前に障害があり、今は強行突破する時ではありません。心に確かなものを持ち、筋を守って辛抱強く時を待てば、出発すべき時には難所を越えやすくなります。
よいこと
- 辛抱して時を待つ
- 準備を整える
- よく食べてよく休む
- 時が来たら出発する
避けたいこと
- 待ちきれず突き進む
- 焦って近づく
- 不安で何度も問い詰める
- 途中で待つのをやめる
仕事とお金
- 就職・転職
- 機会は前にありますが、まだその時ではありません。作品や資格を整え、応募は続けつつ、最初に来た気の進まない話に飛びつかないこと。時が来たら一気に動きましょう。
- 起業・商売
- 時機がまだ熟していません。開業や出店は急がず、資金、商品、組む相手をそろえ、市場の合図がはっきりしてから動きましょう。卦辞の「利涉大川」は、待ったあとの話です。
- お金
- 高値を追ったり、急いで手を出したりするのには向きません。現金を手元に残し、状況がはっきりするまで待つこと。動くより辛抱が大事な時です。
恋愛と人間関係
- シングル
- 縁は来ますが、急いでも実りません。九五の「需于酒食」のように、食事や集まりに顔を出し、暮らしを楽しむほうが、あちこち相手を探し回るより出会いにつながりやすいでしょう。
- パートナーがいる
- 結婚や住まい、家族への紹介など、相手の準備がまだ整っていないことがあります。少し時間をあげて、一緒に食事をし、日々を過ごすうちに、答えは少しずつ見えてきやすいでしょう。
- 復縁
- 今追いかけると九三の「需于泥」、焦るほど深みにはまりやすい時です。まず距離を置き、自分を大切に。相手に気持ちがあれば戻ってくるでしょうし、戻らなくても自分をすり減らさないこと。
- 人間関係・協力
- 協力の条件はまだ話し合いの途中で、急いで契約しなくてかまいません。食事をともにし、互いを知りましょう。上六は「不速之客三人來」、思いがけず現れた人を礼をもって迎えれば、助けになることがあります。
暮らし
- 試験・学業
- 準備期間が長く、合否発表も待つ試験に向き合う時です。大象は「飲食宴樂」。試験前は食事と睡眠を整え、終わったら結果を何度も確かめないこと。落ち着いていれば、結果が出るまで待ちやすくなります。
- 引っ越し・旅行
- 出発前に遅れや日程変更が起きやすい時です。出かけてかまいませんが、天気、書類、予定が確定してから動き、日程に余裕を。待つ間はおいしいものでも食べて。
- 心身の状態
- 待つ時間はいちばん心をすり減らし、何度も通知を確かめたくなりがちです。大象の「飲食宴樂」のとおり、きちんと食べて眠り、友人と会って気持ちをゆるめましょう。体に不調が出たら医師に相談を。
昔ながらの占的
- 待っていること
- 来ますが、待つことになります。坎が前にあり、雲が雨にならない状態で、条件がそろい障害が過ぎてから届きます。遅めですが、心に確かなものがあれば待てるはずです。
- 争い・訴訟
- 急いで仕掛けず、証拠と時機がこちらに味方するのを待ちましょう。九三は「需于泥,致寇至」、焦って近づきすぎると、かえって相手の攻撃を招くとします。
- 失せ物・尋ね人
- 見つかる見込みはありますが、すぐには出てきません。水辺や湿った所(坎)、高い所や丸い容器の中(乾)、それに食卓や台所など食事をする場所も見てみてください。
決断するとき
方向は合っていますが、時機がまだです。待って準備し、はっきりした合図が出てから動きましょう。卦辞は「利涉大川」、その時が来たら思い切って進んでかまいません。
たとえばこんな人なら
需は、機会は前にあり、ただ雨がまだ降っていないだけだと語ります。応募を続けて自己PRや作品を磨き、同時に日々の暮らしも大切に。焦りから、まったくやりたくない仕事に決めてしまわないことです。
スマホを見つめ続けても不安が増すだけです。需が語るのは、心に確かなものを持って待つこと。自分の暮らしを整え、相手に時間をあげましょう。あまりに長引くなら、機会を見て一度落ち着いて尋ねればよいのです。
これは変爻がないときの読み方です。変爻があれば朱熹の考変占法で読むべき爻を見ます。卦を立てると結果ページで直接わかります。
有孚,光亨。貞吉,利涉大川。
孚有り。光いに亨る。貞にして吉。大川を渉るに利ろし。
誠があり、明るく通じます。正しさを守れば吉です。大きな川を渡るのによいです。
水天需(すいてんじゅ)は、上卦が坎(水)、下卦が乾(天)で、水が天の上にあります。乾は天で健やかさ、坎は水で険しさ。雲は空まで昇ったのに雨はまだ降らず、前に険があるので、力のある者もまず待つ。そこで「需」と呼びます。
初九
需于郊,利用恆,无咎。
郊に需つ。恒を用うるに利ろし。咎なし。
