无妄卦
でたらめをせず、分不相応な望みを持たないことが无妄です。筋の通ったやり方なら大いに通じ、心がゆがんだまま手を出せば、つまずきやすいと語ります。
一つのことを心に、筮竹で一卦立てる地に足をつけ、うまい話に乗らないことを求める卦です。筋を通せば順調に進みやすく、よこしまな考えや近道に手を出せば、卦辞は災いがあるとします。自分のせいではない思わぬ出来事に備える心づもりも大切です。
よいこと
- ありのままに言い動く
- 先に動機を確かめる
- 不意の出費に備える
- 記録と証拠を残す
避けたいこと
- 大げさに飾る
- 近道や投機に走る
- 思いつきで動く
- 人の保証を引き受ける
仕事とお金
- 就職・転職
- 実力のまま応募し、経歴を正直に書けば通りやすい時です。経歴を盛る、裏口を頼るのは卦辞の「其匪正有眚」にあたり、入れたとしても後で問題になりやすくなります。
- 起業・商売
- 正直な商品、まっとうな価格で続けるほど長く回りやすい時です。話術やグレーな手で早く稼ごうとするなら、卦辞は進むなと言います。思わぬ損失の分も見込んでおきましょう。
- お金
- 稼ぐべきお金を稼ぐ時です。投機、内部の情報、すぐに儲かるという誘いは避けましょう。思いがけない出費に備えて、予備のお金を別に取っておくと安心です。
恋愛と人間関係
- シングル
- 飾らない自分のままで人と知り合えば十分です。六二は耕しながら収穫を思わない姿。まずは一緒にいる時間を楽しみ、最初から条件や結果を計算しないことです。
- パートナーがいる
- まっすぐ向き合えば穏やかに進みやすい時です。最近、誤解やどちらも予想しなかった面倒が出てくるかもしれません。相手を責める前に、まず何があったかを確かめましょう。
- 復縁
- あの時の気持ちが本物で、問題も片づいているなら、連絡してみてもよいでしょう。悔しさや面子を取り戻したいだけなら動機がゆがんでいて、卦辞の言う災いを招きやすくなります。
- 人間関係・協力
- 協力は公明正大に、お金の流れも役割分担も見える形にしましょう。六三の巻き添えに注意。牛を連れて行ったのは通りがかりの人で、災いを受けたのは村の人です。人の件の保証人にはならないことです。
暮らし
- 試験・学業
- まじめに積み上げれば、成績もそのとおりに出やすい時です。大象の雷のもとで万物が本性のまま育つように、学んだ分だけが結果になります。山を張る、近道をするのは避け、不正には近づかないことです。
- 引っ越し・旅行
- 計画どおりならおおむね順調ですが、思わぬ出来事への備えを。書類、荷物、移動時間に余裕を。上九は時機でない時に動けば災いがあるとします。思いつきの予定は少し待ちましょう。
- 心身の状態
- 思いがけないプレッシャーで、理不尽さを感じやすい時期です。ふだんどおりの生活リズムで過ごし、自己流で何かを試すのは控えましょう。気になる不調は自分で決めつけず、医師の判断に任せてください。
昔ながらの占的
- 待っていること
- 来るものは来るべき速さで来ます。急いでも早まりにくい形です。こちらが何も細工していないなら待ちましょう。つてを使って急かすと、かえって面倒を招きやすくなります。
- 争い・訴訟
- こちらが正しい側に立っているなら、九四の「可貞」のとおり、守り通して咎はありません。理由なく巻き込まれた件かもしれないので、証拠を集め、手続きに沿って進めましょう。裏の手は使わないことです。
- 失せ物・尋ね人
- 見込みは半々です。誰かがついでに持って行った可能性があります。高い場所、丸い物や金属の物のそば(乾)、よく通る道沿いや玄関(震)を探してみてください。
決断するとき
動機がまっすぐならやってかまいません。心のどこかでおかしいと感じているなら、今は見送りましょう。卦辞ははっきり、正しくなければ災いがあると言っています。
たとえばこんな人なら
无妄は偽りがないことで、この卦の答えはまっすぐです。正直に書けば通りやすく、盛れば入ってから見抜かれやすくなります。肩書を大きく見せるより、実際にした仕事を具体的に書くほうが伝わりやすいものです。
六三の「无妄之災」そのものの、思いがけない災いです。自分の落ち度でなくても対応は必要です。写真を撮り、警察に届け、保険の手続きに沿って進めましょう。その場で言い争わず、淡々と処理するほうが早く片づきやすくなります。
これは変爻がないときの読み方です。変爻があれば朱熹の考変占法で読むべき爻を見ます。卦を立てると結果ページで直接わかります。
元亨。利貞。其匪正有眚,不利有攸往。
元いに亨る。貞しきに利ろし。其れ正に匪ざれば眚有り。往く攸有るに利ろしからず。
大いに通じます。正しさを守るのがよいです。正しくなければ災いがあり、進んで行くのはよくありません。
天雷无妄(てんらいむぼう)は、上卦が乾(天)、下卦が震(雷)です。天の下を雷が巡り、その響きに目覚めた万物が、それぞれの本性のままに育ちます。偽りやごまかしがないので「无妄」と名づけられました。
初九
无妄,往吉。
无妄なり。往けば吉。
