起例図:紫微・天府・傷使・四化と廟旺表
〈起例圖:起紫微、安天府、殤使、四化與廟旺表〉
『紫微斗数全書』巻二・安星起例と十二宮・原文と現代語訳
はじめに
この篇は巻二の起例の図表で、前半は紫微星を起こすこと、後半は表として引くための図がいくつか並びます。
- 五局で紫微星を起こす(第1〜22段):水二局・木三局・金四局・土五局・火六局に、それぞれ口訣が一首と図が一枚あります。図の各宮には生まれ日が何日かが書かれていて、その宮に紫微星が落ちます。引き方は、まず自分の五行局を知り、生まれ日がどの枠にあるかを探すことです。口訣の文はひどく切り詰められていて、一字ずつ合わせにくい句がいくつかあるので、実際の位置は図に従います。
- 天府星を置く図(第23段):天府星と紫微星は寅申を軸に向かい合います。
- 傷使の禍福の緩急図(第24段):天傷・天使が各宮で流年・小限にとってどれほど危ういか。
- 禄権科忌図(第25段):四化が各宮に落ちたとき、地を得るかどうか。
- 廟旺表(第26段):二十一の星の十二宮での廟・旺・得地・利益・平和・不得地・落陥。
五枚の局図は、わたしたちが一日ずつ盤の規則と照らし合わせました。底本には誤りが二か所あり、木三局の寅宮の初九は初五のはずで、金四局には「三十」が欠けています(亥宮にあるべきもの)。星格の紫微星の位置は規則と一致していて、星格の星の輝度もこの廟旺表と同じです(禄存星には輝度を付けません)。
1坎水宮中二歲行,初一起丑初二寅,
書き下し坎水の宮中は二歳にして行り、初一は丑に起こり、初二は寅。
現代語訳坎水(水二局)の人は、二歳から運が始まります。(紫微星は)一日を丑宮から起こし、二日は寅宮です。
- 坎水
- 八卦の坎は水に属し、ここでは水二局を指します。
「二歲行」は運の始まりのことです。水二局の人は最初の大限が2歳から始まり、木三局は3歳、金四局は4歳、土五局は5歳、火六局は6歳で、局の数がそのまま運の始まる年齢です。星格の命盤で命宮に示される最初の大限の年齢、たとえば「2–11」は、こうして決まっています。
「初一起丑初二寅」は紫微星の起点です。水二局で一日生まれの人は紫微星が丑、二日生まれなら寅です。口訣全体は、下の局図と照らし合わせて読む必要があります。
2順行一宮安二日,陰陽雖殊行則同。
書き下し順行して一宮に二日を安んず。陰陽殊なりといえども行は則ち同じ。
現代語訳その後は順に進み、一宮に二日ずつ置きます。陰陽・男女は違っても、進み方は同じです。
「順行一宮安二日」とは、水二局では二日ごとに順方向へ一宮進むということで、二日・三日が寅、四日・五日が卯……となります。ですから水二局はいちばん計算しやすく、生まれ日を二で割って小数を切り捨て、1なら寅、2なら卯と、順方向に数えていきます。一日だけは0になるので、寅の一つ手前の丑に落ちます。
「陰陽雖殊行則同」は大切な句です。紫微星の位置は局と生まれ日だけで決まり、男女も陰陽の年も問いません。陰陽・男女で分ける大限や博士十二神とは違います。
現代語訳この図は水二局で紫微星を起こすものです。生まれ日がどの枠にあるかで、紫微星はその宮にあります。丑宮は一日・二十四日・二十五日、寅宮は二日・三日・二十六日・二十七日、卯宮は四日・五日・二十八日・二十九日、辰宮は六日・七日・三十日、巳宮は八日・九日、午宮は十日・十一日、未宮は十二日・十三日、申宮は十四日・十五日、酉宮は十六日・十七日、戌宮は十八日・十九日、亥宮は二十日・二十一日、子宮は二十二日・二十三日です。
