空劫・傷使・博士十二神と雑曜の置き方

〈安空劫、傷使、博士十二神與雜曜〉

『紫微斗数全書』巻二・安星起例と十二宮・原文と現代語訳

はじめに

この篇は雑曜の多くの置き方をひとまとめにしていて、もとにするものはそれぞれ違います。

  • 生まれた時刻による:地劫・天空(地空)は亥宮から子時を起こします。台輔は午宮から、封誥は寅宮から子時を起こします。
  • 命宮による:天傷は奴僕宮、天使は疾厄宮にあります。
  • 生まれ月による:天刑は酉宮から、天姚は丑宮から正月を起こします。
  • 生まれ日による:三台は左輔星から、八座は右弼星から日を数えます。
  • 年支による:天哭・天虚は午宮から、竜池は辰宮から、鳳閣は戌宮から、紅鸞は卯宮から子年を起こします。
  • 禄存星と陰陽・男女による:博士十二神。
  • 五行局による:長生十二神。

気をつけたいのは、ここで言う「天空」は地空のことで、星格の盤にある年支で置く別の「天空」とは同じ星ではない、という点です。

星格の盤のこれらの雑曜は、位置の多くが全書と同じです。違うのは長生十二神の向きで、全書は男命が順、女命が逆ですが、星格は陰陽・男女(陽男陰女は順、陰男陽女は逆)で決めます。陰年生まれの男性と陽年生まれの女性は、長生十二神が全書と逆向きになります。第24段を見てください。

天空地劫訣 論本生時

2亥上起子順安劫,逆向便是天空鄉。

書き下し亥上に子を起こし、順に劫を安んず。逆に向かえば便ち是れ天空の郷。

現代語訳亥宮から子時を起こし、生まれた時刻まで順に数えて地劫星を置きます。生まれた時刻まで逆に数えたところが、天空(地空星)のいる場所です。

天空
ここでは地空星のこと。星格の盤には年支で置く「天空」が別にあり、違う星です。
解説

地劫星・地空星はどちらも亥宮から起こし、一方は順、一方は逆なので、二つの星はいつでも巳亥の線を軸に左右対称です。子の刻ならともに亥、午の刻ならともに巳で、ほかの時刻では左右に分かれます。ここから、劫空が「夾」めるのは巳・亥の二宮だけだと推せます。たとえば丑の刻なら地劫星が子、地空星が戌で、亥宮を挟みます。

名前ははっきり分けておく必要があります。全書のここでの「天空」は星格の盤の地空星で、地劫星と一緒に小さな星の中に並びます。星格には年支で置く「天空」がもう一つあり、宮の雑曜の一覧に入っていて、これは別の星です。劫空の性質は〈地空星・地劫星の主るところは〉を見てください。

✎ メモ

3如子時生者劫空俱在亥宮。若丑時生者劫順在子宮,空逆在戌宮。若午時生者,劫空俱在巳上安之。餘宮仿此。

書き下し如し子時に生まるる者は劫空倶に亥宮に在り。若し丑時に生まるる者は劫は順に子宮に在り、空は逆に戌宮に在り。若し午時に生まるる者は、劫空倶に巳上に在りてこれを安んず。余宮は此に仿う。

現代語訳たとえば子の刻生まれなら、地劫星・天空(地空星)はともに亥宮にあります。丑の刻生まれなら、地劫星は順行して子宮に、天空は逆行して戌宮にあります。午の刻生まれなら、地劫星・天空はともに巳宮に置きます。ほかもこれにならって推します。

解説

もう一つ例を足します。卯の刻生まれなら、地劫星は亥から子・丑・寅と順に数えて寅、地空星は戌・酉・申と逆に数えて申で、二つの星はちょうど対沖します。覚えておくとよい規則があります。子の刻・午の刻は二つの星が同宮し(亥か巳)、卯の刻・酉の刻は一方が寅、一方が申で、ちょうど向かい合います。

