古いやり方が行き詰まり、変えることが避けにくい局面です。人は初めから信じてはくれず、変えた結果を見て納得しやすいもの。筋の通った変え方なら、悔いは消えていきます。
よいこと
- 時機が熟してから変える
- まず周りの信頼を得る
- 古い決まりを作り直す
- 変える日程を組む
避けたいこと
- 一晩でひっくり返す
- 一人で決めてしまう
- 話がつく前に動く
- 何度も変え直す
仕事とお金
- 就職・転職
- 転職や職種の切り替えを後押しする卦です。九五の「大人虎變」のように、変えるなら一目で分かるほどに。職務経歴書や作品集も一緒に作り直し、肩書きだけ替えて終わらせないことです。
- 起業・商売
- 商品や運営の仕組みを改めるのに向きます。大象は「治歷明時」。旧商品をいつ終え、新商品をいつ出すか、日程を先に書き出しておくと、お客さんもついてきやすくなります。
- お金
- お金の管理や収入の組み立てを見直すのによい時です。変える前に考え抜き、計算してから。勢いで全部入れ替えないことです。
恋愛と人間関係
- シングル
- これまでの相手選びや出会い方を見直す時です。彖伝の「文明以說」のように、中身があって一緒にいて心地よい人を目指し、通う場所や装いを変えてみると、出会いは広がりやすくなります。
- パートナーがいる
- 彖伝の「二女同居、其志不相得」、同じ家に住みながら考えは別々という形です。付き合い方の調整は必要ですが、二人で話し合ってから。一方が突然変えると、相手は反発しやすくなります。
- 復縁
- 元の形に戻る見込みは低めです。革は古いものを去る卦。やり直すなら、目に見える変化を示すことです。九四の「有孚改命」のとおり、信頼があってこそ局面は変わりやすくなります。
- 人間関係・協力
- 相性の悪い人がいて、水と火のように互いをすり減らしがちです。無理に耐えるより分担や役割を組み直しましょう。変える前に理由を皆に伝えておくと、反発は小さくなりやすいものです。
暮らし
- 試験・学業
- 今の勉強法が効かないなら変えてかまいません。ただ初九の「鞏用黃牛之革」のとおり、最初は基礎を固く守り、全部ひっくり返さないこと。新しい方法で手応えが出てから切り替えると崩れにくくなります。
- 引っ越し・旅行
- 引っ越しや住む街を変えることは考えてよい時です。彖伝の「順乎天而應乎人」のとおり、時期が合い、同居する人も納得していることが条件。退去や運搬の段取りを先に決めると進めやすくなります。
- 心身の状態
- 変わりたい気持ちが強く、習慣を一度に全部替えて続かなくなりやすい時です。上六の「居貞吉」のとおり、大きく変えた後は生活のリズムを落ち着かせましょう。不安や不眠が長引くなら、早めに受診してください。
昔ながらの占的
- 待っていること
- 返事は、こちらが変えた結果を出してから届きやすい形です。卦辞の「已日乃孚」のとおり、相手は結果を見て信じます。今答えを急かしても空振りしやすいので、変えるべき所を先に整えましょう。
- 争い・訴訟
- 相手は初め、こちらを信じていません。急いで決裂させるのは九三の「征凶、貞厲」です。主張は「革言三就」、何度も説明し、修正を重ねるほど受け入れられやすくなります。
- 失せ物・尋ね人
- 見つかる見込みは中くらいです。コンロや照明の下など明るい場所(離)、流し台や袋の口、口の開いた容器の中(兌)を探してみましょう。方角はまず西から。
決断するとき
変えるべきなら変えてかまいません。ただし準備を整え、機が熟してから動きましょう。急ぎすぎた変化は、かえって人の反発を招きやすくなります。
たとえばこんな人なら
回覧板に慣れた人が反対するのは自然なことです。なぜ替えるのか、費用と時期を先に示し、使い方の説明会を何度か開いて意見を取り入れましょう。半年は紙とアプリを併用し、便利さが見えてくると、受け入れられやすくなります。
長く通う生徒や保護者は、慣れた授業の形が変わるのを不安に思いやすいものです。変える理由と、残す定番の教材を先に伝えましょう。しばらくは新旧のやり方を並べて試し、手応えが見えてくると、自然に受け入れられやすくなります。
これは変爻がないときの読み方です。変爻があれば朱熹の考変占法で読むべき爻を見ます。卦を立てると結果ページで直接わかります。
已日乃孚,元亨。利貞。悔亡。
已日にして乃ち孚とせらる。元いに亨る。貞しきに利ろし。悔亡ぶ。
変革をやり終えた日(已日)になって、ようやく人々は信じます。大いに通じます。正しさを守るのがよく、悔いは消えます。
沢火革(たくかかく)は、上卦が兌(沢)、下卦が離(火)です。沢の水が上に、火が下にあり、火が強ければ水を干上がらせ、水があふれれば火を消します。互いに相いれないことから「革」、改めるという意味になります。
初九
鞏用黃牛之革。
鞏むるに黄牛の革を用う。
黄牛の革で固く縛ります。
周りが変化を口にしていても、こちらの時機と立場はまだ整っていません。今は足元を固めて手元の仕事を守り、軽々しく動かないほうがよい時です。
