紫微斗数の格局・吉格

君臣慶会とは?

成立の条件

紫微星が命宮にあり、左輔星と右弼星がどちらも命宮か命宮の三方四正に入っていること。

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紫微星(しびせい)は帝王の星で、昔の人は帝王の星がいちばん恐れるのは「孤君」、つまりまわりに使える人がいないことだと言いました。君臣慶会(くんしんけいかい)はその反対の状態です。紫微星が命宮にあり、左輔星(さほせい)と右弼星(うひつせい)の2人の助け手もそろっている。君には臣がいて、臣には君がいる。だから「慶会(めでたい集まり)」と呼びます。紫微斗数でいちばんよく話題にのぼる貴格のひとつです。自分にあるかどうかは、まず命盤を作って、命宮が紫微星かどうかを見てください。

君臣慶会の成立条件

いちばん基本の条件は2つだけです。

  • 命宮の主星が紫微星であること(単独でも、天府星(てんぷせい)・天相星(てんそうせい)・貪狼星(どんろうせい)などと同宮していても数えます)。
  • 左輔星と右弼星がどちらも来ていること。

むずかしいのは、「来ている」をどう数えるかです。『紫微斗数全書』巻一の「定貴局」はとても厳しく書いています。

君臣慶会、紫微・左右、同じく命を守るはこれなり。更に相武陰に会えば妙上なり。

「左右、同じく命を守る」は、左輔星と右弼星が紫微星と一緒に命宮にあることです。こういう命盤はとても少ないのです。左輔星は辰の宮から生まれ月を順に、右弼星は戌の宮から生まれ月を逆に数えるので、2つが同宮するのは旧暦の4月か10月生まれのときだけで、しかも丑か未の宮にしか来ません。そのうえ紫微星もちょうどその宮にいなければなりません。

その後の多くの命理家は、もっと広く読みました。左輔星と右弼星がどちらも命宮の三方四正(さんぽうしせい)、つまり命宮・対宮(遷移宮)・2つの三合の宮(財帛宮・官禄宮)のどこかにあれば成立とするのです。星格の格局判定はこの広い読み方を使っています。ですから命盤に君臣慶会の印がついていても、左輔星・右弼星は命宮にあることもあれば、財帛宮や官禄宮から照らしていることもあります。2つの場合で力には差があり、命宮にそろうのがいちばん強く、三方から照らすのはその次です。

原文の後半「更に相武陰に会えば妙上なり」は、力を足す条件です。三方にさらに天相星・武曲星(ぶきょくせい)・太陰星(たいいんせい)が集まれば、なお良いと昔の人は言いました。

古書の言葉と、今の読み方

『全書』巻一の「太微賦」は、わずか8文字で言い表しています。

君臣慶会すれば、材、邦を経むるに善し。

「邦を経む」は国を治めることです。この人には大きなことを取り仕切る力があり、しかも上手に取り仕切れる、という意味です。同じ賦の少し前には「輔弼、帝を夾むを上品と為す」という句もあり、左輔星と右弼星が命宮ではなく左右の宮から紫微星をはさむ形も、昔の人は重く見ていました。2つの句を並べて読むと、言いたいことは同じです。[紫微星](/star/ziwei)は補佐する人がいてはじめて力を発揮できるのです。

今の時代、「邦を経む」は役人になることとは限りません。こう読むのが近いでしょう。

  • 人を率いて仕事をするのに向いています。 自分の考えがあり、一緒にやってくれる人も見つけられます。チームが大きいほど活躍の余地が広がります。
  • ポストに見合う力がある。 管理職、責任者、創業者の立場に押し上げられると、期待以上の働きをすることがよくあります。
  • 助け手が自然に現れる。 左輔星は表立った安定した支え、右弼星は裏での人間関係の調整です。2つがそろうと、表と裏の両方の助けがあります。

左輔星と右弼星は、六吉星のなかで「助けてくれる人がいる」を受け持つ一対です。これが君臣慶会とほかの紫微星の格局とのいちばんの違いです。語っているのはあなた自身がどれだけ強いかではなく、あなたのまわりに人がいるかどうかなのです。