星格で立てた位置もこの段と同じです。自分の劫空を見るときの要点は、それが命宮・財帛宮・福徳宮のような宮に落ちていないかです。全書の〈諸星同垣:劫空・傷使と命・身・財・宅〉には「劫空臨財福之鄉,生來貧賤」という言葉があります(原文を見る)。

✎ メモ

安天傷天使訣

5命前六位是天傷,命後六位天使當。

書き下し命の前六位は是れ天傷、命の後六位は天使当たる。

現代語訳命宮から前へ数えて六番目の位置が天傷、後ろへ数えて六番目の位置が天使です。

解説

天傷・天使は年月日時によらず、命宮だけによって決まります。命宮から数えると、前の六番目は必ず奴僕宮、後ろの六番目は必ず疾厄宮です。ですから、どの盤でも天傷は奴僕宮に、天使は疾厄宮にあり、二つの星が挟むのはいつでも遷移宮です。

星格はこの二つの星を宮の雑曜の一覧に入れています(奴僕宮・疾厄宮を開けば見られます)。後世には陰陽・男女によって二つの星を入れ替える流派もありますが、全書も星格も区別しません。二つの星の吉凶については〈天傷・天使の主るところは〉を見てください。

✎ メモ

6順數命前六位是天傷,命後六位是天使,天傷安在奴僕宮,天使安在疾厄宮。身與歲限夾在傷使中間,謂之加夾地更加惡曜多凶。

書き下し順に数えて命の前六位は是れ天傷、命の後六位は是れ天使。天傷は奴僕宮に安在し、天使は疾厄宮に安在す。身と歳限と傷使の中間に夾在するを、これを加夾地と謂う。更に悪曜を加うれば凶多し。

現代語訳命宮から順に数えて六番目が天傷、後ろへ六番目が天使です。つまり天傷は奴僕宮に、天使は疾厄宮に置きます。身宮や流年・小限が天傷と天使の間に挟まれることを「加夾地」と言い、さらに悪い星が加われば凶が多くなります。

夾在傷使中間
奴僕宮と疾厄宮の間は遷移宮なので、間に挟まれるのは遷移宮です。
解説

「加夾地」は、盤の上では遷移宮のことです。身宮が遷移宮に落ちる人(卯の刻・酉の刻生まれ)や、大限・小限・流年が本命の遷移宮に入るときに、傷使に挟まれます。全書は、そのときさらに悪い星が加われば凶が多いと言っているので、運限を見るときに注意しておくべき一宮だということで、遷移宮に入れば必ず凶というわけではありません。

〈大限十年の禍福を論ず〉は傷使が限を挟む話をもっと具体的にしていて、「天傷在子,天使在寅,歲限在丑宮,乃並夾也」という例を挙げています(原文を見る)。〈起例図:紫微・天府・傷使・四化と廟旺表〉には別に傷使の禍福の緩急を示す図があり、宮ごとに傷使の緩急を述べています。

✎ メモ

安十二宮太歲殺祿訣

8博士力士青龍續,小耗將軍及奏書,蜚廉喜神病符錄,天耗伏兵至宮府,吉凶從此分禍福。

書き下し博士・力士・青竜続き、小耗・将軍及び奏書、蜚廉・喜神・病符録し、天耗・伏兵、宮府に至り、吉凶此れより禍福を分かつ。

現代語訳博士・力士、続いて青竜、それから小耗・将軍・奏書、蜚廉・喜神・病符、大耗・伏兵、最後が官府です。吉凶は、この十二神によって禍と福に分かれます。

天耗
大耗のこと。

校勘 「天耗」は大耗のことです。「宮府」は「官府」とするべきです(第11段と〈星の生剋と南北斗の分属〉を参照)。

解説

博士十二神は禄存星から並べ、一宮に一つずつ入ります。古人はこれを各宮の小さな性格と見ました。博士は聡明、力士は権勢、青竜は喜び……で、次の段で一つずつ説明しています。この組の星の重みは主星や六吉星・六煞星よりずっと軽く、全書の本文がこれだけで判断することはまれです。よく見かけるのは、〈太微賦〉の「奏書博士與流祿,盡作吉祥」のような添え物としての使い方くらいです。

