劫殺とは?
目次
命盤を出して、劫殺があなたのどの宮にあるか見てみましょう
劫殺(ごうさつ)は、中州派の配置にある雑曜です。星格の初期設定は『紫微斗数全書』どおりに星を置くので、命盤にこの星はありません。命盤設定を中州派に切り替えると、寅・申・巳・亥のどれかの宮に現れます。名前は重く聞こえますが、実際はとても軽い星で、「この宮の資源は分けて持っていかれやすいので、線引きをしっかり」と読めば十分です。自分の命盤を見るには、まず命盤を作ってみてください。
劫殺はどんな星か
劫殺には「持っていかれる」という意味があります。時間、お金、気力の一部が、人や突然の出来事に分けて持っていかれやすい、ということです。この字の意味には出どころがあります。『三命通会』の「論劫煞亡神」は「劫者、奪也、自外奪之」(劫とは奪うことで、外から奪う)とし、王亭之の雑曜の表も、劫殺は「主劫財」(財を奪われることを表す)としています。何かが起こるという予言ではなく、その宮のものは少ししっかり見張っておきましょう、という注意に近い星です。
劫殺の配置の出し方:生まれ年の十二支で見る
劫殺は生まれ年の地支の三合で決まります。
- 申・子・辰の年の生まれ:巳
- 亥・卯・未の年の生まれ:申
- 寅・午・戌の年の生まれ:亥
- 巳・酉・丑の年の生まれ:寅
ですから劫殺は寅・申・巳・亥の4宮にしか入りません。天馬星が入る4宮と同じですが、出し方が違うので、同じ宮になるとは限りません。同じ組の干支の人は、劫殺がみな同じ宮にあります。干支は旧暦の年で数えます。
初期設定の命盤にない理由
『全書』の配置の口訣にはこの星がなく、星格の初期設定は『全書』どおりなので表示しません。星格の命盤の計算では、中州派の配置のときにこの星を雑曜に加えるので、中州派を選んだときだけ現れます。同じように中州派の設定のときだけ表示される星に、截空があります。
ただし、将前十二神にはもともと「劫煞」があり、生まれ年の十二支で並べたときの位置は劫殺とまったく同じです。申・子・辰の年は将星が子にあり、そこから数えて6番目がちょうど巳です。ですから本命の命盤では、劫殺と将前の劫煞は同じマスに入ります。流年になると、将前の組はその年の十二支で並べ直すので、劫煞はそれにつれて移ります。
劫殺は地劫星ではない
『全書』には「劫殺」という言葉がよく出てきますが、たいていはこの雑曜のことではありません。巻二は地劫星を紹介するところでこう述べています。
地劫火、乃劫殺之神(地劫は火、劫殺の神なり)
『全書』の文脈での「劫殺」は、地劫星のような奪い減らす性質を言い表す言葉です。巻一の「擎羊逢劫殺」(擎羊が劫殺に逢う)のような文も、『全書』はどの星を指すのか説明していないので、星格はこの雑曜には当てはめません。地劫星は生まれた時刻で決まる六煞星のひとつで、ずっと重い星です。劫殺は生まれ年の十二支で決まる雑曜です。古書を読むときは、こうした文を劫殺に当てはめないようにします。
おもな宮での劫殺
- 命宮:手伝いや分担を頼まれることが多く、気力が分けて持っていかれやすくなります。「今回は無理です」と言えるようになることが、自分を守ることになります。
- 夫妻宮:二人の時間が仕事や家族に取られやすいので、お互いのために決めておいた時間は守ります。
- 財帛宮:急な出費が出たり、お金を貸したり分けたりすることになりやすくなります。貸し借りも共同の事業も、先にはっきり話しておきます。
- 官禄宮:成果が共有されやすいので、自分の手柄ははっきりさせておきます。何をしたかは記録に残します。
- 遷移宮:外に出るときの予定と持ち物に気を配り、大事なものは身につけておきます。
劫殺を主星・四化・運限と合わせて見る
劫殺は軽い星なので、まず主星を見ます。主星がどっしりしていれば、劫殺は急な分担が少し増える程度です。主星そのものが消耗しやすい星、たとえば破軍星だったり、同じ宮にすでに地劫星や擎羊星があったりすると、劫殺は「減っていく」感じをいっそう強めるので、決まったルールを持つことがさらに大切になります。
- 化禄が劫殺の宮に入るとき:良いことが来ても分けて出ていきやすいので、まず自分の分を取っておきます。
- 化忌が劫殺の宮に入るとき:気にかかることが中断されやすいので、自分でつかめる部分を先にしっかり押さえます。
- 大限や流年が劫殺の宮にめぐってきたとき:紫微斗数ではよく、その時期は出費や義理のつきあいが増えるので、予算にゆとりを残すように、と読みます。
名前の重い小さな星の回に、こうした名前は重いけれど実際は軽い小さな星をまとめています。
よくある質問
劫殺は何を表しますか?
劫殺は中州派の配置にある雑曜で、資源、時間、気力が分けて持っていかれやすいので、その宮では線引きをしっかりするように、と読みます。軽い星なので、1つだけで宮の良し悪しが決まることはなく、主星と四化と合わせて見ます。
自分の命盤に劫殺がないのはなぜですか?
星格の初期設定は『紫微斗数全書』どおりに星を置き、『全書』にはこの星がないので表示しません。命盤設定で中州派を選ぶと、劫殺が現れます。将前十二神の劫煞は、本命の命盤では劫殺と同じマスにあります。
劫殺と地劫星は同じですか?
違います。地劫星は生まれた時刻で決まる六煞星のひとつで、重い星です。劫殺は生まれ年の十二支で決まり、寅・申・巳・亥にしか入らない雑曜です。『全書』が地劫を「劫殺之神」としているのは地劫の性質を言い表したもので、この星のことではありません。
劫殺はどうやって出しますか?
生まれ年の十二支で見ます。申・子・辰の年は巳、亥・卯・未の年は申、寅・午・戌の年は亥、巳・酉・丑の年は寅です。干支は旧暦の年で数え、同じ組の干支の人は、劫殺がみな同じ宮にあります。
ほかの雑曜
ここに書いたのは一般的な読み方です。あなた自身の命盤では、星の明るさ、三方四正、流年によって変わってきます。
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