この図を読むには二つのことを知っておく必要があります。一つ目は、図の並べ方が一般的な命盤と同じことです。上の段が巳午未申、下の段が寅丑子亥、左右が辰卯と酉戌で、星格の四角い盤もこの向きです。二つ目は、枠の中の日付は縦に読むことです。上下の二字で一つの日になり、たとえば巳宮の枠は上の段が初初、下の段が八九で、初八・初九(八日・九日)と読みます。卯宮の枠は上の段が初初廿廿、下の段が四五八九で、初四・初五・廿八・廿九(四日・五日・二十八日・二十九日)と読みます。
引き方は、自分が水二局だとわかっているなら、生まれ日がどの枠にあるかを探せば、紫微星はその宮にあります。たとえば十五日生まれなら申宮です。
4生逢木宮三歲起,初一起龍初二牛,
書き下し生まれて木宮に逢えば三歳に起こり、初一は竜に起こり、初二は牛。
現代語訳木局(木三局)に生まれた人は、三歳から運が始まります。一日は辰(竜)宮から起こし、二日は丑(牛)宮です。
木三局は3歳から運が始まります。一日の紫微星は辰(竜)、二日は丑(牛)、三日になってやっと寅に戻ります。この「先に外へ跳んでから戻る」進み方は、三局以上のどの局にも共通する特徴です。
今の講座でよく使う補数法なら、すっきり計算できます。一日は2を足してはじめて3で割り切れ、商は1なので、寅から1つ数えて寅で止まります。足した数2は偶数なので、順方向へ2宮進んで辰です。二日は1を足し、奇数なので逆方向へ1宮下がって丑です。
5逆進二宮安二日,順回四步一辰字,
書き下し逆に二宮を進みて二日を安んじ、順に四歩を回りて一の辰の字。
現代語訳逆に二宮進んで二日を置き、順に四歩回るのが辰宮です。
- 逆進二宮
- この数句の口訣はひどく切り詰められていて、日付と一字ずつ合わせるのは難しいので、実際の位置は下の図に従います。
この二句の口訣はひどく切り詰められていて、一字ずつ合わせにくいことは注で述べました。補数法を使うと、描こうとしているリズムが見えてきます。三日で一組になり、三日目は正位(寅・卯・辰……)に戻り、一日目は二宮先へ跳び、二日目は一宮戻ります。ですから四日は巳、五日は寅、六日は卯、七日は午、八日は卯、九日は辰と続きます。
この規則で推すと五日は寅宮に落ちます。これが、底本の初九は初五のはずだと校勘が指摘する根拠です。
6初二同宮牛頭起,逆退二步二辰尋。
書き下し初二は同宮、牛頭に起こり、逆に二歩を退きて二の辰に尋ぬ。
現代語訳二日は同じく牛頭(丑宮)から起こり、逆に二歩下がって、二番目の辰宮を探します。
「初二同宮牛頭起」は二日が丑宮にあることを言っていて、前の段と同じです。「逆退二步二辰尋」は、足した数が奇数なら逆方向へ下がる、という意味あいでしょう。口訣の字面を無理に解く必要はなく、次の図が答えです。
実際に使うときは、星格は規則で計算していて、この図の正しい版と一致しています。自分の生まれ日を図で探し、星格の盤上の紫微星の位置と見比べてみるとよいでしょう。
現代語訳この図は木三局で紫微星を起こすものです。辰宮は一日・九日・十一日、丑宮は二日・二十八日、寅宮は三日・五日、巳宮は四日・十二日・十四日、卯宮は六日・八日、午宮は七日・十五日・十七日、未宮は十日・十八日・二十日、申宮は十三日・二十一日・二十三日、酉宮は十六日・二十四日・二十六日、戌宮は十九日・二十七日・二十九日、亥宮は二十二日・三十日、子宮は二十五日です。
校勘 底本は寅宮を初三・初九としていますが、初九は辰宮にも重ねて出ていて、初五は図全体に欠けています。紫微星を置く規則によれば、木三局の五日生まれは紫微星が寅にあるので、「九」は「五」の写し誤りです。
