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上 離(火)・下 乾(天)
大有火天大有
第14卦 · 火天大有

大有卦

大いに持つ卦です。資源も人の心も成果も手に入った時に、それをどう守り、正しく使うかを語ります。

一つのことを心に、筮竹で一卦立てる

とてもよい卦で、資源も人の心も味方しています。要はさらに多く取ることではなく、持ったあとに正しく使い、守れるかどうかです。善を広め悪を抑え、おごらず欲張らないことです。

よいこと

  • 成果を分け合う
  • 善を広め悪を抑える
  • 控えめにふるまう
  • 力に見合う案件を取る

避けたいこと

  • 財力を見せびらかす
  • 立場を笠に着る
  • 選択肢の多さに目移り
  • 懐が温かく浪費

仕事とお金

就職・転職
条件がよく選択肢も多く、よいポストや待遇を得られる見込みがあります。火が天にある卦で、実績は周りによく見えています。年収交渉では欲張らず、余地を残すほうが長続きします。
起業・商売
卦辞は「元亨」。売上も客層も広がる見込みがあり、大きな案件に向きます。九二の「大車以載」のとおり、受注は生産力に見合う量に。増えた利益はチームと取引先にも分けましょう。
お金
金運は盛んで、収入や資産が増える見込みがあります。増えた分には計画を立て、懐が温かいからと浪費したり見せびらかしたりしないことです。

恋愛と人間関係

シングル
魅力が高まり、注目されやすい時期です。六五は「厥孚交如」。相手は誠意で選び、選択肢が多いからと目移りしたり、何人もの気を持たせたりしないように。
パートナーがいる
関係は安定し、暮らし向きも悪くありません。九四は「匪其彭」。相手の前で収入や成果をひけらかさず、相手が尽くしてくれていることをもっと認めましょう。
復縁
今の自分の調子がよく、相手の目にも留まりやすい時です。連絡してもかまいませんが、誠意をもって。「今は自分のほうがうまくいっている」という態度は見せないことです。
人間関係・協力
人望が集まり、皆が近寄ってきやすい時期で、上下五本の陽爻が六五に応じる形です。人を率いるなら誠実さと威厳の両方を。甘すぎるとつけ込まれやすくなります。

暮らし

試験・学業
準備は十分で、よい成績が出やすい時期です。順調な時ほど気を緩めないこと。初九は「艱則无咎」とし、試験前もいつもどおり問題を解き続けましょう。
引っ越し・旅行
外出は順調で、明るく開けた場所へ向かうのに向き、広い住まいへの住み替えにも合います。荷物も出費もふくらみやすいので、予算は先に決めておきましょう。
心身の状態
気力は充実し、やることも多く、動くほど気持ちが高ぶりやすい時期です。予定を詰め込みすぎず、付き合いの席も控えめにして空白の時間を残しましょう。体の不調が気になれば、かかりつけ医に相談を。

昔ながらの占的

待っていること
かなう見込みが高く、進み具合も目に見えるでしょう。大有はまさに収穫の時です。ただ条件が決まる前に言いふらさないこと。手に入ってはじめて確かになります。
争い・訴訟
形勢はこちらに有利で、証拠も人脈もそろっています。大象は「遏惡揚善」。取り戻すべきものは取り戻しつつ、勢いに任せて相手を追い詰めすぎないように。
失せ物・尋ね人
見つかる見込みは高めです。離(火)が上、乾(天)が下なので、明るい所、高い所、目立つ場所を探してください。照明の下、机の上の棚、高い戸棚のほか、その場を管理している人に聞くのも手です。

決断するとき

進めてかまいません。時機も条件も味方しています。進める際は公明正大に、欲張りすぎないことです。

たとえばこんな人なら

ボーナスと昇進が重なった企画職の人

大有は収穫の卦なので、自分へのごほうびもいいでしょう。ただ九三の「公用亨于天子」を思い出して、手柄の一部を助けてくれた同僚に回すこと。そうしておくと、次のチャンスも巡ってきやすくなります。

SNSで急に客が増えた小さな定食屋の店主

客が増え注文も埋まる、大有の時です。店を広げるのは急がず、まず味と人手を守りましょう。話題になっている時こそ誠実に。ブームが去ったあとも通ってくれる人が残りやすくなります。

これは変爻がないときの読み方です。変爻があれば朱熹の考変占法で読むべき爻を見ます。卦を立てると結果ページで直接わかります。

元亨。

元いに亨る。

大いに通じます。

火天大有(かてんたいゆう)は、上卦が離(火)、下卦が乾(天)です。火が天高く掛かって四方を照らし、何もかもがはっきり見えるので、大有と呼びます。陰爻の六五が尊い位にあり、上下の五本の陽爻がみなこれに応じています。

