紫微斗数の格局・気をつけたい組み合わせ
馬逢截空とは?
成立の条件
天馬星が命宮か身宮にあり、その宮がちょうど截空(截路空亡)にあたること。
星格で命盤を出すと、あなたの命盤にある格局が自動で表示されます。
天馬星(てんませい)は駅馬の星で、動くこと、外へ出ること、進路を変えることを表し、動いてこそチャンスがある星です。馬逢截空(ばほうせっくう)は、この馬が截空に走りこんだ配置です。道が断ち切られていて、たくさん走っても、実りがついてくるとは限りません。天馬星の位置も截空の位置も生まれ年で決まりますが、昔の人がこれを問題にしたのは命宮と身宮の場合だけです。ですから同じ年に生まれた人でも、天馬星がどの宮にあるかを見る必要があります。確かめるには、まず命盤を作ってください。
馬逢截空ができるしくみ
2つの星の位置は、どちらも生まれ年で決まります。
- 天馬星は年の十二支で決まる:申・子・辰の年は寅、寅・午・戌の年は申、巳・酉・丑の年は亥、亥・卯・未の年は巳にあります。
- 截空は年の十干で決まる:『紫微斗数全書』巻二の「截路空亡を安ずる訣」には「甲己は申酉の宮、乙庚は午未の宮、丙辛は辰巳の宮、丁壬は寅卯の宮、戊癸は子丑の宮」とあります。
条件は、天馬星が命宮か身宮にあり、その宮がちょうど截空の中にあることです。
まず年を見ます。天馬星と截空が重なりうるのは、60年のうち9年だけです。
- 壬申・壬子・壬辰の年:天馬星は寅、截空は寅卯。
- 甲寅・甲午・甲戌の年:天馬星は申、截空は申酉。
- 辛亥・辛卯・辛未の年:天馬星は巳、截空は辰巳。
いちばん近いのは1991年、1992年、1994年、2011年、2012年、2014年生まれの人で(旧暦の年で数えます)、次の巡りは2031年、2032年、2034年です。巳・酉・丑の年は天馬星が亥にあり、截空は戌と亥には決して入らないので、この3種類の年に生まれた人には馬逢截空はありません。
この9年に生まれた人は、天馬星がどれも截空の中にあります。ただし格局として成立するには、天馬星の宮が命宮か身宮である必要があります。合わせると、だいたい命盤40枚に1枚です。
古書の言葉
『全書』巻一の「太微賦」にはこうあります。
馬、空亡に遇えば、終身奔走す。
巻一の格局の一覧にも「馬、空亡に落つ」という一条があり、注釈にはこうあります。
馬既に亡に落つれば、禄の沖会ありと雖も用無し、奔波を主る。
天馬星がいったん空亡に落ちれば、禄の星が照らしてきても役に立たず、主に奔走することになる、という意味です。巻三の「談星要論」にはさらにこうあります。
身を看、命を安んずるに、禄馬は空亡に落ちず。天空・截空は最も緊しく、旬空はこれに次ぐ。
この一句が語っているのは「身」と「命」です。ですから天馬星が截空に入るのは、昔の人の順位では旬空に入るより重いことになります。禄の星については巻一に「財源は却って空亡に逢うを怕る」ともあるので、禄逢截空は財帛宮も見ますが、天馬星については書物が特定の宮を挙げていません。そこで星格では、馬逢截空を命宮と身宮だけで判定しています。天馬星がほかの宮の截空に入っていても、命盤に格局としては表示しません。すべての宮で報告すると、かえって要点がぼやけるからです。
今の読み方
天馬星はもともといい星で、禄馬交馳が語るのは「動くほど実りが増える」ことです。截空が断ち切るのは「実り」の部分で、「動くこと」そのものではありません。ですから馬逢截空によく見られるのはこんな姿です。
- よく走るが、方向が合っているとは限らない。 出張、引っ越し、転職、営業回りと、人より多く動くのに、見返りはそれに比例して増えません。
- 計画が途中で変わりやすい。 出発前に決めていたことが、現地に着いてみると条件が変わっています。
- ひと回りしてから、何が欲しいかがわかる。 若いころにあちこち動き回り、あとになって本当に合う落ち着き先を見つける人も少なくありません。
星格の読み方はこうです。たくさん走っても、実りがついてくるとは限らない。出発する前に何が欲しいかをはっきりさせ、無駄足にしないこと。
命宮や身宮にあれば、その人全体が旅の途中にいることが多く、進路もよく変えるということです。天馬星がほかの宮で空亡に入っていても命盤には表示しませんが、その分野(遷移宮なら外出、官禄宮なら仕事)の変化については、もう一歩確かめておくといいでしょう。
やわらぐとき
- 年齢。 截空の働きは若いうちにはっきり出て、中年以降は弱まると考える占い師も多くいます。これは後の時代の経験からの説で、『全書』には書かれていません。
- 天馬星と同じ宮に化権・化科や吉星がある。 動くときにやり方があり、助けてくれる人もいるので、無駄足になりにくくなります。
- 運の巡りの天馬星が実のある場所に入る。 大限や流年にもそれぞれの天馬星があり、それが空亡にない年回りには、外へ出ることがかえって成果につながりやすくなります。
自分に馬逢截空があるかどうかの見方
まず上の9つの年と照らし合わせてください。この9年以外に生まれた人にはありません。該当する場合は、命盤を作って天馬星がどの宮にあるかを見ます。命宮か身宮で、しかもその宮に「截路」か「空亡」と表示されていれば、馬逢截空です。旧暦の年がはっきりしない場合は、生年四化の早見表で生まれ年の干支を確かめられます。
本当にある場合、役に立つ習慣は、大きく動く前に、その旅で持ち帰りたいことを3つ書き出しておくことです。天馬星は行動力をくれて、截空はその行動に収穫のゴールを決めるよう促してくれます。天馬星そのものは禄存星と天馬星の回でより詳しく読めます。
よくある質問
馬逢截空とはどういう意味ですか?
天馬星が命宮か身宮にあり、その宮がちょうど截空(截路空亡)にあたる配置です。天馬星は動くことと外へ出ること、截空は道が断ち切られることを表すので、合わせると、奔走が多いわりに実りが比例するとは限らない、という意味になります。『紫微斗数全書』には「馬、空亡に遇えば、終身奔走す」とあり、今の読み方では、出発する前に目標をはっきりさせること、となります。
馬逢截空があるのは何年生まれの人ですか?
天馬星と截空が重なりうるのは、壬申・壬子・壬辰・甲寅・甲午・甲戌・辛亥・辛卯・辛未の9年だけです。いちばん近いのは1991年、1992年、1994年、2011年、2012年、2014年(旧暦の年)です。この9年に生まれた人も、天馬星が命宮か身宮にある場合だけ成立し、ほかの年にはありません。
馬逢截空と馬逢旬空はどう違いますか?
どちらも天馬星が空亡に入る配置ですが、出し方が違います。截空は生まれ年の十干で、旬空は生まれ年の干支がどの旬にあるかで決まります。『全書』巻三には「天空・截空は最も緊しく、旬空はこれに次ぐ」とあり、昔の人は截空の影響のほうが重いと考えていました。
ほかの格局
格局はプラスアルファで、結論ではありません。同じ格局でも、あなた自身の命盤では、星の明るさ、三方四正、いまどの大限にいるかで変わってきます。
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