木三局の図の読み方は水二局と同じで、日付は縦に読み、二字で一日、三字の枠は三つの日付です。たとえば辰宮の枠は上の段が初初十、下の段が一九一で、初一・初九・十一(一日・九日・十一日)と読みます。
この図には底本に写し誤りが一か所あり、校勘で説明したとおり、寅宮は三日・五日であるべきです。自分の生まれ日を引くとき、木三局の五日生まれなら紫微星は寅で、底本の初九に惑わされないでください。三十日すべてを補数法で一日ずつ推しましたが、ほかの枠はすべて正しいものでした。
8紫微金宮四歲花,初一尋豬初二龍,
書き下し紫微は金宮にて四歳に花さく、初一は豬に尋ね、初二は竜。
現代語訳紫微星が金局(金四局)の人は、四歳から運が始まります。一日は豬(亥宮)に探し、二日は竜(辰宮)です。
金四局は4歳から運が始まり、一日の紫微星は亥(猪)、二日は辰(竜)です。補数法で見ると、一日は3を足してはじめて4になり、足した数は奇数なので、寅から3宮下がって亥です。二日は2を足し、偶数なので寅から2宮進んで辰です。三日は1を足し、1宮下がって丑です。四日はちょうど割り切れて、寅にあります。
9順進三步逆退一,先陰後陽是其基,
書き下し順に三歩を進み、逆に一を退く、先に陰、後に陽、是れ其の基なり。
現代語訳順に三歩進み、逆に一歩下がる。先に陰、後に陽というのがその基本です。
「順進三步逆退一」が描いているのは、足した数の奇数・偶数の入れ替わりです。足した数が偶数なら順方向へ進み、奇数なら逆方向へ下がります。金四局は四日で一組、足す数は順に3・2・1・0なので、一日目は下がり、二日目は進み、三日目は下がり、四日目は正位に戻ります。「先陰後陽」は、だいたい先に逆、後に順という意味でしょう。
全書はこの規則を算式としては書いていません。後世の補数法は局図から帰納したもので、全書の五枚の図と完全に一致します(校勘が指摘した二か所の写し誤りを除きます)。
10惟有初二辰上起,退三進四逆尋跡。
書き下し惟だ初二のみ有りて辰上に起こり、三を退き四を進みて逆に跡を尋ぬ。
現代語訳ただ二日だけは辰宮から起こし、三つ退き四つ進んで、逆に跡を探します。
「惟有初二辰上起」は、二日の特別な位置をもう一度強調しています。後半の「退三進四逆尋跡」は字面を日付に合わせにくいので、次の図に従えば十分です。
実用上の注意としては、紫微星の位置が一宮ずれれば、十四主星がまとめて一宮ずれる、ということです。ですから局図を引くときは、自分の五行局の計算が間違っていないことを確かめてください。星格の命盤には五行局が表示されているので、まずそれを確かめてから、この図を引くとよいでしょう。
現代語訳この図は金四局で紫微星を起こすものです。亥宮は一日・三十日、辰宮は二日・十二日・十五日・二十一日、丑宮は三日・九日、寅宮は四日・七日・十三日、子宮は五日、巳宮は六日・十六日・十九日・二十五日、卯宮は八日・十一日・十七日、午宮は十日・二十日・二十三日・二十九日、未宮は十四日・二十四日・二十七日、申宮は十八日・二十八日、酉宮は二十二日、戌宮は二十六日です。
校勘 底本は図全体に「三十」が欠けています。紫微星を置く規則によれば、金四局の三十日生まれは紫微星が亥にあるので、亥宮は初一・三十とするべきです。
金四局の図の読み方は前と同じです。この図の欠点は、図全体に三十日が欠けていることで、校勘が指摘したとおり亥宮にあるべきものです。三十は2を足してはじめて4で割り切れ(32)、商は8です。寅から数えて8番目の宮は酉で、足した数は偶数なので順方向へ2宮進んで亥です。