初九

无交害,匪咎,艱則无咎。

害に交わることなし。咎に匪ず。艱しめば則ち咎なし。

害をもたらす交わりにまだ関わっていないので、もともと咎はありません。ただ常に困難を思って慎んでこそ、咎がありません。

成果が出始めたばかりで、複雑な人間関係や利害にはまだ巻き込まれていません。順調だからと気を緩めず、まだ奮闘中の身だと思っていれば、つまずきにくいでしょう。

小象:大有初九,无交害也。

九二

大車以載,有攸往,无咎。

大車以て載す。往く攸有り。咎なし。

大きな車に荷を積み、行く先があります。咎はありません。

重い役目を任され、それを担う力もあります。安心して引き受けて進めてかまいません。ただし荷を一つずつしっかり積むこと、急ぎすぎないことが前提です。

小象:大車以載,積中不敗也。

九三

公用亨于天子,小人弗克。

公用て天子に亨す。小人は克わず。

公侯が天子に貢ぎ物を献上します。小人にはこれができません。

手元の資源や成果は、抱え込まずにチームやより大きな目標のために差し出す時です。自分の得だけを考えると、この立場がかえって自分を苦しめやすくなります。

小象:公用亨于天子,小人害也。

九四

匪其彭,无咎。

其の彭んなるに匪ず。咎なし。

自分を盛大に見せびらかしすぎません。咎はありません。

権力の中心に近く、手にしているものも多い立場です。控えめにして、派手な振る舞いをせず、上の人より目立とうとしない。分をわきまえていれば問題は起きにくいでしょう。

小象:匪其彭,无咎;明辯晳也。

六五

厥孚交如,威如;吉。

厥の孚、交如たり。威如たり。吉。

誠実さで人と交わり、同時に威厳もあります。吉。

人を率いる時や関係を保つ時、誠実に接するのが土台ですが、軽んじられない重みも必要です。甘すぎると周りが緩みます。原則と真心の両方があってこそ長く続きます。

小象:厥孚交如,信以發志也。威如之吉,易而无備也。

上九

自天祐之,吉无不利。

天より之を祐く。吉にして利ろしからざるなし。

天がこれを助けます。吉で、不利なことは何もありません。

正しい道を歩んできて、今は収穫の時期です。外からの力も味方しています。流れに乗って進めてよく、ただこの順調さは誠実さと節度を守ってきたからこそだと覚えておきましょう。

小象:大有上吉,自天祐也。

彖伝

大有,柔得尊位,大中而上下應之,曰大有。其德剛健而文明,應乎天而時行,是以元亨。

大有とは、柔順な六五が君主の位を得て、中にあって尊く大きく、上下の陽爻がみなこれに応じるので、大有と呼びます。その徳は内に剛健で外に文明があり、天に応じて時に従って行うので、大いに通じます。

大象

火在天上,大有;君子以遏惡揚善,順天休命。

火、天上に在るは大有なり。君子以て悪を遏め善を揚げ、天の休命に順う。

火が天の上にあるのが大有です。君子はこれを見て、悪を抑えて善を広め、天が授けるよい命に従います。

序卦伝:なぜこの順番なのか

與人同者,物必歸焉,故受之以大有。

前の卦は同人です。人と心を合わせられる人のもとには、人も物も自然と集まります。そこで同人の後に大有、大いに持つ卦が続きます。

雑卦伝

大有眾也,同人親也。

大有は「衆」、人も物も自分のもとに集まり、多くを持つことに重きがあります。同人は「親」、互いに親しみ心を合わせることに重きがあります。一方は持つものの多さ、一方は人の心の近さを語ります。

関連する卦

よくある質問

大有卦が出たら、恋愛はどう読む?

魅力が高まり、注目されやすい時期です。六五は「厥孚交如」。相手は誠意で選び、選択肢が多いからと目移りしたり、何人もの気を持たせたりしないように。 関係は安定し、暮らし向きも悪くありません。九四は「匪其彭」。相手の前で収入や成果をひけらかさず、相手が尽くしてくれていることをもっと認めましょう。

大有卦が出たら、仕事はどう読む?

条件がよく選択肢も多く、よいポストや待遇を得られる見込みがあります。火が天にある卦で、実績は周りによく見えています。年収交渉では欲張らず、余地を残すほうが長続きします。 規模を広げる、大きな案件を引き受ける、資源をまとめるのに向く時期です。成果を周りに分けるほど、チームはついてきてくれやすくなります。

大有卦が出たら、待っていることは来る?

かなう見込みが高く、進み具合も目に見えるでしょう。大有はまさに収穫の時です。ただ条件が決まる前に言いふらさないこと。手に入ってはじめて確かになります。

大有卦が出たら、失せ物は見つかる?

見つかる見込みは高めです。離(火)が上、乾(天)が下なので、明るい所、高い所、目立つ場所を探してください。照明の下、机の上の棚、高い戸棚のほか、その場を管理している人に聞くのも手です。

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