星格の命盤では、博士・長生・歳前・将前の四組の十二神が各宮に表示されていて、そのうちの一組がこの博士十二神です。それぞれの神の現代での読み方は博士十二神の講座にあります。

✎ メモ

9要知不論男女命尋祿存星起,陽男陰女順推輪,陰男陽女逆流行。

書き下し要ず知るべし、男女の命を論ぜず禄存星を尋ねて起こし、陽男陰女は順に推し輪り、陰男陽女は逆に流行す。

現代語訳知っておくべきことは、男命・女命を問わず、どちらも禄存星のある宮から博士を起こすということです。陽男陰女は順に推して並べ、陰男陽女は逆に並べます。

陽男陰女
陽年(甲丙戊庚壬)生まれの男性と、陰年(乙丁己辛癸)生まれの女性。
解説

ここでの順・逆は大限と同じで、男か女かだけではなく、「陽男陰女」か「陰男陽女」かで見ます。陽男陰女は順に並べるので、力士は必ず禄存星の前の一宮に来て、ちょうど擎羊星と同宮します。陰男陽女は逆に並べるので、力士は禄存星の後ろの一宮に来て、陀羅星と同宮します。

この重なりを、全書は一つの名句にしています。「擎羊逢力士,李廣難封」です(〈諸星同垣:擎羊星・陀羅星〉を参照)。そこの注に挙げられた甲・丙・庚・壬はすべて陽年で、陽年生まれの男性は擎羊星が必ず力士と同宮します。星格の博士十二神の向きは全書と同じです。

✎ メモ

10博士聰明力士權,青龍喜氣小耗錢,將軍威武奏書福,蜚廉主弧喜神延,

書き下し博士は聡明、力士は権、青竜は喜気、小耗は銭。将軍は威武、奏書は福、蜚廉は弧を主り、喜神は延ぶ。

現代語訳博士は聡明を主り、力士は権勢を主り、青竜は喜びを主り、小耗は銭財を減らします。将軍は威武を主り、奏書は福を主り、蜚廉は孤独を主り、喜神は喜びごとが続くことを主ります。

校勘 底本の「主弧」は「主孤」とするべきです(〈星の生剋と南北斗の分属〉は「飛廉屬火主孤」と書いています)。

解説

この段は博士十二神の性質で、三つのグループに分けて読めます。博士・力士・青竜・将軍・奏書・喜神は吉寄りで、聡明・権勢・喜びごと・文書を主ります。小耗・大耗はお金が減ることを主ります。蜚廉・病符・伏兵・官府は凶寄りで、孤独・病気・口論を主ります。

名前には注意が必要です。星格の盤では博士十二神の列に「飛廉」と書かれ、雑曜の一覧には年支で置く「蜚廉」が別にあって、二つは同じ星ではありません。この段の「蜚廉主弧」(主孤)が指しているのは、博士系の方です。

✎ メモ

11病符帶疾耗退祖,伏兵宮府口舌纏,生年坐守十二殺,方敢斷人禍福源。

書き下し病符は疾を帯び、耗は祖を退け、伏兵・宮府は口舌纏う。生年坐守の十二殺、方に敢えて人の禍福の源を断ず。

現代語訳病符は病気をもたらし、大耗は先祖の家業を衰えさせ、伏兵・官府は口論がまとわりつくことを主ります。生まれ年によってこの十二神がどの宮に坐して守っているかを見て、はじめて人の禍福の根源を判断できます。

解説

「生年坐守十二殺」は、博士十二神が生まれ年の禄存星から並べられ、一生変わらないことを強調しています。ところが全書のほかの篇で実際にこれを使うところは多くありません。わりあい具体的なのは〈小児の命を論ず〉で、博士・力士・青竜・大耗・病符などの神で赤ん坊の顔立ちや声を見ています。