ですから金四局の三十日生まれの人は、紫微星が亥にあります。図を引いて自分の日付が見つからないときは、底本の写し漏れではないかを考えてみてください。
12戌土五龍居其中,初一午上二亥宮,
書き下し戌土の五竜、其の中に居り、初一は午上、二は亥宮。
現代語訳戌土(土五局)は五竜が中にいる局で、(紫微星は)一日が午宮、二日が亥宮です。
土五局は5歳から運が始まります。「戌土五龍居其中」は土五局の呼び名で、五行は土、数は五です。一日の紫微星は午、二日は亥です。補数法では、一日は4を足し、偶数なので寅から4宮進んで午です。二日は3を足し、奇数なので3宮下がって亥です。
13逆行二宮安一日,惟有九日不能均,
書き下し逆行して二宮に一日を安んず。惟だ九日のみ有りて均しくすること能わず。
現代語訳逆行して二宮に一日を置きます。ただ九日だけは均等に配れません。
- 戌土五龍
- 戌は土に属し、五は土五局を指します。土五局の口訣の後半は日付と一字ずつ合わせにくいので、実際の位置は下の図に従います。
土五局は五日で一組、足す数は順に4・3・2・1・0なので、五日の向きは進む・下がる・進む・下がる・正位に戻る、となります。「逆行二宮安一日」は、おそらくこの一進一退を描いたものです。「惟有九日不能均」は、どの九日のことか原文が言っておらず、図に従うよう注で促しています。
14十居辰上初居寅,二十九日五上尋,
書き下し十は辰上に居り、初は寅に居る。二十九日は五上に尋ぬ。
現代語訳十日は辰宮の上にあり、初の日は寅宮にあります。二十九日は五番目の宮(午宮)に探します。
- 十居辰上初居寅
- 図では十日が卯宮、五日が寅宮にあり、この句がどの日を指すのかはわかりません。二十九日が午宮にあることは図と合っています。
この句の「十居辰上初居寅」は一字ずつ合わせるのが難しく、注で述べたとおり、図では十日が卯、五日が寅にあります。わりあい確かなのは「二十九日五上尋」で、二十九日は午宮にあり、図と一致します。
こうした口訣と図が合わない例は、土五局と火六局でいちばん目立ちます。口訣が写し伝えられるうちに崩れ、図のほうがかえって完全に残った、というのが理由かもしれません。
15二宮一日順三次,退二三次又逆回,
書き下し二宮に一日、順に三次、二を退くこと三次、又た逆に回る。
現代語訳二宮に一日、順に三度、二つ下がることを三度、また逆に戻ります。
「二宮一日順三次,退二三次又逆回」は進み下がるリズムを描き続けていますが、字面はもう正確には復元できません。実際に盤を見るときは、土五局の人は次の図をそのまま使うか、補数法を使います。日数を五で割り、割り切れるまで足し、足した数の奇数・偶数で進むか下がるかを決めます。
16惟有六日無正位,逢四對宮去追尋。
書き下し惟だ六日のみ有りて正位無く、四に逢えば対宮に去きて追尋す。
現代語訳ただ六日だけは正位がなく、四に逢えば対宮へ行って探します。
「惟有六日無正位,逢四對宮去追尋」について。六日は4を足してはじめて10になり、商は2です。寅から数えて2番目の宮は卯で、足した数は偶数なので4宮進んで未です。図でも六日はちょうど未宮にあります。「對宮」という言い方は実際の計算とぴったりは合わず、口訣のおおまかな描写なのかもしれません。