郊外で待ちます。常を保つのがよく、咎はありません。
危険はまだ遠く、距離があります。いつもの調子で暮らし、不安から先走って動かないこと。落ち着いていれば問題は起きにくいでしょう。
小象:需于郊,不犯難行也。利用恆,无咎,未失常也。
九二
需于沙,小有言,終吉。
沙に需つ。小しく言有り。終には吉。
砂浜で待ちます。少し人の言葉がありますが、最後には吉です。
問題に少し近づき、陰口や小さな摩擦が出てくる時です。気持ちを広く持ち、言い返すのを急がずに待てば、結果はよい方へ向かいやすいでしょう。
小象:需于沙,衍在中也。雖小有言,以吉終也。
九三
需于泥,致寇至。
泥に需つ。寇の至るを致す。
ぬかるみの中で待ち、盗賊を招き寄せます。
すでにリスクの縁に立っていて、動けばはまりやすい状態です。面倒の多くは自分から近づいて招いたもの。小象は、慎めば失敗しないとします。焦って踏み出さないことです。
小象:需于泥,災在外也。自我致寇,敬慎不敗也。
六四
需于血,出自穴。
血に需つ。穴より出づ。
血の中で待ち、穴から抜け出します。
すでに衝突や危機に巻き込まれています。力ずくで戦わず、流れに従い、人の意見を聞いて、まず抜け出す方法を考えましょう。
小象:需于血,順以聽也。
九五
需于酒食,貞吉。
酒食に需つ。貞にして吉。
酒と食事の中で待ちます。正しさを守れば吉です。
やるべきことはやり終え、あとは待つだけです。よく食べてよく眠り、いつもどおりに暮らして筋を守れば、時機は自然とやって来やすくなります。
小象:酒食,貞吉,以中正也。
上六
入于穴,有不速之客三人來,敬之終吉。
穴に入る。速かざるの客三人来たる有り。これを敬すれば終には吉。
穴に入ります。招いていない客が三人やって来ます。敬ってもてなせば、最後には吉です。
待った末に、思いがけない人や出来事が現れます。拒まずに礼をもって迎え、真剣に向き合えば、かえって転機になることがあります。
小象:不速之客來,敬之終吉。雖不當位,未大失也。
需,須也,險在前也;剛健而不陷,其義不困窮矣。需,有孚,光亨,貞吉,位乎天位,以正中也。利涉大川,往有功也。
需とは待つことです。危険がすぐ前にあるからです。剛健で険に落ちこまないので、道理の上で行き詰まることはありません。需に誠があり、明るく通じ、正しさを守って吉なのは、九五が天の位にあり、正しく中を得ているからです。大きな川を渡るのによいとは、進んで行けば功があるということです。
大象雲上於天,需;君子以飲食宴樂。
雲、天に上るは需なり。君子以て飲食宴楽す。
雲が天に昇るのが需です。君子はこれを見て、飲み食いし、宴を楽しみ、心身を養って時を待ちます。
序卦伝:なぜこの順番なのか物穉不可不養也,故受之以需;需者飲食之道也。
物が幼いうちは、養わずにはいられません。そこで蒙の後に需が続きます。需とは飲食の道です。育つにはしっかり食べて養う必要があり、養うことそのものが辛抱強く待つことでもあります。
雑卦伝需不進也,訟不親也。
需は進まないこと、訟は親しまないことです。二つの卦は上下が逆さまです。需は力のある者が険に出会ってまず待ち、座って食事をする余裕もありますが、訟は強さが険とぶつかり、すでに争って対立しています。
関連する卦よくある質問
需卦が出たら、恋愛はどう読む?
縁は来ますが、急いでも実りません。九五の「需于酒食」のように、食事や集まりに顔を出し、暮らしを楽しむほうが、あちこち相手を探し回るより出会いにつながりやすいでしょう。 結婚や住まい、家族への紹介など、相手の準備がまだ整っていないことがあります。少し時間をあげて、一緒に食事をし、日々を過ごすうちに、答えは少しずつ見えてきやすいでしょう。
需卦が出たら、仕事はどう読む?
機会は前にありますが、まだその時ではありません。作品や資格を整え、応募は続けつつ、最初に来た気の進まない話に飛びつかないこと。時が来たら一気に動きましょう。 計画や昇進は、もう少し待つことになりそうです。準備を整え、調子を保っておきましょう。待ちきれずに押し通さないことです。
需卦が出たら、待っていることは来る?
来ますが、待つことになります。坎が前にあり、雲が雨にならない状態で、条件がそろい障害が過ぎてから届きます。遅めですが、心に確かなものがあれば待てるはずです。
需卦が出たら、失せ物は見つかる?
見つかる見込みはありますが、すぐには出てきません。水辺や湿った所(坎)、高い所や丸い容器の中(乾)、それに食卓や台所など食事をする場所も見てみてください。
一卦は一つの問いに答え、命盤はあなた自身とこの一年の全体を映します。
経文は『周易』の通行本によります。現代語訳と読み方は星格が書いた参考で、定説ではありません。