星格の盤を読むときは、同じ名前の二組の星を区別してください。博士系には「病符」「官府」があり、歳前十二神(年支で置き、流年を見るのに使う)にも「病符」「官符」があります。同じ盤に病符が二つ見えても重複ではなく、二つの系統です。

✎ メモ

安天刑天姚星訣

13天刑星從酉上起正月順至本生月便安之。天姚星從丑上起正月順至本生月即安之。

書き下し天刑星は酉上より正月を起こし、順に本生月に至りて便ちこれを安んず。天姚星は丑上より正月を起こし、順に本生月に至りて即ちこれを安んず。

現代語訳天刑星は酉宮から正月を起こし、生まれ月まで順に数えて、そこに置きます。天姚星は丑宮から正月を起こし、生まれ月まで順に数えて、そこに置きます。

解説

天刑は酉から、天姚は丑から、どちらも旧暦の月で順に数えるので、天姚はいつでも天刑から順方向に四番目の宮にあり、二つの星は三合で会します。たとえば三月生まれなら、天刑は酉・戌・亥で亥、天姚は丑・寅・卯で卯です。

星格はこの二つの星を宮の雑曜の一覧に入れています。天刑は刑罰・規律を、天姚は色恋・人づきあいを主り、全書にはそれぞれ専用の篇があります。〈天刑星の主るところは〉と〈天姚星の主るところは〉です。

✎ メモ

安三臺八座二星訣

15三臺尋左輔將初一日加在左輔宮,順數至本生日安之。八座尋右弼將初一加右弼宮逆數至本生日安之是也。

書き下し三台は左輔を尋ね、初一日を将て左輔宮に加え在き、順に数えて本生日に至りてこれを安んず。八座は右弼を尋ね、初一を将て右弼宮に加え、逆に数えて本生日に至りてこれを安んず、是なり。

現代語訳三台は、左輔星のある宮を探し、一日をその左輔宮に当て、生まれ日まで順に数えて三台を置きます。八座は、右弼星のある宮を探し、一日をその右弼宮に当て、生まれ日まで逆に数えて八座を置きます。

解説

三台・八座は、先に左輔星・右弼星を並べてから生まれ日を数えるもので、「日」を使う数少ない星です。実際に一度計算してみます。三月十日生まれなら、左輔星は午にあり、午を一日として順に十日まで数えると卯で、三台は卯です。右弼星は申にあり、申を一日として逆に十日まで数えると亥で、八座は亥です。

「三臺八座」は昔、高官の呼び名だったので、この二つの星は地位や格式を主ります。全書の〈紫微星の主るところは〉は「如魁鉞三臺星會吉星。則三臺八座矣」と言い(原文を見る)、これらを貴格を引き立てる脇役として扱っています。

✎ メモ

安天哭天虛星訣 論本生年支

17天哭天虛起午宮。午宮起子兩分蹤。哭逆巳兮虛順未。數到生年便居中。

書き下し天哭・天虚は午宮に起こる。午宮に子を起こして両つに蹤を分かつ。哭は逆に巳、虚は順に未。数えて生年に到れば便ち中に居る。

現代語訳天哭・天虚はどちらも午宮から起こします。午宮で子年を起こしてから二手に分かれ、天哭は逆行し(午の次は巳)、天虚は順行します(午の次は未)。生まれ年の十二支まで数えたら、その宮に置きます。

解説

天哭・天虚はどちらも午宮で子年を起こし、一方は逆、一方は順なので、二つの星は子午を軸に左右対称です。子年はともに午、午年はともに子で、ほかの年は左右に分かれます。たとえば午年生まれなら、天哭は午から逆に六つ数えて子、天虚は午から順に六つ数えてやはり子で、二つの星は同宮します。

星格は哭虚を雑曜の一覧に入れています。全書は天哭を流年の喪門と並べて「天哭喪門流年莫遇,遇之實防破害」と言っています(〈斗数発微論〉を参照)。二つの星の本論は〈天哭星・天虚星の主るところは〉にあります。