君臣慶会のある人がつまずきやすいところ

格局は後押しであって、保証ではありません。君臣慶会によくある盲点は2つです。

1つ目は、だれかが受け取ってくれるのに慣れすぎること。 助け手が多いと、仕事を投げればすぐだれかが片づけてくれるので、だんだん細部への目配りがゆるくなります。いつか環境が変わってまわりの人がいなくなったとき、その差がはっきり出ます。

2つ目は、面子を手放せないこと。 紫微星はもともと体面を大事にし、そのうえずっと支持されてきたので、反対意見を聞くと気分を害しやすくなります。この格局を本当にうまく使える人は、たいてい助け手に最後まで話をさせるリーダーです。

力が弱まるとき

昔の人は、格局には「破れ」があると言いました。条件はそろっていても、ほかの星に引き下げられることがあるのです。君臣慶会でよくある弱まり方です。

  • 命宮か三方に化忌・擎羊星・陀羅星・地空星・地劫星がある。 助け手はいますが、物事を進める途中で摩擦や手戻りが多くなります。
  • 左輔星・右弼星が三方から照らすだけで、命宮そのものに吉星がない。 助けはありますが受け身で、自分から探しにいく必要があります。
  • 紫微星が子の宮にある。 紫微星に落陥する位置はありませんが、子の宮では輝度が「平」にとどまり、帝王の星の地力がやや薄くなります。助け手が多くても、調整にもっと力がいります。

破格(はかく)は格局が消えるという意味ではなく、それらの星も一緒に読みに入れる、ということです。格局にとらわれないの回がまさにこの話をしています。

自分に君臣慶会があるかどうかの見方

  1. 命盤を作って、命宮の主星が紫微星かどうかを見ます。
  2. 左輔星と右弼星がそれぞれどの宮にあるかを探します。
  3. その2つの宮が命宮・遷移宮・財帛宮・官禄宮のどれかかを見ます。2つともそうなら君臣慶会です。1つだけなら、助け手はいるけれど格局にはなっていない形です。

紫微星が命宮にあるのに、三方に左輔星・右弼星・文昌星・文曲星・天魁星・天鉞星がひとつもなければ、昔の人のいう「孤君」です。何でもひとりで背負うのに慣れていて、任せることを覚えると道がぐっと広がります。紫微星の性格全体を読みたいときは、紫微星が命宮にある場合と紫微星と天府星の回を見てください。

よくある質問

君臣慶会は左輔星と右弼星がどちらも命宮にないといけませんか?

『紫微斗数全書』の定義は「紫微・左右、同じく命を守る」、つまり3つの星が一緒に命宮にあることです。その後の多くの命理家はもっと広く読み、左輔星と右弼星がどちらも命宮の三方四正に入っていれば成立としています。命宮にそろうのがいちばん強く、三方から照らすのはその次です。

君臣慶会はいちばん良い格局ですか?

古書が「定貴局」に入れた貴格で、ポイントは「補佐する人がいて、人を率いて仕事ができる」ことです。ただ、格局は命盤の一部にすぎず、三方に化忌や煞星があるか、紫微星の輝度、どの大限を歩んでいるかも見る必要があります。この格局がなくても、リーダーになれないわけではありません。

君臣慶会と孤君はどう違いますか?

どちらも紫微星が命宮にあります。君臣慶会は左輔星と右弼星がそろい、まわりに頼れる人がいる形。孤君は三方に六吉星がまったくなく、何でも自分でやるのに慣れている形です。違いは能力ではなく仕事の進め方で、片方はチームで、片方は自分の力で進みます。

君臣慶会はよくある配置ですか?

あまり多くはありません。広い読み方(左輔星・右弼星が三方四正にあれば数える)で、だいたい命盤50枚に1枚。『全書』の「左右、同じく命を守る」という厳しい定義では、だいたい600枚に1枚です。ですから自分は君臣慶会だという人がいたら、左輔星と右弼星が命宮にあるのか、三方から照らしているのか、聞いてみるといいでしょう。

紫微星が命宮にない場合も、君臣慶会になりますか?

古書の定義ではなりません。君臣慶会は命の格を語るもので、紫微星が命宮にある必要があります。紫微星がほかの宮にあって左輔星・右弼星に会う場合は、その宮のことがらに助けがあり重みがある、という意味になりますが、君臣慶会とは呼びません。

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