現代語訳この図は土五局で紫微星を起こすものです。午宮は一日・十三日・二十五日・二十九日、亥宮は二日・二十六日、辰宮は三日・十五日・十九日・二十七日、丑宮は四日・十二日、寅宮は五日・九日・十七日、未宮は六日・十八日・三十日、子宮は七日、巳宮は八日・二十日・二十四日、卯宮は十日・十四日・二十二日、申宮は十一日・二十三日、酉宮は十六日・二十八日、戌宮は二十一日です。
土五局の図の読み方も前と同じで、三字や四字の枠は三つや四つの日付です。たとえば午宮の枠は上の段が初十廿廿、下の段が一三五九で、初一・十三・廿五・廿九(一日・十三日・二十五日・二十九日)と読みます。
この図は一日ずつ照らし合わせて、すべて正しいことを確かめました。局の数が大きいほど、各宮に配られる日が不規則になることにも気づくでしょう。土五局の子宮は七日の一日だけ、戌宮は二十一日の一日だけです。
18離火宮中六歲奇,初二騎馬初四龍,
書き下し離火の宮中は六歳にして奇なり、初二は馬に騎り、初四は竜。
現代語訳離火(火六局)の宮の人は、六歳から運が始まり、いちばん変わっています。二日は馬に騎り(午宮)、四日は竜(辰宮)です。
- 離火
- 八卦の離は火に属し、ここでは火六局を指します。
火六局は6歳から運が始まります。「奇」とは、おそらく分布がいちばんばらけていることを指しています。二日は午(馬に騎る)、四日は辰(竜)で、一日は酉です。全書はこの例を〈身宮・命宮の置き方〉で挙げています(原文を見る)。
19進三退二各一日,逆回三步是生時,
書き下し三を進み二を退くこと各一日、逆に三歩を回る、是れ生時なり。
現代語訳三つ進み二つ下がるのはそれぞれ一日、逆に三歩戻るのが生まれた時です。
「進三退二」が描いているのも、足した数による進み下がりです。火六局は六日で一組、足す数は順に5・4・3・2・1・0で、奇数なら下がり、偶数なら進むので、一日目は五宮下がり、二日目は四宮進み、三日目は三宮下がり……六日目に正位に戻ります。口訣の「逆回三步是生時」などの句は、字面ではもう一字ずつ対応させにくくなっています。
20先陽後陰逆退二,另有進一各期端,
書き下し先に陽、後に陰、逆に二を退き、另に一を進む各期の端有り。
現代語訳先に陽、後に陰、逆に二宮下がり、ほかに一宮進むそれぞれの日付があります。
この二句は前の句のリズムの描写を続けていて、「先陽後陰」「進一」といった言葉を具体的な日付に落とし込むのは難しく、図に従うよう注で促しています。この段を読む価値は、古人が確かに「進む・下がる」で紫微星の位置を覚えていたことを知る点にあり、後世の補数法と同じ考え方です。
21退二安一退二日,順進五宮方是基。
書き下し二を退きて一を安んじ、二日を退き、順に五宮を進みて方に是れ基なり。
現代語訳二つ下がって一日を置き、さらに二日下がり、順に五宮進んではじめて基準になります。
- 進三退二
- 火六局の口訣も日付と一字ずつ合わせるのは難しいので、実際の位置は下の図に従います。
口訣はここで終わります。五局の規則をまとめると、局の数nがn日ごとの一組を決め、各組の最後の日が正位(寅から順方向へ順に)に落ち、残りの日は足した数の奇数・偶数によって前後へ跳びます。局の数と生まれ日さえわかれば、誰でも自分で紫微星を計算でき、五首の口訣を暗記する必要はありません。
火六局の完全な答えは次の図にあります。
現代語訳この図は火六局で紫微星を起こすものです。酉宮は一日・二十日、午宮は二日・十六日・三十日、亥宮は三日・十三日、辰宮は四日・十八日・二十三日、丑宮は五日・十五日・二十五日、寅宮は六日・十一日・二十一日、戌宮は七日・二十六日、未宮は八日・二十二日、子宮は九日・十九日、巳宮は十日・二十四日・二十九日、卯宮は十二日・十七日・二十七日、申宮は十四日・二十八日です。