✎ メモ

安龍池鳳閣訣 論本生年支

19龍池子順辰,鳳閣子戌逆。

書き下し竜池は子を辰より順にし、鳳閣は子を戌より逆にす。

現代語訳竜池は辰宮から子年を起こして順に数え、鳳閣は戌宮から子年を起こして逆に数えます。どちらも生まれ年の十二支まで数えます。

解説

竜池は辰から順、鳳閣は戌から逆で、左輔星・右弼星と同じ起点なので、これも丑未を軸に左右対称です。たとえば午年生まれなら、竜池は辰から順に午年まで数えて戌、鳳閣は戌から逆に数えて辰で、二つの星は対沖します。

竜池・鳳閣は後世、才芸や趣味のよさの星とされ、文昌星・文曲星と一緒に見られることがよくあります。全書の本文はこの二つの星で判断することがほとんどなく、星格も雑曜の一覧に入れているので、補足の細部として受け取れば十分です。さらに読むなら才能の小さな星の講座があります。

✎ メモ

安臺輔封訣

21由午宮起子順數至本生時安之。

書き下し午宮に由りて子を起こし、順に数えて本生時に至りてこれを安んず。

現代語訳午宮から子時を起こし、生まれた時刻まで順に数えて台輔を置きます。

解説

台輔は午から子時を起こして順に数えます。文曲星(辰から起こす)と同じ向きで、二宮ずれているだけなので、台輔はいつでも文曲星から順方向に二番目の宮にあります。たとえば卯の刻生まれなら、文曲星は未、台輔は酉です。

台輔の名は台閣の輔臣、つまり昔の宰相の位から来ていて、名誉や地位を主る雑曜に属します。全書はこれを一句ずつ論じてはおらず、星格も雑曜の一覧に入れているだけで、別に解釈はしていません。

✎ メモ

安封誥訣

23由寅起宮子順數至本生時安之。

書き下し寅に由りて宮の子を起こし、順に数えて本生時に至りてこれを安んず。

現代語訳寅宮から子時を起こし、生まれた時刻まで順に数えて封誥を置きます。

校勘 「由寅起宮子」は語順が疑わしく、由寅宮起子とするべきだと思われます。

解説

封誥は寅から子時を起こして順に数えるので、ちょうど文曲星から逆方向に二番目の宮にあり、台輔と前後から文曲星を挟む形になります。たとえば卯の刻生まれなら、文曲星は未、台輔は酉、封誥は巳です。

封誥の名は朝廷の封贈の誥命から来ていて、古書はこれを女命の「封贈を受ける」といった判断と組み合わせました。今読むなら、肩書きや認められることといった意味で、重みはごく軽いものです。校勘で触れた語順の問題は並べ方に影響せず、星格の位置もこの読み方と一致しています。

✎ メモ

24安長生、沐浴、冠帶、臨官、帝旺、衰、病、死、墓、絕、胎、養 男命順數、女命逆數。

書き下し長生・沐浴・冠帯・臨官・帝旺・衰・病・死・墓・絶・胎・養を安んず。男命は順に数え、女命は逆に数う。

現代語訳長生・沐浴・冠帯・臨官・帝旺・衰・病・死・墓・絶・胎・養の十二神を置きます。男命は順に数え、女命は逆に数えます。

星格のやり方星格の長生十二神の向きは陰陽・男女によります。陽男陰女は順、陰男陽女は逆で、博士十二神と同じ規則です。全書のここでは、男命はすべて順、女命はすべて逆です。陰年生まれの男性と陽年生まれの女性は、星格の長生十二神が全書と逆向きになります。

解説

この段の向きの規則は、全書と星格とで違います。上の「星格のやり方」を見てください。実際の影響としては、陰年生まれの男性と陽年生まれの女性が全書どおりに読みたいなら、長生の宮から反対向きに長生十二神を並べ直す必要があります。たとえば乙年生まれの男性で火局なら長生は寅で、全書は順に並べ(寅が長生、卯が沐浴、辰が冠帯……)、星格は逆に並べます(寅が長生、丑が沐浴、子が冠帯……)。

