを知るには、まず命盤を作ってみてください。
沐浴の配置の出し方
まず五行局で長生を見つけ、陰陽と男女の向きに1マス進めたところが沐浴です。陽年の男性と陰年の女性は順に、陰年の男性と陽年の女性は逆に数えます。
| 五行局 | 順(陽年の男性・陰年の女性) | 逆(陰年の男性・陽年の女性) |
|---|---|---|
| 水二局・土五局 | 酉 | 未 |
| 木三局 | 子 | 戌 |
| 金四局 | 午 | 辰 |
| 火六局 | 卯 | 丑 |
順に数えると、沐浴はちょうど子・午・卯・酉の4つのマスに入ります。『紫微斗数全書』の原文は「男命は順に数え、女命は逆に数う」ですが、星格は陰陽と男女で決めるので、陰年生まれの人は原文と向きが逆になります。
古書は「敗地」と呼ぶ
「太微賦」にはこうあります。
生まれて敗地に逢えば、発するも虚花なり。
(『全書』巻一「太微賦」)
「敗地」とはこの沐浴のマスのことで、『三命通会』も沐浴を「又た敗と曰う」としています。巻三「論諸星同垣」はこの句に注をつけて例を挙げています。生まれ年の納音が水か土の人は長生が申にあり、次の酉が敗地です。命宮が酉にあって、さらに擎羊星(けいようせい)や陀羅星(だらせい)のような煞星に出会うと、昔の人は早く咲いて早く散るとしました。禄存星(ろくぞんせい)があれば吉に転じる、ともあります。「太微賦」の別の句「若し敗地に逢えば、扶持して大いに奇功有り」も同じ方向です。若い段階では、誰かが手を貸してくれると、その効き目がとくにはっきり出ます。
今の暮らしに置き換えると、沐浴は「始まるのも早いが、変わるのも早い」ということです。興味は一気にわきますが、熱が長く続くとはかぎりません。悪いことではなく、物事を落ち着かせる時間を少し多めにとるように、という合図です。
主な宮での読み方
- 命宮:好奇心が強く新鮮なものが好きで、人を引きつける魅力があります。熱しやすく冷めやすいところもあるので、1つか2つのことを長めに続けると実りが大きくなります。
- 財帛宮:お金の使い方が気分や新しいものに左右されやすく、収入源もよく変わります。まず手をつけないお金をひとつ確保してから、新しいことを試しましょう。
- 官禄宮:仕事では模索したり方向を変えたりすることが多く、覚えるのは早いです。軸がひとつ決まるまでは、人と成績を比べて焦らなくて大丈夫です。
- 夫妻宮:恋が始まるのが早く、新鮮さに惹かれやすいです。長く一緒にいるうちに、目の前の相手に気持ちを戻すことを忘れないでください。
- 疾厄宮:生活リズムが環境の変化に引っぱられやすいです。暮らしのペースを先に固めると、気持ちが安定します。
沐浴と咸池は別のもの
沐浴が桃花(恋愛運)と言われることがあるのは、四柱推命(八字)に由来します。『三命通会』の「論咸池」は「五行沐浴の地、名づけて咸池と曰う」とし、さらに「一名は敗神、一名は桃花煞」と書いています。紫微斗数の命盤の咸池(かんち)は雑曜のひとつで、生まれ年の十二支の三合五行から沐浴の位置を探して配置します。たとえば寅・午・戌の年生まれなら卯です。将前十二神にも咸池がひとつあります。長生十二神の沐浴は五行局で配置するので計算が違い、両者が同じマスに入るとはかぎりません。同じマスに重なったときは一緒に読んでかまいませんが、話している層が違います。咸池は人づきあいと魅力、沐浴は物事がまだ揺れているリズムの話です。
本命の1組だけで、流年では入れ替わらない
長生十二神は本命の1組だけで、一生動きません。流年を見るときに入れ替わるのは将前と歳前です。配置法の全体は長生十二神の総覧をご覧ください。
よくある質問
沐浴が命宮にあると、どういう意味ですか?
沐浴が命宮にあると、好奇心が強く新鮮なものが好きで、変化になじむのが早い一方、熱しやすく冷めやすいところもあると読みます。古書はこのマスを敗地と呼び、始まるのも変わるのも早いという意味です。物事に少し時間をかければ、後から伸びる力を補えます。
沐浴はなぜ敗地と呼ばれるのですか?
『全書』巻一「太微賦」に「生まれて敗地に逢えば、発するも虚花なり」とあり、顔を出したばかりの段階は早く咲いて早く散る、という意味です。これはリズムの話で、失敗の話ではありません。同じ篇には、敗地にあっても吉星の支えがあれば効き目がとくに大きい、ともあります。
沐浴は桃花ですか?
四柱推命の書『三命通会』が五行の沐浴の地を咸池・桃花煞と呼んでいるので、そう言われることがよくあります。ただ紫微斗数の命盤の長生十二神の沐浴は五行局で配置し、物事がまだ揺れていることを表します。人づきあいや魅力を表すのは十二支で配置する咸池で、配置法が違うので分けて読みます。
ほかの長生十二神
ここに書いたのは一般的な読み方です。あなた自身の命盤では、星の明るさ、三方四正、流年によって変わってきます。
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