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上 坤(地)・下 乾(天)
泰地天泰
第11卦 · 地天泰

泰卦

天と地が交わり、上と下が通じ合う、いちばん順調な時の卦です。順境はいつか移るので、うまくいく時ほど備えておくよう促します。

一つのことを心に、筮竹で一卦立てる

物事が通じ合う卦で、上下の意思疎通がよく、協力がまとまりやすい時です。ただ泰は、順境が永遠には続かないことも語ります。よい時ほど土台を固め、流れが変わる時への備えをしておきましょう。

よいこと

  • 勢いのあるうちに大事を決める
  • 話の通り道を開く
  • 仕組みを先に作る
  • 退路を残しておく

避けたいこと

  • 順境を当たり前と思う
  • 身内だけをひいきする
  • 好調時に広げすぎる

仕事とお金

就職・転職
天地が交わり、上と下で話が通じる時です。応募、面接、社内異動もつながりやすいでしょう。上司が耳を傾けてくれるうちにやりたいことを伝え、条件も話しておくこと。ただ、ずっと続くとは思わずに。
起業・商売
卦辞の「小往大来」は、小さく出して大きく返る時機です。提携の話もまとまりやすいでしょう。上六の「城復于隍」になってからでは遅いので、天気のよいうちに契約や手順という城壁を固めておきましょう。
お金
収入も機会も上向きやすく、計画に沿ってお金を使ってかまいません。一部は備えに残し、順調な状態を当たり前と思わないことです。

恋愛と人間関係

シングル
気持ちが通じやすく、相手の反応も思ったより早そうです。初九の「抜茅茹」のように、友人の輪を通じて縁が芋づる式につながりやすいので、アプリだけに頼らず人の集まりにも顔を出して。
パートナーがいる
彖伝の「上下交而其志同」のとおり、二人の考えがかみ合う時で、同居や結婚、住まいなど大きな話に向きます。よい時も話し合いを省かないこと。泰は平地の先に坂があると教えます。
復縁
空気が和らぎ、相手が話を聞いてくれそうな、切り出すのによい時です。ただ前回どこでつまずき、今回どう変えるかを伝えること。懐かしさだけでは、次の転換点を越えにくいでしょう。
人間関係・協力
上と下が交わる時で、共同事業もチームづくりも順調です。九二は荒れたものも包み、遠くの人を忘れないと説きます。自分の輪だけを大事にすると、泰の通じ合いが崩れます。

暮らし

試験・学業
準備の方向は合っていて、努力が返ってくる時期です。出願や申し込みも進めてよいでしょう。成績がよい時に苦手科目を補い、下り坂になってから穴に気づくことのないように。
引っ越し・旅行
外出も引っ越しも順調で、手続きや交通もつながりやすい時です。家族や友人のいる土地へ向かうのに向き、行った先で助けてくれる人も見つかりやすいでしょう。
心身の状態
全体に調子がよく、気持ちもゆるみやすい時期です。順調だからこそ夜ふかしや食べすぎ、飲みすぎに傾きやすいので、生活リズムを守りましょう。不調が続くなら受診を。

昔ながらの占的

待っていること
来ますし、遅くはありません。泰は大きなものがやって来る卦です。待つあいだに受け取る準備を整えておけば、届いた時にしっかり受け止められます。
争い・訴訟
双方にまだ対話の余地があり、裁判より話し合いのほうが得策です。相手が席に着いてくれるうちに条件をまとめましょう。長引くと局面が変わりやすくなります。
失せ物・尋ね人
見つかる見込みは高めです。上に坤、下に乾があるので、低い所や布・衣類の山の中、または高い所の丸い容器のそばを探してみてください。家族やよく行き来する人に聞くのも手です。

決断するとき

進めてよく、時機も悪くありません。同時に、状況が悪くなった時の退路も考えておきましょう。

たとえばこんな人なら

大口顧客を獲得した営業課長

案件が入り、上も後押ししてくれる、まさに泰の時です。皆の気持ちがそろううちに納品の流れと分担を決め、後任も育てておきましょう。手が回らなくなってから整えるのは、城壁が崩れてから直すのと同じです。

付き合って3年、結婚を話し合う二人

双方の家族との関係もよく、考えもかみ合っていて、次の段階へ進むのに向いています。お金の管理や住む場所を先に話し合っておくこと。仲のよい時に話すほうが、けんかの最中よりずっと楽です。

これは変爻がないときの読み方です。変爻があれば朱熹の考変占法で読むべき爻を見ます。卦を立てると結果ページで直接わかります。

小往大來,吉亨。

小往き大来る。吉にして亨る。

小さなものが去り、大きなものが来ます。吉で、通じます。

地天泰(ちてんたい)は、上卦が坤(地)、下卦が乾(天)です。天の気は上へ昇り、地の気は下へ降りて、二つの気が中で出会います。それで万物がのびやかに通じ、「泰」と呼ばれます。陽が内に、陰が外にあり、よいものが内側に、弱いものが外側にある形でもあります。

初九

拔茅茹以其彙,征吉。

茅を抜くに茹たり。其の彙を以てす。征けば吉。

茅を抜くと根がつながっていて、同じ仲間がまとめて抜けてきます。進めば吉。

大きな流れがちょうどよく、そばには志を同じくする人たちもいます。仲間を誘い、チームを組んで外へ広げていくのに向く時です。

小象:拔茅征吉,志在外也。

九二

包荒。用馮河,不遐遺;朋亡。得尚于中行。

荒を包ね、馮河を用い、遐きを遺れず、朋を亡う。中行に尚うを得。

荒れたものも包み込み、歩いて川を渡るような決断力を持ち、遠くの人を忘れず、仲間うちで徒党を組まない。そうすれば中道にかないます。

人をまとめる立場なら、いろいろな人を受け入れ、決めるべき時に先延ばしせず、目の前にいない人も取りこぼさず、身内だけをひいきしないこと。四つがそろえば公平なまとめ役です。