長生十二神は、ある宮の気が「生・旺・墓・絶」の循環のどの段階にあるかを表します。星格の命盤でも各宮に表示されています。読み方は長生十二神の講座を見てください。

✎ メモ

25火局命寅起長生。木局命亥起長生。水局命申起長生。金局命巳起長生。土局命申起長生。

書き下し火局の命は寅に長生を起こす。木局の命は亥に長生を起こす。水局の命は申に長生を起こす。金局の命は巳に長生を起こす。土局の命は申に長生を起こす。

現代語訳火局の人は寅宮から長生を起こし、木局は亥宮から、水局は申宮から、金局は巳宮から、土局は申宮から長生を起こします。

解説

この句はそのまま五行の長生の位置です。火の長生は寅、木の長生は亥、金の長生は巳、水の長生は申で、土は水に従って申で長生します(水土同宮の説)。ですから長生十二神の起点は五行局で決まり、先に局を求めておく必要があります。〈五行局と六十納音〉を見てください。

たとえば火六局なら長生は寅で、そこから沐浴・冠帯・臨官・帝旺と順に並べていきます。全書の〈諸星同垣:劫空・傷使と命・身・財・宅〉には「生逢敗地發也虛花」とあり(原文を見る)、そこで言う敗地は沐浴のことで、これがこの十二神の使い方です。

✎ メモ

安紅鸞天喜訣

27卯上起子逆數之,數到當生太歲支,坐守此宮紅鸞位,對宮天喜不差移,

書き下し卯上に子を起こしてこれを逆に数え、数えて当生の太歳の支に到る。此の宮に坐守するは紅鸞の位、対宮の天喜は差移せず。

現代語訳卯宮から子年を起こし、生まれ年の十二支まで逆に数えた宮が紅鸞の位置です。紅鸞の対宮が天喜で、ずれることはありません。

解説

紅鸞は卯宮から子年を起こして逆に数え、天喜はいつでも紅鸞の対宮にあります。たとえば午年生まれなら、卯が子、寅が丑、丑が寅、子が卯、亥が辰、戌が巳、酉が午で、紅鸞は酉、天喜は卯です。

星格の盤では、本命の紅鸞・天喜は雑曜の一覧にあります。流年に切り替えると、その年の十二支で置く流鸞・流喜が別にあり、同じ口訣を使います。二つの星の現代の読み方は桃花の星の講座を見てください。

✎ メモ

28年少婚姻喜事奇,老人必主喪其妻,三十年前為吉曜,五十年後不相宜。

書き下し年少には婚姻・喜事奇なり、老人には必ず其の妻を喪うを主る。三十年の前は吉曜と為し、五十年の後は相宜しからず。

現代語訳若い人が遇えば、結婚などの喜びごとがあります。老人が遇えば、必ず妻を失うことを主ります。三十歳より前は吉星ですが、五十歳を過ぎるとふさわしくありません。

解説

この段は紅鸞・天喜を年齢で判断する方法で、字面どおりに言えば、若い人が遇えば結婚などの喜びごと、老人が遇えば妻を失うことを主り、三十歳より前は吉星、五十歳を過ぎるとふさわしくない、というものです。三十から五十までのあいだについては、原文は何も言っていません。

古人の理屈は、紅鸞は紅事、つまり祝いごとを主るので、若い人なら婚礼になり、年を取ると別の種類の人生の大事に変わる、というものです。今はたいてい流年の紅鸞・天喜で、恋愛や結婚、子どもを授かるといった喜ばしい知らせを見ます。「老人必主喪其妻」は昔の判断で、年を重ねてからはこうした星が動かすものが喜びごととは限らない、と理解できます。それでも夫妻宮や運限を見る必要があり、一つの雑曜だけで生死を論じるべきではありません。