小象:鞏用黃牛,不可以有為也。
六二
已日乃革之,征吉,无咎。
已日にして乃ち之を革む。征けば吉、咎なし。
時が来た日(已日)になってから改めます。進めば吉で、咎はありません。
変える条件はそろっています。動く前に準備と時機をもう一度確かめてから手を出すと、進めやすくなります。
小象:已日革之,行有嘉也。
九三
征凶,貞厲,革言三就,有孚。
征けば凶。貞なれども厲うし。革言三たび就れば、孚有り。
急いで進めば凶で、正しさを守っていても危ういです。改革の話を三度重ねて詰めれば(三就)、信じてもらえます。
変えたい気持ちが強くても、急ぐと事故になりやすい時です。案を出して三回話し合い、三回直し、皆がうなずいてから進めるほうが、動かしやすくなります。
小象:革言三就,又何之矣。
九四
悔亡,有孚改命,吉。
悔亡ぶ。孚有りて命を改むれば吉。
悔いは消えます。誠があって天命を改めれば(改命)、吉です。
本当に大きく変える時が来ています。職種を変える、制度を改めるといった場面です。動機が正しく、周りの信頼があるなら、思い切って改めてよい時です。
小象:改命之吉,信志也。
九五
大人虎變,未占有孚。
大人虎変す。未だ占わずして孚有り。
大人が虎の毛が生え替わるように変わり、模様があざやかです。占う前から、すでに信じられています。
自分が主導する変化が、きれいではっきりした形になっています。見た人がすぐ分かり、納得しやすい状態です。迷って確かめ直すより、そのまま進めましょう。
小象:大人虎變,其文炳也。
上六
君子豹變,小人革面,征凶,居貞吉。
君子は豹変す。小人は面を革む。征けば凶。居りて貞しければ吉。
君子は豹の毛が生え替わるように模様を得、小人も顔つきを改めて従います。さらに進めば凶、とどまって正しさを守れば吉です。
変化はほぼ終わり、心から変わった人もいれば、表向き合わせているだけの人もいます。ここで新しい改革を重ねるより、成果を固めるほうが崩れにくくなります。
小象:君子豹變,其文蔚也。小人革面,順以從君也。
革,水火相息,二女同居,其志不相得,曰革。已日乃孚;革而信也。文明以說,大亨以正,革而當,其悔乃亡。天地革而四時成,湯武革命,順乎天而應乎人,革之時義大矣哉!
革とは、水と火が互いに消し合うことです。二人の娘(兌は末娘、離は次女)が一緒に住みながら、志が合わない、これを革といいます。「已日乃孚」とは、改めた後に人々が信じるということです。内に文明があり、外は和やかに喜ばせ、大いに通じて正しさを守ります。改め方が当を得ていれば、悔いはそこで消えます。天地が改まって四季ができ、殷の湯王と周の武王は前の王朝の天命を革め、天に従い人の心に応じました。革の時の意義は、なんと大きいことでしょう。
大象澤中有火,革;君子以治歷明時。
沢中に火有るは革なり。君子以て暦を治め時を明らかにす。
沢の中に火があるのが革です。君子はこれを見て暦を整え、季節の移り変わりを人々に明らかにします。
序卦伝:なぜこの順番なのか井道不可不革,故受之以革。
前の井は、使い続けるとふさがってしまうので、井戸のあり方は時々改めて整えなければなりません。そこで井の後に革が続きます。
雑卦伝革去故也,鼎取新也。
雑卦伝は、革は古いものを去ること、鼎は新しいものを取ることと対にします。一方は古きを除き、一方は新しきを立てる。二つの卦は形が上下逆さまの関係です。
関連する卦よくある質問
革卦が出たら、恋愛はどう読む?
これまでの相手選びや出会い方を見直す時です。彖伝の「文明以說」のように、中身があって一緒にいて心地よい人を目指し、通う場所や装いを変えてみると、出会いは広がりやすくなります。 彖伝の「二女同居、其志不相得」、同じ家に住みながら考えは別々という形です。付き合い方の調整は必要ですが、二人で話し合ってから。一方が突然変えると、相手は反発しやすくなります。
革卦が出たら、仕事はどう読む?
転職や職種の切り替えを後押しする卦です。九五の「大人虎變」のように、変えるなら一目で分かるほどに。職務経歴書や作品集も一緒に作り直し、肩書きだけ替えて終わらせないことです。 業務の流れを見直す、方向を切り替える、転職するのに向く時です。まず要になる人の支持を得て、段階を分けて進め、成果に語らせましょう。
革卦が出たら、待っていることは来る?
返事は、こちらが変えた結果を出してから届きやすい形です。卦辞の「已日乃孚」のとおり、相手は結果を見て信じます。今答えを急かしても空振りしやすいので、変えるべき所を先に整えましょう。
革卦が出たら、失せ物は見つかる?
見つかる見込みは中くらいです。コンロや照明の下など明るい場所(離)、流し台や袋の口、口の開いた容器の中(兌)を探してみましょう。方角はまず西から。
一卦は一つの問いに答え、命盤はあなた自身とこの一年の全体を映します。
経文は『周易』の通行本によります。現代語訳と読み方は星格が書いた参考で、定説ではありません。