火六局の図の読み方も前と同じです。たとえば寅宮の枠は上の段が初十廿、下の段が六一一で、初六・十一・廿一(六日・十一日・二十一日)と読みます。〈身宮・命宮の置き方〉の例「正月初一生者是火局,酉宮起初一日」は、この図では酉宮の一日です。
この図も一日ずつ照らし合わせて、すべて正しいことを確かめました。星格の紫微星の位置はこの図と同じです。簡単な確かめ方として、火六局で一日生まれの人を見つければ、紫微星は必ず酉宮にあります。
現代語訳この図は天府星を置く図です。天府星が紫微星と同宮するのは寅・申の二宮だけで、ほかの宮ではどれも寅申を軸に向かい合います。たとえば紫微星が丑なら、天府星は卯です。図では紫微星が卯・辰・巳・午・未のとき、天府星は順に丑・子・亥・戌・酉にあり、紫微星が寅・申なら紫府が同宮します。
この図は、天府星が紫微星からどう導かれるかを示しています。二つの星は寅申を軸に左右対称で、寅・申の二宮では同宮し、ほかでは向かい合います。図と照らすと、紫微星が卯なら天府星は丑、紫微星が巳なら天府星は亥、紫微星が丑なら天府星は卯です。
実際に盤を読むときは、星格の盤で紫微星を見つけ、寅と申を結ぶ線を鏡に見立てると、鏡の反対側が天府星です。天府星が決まれば、太陰星から破軍星までの位置は〈南北斗諸星の置き方〉に従って順に並べます。
現代語訳この図は傷使の禍福の緩急図で、流年・小限が災いとなる形を述べています。流年・小限が天傷・天使のある宮に入れば、必ず死にます。救いの星があってはじめて差し支えありません。天傷は子・辰・卯・午・未の宮で禍が急、天使は丑・卯・辰・酉・戌の宮で禍が急、寅・申・巳・亥では天傷・天使ともに急です。各宮の小さな字は次のとおりです。寅宮は、六甲の年生まれの人がここに入るのはよくなく、天傷・天使と二限・太歳が出会うのを恐れます。巳宮は、六丙の年生まれの人で、寅宮と同じです。申宮は、六庚の年生まれの人が恐れるところで、寅宮と同じです。午宮は、天傷の禍が急で、身宮がここにあれば災いと重なります。戌宮は、天使の禍が急で、殺星を見てはならず、太歳がこの宮に来れば災いが悪くなります。亥宮は、ここは斗方で、運限がこの宮に来れば大いによいです。子・辰・卯・未の宮は天傷の禍が急、丑・酉の宮は天使の禍が急です。
- 歲限
- 流年と小限。
- 斗
- 下の字と縦に続けて斗方と読み、北斗のある方角のこと。
この図の文字は縦書きで、各枠の小さな字は右から左へ一行ずつ読みます。たとえば申宮は、六庚の年生まれの人が恐れるところで、寅と同じ、と読みます。中央の総説は、流年・小限が天傷・天使のある宮に入ると必ず死に、救いがあってはじめて差し支えない、とし、続いて天傷・天使がどの十二支で「禍緊」かを挙げています。
気をつけたい点が二つあります。一つ目は、天傷は奴僕宮に、天使は疾厄宮に固定されているので、この図が実際に言っているのは、奴僕宮や疾厄宮が特定の十二支に落ちている人は、運限がそこに来たら用心せよ、ということです。二つ目は、「必死」は全書でいちばん重い言い方だということです。同じ書の〈大限十年の禍福を論ず〉も傷使を「怕行」の地に挙げていますが、吉星があるかどうかもあわせて見ています(原文を見る)。この図だけで結論を出すべきではありません。