小象:包荒,得尚于中行,以光大也。

九三

无平不陂,无往不復,艱貞无咎。勿恤其孚,于食有福。

平らかにして陂かざるはなく、往きて復らざるはなし。艱しみて貞なれば咎なし。其の孚を恤うる勿かれ。食に于いて福有り。

平らなだけで傾かない道はなく、行くだけで戻らないものはありません。苦しい中で正しさを守れば咎はありません。誠が報われないと心配することはなく、食べていくことに福があります。

順調な時期も半ばを過ぎ、転換点への心構えが要る頃です。まだよいうちに弱い所を補い、原則を守っておけば、あとで苦労しても崩れにくく、受け取るべきものも戻ってきやすくなります。

小象:无往不復,天地際也。

六四

翩翩,不富以其鄰;不戒以孚。

翩翩として富めりとせずして其の隣を以てし、戒めずして以て孚あり。

ひらひらと舞い降ります。富に頼らなくても隣人を動かし、戒めなくても互いに信じ合います。

人間関係がとても滑らかで、周りがすぐについてきて、互いに身構えません。朱熹は小人が一緒に寄ってくる形とも読むので、にぎやかな時ほど本当に同じ道を行く人を見きわめましょう。

小象:翩翩不富,皆失實也。不戒以孚,中心願也。

六五

帝乙歸妹,以祉,元吉。

帝乙妹を帰がしむ。以て祉あり。元吉。

帝乙が妹を嫁がせます。それによって福を得ます。大いに吉。

高い立場にいながら、身を低くして相手に合わせ、人を引き立てようとする形です。協力や関係の中で肩書きを下ろすほど、かえって大きな実りを得やすくなります。

小象:以祉,元吉。中以行願也。

上六

城復于隍,勿用師,自邑告命,貞吝。

城隍に復る。師を用うる勿かれ。邑より命を告ぐ。貞なれども吝。

城壁が崩れ、土がまた堀に戻ります。兵を出してはいけません。自分の町の中だけで命令を出します。正しくても恥をかきます。

よい時期が行き着き、仕組みがゆるみ始めています。外と張り合ったり広げたりせず、内側を立て直す時です。放っておくと面目を失いやすいので、現実を見て早めに縮めましょう。

小象:城復于隍,其命亂也。

彖伝

泰,小往大來,吉亨。則是天地交而萬物通也,上下交而其志同也。內陽而外陰,內健而外順,內君子而外小人,君子道長,小人道消也。

泰は、小さなものが去り大きなものが来て、吉で通じます。これは天と地が交わって万物が通じ、上と下が交わって心と志が同じになるということです。内卦は陽で外卦は陰、内は剛健で外は従順、君子が内にいて小人は外にいます。君子の道は伸び、小人の道は消えていきます。

大象

天地交,泰;后以財成天地之道,輔相天地之宜,以左右民。

天地交わるは泰なり。后以て天地の道を財成し、天地の宜しきを輔相し、以て民を左右す。

天と地が交わるのが泰です。君主はこれを見て、天地の運行の筋道をほどよく整え、天地にかなったはたらきを助けて、民を支えます。

序卦伝:なぜこの順番なのか

履而泰,然後安,故受之以泰;泰者通也。

履は礼と秩序を持って進むことです。規律をもって歩むから安定し、安定してはじめて通じます。そこで履の後に泰が続きます。泰とは通じることです。

雑卦伝

否、泰,反其類也。

否と泰は、たがいに反対の部類です。泰は天地が交わって上下が通じ、否は天地が交わらず上下が隔たります。卦の形も上下が逆さまで、置かれた状況もちょうど裏返しです。

関連する卦

よくある質問

泰卦が出たら、恋愛はどう読む?

気持ちが通じやすく、相手の反応も思ったより早そうです。初九の「抜茅茹」のように、友人の輪を通じて縁が芋づる式につながりやすいので、アプリだけに頼らず人の集まりにも顔を出して。 彖伝の「上下交而其志同」のとおり、二人の考えがかみ合う時で、同居や結婚、住まいなど大きな話に向きます。よい時も話し合いを省かないこと。泰は平地の先に坂があると教えます。

泰卦が出たら、仕事はどう読む?

天地が交わり、上と下で話が通じる時です。応募、面接、社内異動もつながりやすいでしょう。上司が耳を傾けてくれるうちにやりたいことを伝え、条件も話しておくこと。ただ、ずっと続くとは思わずに。 話が通りやすく、人も資源もそろう時期で、協力を進めたりチームをまとめたりするのに向きます。勢いのあるうちに、仕組みや基礎づくりを済ませておきましょう。

泰卦が出たら、待っていることは来る?

来ますし、遅くはありません。泰は大きなものがやって来る卦です。待つあいだに受け取る準備を整えておけば、届いた時にしっかり受け止められます。

泰卦が出たら、失せ物は見つかる?

見つかる見込みは高めです。上に坤、下に乾があるので、低い所や布・衣類の山の中、または高い所の丸い容器のそばを探してみてください。家族やよく行き来する人に聞くのも手です。

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