八座とは?
目次
命盤を出して、八座があなたのどの宮にあるか見てみましょう
「八座」はもともと昔の高官を指す言葉です。後漢では尚書令、僕射、六曹の尚書をあわせて八座と呼び、八座に座れる人は、朝廷で発言力のある人でした。八座星(はちざせい)はこの名前を借りた、推されること、任されることを表す雑曜です。一夜で有名にしてくれる星ではなく、人生のある分野で、前の席に招かれることが多い、というのに近い星です。まず命盤を作って、八座がどの宮にあるか探してみてください。
八座星はどんな星か
八座は吉の雑曜で、三台(さんたい)と一対になり、あわせて「三台八座」と呼ばれます。星格ではこの組を、表舞台に押し上げられやすく、推される機会や任される機会がある、と読みます。2つは意味が近く、違いは主に起点です。三台は左輔星に、八座は右弼星についていきます。今の先生の中には、左輔星と右弼星の役割分担に沿って、左輔星は表立った助け、右弼星は内々の人づきあい寄りだとして、八座を「あなたが押し出されるのは、陰で口添えしてくれる人がいるから」と読む人もいます。これは後の時代に広がった読み方で、『全書』にはそう書かれていません。
八座の配置の出し方
八座は生まれ月と生まれ日で決まります。『紫微斗数全書』巻二の「安三台八座二星訣」にはこうあります。
八座尋右弼将初一加右弼宮逆数至本生日安之是也(八座は右弼を尋ね、1日を右弼の宮に加え、逆に生まれ日まで数えて置く、これなり)
まず旧暦の生まれ月から右弼星を見つけ、右弼星の宮を1日として、生まれ日まで逆に数えたところが八座です。ですから1日生まれの人は、八座が右弼星と同宮します。
三台は順に、八座は逆に数えるので、2つは左輔星と右弼星のように左右対称になり、ほとんどの人の三台と八座は別々の宮に入ります。三台がちょうど丑か未に入るときだけ2つは同宮し、このときは推されるという意味がひとつの宮に集まります。夜11時以降(夜子の刻)に生まれた場合、生まれ日を翌日として数える命盤では、八座が1宮ずれます。
道蔵本の別の出し方:明代の『続道蔵』に収められた『紫微斗数』(陳摶の作とされ、以下、道蔵本)では、八座は「自辰上起、正月順数、至本人生月止」(辰の上から起こし、1月から順に本人の生まれ月まで数えて止める)で、さらにその宮を1日として生まれ日まで数えます。『全書』の八座は右弼星から起こし、右弼星は戌の宮に1月を起こして逆に数えるので、起点も向きも違い、2つの本で出てくる八座はたいてい同じ宮になりません。星格の命盤は『全書』に沿って右弼星から数えています。
古書の言葉
『全書』巻一の「諸星問答論」は太陽星を論じる箇所で、八座が子女宮(古書では男女宮と呼びます)にある場合に触れています。
男女宮得八座、加吉星在廟旺地、主生貴子、権柄不小(男女宮に八座を得て、吉星を加えて廟旺の地に在れば、貴子を生むを主り、権柄小さからず)
古書は、子どもが立派に育つと読んでいます。今の暮らしに置き換えると、子どもや若い世代がよく推されて役目を任され、あなたは後ろで支えればいい、と読めます。巻一で富貴を10の等級で論じる「聡明論」「武職論」も、「三台八座」を条件に入れていて、主星と組み合わさったときのプラスとして扱っています。
おもな宮での八座
- 命宮:表舞台に押し上げられやすく、推される機会や任される機会があります。そこに立ったあとは、目立つことより足場を固めることが大事です。
- 官禄宮:学校や職場で、大事な役目を任されることが多く、チャンスが来たら受けとめましょう。
- 子女宮:子どもや若い世代が推されて役目を任されることが多いです。彼らが大役を引き受けるとき、あなたは後ろで支えましょう。
- 奴僕宮(交友宮とも):友人の輪の中で、代表して出るよう推されることが多いです。信頼されるのは幸せなことであり、責任でもあります。
- 遷移宮:外に出ると前の席に招かれやすく、人前でうまく立ち回れます。見せ方だけでなく、本当の力も備えておきましょう。
八座と主星・四化・運限
八座は軽い星なので、まず主星を見ます。主星が天梁星や天相星のように落ち着いて頼りになる星なら、八座は「任される」という意味をよりはっきりさせます。空宮に入っているなら、うっすらとしたプラスです。
八座は右弼星と結びついていて、右弼星は戊年に化科になります(右弼化科を参照)。戊年生まれの人で、化科の右弼星が八座と同じ三方四正にあれば、推されるだけでなく評判もついてくると紫微斗数では読みます。三台、八座、左輔星、右弼星が同じ三方にそろうと、推される、任されるという意味がいちばん濃くなります。
大限が八座の宮に来るとき、あるいはある年の流年の命宮がここに当たるときは、その時期にまとめ役や先頭に立つ役を頼まれると読むことが多いです。流年を本命の命盤にどう重ねるかは流年の回で説明しています。
古書にある別の「八座」
『全書』巻三の「談星要論」にこういう一句があります。
身命遷移財官福徳六宮名曰八座、倶在成照聚吉化吉、富貴高寿(身・命・遷移・財・官・福徳の六宮を名づけて八座と曰う。倶に成照に在りて吉を聚め吉に化せば、富貴にして高寿なり)
ここでの八座は、身宮、命宮、遷移宮、財帛宮、官禄宮、福徳宮という6つの大事な位置のことで、命盤を見るときの要点の言い方です。右弼星から数える八座星とは違います。古書で「八座」を見かけたら、まずどちらのことかを見分けましょう。
よくある質問
八座星は何を表しますか?
八座は紫微斗数の吉の雑曜で、三台と一対になり、推されること、任されることを表します。八座のある宮のことでは、人から前に出てほしいと頼まれることがよくあります。力は軽いので、主星と合わせて見ます。
八座星はどうやって出しますか?
まず旧暦の生まれ月から右弼星を見つけ、右弼星の宮を1日として、生まれ日まで逆に数えたところが八座です。これは『全書』巻二の「安三台八座二星訣」の出し方です。
三台と八座はいつ同宮しますか?
三台は左輔星から順に、八座は右弼星から逆に数えるので、2つは左右対称になり、三台が丑か未に入るときだけ同宮します。ほとんどの人の三台と八座は別々の宮にあり、それぞれがある宮にプラスを足します。
子女宮に八座があると、どういう意味ですか?
『全書』は、子女宮に八座があり、さらに吉星が廟旺の地にあれば子どもが立派に育つとしていて、昔の人はそう読みました。今なら、子どもや若い世代がよく推され、役目を任されると読めます。子どもがいない人は、教えている生徒や後輩が重んじられやすい、と見ることもできます。
ほかの雑曜
ここに書いたのは一般的な読み方です。あなた自身の命盤では、星の明るさ、三方四正、流年によって変わってきます。
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