現代語訳この図は禄権科忌図で、四化が各宮に落ちたときの様子を書いています。子宮は禄・権が地を得ず、忌星は凶ではありません。丑宮は科・権・福・禄が急に来て、殺を恐れず、忌星は忌となりません。寅宮は科・権・福・禄がゆっくり来て、殺星があれば財を破り、忌星はよくありません。卯宮は科・権が喜ばしく、殺星が寄り集まるのを恐れ、忌星は地を得ます。辰宮は科・禄・福が重く、殺に沖されれば災いとなり、忌星は役に立ちません。巳宮は科・禄・福がゆっくり来て、忌星は凶です。午宮は科星が地を得て、禄は地を得ず、忌星は凶です。未宮は科・権・福がゆっくり来て、殺を恐れて禍となり、忌星は役に立ちません。申宮は科・禄が地を得て、権・忌は地を得ません。酉宮は権・忌が地を得ません。戌宮は科・権・福・禄が厚く、殺の沖を恐れ、忌星は重く重なります。亥宮は忌星がよくありません。
- 慢
- 同じ列の福と続けて読み、福がゆっくり来ること。「緊」は急に来ることです。
この図は、四化が各十二支に落ちたときの得失を宮ごとに書いたもので、読み方は前の図と同じく縦書きで右から左です。たとえば子宮は禄・権が地を得ず忌星は凶でない、卯宮は忌星が地を得る、亥宮は忌星がよくない、とあります。これは星の廟陥とは別のことで、同じ宮でも、化禄が地を得ないのに化忌はかえって凶でない、ということがありえます。
全書のほかの箇所にも似た言い方があり、たとえば〈四化の性情:化禄・化権・化科・化忌〉は「太陽在寅卯辰巳午化忌,太陰在酉戌亥子化忌為福論」と言っています(原文を見る)。この図を使う人は後世ほとんどおらず、星格の解釈もこれで四化の吉凶を判断してはいません。全書の一つの説として読んでください。
| 廟 | 旺 | 得地 | 利益 | 平和 | 不得地 | 落陷 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 子 | 機 府 月 相 梁 破 祿 | 武 同 貪 巨 殺 | 昌 曲 | 紫 廉 | 日 羊 火 鈴 | ||
| 丑 | 紫 武 府 月 貪 相 殺 昌 曲 羊 陀 | 梁 破 | 火 鈴 | 廉 | 日 同 巨 | 機 | |
| 寅 | 廉 府 巨 相 梁 殺 祿 火 鈴 | 紫 日 月 | 機 武 破 | 同 | 貪 曲 | 昌 陀 | |
| 卯 | 日 巨 梁 祿 | 紫 機 殺 曲 | 府 | 武 貪 昌 火 鈴 | 同 廉 | 月 相 破 羊 | |
| 辰 | 武 府 貪 梁 殺 羊 陀 | 日 破 | 紫 相 昌 曲 | 機 廉 | 同 | 月 巨 火 鈴 | |
| 巳 | 同 昌 曲 祿 | 紫 日 巨 | 府 相 火 鈴 | 機 武 殺 破 | 廉 月 貪 梁 陀 | ||
| 午 | 紫 機 相 梁 破 祿 火 鈴 | 日 武 府 貪 巨 殺 | 廉 | 月 | 同 昌 曲 羊 | ||
| 未 | 紫 武 府 貪 殺 羊 陀 | 梁 破 曲 | 日 相 | 廉 昌 火 鈴 | 同 月 巨 | 機 | |
| 申 | 廉 巨 相 殺 祿 | 紫 同 | 機 日 武 府 破 昌 曲 | 月 | 貪 | 梁 陀 火 鈴 | |
| 酉 | 巨 昌 曲 祿 | 紫 機 府 月 殺 | 梁 火 鈴 | 武 貪 | 日 同 廉 | 相 破 羊 | |
| 戌 | 武 府 貪 梁 殺 羊 陀 火 鈴 | 月 破 | 紫 相 | 機 廉 | 同 | 日 | 巨 昌 曲 |
| 亥 | 同 月 祿 | 紫 巨 曲 | 府 相 | 昌 火 鈴 | 機 武 殺 破 | 日 廉 貪 梁 陀 |
