紫微斗数の格局・吉格

双禄交流とは?

成立の条件

禄存星と生年の化禄がどちらも命宮の三方四正に入っていること。

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紫微斗数(しびとすう)には2種類の「禄」があります。1つは禄存星(ろくぞんせい)という決まった星、もう1つは化禄(かろく)という、生まれ年の十干から出る四化です。2種類の禄がどちらも命宮を照らす形を双禄交流(そうろくこうりゅう)といい、お金や恵みの入り口が1本ではない、という意味になります。自分にあるかどうかは、まず命盤を作ってみてください。

2種類の禄の違い

  • 禄存星は安定した財の星で、貯金のようなものです。守りが固く、そのぶん保守的です。いつも擎羊星(けいようせい)と陀羅星(だらせい)に前後をはさまれているので、守るのは得意でも、思い切るのは苦手です。禄存星と天馬星の回で扱いました。
  • 化禄は流れる恵みで、チャンスや人とのご縁のようなものです。物事に実りやご縁が生まれやすい反面、入っては出ていきます。化禄の回で扱ったのが、この「順調さ」です。

片方は守り寄り、もう片方は流れ寄り。両方あるのは、土台もあって、新しく流れこむ水もある状態です。

双禄交流の成立条件

  • 禄存星が命宮の三方四正(さんぽうしせい)、つまり命宮・遷移宮・財帛宮・官禄宮のどこかに入っていること。
  • 生年の化禄も、この4つの宮のどこかに入っていること。
  • 2つは同じ宮にあっても、別々の宮にあってもかまいません。

この組み合わせは珍しくなく、だいたい命盤9枚に1枚です。そのうち2種類の禄がどちらも命宮に直接入る形を、古書は別に「双禄守命」と呼びます。こちらは少なく、だいたい180枚に1枚です。

「双禄交流」は後世の呼び名で、『紫微斗数全書』は「禄、禄存に会う」「双禄守命」といった言い方をしています。

古書の言葉と、今の読み方

巻二は四化の性質を述べるところでこう書いています。

化禄は土に属し、禄存を見るを喜ぶ。

化禄がいちばん喜ぶのは禄存星に出会うことだ、という意味です。巻三は「科権禄合すれば富貴双全」の注にこう書いています。

禄存も亦た禄なり、禄、禄存に会えば、富貴全く会す。

巻三で禄存星を論じる段にも、こんな句があります。

双禄命を守れば、呂后、権を専らにす。

呂后を例に挙げて、2つの禄がどちらも命宮にある人は、資源と手腕の両方を持ち、大きな局面を仕切れる、と言っています。

今の暮らしに置き換えると、双禄交流はこんな形で表れやすいです。

  • 収入の道が1本ではありません。 本業のほかに、副業や人脈から入る収入があったり、1つの仕事が給料とチャンスを同時に運んできたりします。
  • 自分の力にも、人とのつながりにも頼れます。 禄存星は自分で守って築くもの、化禄はご縁が運んでくるもので、その両方があります。
  • 続けるほど厚みが出ます。 1本だけの収入は途切れやすいものですが、2本の線が補い合うので、時間がたつほど差が開いていきます。

双禄交流がつまずきやすいところ

1つ目は、思い切れないこと。 禄存星は擎羊星と陀羅星にはさまれていて、生まれつき保守的です。入ってくるものが増えるほど失うのが怖くなり、つぎこむべきときに迷ってしまいます。

2つ目は、運の良さを信じすぎること。 化禄の恵みは楽にやってくるので、長く続くとずっとこの調子だと思いこみ、備えが手薄になります。

3つ目は、お金ばかりで、ほかのことを見ないこと。 2つの禄が語っているのは資源のことで、その資源を何に使うかは、命宮の三方にあるほかの星が決めます。お金はあるのに何をしたいかわからない、という空回りはよくあります。

力が弱まるとき

  • 地空星(ちくうせい)・地劫星(ちごうせい)に出会う。 巻一には「両重の華蓋とは、禄存・化禄、命に坐して空劫に遇うを謂うなり」という項目があります。双禄が命宮にあって地空星・地劫星にも出会うと、恵みがこぼれやすくなります。禄逢空劫もあわせて見てください。
  • 化忌に出会う。 化禄と化忌が同宮する、または向かい合ってぶつかると、恵みと気がかりが一緒にやってきます。禄逢沖破を参考にしてください。
  • 禄存星の宮そのものに化忌がある。 それは羊陀夾忌で、双禄交流とはちょうど逆の方向なので、分けて読みます。

反対に、三方にさらに化権・化科があれば、古書の言う「科権禄合すれば富貴双全」に近づきます。禄・権・科の3つがそろえば三奇加会です。

自分が双禄交流かどうかの見方

  1. 命盤を作って、禄存星がどの宮にあるかを探します。
  2. 「禄」の印がついた星がどの宮にあるかを探します。
  3. 2つとも命宮・遷移宮・財帛宮・官禄宮のどこかにあれば双禄交流、2つとも命宮にあれば古書の言う双禄守命です。

禄存星の位置は生まれ年の十干で決まります。甲は寅、乙は卯、丙・戊は巳、丁・己は午、庚は申、辛は酉、壬は亥、癸は子です。化禄がどの星になるかは、生年四化の早見表で調べられます。

よくある質問

双禄交流とはどういう意味ですか?

紫微斗数には2種類の禄があります。禄存星は決まった財の星、化禄は生まれ年の十干から出る四化です。2種類の禄がどちらも命宮の三方四正に入っている配置を双禄交流といい、お金や恵みの入り口が1本ではないことを表します。『紫微斗数全書』には「禄存も亦た禄なり、禄、禄存に会えば、富貴全く会す」とあります。

禄存星と化禄はどちらが良いのですか?

性質が違います。禄存星は守り寄りで、貯金のように安定していますが保守的です。化禄は流れ寄りで、チャンスや人とのご縁のように楽にやってきますが、残るとは限りません。双禄交流の良さは、この2つが補い合うところにあります。

双禄交流はよくある配置ですか?

だいたい命盤9枚に1枚で、珍しくはありません。2つの禄がどちらも命宮に入る「双禄守命」はずっと少なく、だいたい180枚に1枚です。

双禄交流が地空星・地劫星に出会うとどうなりますか?

古書には「両重の華蓋とは、禄存・化禄、命に坐して空劫に遇うを謂うなり」とあり、恵みが空振りしたり、こぼれたりしやすいとされます。実際にはお金がないということではなく、入ってきたものを早めに取り分けておき、一度に全部を同じことに賭けないのが大切、ということです。

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