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上 乾(天)・下 離(火)
同人天火同人
第13卦 · 天火同人

同人卦

人と心を合わせ、力を合わせる卦です。身内だけで固まらず、開けた公正な場で多くの人と結びつくことを語ります。

一つのことを心に、筮竹で一卦立てる

多くの人と結びつき、協力して大きなことをするのに向く卦です。要は卦辞の「于野」、開かれた公正な場で仲間を探し、内輪や個人的なつながりに頼らないことです。心を広く持てば、難所も渡っていけます。

よいこと

  • 公の場で仲間を探す
  • いつもの輪から出る
  • ルールを表に出す
  • 連れ立って取り組む

避けたいこと

  • 身内しか信じない
  • 裏で張り合う
  • 情で取り決めを省く

仕事とお金

就職・転職
公開の求人や人脈を通じてチャンスを探すのに向き、部署や業界をまたぐ挑戦もありです。面接では個人の実績だけでなく、チームとどう仕事を進めるかを話すほうが伝わりやすいでしょう。
起業・商売
卦辞は「同人于野」。理念の合う人と共同で事業に取り組むのに向き、イベントで人を集めるのも合います。持ち分や配分は表に出して話すこと。側近だけで固めると、六二の「吝」に向かいやすくなります。
お金
共同出資や共同での事業に向きますが、ルールを先にはっきりさせ、帳簿を公開することが前提です。親しい間柄だからと取り決めを省かないように。

恋愛と人間関係

シングル
いつもの輪から出てみましょう。サークル、講座、友人の集まりが出会いの場になります。同人は志を同じくすることを語る卦で、条件より価値観の合う人を探すほうが確かです。
パートナーがいる
同じチームのように、外には足並みをそろえ、内では本音を話し合う時です。九五は「先號咷而後笑」。方向さえそろっていれば、目の前の障害を越えたあと、より近くなりやすいでしょう。
復縁
見込みはありますが、間に障害があります。九五は大軍で勝ってこそ出会えるとします。まず二人が離れる原因になった問題に向き合い、そのうえで共通の目標を言葉にしましょう。
人間関係・協力
人間関係も共同事業もこの卦の得意分野で、手を組む、チームを作るのに向きます。ただ大象は「類族辨物」。同じ中にも違いがあり、本当に同じ道を行く人が誰かは見きわめておきましょう。

暮らし

試験・学業
勉強会に入る、仲間と一緒に準備するなど、互いに進み具合を確かめ合うと伸びやすい時期です。おしゃべりばかりで勉強しない集まりとは距離を置きましょう。
引っ越し・旅行
誰かと連れ立っての外出や、家族や友人と一緒の引っ越しに向きます。開けたにぎやかな場所へ向かうと、道中で手を貸してくれる人に出会いやすいでしょう。
心身の状態
人と一緒にいると気持ちが明るくなり、一人だと考え込みやすい時期です。友人と食事や運動の約束をして、一人で抱え込まないように。体の不調があるなら、無理せず受診しましょう。

昔ながらの占的

待っていること
来ます。それも多くは人を介して、友人の紹介や仲間うちの知らせとして届きます。一人で待つより、人と連絡を取り合うほうが早く動きやすいでしょう。
争い・訴訟
味方してくれる人が見つかりやすく、同じ被害を受けた人と連携すると力になります。九四は「乘其墉弗克攻」。筋が通らない部分は引き、勝つためだけに無理押ししないことです。
失せ物・尋ね人
見つかる見込みはあります。離(火)が下にあるので、人の多い明るい場所、共有スペースや集まりの会場を当たってください。同行者がうっかり持っていることもあり、一緒に出かけた人に聞くのが早道です。

決断するとき

進めてかまいません。特に大勢の力で成し遂げることならなおさらです。まず、自分が公の心から動いているかを確かめましょう。

たとえばこんな人なら

公園の改修を地域に呼びかける人

卦辞の「同人于野」は、こうした公共のことにぴったりです。説明会を開き、立場の違う人にも入ってもらい、顔なじみのご近所だけに頼らないこと。はじめは反発されても、方向が正しければ人は少しずつ集まってきます。

異動先に知り合いのいない経理担当者

どこかの派閥に急いで近づかず、まずは誰とでもおおらかに組んでみましょう。いくつか仕事を一緒にこなすうちに、考え方の合う人が自然と見えてきます。深く付き合うのはそれからで十分です。

これは変爻がないときの読み方です。変爻があれば朱熹の考変占法で読むべき爻を見ます。卦を立てると結果ページで直接わかります。

同人于野,亨。利涉大川,利君子貞。

人に同じくするに野においてす。亨る。大川を渉るに利ろし。君子の貞に利ろし。

広い野で人と心を合わせれば、通じます。大きな川を渡るのによく、君子が正しさを守るのによいです。

天火同人(てんかどうじん)は、上卦が乾(天)、下卦が離(火)です。火は上へ燃え上がり、天と同じ方向を向くので「同人」、人と同じくすると呼びます。陰爻の六二が中の位で正しい位置にあり、上の九五と応じ、皆がこれと心を合わせようとします。

