土五局・巨門タイプはどんな人?
「これ、どう言おうかずっと考えてた。」土五局の巨門星は、口を開く前に心の中で何度も議論を済ませています。井戸のような人で、水は地の底にあって掘らなければ出てこないけれど、掘り当てれば澄んで冷たい、とびきりの水です。
巨門と土五局
巨門星は水、土五局は土。土は水を剋すので、この局は巨門星の水を地中に押しとどめ、勝手に流れ出させません。だから土五局の巨門星は五つの局の中でいちばん「抑えた」巨門星です。口は頭より一拍遅く、心の中で三回議論してから、ようやくひと言だけ出てきます。このタイプの命盤で巨門星が入るのは、辰・巳がそれぞれ約21%、子が18%近く、午・戌・亥がそれぞれ14%前後。明るさは子・午・巳・亥の旺が約66%、辰・戌の陥が約34%です。巳と辰が並んで最も多く、そのうち巳宮について、『紫微斗数全書』の巻二は「巳亥は旺宮にして単守」と書いています。巨門星がひとりで明るい位置を守っている、まさに自分で水が湧く井戸です。陥の辰宮は、水をさらに深くしまっています。
仕事とお金
話す前に、一語一語を量ります。巻二は巨門星を「事を作すに進退し、疑い多く且つ学ぶこと多くして精しきこと少なし、人と合うこと寡なく」と書きます。昔の言い方は重いのですが、いまの言葉にすれば、迷うし疑うし、興味は広いのにひとつに定まりにくく、自分から人付き合いを広げるほうではない、ということ。それが土五局では土に受け止められて、迷いは慎重な物言いに、疑いは言葉の吟味に変わり、相手にどう聞こえるかを考えてから一文を口にします。だから「一語も間違えられない」場所がとくに向いています。外交や国際関係、通訳や翻訳、字幕やローカライズ、調停。お金は保守的で、よくわからない投資より、少なく稼ぐほうを選びます。
恋愛と人づきあい
恋愛はスロースターターで、「好きです」と言うまでに長い時間がかかりますが、一度口にしたことはまず取り消しません。気づかいを言葉で示すことは少なく、行動に出ます。傘を持ってきてくれる、壊れたものを黙って直しておいてくれる。相手はその行動を読み取れるようになることが大切で、本人もときどきは気持ちを言葉にする練習を。井戸の水は汲み上げなければ、のどが渇いた人も飲めません。
行き詰まったとき
長く封じた井戸は、見えないところから水がしみ出します。言いたいことをため込んだ末に一気に噴き出して、まわりを驚かせ、自分でも後悔する。土が水を剋せば、押さえつけられた水はいずれ割れ目を見つけて吹き出します。それより、定期的に「水を汲む」ほうがいい。週に一度、信頼できる人と話す時間をつくりましょう。散歩や料理のように手が動いているときのほうが話しやすく、少しずつこまめに外へ出していけます。何でも疑ってしまうのも消耗のもとで、いい知らせでさえ、まず穴を探してしまう。追う価値のある疑いと、ただの習慣になった保険とを見分けて、後者は手放してしまいましょう。
大限のリズム
土五局で運が動き出すのは数え年5歳。最初の十年は巨門星の座る命宮を歩き、そこから15歳、25歳、35歳と宮を移っていきます。このタイプは子どものころ「おとなしい子」と言われがちで、実は何もかも見ていたことに、大人はずっとあとで気づきます。井戸の水は地の底から少しずつしみ込んでくるもので、このタイプの大限にも同じ味わいがあります。どの宮でも黙って水を貯め、たくさん学んで少しだけ話すので、外からは変化が見えにくい。誰かに必要とされて一杯汲み上げたとき、初めてこんなに貯まっていたのかとわかるのです。
この人物をもっと詳しく知るなら巨門星・論客のページへ。
紫微斗数ではどう決まる?
このタイプの命宮主星は巨門。命宮は十二宮のうち「あなたが何者か」を語る宮で、そこにある主星が下地の色になります。主星が2つある場合は先に並ぶほうで数えます。
五行局は土五局。五行局は命宮の干支の納音で決まり、紫微星の位置と、最初の大限が始まる数え年を決めます。土五局なら5歳から。局に良し悪しはなく、星格では同じ人物の味わいの違いとして読みます。
このタイプの命盤2,156枚では:
- 命宮の地支
- 辰 20.6%、巳 20.6%、子 17.5%、午 13.8%、戌 13.7%、亥 13.7%
- 主星の明るさ
- 旺 65.7%、陥 34.3%
- 五行
- 巨門は水、土五局は土
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巨門のほかの4つの局
土五局のほかの人物
巨門タイプの有名人
よくある質問
土五局の巨門星は、こもりがちで気持ちを伝えるのが苦手?
土が水を剋すので言葉は控えめになりますが、伝えられないわけではなく、時間と安心感が必要なだけです。信頼できる人の前では、実はよく話すし、ユーモアもあります。その場で反応しようと無理をするより、書く、一対一で話すなど、自分に合った出口を見つけるほうがいい。土五局の巨門星は、書いたもののほうが人の心に届くことが多いのです。
古書の「学ぶこと多くして精しきこと少なし」は、土五局の巨門星が何も極められないという意味?
むしろ、興味が広すぎてすぐには定まらないということです。巨門星は「なぜ」を問い、何でも理解したがるので、手を広げがちです。土五局ではその好奇心を土が受け止めて、ある時期からひとつの分野に急に沈み込み、どんどん深く掘っていく人がよくいます。広く学ぶのは出発点であって、終着点ではありません。
土五局・巨門タイプはどのくらいいる?
1950–2009年の毎日×12時辰で出した262,980枚の命盤のうち、命宮の人物が巨門で五行局が土五局なのは2,156枚。約0.8%、およそ122人に1人です。どの日・どの時辰も同じ数で数えているので、実際の人口の出生分布ではありません。
同じ日に生まれても、タイプが違うのはなぜ?
命宮がどの宮に入るかは生まれ月と時辰で決まり、五行局はその命宮の干支で決まります。同じ日でも時辰がひとつずれると命宮が隣へ移り、主星も五行局も変わることがあります。1日の12の時辰からは、たいてい何種類かのタイプが出てきます。
五行局とは?
五行局は命宮の干支の納音五行で、水二局・木三局・金四局・土五局・火六局の5つ。局の数で紫微星の位置が決まり、最初の大限が始まる数え年にもなります(水二局は2歳、火六局は6歳)。数の大小に良し悪しはなく、星格では五行の気質を同じ人物の「味わいの違い」として読みます。
MBTIとは何が違う?
MBTIは質問への答えから「自分をどう見ているか」を出します。星格のタイプは生年月日と時刻から出すので、答える必要はなく、同じ生まれなら必ず同じタイプです。並べて見るのがおすすめ。MBTIはいまの習慣を、命盤は生まれ持った下地と人生のリズムを語ります。
命宮に主星が2つある場合は?
2つの主星が同じ宮にある場合は、先に並ぶほう(紫微系・天府系の順)で数えます。命盤ページの人物カードと同じです。主星のない命宮は空宮で、人物は旅人です。
タイプは命宮と五行局だけを見た、命盤のいちばん大まかな輪郭です。同じタイプでも、身宮や三方四正、四化はひとりひとり違います。