紫微斗数の格局・吉格
三奇加会とは?
成立の条件
生年の化禄・化権・化科の3つが、すべて命宮の三方四正に入っていること。
星格で命盤を出すと、あなたの命盤にある格局が自動で表示されます。
四化(しか)のうち化禄・化権・化科を、昔の人はまとめて「三奇」と呼びました。禄は資源とご縁、権は主導と力、科は評判と面目です。この3つがすべて命宮を照らす形を三奇加会(さんきかかい)といい、3つとも土台として持っている、という意味になります。自分にあるかどうかは、まず命盤を作って、命宮の三方の星の横に禄・権・科の印があるかを見てください。
三奇加会の成立条件
- 見るのは生年四化(せいねんしか)です。生まれ年の十干から出る禄・権・科・忌で、一生ついてまわります。
- 化禄・化権・化科の3つが、すべて命宮の三方四正(さんぽうしせい)、つまり命宮・遷移宮・財帛宮・官禄宮のどこかに入っていること。
- 3つは別々の宮に分かれていてもよく、2つが同じ宮にあってもかまいません。
だいたい命盤20枚に1枚が三奇加会です。化禄と化権だけそろって化科が欠けていれば、星格(セイカク)紫微斗数では権禄巡逢と表示します。三奇がそろえば三奇加会に入るので、2つが同時に表示されることはありません。
「三奇加会」という4文字は後世の呼び名で、『紫微斗数全書』にこの名前はありません。ただ、古書は同じことを「科権禄拱」と呼んで論じています。
古書の言葉と、今の読み方
巻一の「斗数骨髄賦」にはこうあります。
科権禄拱すれば、名誉昭彰なり。
巻一の「増補太微賦」にはこうあります。
科権禄拱すれば、定めて扳桂の高人と為す。
「扳桂」は桂の枝を折ること、昔は科挙に合格することを指しました。巻三の「論人命入格」は、これを命の格の等級に組みこんでいます。
如し命格に入り、廟旺にして吉聚まり、科権禄守れば、上上の命なり。
3つの句が言っているのは同じことです。禄・権・科がそろって命宮を照らせば、評判も立場も実りも得やすい、ということです。
今の暮らしに置き換えると、三奇加会はこんな形で表れやすいです。
- [化禄](/learn/c4-lu)が資源をくれます。 チャンス、人とのご縁、収入が比較的やってきやすいです。
- 化権が主導権をくれます。 物事を自分で決められ、前に進められます。
- 化科が評判をくれます。 やったことが人の目に留まり、認められやすく、助けてくれる人にもよく恵まれます。
3つともそろっているのは、スタート地点が悪くないということです。使えるものがあり、それを使う力があり、使えば見てくれる人がいる。化権と化科の回で扱ったように、化権は「自分で決めたい」、化科は「見てもらいたい」。この2つに禄が加わると、ひとつの循環が完成します。
三奇加会がつまずきやすいところ
1つ目は、気が散ること。 資源もチャンスも評判もあるぶん選択肢が多く、何でも引き受けたくなって、結局どれも半分で終わってしまいます。
2つ目は、順調すぎて鍛えられる機会が少ないこと。 スタートが良い人は、ゼロから始める苦労を経験することが少なく、はじめての大きなつまずきで大きく揺れやすいです。
3つ目は、化忌を見落とすこと。 禄・権・科が命宮を照らしていても、化忌がないわけではありません。生年の化忌が入った宮は、やはりいちばん気を配る場所です。詳しくは化忌の回にまとめています。
力が増すとき、弱まるとき
- 増すとき: 3つの星そのものの明るさが高い(廟・旺)場合や、命宮にそのうちの1つが入っている場合は、力がいちばん直接に出ます。巻三は「廟旺にして吉聚まり、科権禄守れば」上上の命だと言っていて、明るさが鍵になります。
- 弱まるとき: 化忌も命宮の三方に入る、あるいは三方に擎羊星(けいようせい)・陀羅星(だらせい)・地空星(ちくうせい)・地劫星(ちごうせい)がある場合は、良さと気がかりが一緒にやってきます。化禄が化忌とぶつかる形は、禄逢沖破も参考になります。
もう1つ大事な点があります。この3つがどの星になるかは、生まれ年の十干で決まります。たとえば甲年なら廉貞星(れんていせい)化禄・破軍星(はぐんせい)化権・武曲星(ぶきょくせい)化科、庚年なら太陽星(たいようせい)化禄・武曲星化権・太陰星(たいいんせい)化科です。自分の生年四化がわからないときは、生年四化の早見表で調べられます。
自分が三奇加会かどうかの見方
- 命盤を作って、命宮・遷移宮・財帛宮・官禄宮を探します。
- その4つの宮の星の横に「禄」「権」「科」の印があるかを見ます。
- 3つともあれば三奇加会、禄と権だけなら権禄巡逢です。禄存星(ろくぞんせい)と化禄の両方があれば、双禄交流も見てください。
よくある質問
三奇加会とはどういう意味ですか?
「三奇」は化禄・化権・化科の3つの四化です。生まれ年の禄・権・科の3つがすべて命宮の三方四正に入っている配置を三奇加会といいます。『紫微斗数全書』では「科権禄拱すれば、名誉昭彰なり」と表現され、評判も立場も実りも得やすいという意味です。
三奇加会はよくある配置ですか?
だいたい命盤20枚に1枚です。生年四化がどこに入るかだけを見るので、君臣慶会のように特定の主星と位置が必要な格局よりはよく見かけます。
三奇加会と権禄巡逢はどう違いますか?
権禄巡逢は化禄と化権が命宮を照らし、化科が欠けている形です。三奇加会は3つともそろっています。違いは評判と助けてくれる人の部分で、化科がある人のほうが、やったことが人の目に留まり、認められやすくなります。
三奇加会があれば必ず成功しますか?
三奇加会は、資源・主導権・評判の土台がそろっていることを表します。ただ、3つの星の明るさ、三方に化忌や煞星があるかどうか、いまどの大限にいるかも見る必要があります。スタートが良いことは、ゴールが良いこととは限りません。むしろよくある課題は、選択肢が多すぎて気が散りやすいことです。
ほかの格局
格局はプラスアルファで、結論ではありません。同じ格局でも、あなた自身の命盤では、星の明るさ、三方四正、いまどの大限にいるかで変わってきます。
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