初九

同人于門,无咎。

人に同じくするに門においてす。咎なし。

門を出たところで人と心を合わせます。咎はありません。

人と組み始めたばかりの段階です。私心を持たず、先に小さなグループを作らず、おおらかに誰とでも付き合う。この始め方なら、誰からも責められにくいでしょう。

小象:出門同人,又誰咎也。

六二

同人于宗,吝。

人に同じくするに宗においてす。吝。

同じ一族の人とだけ心を合わせます。恥ずかしいことになります(吝)。

身内しか信じず、同僚は同じ派閥、友人も同じ輪の中だけ、という形です。これでは道が狭まっていきます。心を開き、背景の違う人とも組んでみましょう。

小象:同人于宗,吝道也。

九三

伏戎于莽,升其高陵,三歲不興。

戎を莽に伏せ、其の高陵に升る。三歳まで興らず。

兵を草むらに伏せ、高い丘に登って様子をうかがいます。三年たっても兵を挙げられません。

何かを勝ち取りたいのに相手が強く、裏で手を回して長く様子を見ても動けない形です。ひそかに張り合い続けるより、時機ではないと認め、力を別のことに使いましょう。

小象:伏戎于莽,敵剛也。三歲不興,安行也。

九四

乘其墉,弗克攻,吉。

其の墉に乗るも、攻むる克わず。吉。

相手の城壁に登りながら、攻め落とさずにやめます。吉。

相手を押さえ込む力はあっても、理屈の上では分が悪い時です。ここで手を引くのは正しい判断で、行き詰まった時に正道へ戻れることが、かえって良い結果につながります。

小象:乘其墉,義弗克也,其吉,則困而反則也。

九五

同人,先號咷而後笑。大師克相遇。

人に同じくするに、先には号咷し後には笑う。大師克ちて相遇う。

人と心を合わせ、はじめは泣き叫び、のちに笑います。大軍で勝ってこそ、ようやく出会えます。

組みたい相手との間に障害があり、はじめは苦しく、くじけそうにもなります。立場が正しく方向が合っていれば、障害を一つずつ取り除いて、最後には一緒に歩める道が開けやすくなります。

小象:同人之先,以中直也。大師相遇,言相克也。

上九

同人于郊,无悔。

人に同じくするに郊においてす。悔なし。

郊外で人と心を合わせます。悔いはありません。

周りと少し距離を置いていて、衝突もない代わりに本当の仲間とも言えない状態です。悔いはなくても、望むものはまだ得られていません。もっと求めるなら、もう一歩自分から近づきましょう。

小象:同人于郊,志未得也。

彖伝

同人,柔得位得中,而應乎乾,曰同人。同人曰:同人于野,亨。利涉大川,乾行也。文明以健,中正而應,君子正也。唯君子為能通天下之志。

同人とは、柔爻が正しい位を得て中の位にあり、乾と応じているので、同人と呼びます。同人の卦辞に、広い野で人と心を合わせれば通じ、大きな川を渡るのによいとあるのは、乾の剛健さが推し進めるからです。内に文明があり外に剛健さがあり、中正の位にあって互いに応じる。これが君子の正しい道です。君子だけが、天下の人々の志を通じ合わせることができます。

大象

天與火,同人;君子以類族辨物。

天と火とは同人なり。君子以て族を類し物を弁ず。

天と火、これが同人です。君子はこれを見て、類によって人々を分け、物事を見分け、同じものの中に違いを見きわめます。

序卦伝:なぜこの順番なのか

物不可以終否,故受之以同人。

前の卦は否です。物事がいつまでもふさがったままではいられず、ふさがりを破るには人と力を合わせる必要があります。そこで否の後に同人が続きます。

雑卦伝

大有眾也,同人親也。

同人は「親」、互いに親しみ心を合わせることに重きがあり、大有は「衆」、多くの人と物を持つことに重きがあります。同人は人を集めること、大有は人も資源もすでに集まっている状態です。

関連する卦

よくある質問

同人卦が出たら、恋愛はどう読む?

いつもの輪から出てみましょう。サークル、講座、友人の集まりが出会いの場になります。同人は志を同じくすることを語る卦で、条件より価値観の合う人を探すほうが確かです。 同じチームのように、外には足並みをそろえ、内では本音を話し合う時です。九五は「先號咷而後笑」。方向さえそろっていれば、目の前の障害を越えたあと、より近くなりやすいでしょう。

同人卦が出たら、仕事はどう読む?

公開の求人や人脈を通じてチャンスを探すのに向き、部署や業界をまたぐ挑戦もありです。面接では個人の実績だけでなく、チームとどう仕事を進めるかを話すほうが伝わりやすいでしょう。 チームを組む、部署をまたいで協力する、社外のパートナーを探すのに向く時期です。役割分担も利益の分け方も公開して決め、身内だけで固めないようにしましょう。

同人卦が出たら、待っていることは来る?

来ます。それも多くは人を介して、友人の紹介や仲間うちの知らせとして届きます。一人で待つより、人と連絡を取り合うほうが早く動きやすいでしょう。

同人卦が出たら、失せ物は見つかる?

見つかる見込みはあります。離(火)が下にあるので、人の多い明るい場所、共有スペースや集まりの会場を当たってください。同行者がうっかり持っていることもあり、一緒に出かけた人に聞くのが早道です。

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