現代語訳この表は各星の十二宮での廟旺です。一行が一つの十二支の宮で、七つの欄は順に廟・旺・得地・利益・平和・不得地・落陥です。欄の中は一字の略称で書かれています(紫は紫微星、機は天機星、日は太陽星、武は武曲星、同は天同星、廉は廉貞星、府は天府星、月は太陰星、貪は貪狼星、巨は巨門星、相は天相星、梁は天梁星、殺は七殺星、破は破軍星、昌は文昌星、曲は文曲星、羊は擎羊星、陀は陀羅星、火は火星、鈴は鈴星、禄は禄存星)。たとえば子宮では、天機星・天府星・太陰星・天相星・天梁星・破軍星・禄存星が廟、武曲星・天同星・貪狼星・巨門星・七殺星が旺、文昌星・文曲星が得地、紫微星・廉貞星が平和、太陽星・擎羊星・火星・鈴星が落陥です。禄存星は載っている宮ではどれも廟です。擎羊星・陀羅星は、入りうる宮にだけ出てきます。
- 廟
- 星がいちばん力を発揮できる位置。続いて順に旺・得地・利益・平和・不得地で、落陥がいちばん弱い位置です。
星格のやり方星格の星の輝度は、この表と宮ごとに同じです(禄存星を除き、星格では輝度を付けません)。巻二の各星の性情の篇には、この表と違う輝度を書いているところがいくつかあり、たとえば〈廉貞星の性情〉は寅宮を「和平」としていますが、表では廟です。表に従っています。
この表が星格の輝度のよりどころです。読み方は、まず左の十二支の行を探し、右へ七つの欄を見て、星の略称が入っている欄がその輝度です。たとえば辰の巨門星を知りたければ、辰の行を探すと、巨(巨門星)は最後の欄の落陥にあります。星格の命盤で各主星に付いている輝度の小さな字(廟・旺・得・利・平・不・陥)は、この表に従っています。
この表は、巻二の各星の性情の篇を読むときの照合の基準でもあります。性情の篇には表と違う輝度を書いているところがいくつかあり、たとえば〈巨門星の性情〉は辰戌宮の巨門星を「和平」、〈廉貞星の性情〉は寅宮の廉貞星を「和平」としていますが、表ではそれぞれ落陥と廟です。こうした食い違いがあるところでは、全書新解はすべてこの表に従っています。
底本原文(ウィキソース、一部簡体字)
よくある質問
紫微星はどうやって置きますか?
まず五行局を定め、それから旧暦の生まれ日を見ます。全書は局ごとに図を一枚載せていて、たとえば水二局は一日が丑、二日・三日が寅、四日・五日が卯と、二日ごとに一宮進みます。火六局は一日が酉、二日が午です。生まれ日のある宮が、紫微星の位置です。
天府星は紫微星からどうやって導きますか?
天府星と紫微星は寅申を軸に左右対称です。紫微星が寅・申にあるときは二つの星が同宮し、ほかの位置では向かい合います。紫微星が丑なら天府星は卯、紫微星が辰なら天府星は子、紫微星が午なら天府星は戌、という具合です。
全書の廟旺表は星格の輝度と同じですか?
同じです。巻二のこの廟旺表と星格の星の輝度を宮ごとに照らし合わせたところ、輝度のある二十の星はすべて一致しました。違うのは禄存星だけで、全書はどの宮でも廟としていますが、星格は輝度を付けていません。巻二の各星の性情の篇には、この表と書き方の違うところがいくつかあり、それぞれの篇で説明しています。
傷使の禍福の緩急図は何を言っているのですか?
この図は、流年・小限が天傷・天使のある宮に入るのは「歲限為災之局」で、必ず死ぬ、救いの星があってはじめて差し支えない、と言っています。天傷は子・辰・卯・午・未で禍が急、天使は丑・卯・辰・酉・戌で禍が急、寅申巳亥では二つの星とも急です。亥宮については、運限がここに来れば大いによいとしています。
この篇に出てくる主星