紫微斗数の格局・吉格
魁鉞夾とは?
成立の条件
天魁星と天鉞星が左右から、命宮・財帛宮・官禄宮・夫妻宮、または身宮のある宮をはさんでいること。
星格で命盤を出すと、あなたの命盤にある格局が自動で表示されます。
天魁星(てんかいせい)と天鉞星(てんえつせい)は、紫微斗数(しびとすう)で引き立ててくれる人、いわゆる貴人を表す2つの星です。天魁星は昼の貴人で、年上の人が表立って引き上げてくれます。天鉞星は夜の貴人で、目立たないところでそっと手を貸してくれます。魁鉞夾(かいえつきょう)は、この2人の貴人がある宮の左右に立つ配置で、その宮のことには、よくだれかが手を差し伸べてくれます。自分にあるかどうかは、まず命盤を作って確かめてください。
魁鉞夾ができるしくみ
天魁星と天鉞星は生まれ年の十干(じっかん)で決まり、十干ごとに位置が決まっています。この2つがちょうど1つの宮をはさむ十干は、次の4つだけです。
- 丙年・丁年生まれ:天魁星が亥、天鉞星が酉にあり、戌の宮をはさみます。
- 壬年・癸年生まれ:天魁星が卯、天鉞星が巳にあり、辰の宮をはさみます。
ほかの6つの十干では魁鉞の位置が離れていて、どの宮もはさみません。ですから魁鉞夾は辰の宮と戌の宮にしか現れず、丙・丁・壬・癸の年に生まれた人だけに可能性があります。
次に、はさまれた宮が大事な宮かどうかを見ます。星格の判定では、命宮・財帛宮・官禄宮・夫妻宮と、身宮のある宮だけを見ます。この基準で数えると、魁鉞夾が出るのはだいたい命盤7枚に1枚、命宮をはさむものはだいたい30枚に1枚です。
古書の言葉
『紫微斗数全書』巻三にはこうあります。
魁鉞、命を夾むは奇格と為す。命、辰の宮に安んじ、魁は卯に在り、鉞は巳の宮に在るが如き是なり。
原文の例は、命宮が辰、天魁星が卯、天鉞星が巳にある場合で、まさに壬年か癸年生まれの人です。古書が語っているのは命宮をはさむ場合ですが、星格では同じ読み方を財帛宮・官禄宮・夫妻宮・身宮にも広げています。
巻一の「太微賦」には「魁鉞同行すれば、位は台輔に居る」という句もあります。魁鉞がそろって命宮を照らせば、昔の人は宰相クラスの地位に届くと考えました。天魁星か天鉞星の一方が命宮に、もう一方が対宮にある坐貴向貴とあわせて読んでみてください。
今の読み方
魁鉞にはさまれた宮は、2人の貴人が門の両脇で見守っているようなものです。
- チャンスは人から手渡されることが多い。 推薦、紹介、抜擢が、自分で奪いにいくより多く巡ってきます。
- 貴人には2種類あります。 天魁星の側は表立った年長者や上司、天鉞星の側は水面下での紹介や、異性からの助けです。
- 自分を見てもらうことが大切です。 貴人も、何をしているのかがわからなければ手の貸しようがありません。
星格の読み方はこうです。天魁星・天鉞星がこの宮をはさんでいる:この分野ではよく貴人が手を貸してくれて、チャンスは人から手渡されます。
命宮に入れば、その人自身が貴人に出会いやすいということ。官禄宮なら仕事で引き上げてくれる人がよく現れ、財帛宮ならお金を生むチャンスが人脈を通じてやってきやすく、夫妻宮なら恋愛やパートナーが貴人を連れてきます。
魁鉞夾を生かすには
貴人の星のよさは「与えられる」ことですが、与えられたチャンスを受け止める力も必要です。実際に役立つ方向をいくつか挙げます。
- つながりを保つ。 魁鉞の貴人は年長者や先輩であることが多いので、必要なときだけ顔を出すより、ときどき近況を伝えるほうが自然です。
- 何をしているかを知ってもらう。 貴人の目に入らなければ、どう助ければいいかもわかりません。
- 受け取ったら、きちんとやり遂げる。 一度推薦されるのは簡単ですが、二度目の推薦は一度目の仕事ぶりで決まります。
割り引いて見るとき
- はさまれた宮に化忌や煞星がある。 貴人はそばにいても、自分の側が詰まっていて、チャンスを受け止めにくくなります。
- 両隣の宮にも擎羊星・陀羅星や空劫がある。 貴人が面倒ごとも一緒に連れてきて、手助けに条件がつきやすくなります。
天魁星・天鉞星そのものは六吉星の回で、さまざまなはさみ方は夾宮の回で扱っています。
よくある質問
魁鉞夾命とはどういう意味ですか?
天魁星と天鉞星が左右から命宮の両隣に入る配置です。どちらも貴人の星で、『紫微斗数全書』には「魁鉞、命を夾むは奇格と為す」とあります。今の読み方では、この分野ではよく貴人が手を貸してくれて、チャンスは人から手渡されることが多い、となります。
魁鉞夾があるのはどんな人ですか?
丙年・丁年(戌の宮をはさむ)と、壬年・癸年(辰の宮をはさむ)に生まれた人だけに可能性があります。十干は旧暦の年で数えます。そのうえで、はさまれた辰の宮や戌の宮が、命宮・財帛宮・官禄宮・夫妻宮・身宮のどれかにあたるかを見ます。
魁鉞夾と、魁鉞が同宮するのとでは何が違いますか?
天魁星と天鉞星は十干によって配置されるため、2つが同じ宮に入ることはありません。ですから「魁鉞同宮」という配置はありません。魁鉞のいい組み合わせには、宮をはさむもの、三方四正(さんぽうしせい)から一緒に照らすもの、そして一方が命宮に、もう一方が対宮にある坐貴向貴があります。
ほかの格局
格局はプラスアルファで、結論ではありません。同じ格局でも、あなた自身の命盤では、星の明るさ、三方四正、いまどの大限にいるかで変わってきます。
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