✎ メモ
底本原文(ウィキソース、一部簡体字)
天空地劫诀 论本生时 亥上起子顺安劫,逆向便是天空乡。 如子时生者劫空俱在亥宫。若丑时生者劫顺在子宫,空逆在戌宫。若午时生者,劫空俱在巳上安之。余宫仿此。 安天伤天使诀 命前六位是天伤,命后六位天使当。 顺数命前六位是天伤,命后六位是天使,天伤安在奴仆宫,天使安在疾厄宫。身与岁限夹在伤使中间,谓之加夹地更加恶曜多凶。 安十二宫太岁杀禄诀 博士力士青龙续,小耗将军及奏书,蜚廉喜神病符录,天耗伏兵至宫府,吉凶从此分祸福。 要知不论男女命寻禄存星起,阳男阴女顺推轮,阴男阳女逆流行。 博士聪明力士权,青龙喜气小耗钱,将军威武奏书福,蜚廉主弧喜神延, 病符带疾耗退祖,伏兵宫府口舌缠,生年坐守十二杀,方敢断人祸福源。 安天刑天姚星诀 天刑星从酉上起正月顺至本生月便安之。天姚星从丑上起正月顺至本生月即安之。 安三台八座二星诀 三台寻左辅将初一日加在左辅宫,顺数至本生日安之。八座寻右弼将初一加右弼宫逆数至本生日安之是也。 安天哭天虚星诀 论本生年支 天哭天虚起午宫。午宫起子两分踪。哭逆巳兮虚顺未。数到生年便居中。 安龙池凤阁诀 论本生年支 龙池子顺辰,凤阁子戌逆。 安台辅封诀 由午宫起子顺数至本生时安之。 安封诰诀 由寅起宫子顺数至本生时安之。 安长生、沐浴、冠带、临官、帝旺、衰、病、死、墓、绝、胎、养 男命顺数、女命逆数。 火局命寅起长生。木局命亥起长生。水局命申起长生。金局命巳起长生。土局命申起长生。 安红鸾天喜诀 卯上起子逆数之,数到当生太岁支,坐守此宫红鸾位,对宫天喜不差移, 年少婚姻喜事奇,老人必主丧其妻,三十年前为吉曜,五十年后不相宜。

よくある質問

地空星・地劫星はどうやって置きますか?

亥宮から子時を起こし、生まれた時刻まで順に数えて地劫星を、逆に数えて地空星(全書は天空と呼びます)を置きます。子の刻生まれなら二つの星はともに亥、午の刻生まれならともに巳にあり、ほかの時刻では左右に分かれます。

天傷・天使はどの宮にありますか?

全書によれば、天傷は奴僕宮に、天使は疾厄宮に置き、二つの宮はちょうど遷移宮を挟みます。身宮や流年・小限が二つの星の間に落ちることを「加夾地」と呼び、さらに悪い星を見ると凶が多いとされます。

博士十二神はどうやって並べますか?

禄存星のある宮から博士を起こし、陽男陰女は順に、陰男陽女は逆に並べます。順に、博士・力士・青竜・小耗・将軍・奏書・蜚廉・喜神・病符・大耗・伏兵・官府です。全書は、博士は聡明、力士は権勢、青竜は喜び、小耗は財を減らすことを主ると言います。

長生十二神は男は順、女は逆ですか?

全書のこの篇は「男命順數、女命逆數」と書いていて、起点は五行局によります。火局は寅、木局は亥、水局は申、金局は巳、土局は申です。星格は陰陽・男女で向きを決めるので、陰年の男性と陽年の女性は全書と向きが逆になります。

紅鸞・天喜はどうやって置きますか?

卯宮から子年を起こし、生まれ年の十二支まで逆に数えた宮に紅鸞を置き、その対宮が天喜です。全書は、若い人が遇えば結婚などの喜びごと、老人が遇えば必ず妻を失うことを主り、三十歳より前は吉星、五十歳を過ぎるとふさわしくない、と言います。

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