偽りがありません。進んで行けば吉です。
動機が素直で、やり方も地に足がついている時です。考えを正直に伝える、決まった手順で申し込む。安心して前へ進めば、道は通りやすくなります。
小象:无妄之往,得志也。
六二
不耕穫,不菑畬,則利有攸往。
耕穫せず、菑畬せず。則ち往く攸有るに利ろし。
耕しながら収穫を思わず、開いたばかりの荒れ地(菑)を耕しながら三年目の熟した畑(畬)を思いません。そうであれば、進んで行くのによいです。
見返りを計算しすぎず、まず目の前のことをやる時です。新しい技術を学ぶなら、すぐにお金に換えようと焦らない。計算を減らすほど、続けやすくなります。
小象:不耕穫,未富也。
六三
无妄之災,或繫之牛,行人之得,邑人之災。
无妄の災。或いは之に牛を繋ぐ。行人の得るは、邑人の災なり。
思いがけない災いです。ある人がつないでおいた牛を、通りがかりの人が連れて行き、村の人が疑いを受けて災いにあいます。
自分がしたことでないのに、巻き込まれやすい形です。同僚のミスで疑われる、物がなくなった時にたまたまその場にいた、など。記録を残し、経緯をはっきり説明しましょう。悔しくても正面からぶつからないほうが無難です。
小象:行人得牛,邑人災也。
九四
可貞,无咎。
貞にすべし。咎なし。
守り通すことができます。咎はありません。
今は外からの助けがなく、こちらから打って出る時ではありません。今の仕事や決めてある計画など、もともと持っているものを守っていれば、落ち度にはなりにくいものです。
小象:可貞无咎,固有之也。
九五
无妄之疾,勿藥有喜。
无妄の疾。薬すること勿くして喜び有り。
落ち度がないのにかかった病です。薬を使わなくても、自然とよくなる喜びがあります。
面倒の原因は自分の誤りではなく、一時の誤解や外の揺れです。慌てて大きく手を打たないこと。強い手を重ねるほどこじれやすくなります。ただ体の不調なら、医師に診てもらってください。
小象:无妄之藥,不可試也。
上九
无妄,行有眚,无攸利。
无妄なり。行けば眚有り。利ろしき攸なし。
偽りはありません。それでも今行動すれば災いがあり、よいことは何もありません。
落ち度はなくても、時機がもう行き止まりに来ています。ここでもう一押しすれば面倒を招きやすいので、いったん止まり、新しい局面が来るのを待ちましょう。
小象:无妄之行,窮之災也。
无妄,剛自外來,而為主於內。動而健,剛中而應,大亨以正,天之命也。其匪正有眚,不利有攸往。无妄之往,何之矣?天命不祐,行矣哉?
无妄は、剛が外から来て、内卦の主となっています。動いて剛健で、剛爻が中の位にあって応じる相手もいます。大いに通じて正しい、これが天の命です。正しくなければ災いがあり、進んで行くのはよくありません。无妄の時に正しさを守らずに進んで、どこへ行けるでしょうか。天の命が助けないのに、行けるものでしょうか。
大象天下雷行,物與无妄;先王以茂對時,育萬物。
天の下に雷行き、物ごとに无妄を与う。先王以て茂んに時に対し、万物を育う。
天の下を雷が巡り、万物がみな偽りなく本性のままにあります。昔の王はこれを見て、時の巡りに盛んに応じ、万物を育てました。
序卦伝:なぜこの順番なのか復則不妄矣,故受之以无妄。
前の卦は復です。正しい道に戻れば、もうでたらめなことはしなくなります。そこで復の後に无妄が続きます。
雑卦伝大畜時也,无妄災也。
大畜は時、无妄は災いと対にされます。通行の解釈では、大畜は時機に従って蓄えるので大きくなれ、无妄はみだりに動いてはならない時にいるので、動けば災いを招く、と読みます。
関連する卦よくある質問
无妄卦が出たら、恋愛はどう読む?
飾らない自分のままで人と知り合えば十分です。六二は耕しながら収穫を思わない姿。まずは一緒にいる時間を楽しみ、最初から条件や結果を計算しないことです。 まっすぐ向き合えば穏やかに進みやすい時です。最近、誤解やどちらも予想しなかった面倒が出てくるかもしれません。相手を責める前に、まず何があったかを確かめましょう。
无妄卦が出たら、仕事はどう読む?
実力のまま応募し、経歴を正直に書けば通りやすい時です。経歴を盛る、裏口を頼るのは卦辞の「其匪正有眚」にあたり、入れたとしても後で問題になりやすくなります。 決まりに沿い、実力で勝負する時です。手柄を横取りしない、抜け道を探さない。巻き込まれた件があれば記録を残し、落ち着いて説明しましょう。
无妄卦が出たら、待っていることは来る?
来るものは来るべき速さで来ます。急いでも早まりにくい形です。こちらが何も細工していないなら待ちましょう。つてを使って急かすと、かえって面倒を招きやすくなります。
无妄卦が出たら、失せ物は見つかる?
見込みは半々です。誰かがついでに持って行った可能性があります。高い場所、丸い物や金属の物のそば(乾)、よく通る道沿いや玄関(震)を探してみてください。
一卦は一つの問いに答え、命盤はあなた自身とこの一年の全体を映します。
経文は『周易』の通行本によります。現代語訳と読み方は星格が書いた参考で、定説ではありません。